「仕事で返せ」では甘い――民主改革の会・落合貴之政調会長が語る新党の役割と給付付き税額控除
テレ東BIZ ダイジェストBSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」に、民主改革の会の政調会長、落合貴之氏が出演した。民主改革の会は、2月の衆院選前に結成された中道改革連合が分裂したあと、旧立憲民主党のメンバーで設立された新党である。番組では、新党を立ち上げた経緯、臨時国会での論点、簗農林水産大臣の予算をめぐる発言、給付付き税額控除の将来像について聞いた。落合氏は中道改革連合の選挙戦略を「失敗」と認めつつ、ばらばらになった野党を再びまとめる「フック」の役割を新党が担うと説明した。
冷戦終結を見た小学生時代と、師匠・田中秀征氏
落合氏は現在47歳である。政治家を志したきっかけをはっきり覚えているわけではないと前置きしたうえで、小学生のころに見た冷戦の終結を挙げた。いまの世界史の教科書に載るような出来事が起きた時期で、本人はニュースに釘付けだったという。歴史が動いていると感じ、旧社会主義国で食べるのにも困る国が次々に現れるのを見て、政治は本当に重要だと考えるようになった。そこから関心を深めてきたと話す。
番組恒例の「こだわりの一品」には、田中秀征氏の著書を持ってきた。田中氏は細川政権をつくった一人で、現在は80代半ばである。落合氏は中学生のときに田中氏へ手紙を書き、返事をもらった。大人になってから再会し、いまは師匠として常に助言を受けているという。本当はその最初の手紙を持ってきたかったが、実家を1時間ほど探しても見つからなかった。
代わりに持参したのは、田中氏が30歳を少し過ぎたころ、50年以上前に出した『自民党解体論』である。若き田中氏が、自民党はもう時代についていけていないと論じた本だ。この初版は、長野に住む田中氏の一番の支援者が「次はあなたに託す」と言って落合氏に譲ったもので、書き込みがたくさん残っている。落合氏はその志を引き継ぎたいと語った。手紙をなくしたことは田中氏本人にも伝えたそうだ。
民主改革の会を立ち上げた理由
中道改革連合は合流構想に基づいて衆院選に臨んだが、選挙のあと分裂した。落合氏はまず得票の数字を挙げた。選挙には負けたものの、比例で全国1040万票を得た。大勝した自民党でも比例は2100万票なので、その半分ほどを自分たちが取ったことになる。この結果から、落合氏個人としては、次の参議院選挙までは3党で合併した形のまま民意を問うべきだと考えていた。今回は高市首相がうまく戦ったために運悪く負けた面もあり、次の参院選こそ同じ枠組みで戦うべきだったという。
しかし自分たちの思いだけではどうにもならなかった。公明党の議員は公明党に戻ることになった。落合氏らにも、そのまま立憲民主党に戻る選択肢はあった。それでも戻らなかった理由として、落合氏は規模の縮小を挙げる。148人いた勢力が、民主改革の会は18人である。この少人数がただ戻るだけでは足りないと判断し、ばらばらになった野党の議員にもう一度声をかけ、より大きな塊をつくるための「フック」になろうと考えた。そこで立憲にすんなり戻るのではなく、ワンクッション置く形で、旧立憲メンバーによる民主改革の会を設立したと説明した。
政調会長への就任については、選挙で多くの議員が落選し、残ったメンバーのなかで落合氏が実は最年少だったと明かした。その最年少の自分に政調会長を任せるというので、大変だがやるしかないと考えて引き受けたという。
「政党を1人残す」ことへの説明
司会者は、いまの形がわかりにくいと指摘した。中道改革連合に議員を1人残して政党交付金を受け取る形にしながら、別の形で中道として公明党と組んでいる点について、支持者の納得は得られているのかと尋ねた。
落合氏は、野党をけなすためのネット上の動きが活発だと感じると述べたうえで、元銀行員の民間感覚で説明した。会社が合併するときも、元の法人は事務手続きのあいだ残す。それを2年も3年も残すならおかしいが、手続きの期間だけ残すのは当たり前だという。政党は所属国会議員をゼロにできないので1人だけ残しているのであり、日経新聞の読者が民間企業に置き換えて考えれば、それほどおかしなことではないと話した。政党交付金については、分割払いで受け取ることになっているものを受け取り、たまっている支払いにあてるだけで、長く受け取り続けるわけではないと説明した。
今後の日程について、落合氏は次のように見通した。来年の統一地方選挙には立憲民主党が候補者を立てている。ここで党名変更などをすると混乱するので、統一選までは民主改革の会が立憲の候補を支える形になる。そのあと、再編が大規模になるか小規模にとどまるかはわからないが、来年の春以降には国会のなかで再編が起きるだろうという。
臨時国会の2つの焦点――物価高対策と比例定数削減
5日に始まった臨時国会で政府与党に何を問うのかと聞かれ、落合氏は2つの法案を挙げた。1つは、給付付き税額控除と消費税を組み合わせた物価高対策の法案である。もう1つは比例代表の定数削減法案で、こちらは提出されるか引っ込められるかわからないとした。
物価高対策については、物価高に苦しむ人がかなりの数いるので、その人たちが納得できる施策にしたいと語った。政府案がまもなく出てくるので、修正すべき点があれば修正を強く求めていくという。
定数削減については、削減そのものは否定しないと断ったうえで、小選挙区比例代表並立制のもとで比例だけを削減すれば単純小選挙区制に近づくと批判した。さまざまなメディアが試算しているとおり、そうなれば旧立憲、国民民主、公明以外の野党はほとんどなくなってしまうと落合氏は見る。この法案は野党、とくに中規模の野党をつぶすものになっているので、すんなり賛成はできないという。10年後、20年後に国民が振り返って、なぜあんなことをしたのか、野党がなくなったではないかと言うことにならないよう、有権者に理解してもらえる説明をしていきたいと述べた。
衆院選の公約と今回の消費税案の違い
司会者は、2月の衆院選ではチームみらいを除くほぼ全党が、中身の違いはあれ消費税の減税を掲げていたのに、なぜいま方針が変わったのかと尋ねた。税率5%への引き下げ、ゼロ、恒久化などさまざまな主張があったという指摘である。
落合氏は、ここにも政府のプロパガンダ的な影響があると述べた。今回出てくるのは物価高対策の法案である。一方で選挙時の主張を細かく見ると、中長期的な観点から軽減税率の部分を減らすべきだとした党もあり、物価高対策として消費税を位置づけた政党はそれほど多くなかったという。司会者が国民民主党は景気対策として5%を掲げていたと補足すると、落合氏はそれを認め、各党の主張はもともとばらばらだったと説明した。
そのうえで、経済は生き物であり、経済政策をつくる仕事は医者に近いと語った。8〜9か月前の症状といまの症状は違うので、選挙結果も踏まえながら、いまの症状に合った最善の策を考えることが重要だという。
簗農水大臣の発言――「仕事で返せ」はぬるい
話題は簗農林水産大臣の発言に移った。簗氏は、地元の道路予算について、自分を支持しなかった首長がいる町の分をカットしたと発言した。簗氏本人は、減らせとは言っていないとしている。番組冒頭では、簗氏が深く反省していると述べる場面と、高市首相が「とにかく働いて仕事で返せ」と語る場面が紹介された。
落合氏は、これは政治家から見ても「何をやっているんだ」という問題だと述べた。自分たちは先進国の民主主義国家の代表者であり、自分の味方のためだけに政治をしているわけではない。国民全体の代表であることを前提に仕事をしている。自分のことしか考えていない簗氏のような行動を本当にしている政治家がいる。そういう政治家をいかに減らすかが政治改革のいちばんの要点だと語った。首相側からも今回この問題に言及したことは大きいとし、与野党に関係なく、自分の得のために予算を動かす政治を改めていかなければならないと話した。
司会者が「やめろとはおっしゃらない、上品ですね」と水を向けると、落合氏は、閣僚の進退に及ぶべき問題だという観点からは、やめたほうがいいと答えた。そういう感覚を持った人が、十数人しかいない政府の代表である閣僚を務めるのは、メッセージとしてもよくないという。高市首相の「仕事で返せ」は甘く、そういう人物だと気づかなかったのなら交代させ、高市政権はそういう人を認めないという意思をはっきり示すべきだと述べた。
中道改革連合の失敗は「見せ方」の誤り
司会者は、中道改革連合が結局8か月ほどで分裂し、何をしたかったのかが伝わらなかったと指摘した。政権を目指すために、原発などのエネルギー政策や集団的自衛権を含む安全保障では政府側の現実に寄せた。一方で消費税では自民党のほうが寄せてきたように見え、結局どんな政治を目指すのかが伝わりきらなかったという見方である。
落合氏は、結果を見ればやはり失敗だったと認めた。失敗の要因はいろいろあるが、まず全体のマクロな見せ方を誤ったという。選挙で与党と同じだと見せれば選ばれない。選挙でこそ違いを出すべきなのに、あえて違いを出さない戦略をとったことは、当時の執行部の大きな失敗の一つだと述べた。
落合氏は一議員として中道改革連合に参加していた。その立場から、大きな見せ方では政府に近づいたと言っていたが、個別の政策を見ると自民党とかなり違っていたと振り返る。だから幹部がわざわざ政府と同じだと言ったのは本当に戦略ミスだったという。これから進む方向性は中道の政策のなかにすでに書いてあり、高市政権が進もうとしている道とは違う、戦後日本のよいところを残していくものだと述べた。司会者が「失敗と言いながら引き継ぐように聞こえる」と問うと、落合氏は、失敗したのは宣伝だと答えた。
給付付き税額控除――高市政権案は「我々の考えと違う」
司会者は、今国会では消費税減税法案、定数削減、政治とカネが論点になるが、最大の争点は税と社会保障だろうと述べた。手取りを増やし、将来不安をなくす政策が、2029年4月の給付付き税額控除に向けて問われるという見立てである。
落合氏は、この議論は高市首相としっかりかみ合わせたいと応じた。経済を好転させ、所得にまでお金を回す循環を実現するための鍵となる手段の一つが給付付き税額控除であり、昨年からそう訴えてきた。それを高市政権が自らの政策として取り入れることで合意したという経緯を説明した。
ただし、今回導入されるものは自分たちが考えたものと中身が違うという。司会者が、来年4月に暫定的に「消費税1%」で行うものの話かと確認すると、落合氏はそれに加えて3年後の想定も違うと答えた。高市政権がやろうとしているのは、給付付き税額控除という大きな仕組みのうちの一部分であり、手取りを少しだけ増やす所得連動型給付から始めるものだという。名称も給付付き税額控除から所得連動型給付に変わったと、司会者とのやりとりで確認した。
本来の構想――社会保障30兆円を一体化
落合氏によれば、本来の給付付き税額控除は次のような問題を解決するものだ。現在、国民は税で納めるものと保険料で納めるものがあり、困っている人は給付を受け、生活保護を受ける人もいる。医療では一部の負担軽減もある。社会保障も税も、もらう側と払う側の仕組みがばらばらで、一体的に運用されていない。税は自分で確定申告できないほど複雑で、社会保障も自分で調べてもわからないほど複雑だ。これを簡潔にするのが給付付き税額控除だと説明した。
司会者は、旧民主党時代から見てきたが、財源を含めた具体論が見えてこないと指摘した。落合氏は、財源は既存の社会保障財源を制度に組み込むことで生まれると答えた。組み込む制度改正のたびに財源は増えていく。将来的にはおそらく生活保護も組み込まれ、障害者年金も入るかもしれないという。既存の制度が取り込まれていくことで規模はどんどん大きくなり、最終的には社会保障に使っている30兆円がすべて組み込まれるほどの規模になると落合氏は見通した。それが最終段階だという。
これまで導入されなかった理由について、落合氏は管理の問題を挙げた。国民一人ひとりの収入や必要な社会保障を個別に管理する方法がなかったので、これまでは机上の空論だった。いまはデジタル庁ができ、紙の管理からデジタル管理に移り、中央の省庁と各市役所のデータもある程度つながるようになった。デジタル化によってようやく実現できる時代が来たので、今後はデジタル技術に合わせて制度がどんどん大きくなっていくと語った。
座右の銘は「世の中のために」
最後に座右の銘を聞かれた落合氏は、こういうときは四字熟語や漢文から選ぶ人が多いが、これからの政治家は誰にでもわかる言葉で語るべきだと考えていると述べ、「世の中のために」を挙げた。政治家として当たり前だが最も重要なことであり、特定の誰かや自分の知っている人のためではなく、世の中全体のために政治をするべきだという。各政治家が自分の人生を世の中のために捧げる思いを持つことが、真剣でかみ合った議論につながる。与野党が真心で国会論戦を行う政治の世界にしたい、そして世の中のために働く後輩をどんどん政治家にしていきたいと語った。
番組の締めくくりで、共演者の北村氏は、落合氏が中道改革連合の訴え方をはっきり失敗だと認めたことに触れ、新党として何を変え、何をしたい政党なのかを明確に決めて伝えてほしいと述べた。司会者も、18人の民主改革の会がここからどう勢力を広げるかは、何を訴えるかにかかっていると指摘した。物価高への対応を求める声も、そのための財源が必要なことも事実であり、税と社会保障について国会で政府与党に何を言うのかに注目したいと結んだ。
このような発言をしたことは不徳の致すところであり、深く反省をしております。とにかく働いて仕事で返せと言っております。
高市さんも仕事で返せっていうのはぬるくて、高市政権はそういう人たちは認めませんという意思をはっきりと示すべきだと思いますね。
今回導入される給付付き税額控除は、ちょっと我々が考えたものと中身が違うわけ。最終的には社会保障に使ってる30兆円が全部組み込まれるぐらいの規模になっていくと思いますね。
おはようございます。NIKKEI 日曜サロンです。本日のゲストは民主改革の会、政調会長の落合貴之さんです。よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いいたします。
お願いします。落合さんはなんで政治家になろうと思われたんでしょうか?
それがですね、はっきりとした覚えはないんですが、私、今47歳で、40年近く前って、今の世界史の教科書にばっちり載ってるような、冷戦の崩壊ですとか世界情勢が大きく変わる時に、小学生でもう完全に私はそのニュースに釘付けでしたね。
あ、そうですか。
これはなんか歴史が動いてると。もうご飯が食べられないような国がたくさん旧社会主義国で出てくるのを見て、これ、政治っていうのは本当に重要なんだなというふうに思いまして、そこからずっと興味を重ねてきたという状況です。
旧ソ連がね、行き詰まってね、あっという間にね、東西冷戦終結からベルリンの壁までね。
はい、そうですね。
あれで日本は良くなる、日本っていうか世界が良くなるのかと思いましたけど。
そこからまた迷走してますよね。
番組ではゲストの方のこだわりの一品を伺ってますが、落合さんは何ですか?
本当に持ってきたいものがですね、見つからなくて。その政治に興味を持って数年して、90年代、ちょうど記者になられた頃ですかね。あの頃って日本の政治が激動で、何十年も続いた自民党政権が崩壊してと。
そうでしたね。
その細川政権を作った一人である田中秀征さんっていう方がいるんですが、今もう80代半ばぐらいですけど、中学生の時に手紙を書きまして。そしたらお返事をくれまして。大人になってからも再会して、今は私の師匠として常にアドバイスもくれてますけれども、そのきっかけの手紙がですね、大切にしまってたらどこにも見当たらなくてですね。実家で1時間ぐらい探したんですけど。
その次に大切な、これ、その田中秀征さんが30歳ちょっとぐらいの頃、50年以上前に出した『自民党解体論』。その後、自民党の代議士になってるのに、自民党はもう時代についていけてないということを、若き田中秀征さんが書いた本なんですけれども。なんとこの秀征さんの一番の支援者、長野の方がですね、次はあなたに託すということで、初版の、その熱心な支援者の方がもうメモをいっぱいしてるようなこの本をくれました。
なるほど。
私も志を引き継いでいきたいと思ってますので、これが大切な一品です。
大切な手紙が見つかんなかったと秀征さんにばれて大丈夫ですか?
いやいや、言いました。
そうですか。それじゃ安心しましたね。それではここから詳しくお話を伺っていきます。2月の衆院選の前に中道改革連合を結成したわけですが、合流構想しました。そして落合さんは新党である民主改革の会に参加されましたが、これはどういう経緯があったんでしょうか?
衆議院選挙であれだけ掲げてですね。しかも、負けちゃったといえども1040万票、比例でも全国でいただきました。あれだけ勝った自民党が、それでも比例2100万票ですので、半分ぐらい我々が取っているということで、やはり私自身、個人としては次の参議院選挙までは3党で合併して民意を問うべきだというふうに思っていました。
もしかしたら今回は、たまたまって言ったらあれですけど、運悪く、高市さんがうまくやったので、次の参議院選挙こそ同じ枠組みで戦うべきだと。しかし残念ながら我々の思いだけではどうにもならず、公明党の方々は公明党にまた戻ると。会派は我々と一緒に組んでますけど。
我々もそのまま立憲に戻るという選択肢もあったと思います。ただですね、我々148人いたのに民主改革の会は18人と、もう8分の1ぐらいの大きさになってますので、この8分の1の人たちが帰っていくだけじゃ、今、立憲もリストラしないととか、いろいろ大変なことになってますけど。我々はここで、ばらばらになった野党の人たちにもう一回声をかけて、もう少し大きな塊を作りましょうという、このフックになる役割をですね、つなげるフックになる役割を果たしたいというふうに思いまして。まずは立憲にすんなり戻るのではなくて、ワンクッション置いて民主改革の会ということで、旧立憲メンバーで設立したと。
私はその中で政調会長にという話を。今、選挙でほとんどみんな落ちちゃったので。
そうですね。
やる私が実は一番年下だったんですよ。
ああ、そうですか。
その年下の私に政調会長をということですので、ここは大変なあれですけど、やるしかないということで引き受けさせていただきました。
この番組、小川淳也さんもですね、選挙の後、代表になられて、中道の栗を拾う覚悟だとおっしゃいましたけど、実際、非常に厳しい立場で、今やっぱり非常に分かりにくいですよね。その一人を中道改革連合に残して政党助成金を受け取る形にして、今こういう形で、その中道として公明党と一緒に組んでると。ここら辺はどうですか?説明すれば支持者の方とか、納得感は得られてるんですか?
そうですね。ちょっとネット部隊が、なんていうんですか、野党をディスるためのネット部隊が活躍してるなって感じはしますけれども。まず、私、元銀行員ですけど、民間の感覚からすると、清算団体を残すっていうのは当たり前だと思います。会社の合併の時もそうですし。それを2年、3年残してたらおかしいですけど、事務手続きの間だけ残しますと。これ、国会議員0人にできないので、一人だけ残すっていうのは民間感覚からすると当たり前で、日経新聞を読んでる方々が民間企業に置き換えれば、そんなにおかしいことではないというふうに思います。
それから政党助成金も分割払いで受け取ることになってるので、その分割払い分を受け取るわけなので、そんなに長くずっと受け取るわけじゃない。その分割払い分で支払いがたまってるのを返すっていう、民間で言えば当たり前のことをやってます。
これから立て直さないといけないですよね。来年は統一地方選ありますし、再来年の夏には参院選もありますが、どういうスケジュールで今後の野党の再編というか、合流を図っていくつもりでいるんですか?
まずは統一地方選挙は立憲民主党も候補者を出してますので、ここでまた党名変更とかいうことになると混乱しますので、我々は立憲のメンバーをサポートするという形に、統一選まではなると思います。その後は大規模なものに持ち込めるのか、小規模になってしまうのか、来年の春以降は国会の中での再編はあるというふうには思いますね。
5日に臨時国会が始まりましたが、この国会で政府与党に何を問いますか?
給付付き税額控除プラス消費税で物価高対策を行うという法案が一つ出るのと、それから我々野党全部反対してますけど、比例の定数削減。この法案が出てくるのか引っ込めるのか分かりませんが、この二つはしっかり対応していかなきゃいけないなというふうに考えてます。
特に最初の経済の方の法案は、物価高対策で、物価高に苦しんでる方々というのは一定数、かなりの数いますので、その方々が納得するような施策を打っていくと。政府案がもうすぐ出てきますので、修正するべき点があれば、しっかり修正を迫っていくということをしていきたいなと。
それから比例の定数については、我々、定数削減については否定しないですけど、小選挙区比例代表並立制のもとで比例だけ削減するっていうのは、単純小選挙区に近づくわけですんで。これ、試算をいろんなメディアがされてますけど、野党は我々旧立憲と国民民主と公明以外は、ほとんど野党がなくなっちゃうんですよね。
これ、野党を潰す、特に中小野党を潰すための法案になってしまってますので、それを我々がすんなりいいとは言えませんので、ここは適当な制度変更を勝手にするべきじゃないと。これは10年後、20年後、国民が振り返って、なんであの時あんなことやったんだろうと、野党がなくなっちゃったじゃないかということにならないように、しっかり有権者の皆様が理解いただけるように説明をしていきたいと思います。
今、二つのことをおっしゃった。まず消費税の方なんですけど、これもやっぱり若干分かりにくいと思うのは、2月の衆院選の時はチームみらい以外は基本的に消費減税、中身は違いますけれども、消費税率を5%にするとか、もしくは0にするとか、恒久化するとかも含めて言ってたのに、なんでこれ変わったのかっていう問いには何と答えられるんですか?
それも政府のプロパガンダ的な影響があると思うんですけど、今回出てくるのは物価高対策です。中長期的な観点から軽減税率の分を減らしていくべきだっていう党もありましたし、この物価高対策でっていう政党はそんなにない。
なるほど。国民民主党はね、景気対策として5%と言いましたね。
そうですね。なのでそこはですね、細かく見ると主張はそれぞればらばらなので、その中で今回の案が出てきたので、我々としてどう対応するか。一番重要なのは、経済って生き物ですので、私は医者の仕事に近いと思ってます、経済政策を作る人たちは。9か月前、8か月前の症状と今の症状も変わってきてますので、今の症状の中でベストなものを、選挙の結果も踏まえながら考えていくということが重要だと思いますね。
なるほど。
今、国から東京に話が変わって恐縮、簗農林水産大臣が、その地元の道路予算について、自分を支持しなかった首長がいる、一つの町、カットしたとおっしゃった。少なくとも、減らせとは言ってないということなんですけど、どうご覧になりますか?
高市さんも怒ってましたよね。
一応ね、仕事で返せと。
何やってんだというようなことを高市さんも言っていましたけど、これは政治家から見ても何やってんだっていう問題だと思います。我々は先進国の民主主義の国家の中の代表者ですから、自分たちの味方だけのために政治してるわけじゃないですよね。それを前提に我々は政治家として仕事をしてるわけなので、国民全体の代表ですから。
自分のことしか考えてない、その簗さんの行動、本当にそれをやってるんだなというのは、ああいう政治家をいかに少なくしていくかというのが、それこそ政治改革の一番の要点だと思います。それを首相側からも今回言ってくださったのは大きなことで、これはもう与党野党関係なく、自分の得のために予算を動かし、政治を行っていく政治というのを改めていくということを、これを機に改めてやっていかないといけないと思いますね。
落合さん、やっぱり上品ですね。やめろとはおっしゃらない。進退問題に波及すべき問題でしょ。
そういう観点からはやめた方がいいと思いますよ。
そうですか。引き出しちゃった。
そういう感覚を持った方が、十何人かしかいない政府の代表である閣僚を務めるというのは、メッセージとしても良くないですよね。
なるほどね。
なのでそこは、高市さんも仕事で返せっていうのはぬるくて、やはりそういう人だっていうことを今まで気づかなかったので、そうなら変えますと。高市政権はそういう人たちは認めませんという意思をはっきりと示すべきだと思いますね。
中道改革連合は結局8か月余りで分裂しましたね。結局何をやりたかったのかっていうのがうまく伝わってないような気がします。つまり政権を目指すので、エネルギー、原発であったり、それから安全保障、集団的自衛権もある程度政府側の現実に寄せていきましたね。一方で社会保障と税の部分で、消費税に、ある意味自民党が寄せてきた感じで、結局何を、この政党が目指してるのかがよく伝わりきらなかったように思います。
今ここで仕切り直しですね。民主改革の会を立ち上げて、新しい中道という統一会派。これは例えば税と社会保障で、今後、特に2029年4月からは、前から旧民主党が主張してた給付付き税額控除に近いシステムがきますね。これ、どういうイメージなのか、何を一番訴えていかれるか。
まず中道についてですけど、結果を見ればやはり失敗でしたよね。
そうですね。
失敗の要因というのはいろいろあると思うんですけれども、まず全体的なマクロの見せ方を間違えたと思います。だって選挙の時に、与党と一緒ですって見せ方したら選ばれないじゃないですか。選挙こそ違いを出さなきゃいけないのに、違いを出さない戦略をわざと取ったというのは、当時の執行部の失敗の大きな一つだと思います。
私、一議員としてその時に中道に参加しましたけれども、大きく見た見せ方は政府に近づいてますっていうふうに言ってるんですけれども、個別の政策を見ると結構自民党と違うんですよ。だから戦略的にわざわざうちの幹部がですね、政府と同じなんですって言ったっていうのは、本当に戦略ミスですね。なので我々が進む方向性は、もう中道の今までの政策の中にも書いてあって、やはり今の高市政権が進んでいこうという道とは違う。戦後の日本のいいところは残していくと。
中道を一応失敗だと先ほどおっしゃいました。しかしこれからそれを引き継いでいくみたいに聞こえるんですが。絡むつもりはないです。
宣伝の失敗ですね。
例えば今国会で言ってもですね、消費減税法案が出てきますね。基本的に野党は厳しい立場ですね。それから定数削減も基本的に厳しい立場。それから政治と金も追及されるんでしょうが、問われてるのは多分、税と社会保障。そのおっしゃるように手取りを増やす、それから国民を豊かにとか、将来不安をなくしていくということが、多分ここから2029年の4月の給付付き税額控除に向けての最大の争点かなと思うんですけど、ここは民主改革の会はどういうイメージ?何を訴えられるんですか?
そこの議論はがっちりかみ合わせながら高市さんとしていきたいと思います。我々のこの経済を好転させていく、所得にまでお金を回していく循環を実現していくためのキーポイントの手段の一つが、給付付き税額控除だというふうに去年も訴えてきて、それを高市政権が、じゃあ高市政権の政策として取り入れますという合意をしたわけです。今回導入される給付付き税額控除は、ちょっと我々が考えたものと中身が違うわけですけど。
今回っていうのは、来年の4月に暫定的に消費税1%やるやつの話ですか?
そうですね。プラス3年後の想定もですね、ちょっと違くてですね。高市政権がやろうとしてるのは、給付付き税額控除という大きな機能のうちの一部分。手取りをちょっとだけ。
所得連動型給付で始めてですね。
そうですね。
名前も給付付き税額控除から所得連動型給付で始める。
そうですね。そういうふうになりましたので。なのでこれを、本来はですね、給付付き税額控除というのは、例えば税で我々納めてるものもあります。保険料で納めてるのもあります。あと困ってる人は給付をもらってます。あと生活保護をもらってる方もいます。あと医療で一部、減免してもらってますとか。社会保障も税の取り方も、もらう方も払う方もばらばらで、それが一体的に運用されていないと。
しかも税金だって、自分で確定申告できないぐらい複雑。もらえる方の社会保障も、自分で調べてもわけが分かんないぐらい複雑と。これを簡潔にしていくのが給付付き税額控除です。
そこの設計が、私も旧民主党のを見てますけど、その財源も含め、具体論がなかなか見えてこない気がするんですよ。
これは財源というのは、今の社会保障財源も全部給付付きの制度に組み込んでいかないといけないので、その組み込む制度改正ごとに財源はどんどん増えていくと思います。例えば将来的にはおそらく生活保護もそこに組み込まれると思います。あと、もしかしたら障害者年金も入るかもしれないですし、そういった既存の制度も給付付き税額控除に取り込まれていくことで、どんどん規模は大きくなっていきますので。財源はこの額ありきではなくて、最終的には社会保障に使ってる30兆円が全部組み込まれるぐらいの規模になっていくと思いますね。
それが最終段階で。ただ今まで導入されなかったのは、個別にこの人が収入いくらですとか、社会保障いくら必要とか、国民一人一人に合わせた管理の仕方ができなかったので、これは今までは空理空論だったんですよ。それがこれからですね、デジタル庁とかもできて、紙の管理だったのがデジタル管理になって、あと中央の役所と地方の各市役所もデータがある程度つながるようになりますと。やっとそれがデジタル化によってできる時代がやってきましたので、これからそのデジタル技術に合わせてどんどん大きくなっていくということになると思いますね。
ここでの選択肢を示すような議論をぜひ期待したいと思いますが。それでは最後に座右の銘を教えていただきます。
こういう時はですね、皆さん、四文字熟語とか、漢文、漢詩からとか取るんですけど。
何でしょうか?
私はもうこれからの政治家は誰でも分かる言葉で語るべきだと思いますので、いろいろ考えたんですが、「世の中のために」。これは政治家をやる上で当たり前ですけど最も重要で、誰のために政治家をやってるんだというのは、やはり世の中のためにだと思います。誰かの、この人のためとか、自分の知ってるこの人のためではなくて、世の中全体のために。
そして自分の人生はもう世の中のために捧げるという思いを各政治家が持っていることが、真剣な議論、あとかみ合う議論につながると思いますので、心から真心で与野党が国会で論戦するような、そういう政治の世界になるといいなと。この世の中のためにと言って働く後輩たちをどんどん政治家にしていく。そういうことをしていきたいなというふうに思います。
その働く基盤を作り直さないといけないですね、民主改革の会はね。
そうですね。そうですね。
落合さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
北村さん、落合さんの話はいかがでしたか?
落合さん、今日、中道改革連合の訴え方について、はっきりと失敗だったとおっしゃってました。今回この新党として民主改革の会がスタートしたわけですけれども、我々に何を変えてくれて、何をしたい政党なのかっていうのを、はっきりと決めて伝えてほしいなというふうに思いました。
民主改革の会、今18人ですか。数として、かなりここからどうやって勢力を増やすか。でもやっぱり今おっしゃったように、何を訴えるかですね。政策、特に今はやっぱり税と社会保障。国民が物価高をなんとかしてくれって言ってるのは事実で、財源も必要なのも事実で、やっぱりそれに対して政府与党に対してですね、国会でどう言うか、ここを注目したいと思います。
NIKKEI 日曜サロン、来週もぜひご覧ください。
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