「フランスは苦手」と言う息子が両親とめぐるパリとモン・サン・ミシェル

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概要

旅系YouTuberのおさだは、これまでに2度フランスを訪れているが、動画の冒頭で「現在のフランスのイメージ」を聞かれると、雰囲気・食・人のどれについても「苦手です」と答える。それでも今回フランスを選んだのは、両親(パピーとマミー)と旅する「息子旅」の行き先を両親に聞いたところ、フランスとスペインのバルセロナを希望したからだ。この動画はそのうちフランス編にあたる。パリでの3泊とモン・サン・ミシェルへの日帰りツアーを通して、初めてフランスを訪れる両親と、苦手意識を持つ息子がどう過ごしたかを記録している。

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5回目の息子旅と、両親の麦わら帽子

両親との旅はハワイから始まり、沖縄、イタリア、ベトナムと続いて今回が5回目になる。おさだによると、両親も回を重ねて撮影に慣れ、サムネイルを撮るのか、ルームツアーをするのかと息子に気を使うようになったという。出発前には視聴者と「作戦会議ライブ」を開き、そこで集まったおすすめをもとに行程を組んだ。両親はフランスが初めてなので、初めて訪れる人にも無理のない旅程にしたと説明している。

視聴者から「どうせ楽しめないんだろう」という挑発的なコメントが届いていることにも触れ、冗談まじりに今回の目標を「全身ブランド物で日本に帰国する」と宣言した。

羽田空港第3ターミナルで合流すると、両親はお揃いの麦わら帽子をかぶって現れた。おさだは「3人してハットをかぶって、浮かれた親子もいいところ」と笑い、このあと動画の中では両親を「麦わら一味」と呼び続ける。

中国東方航空ビジネスクラスでの移動

利用したのは中国系の中国東方航空で、中国を経由する便だった。ヨーロッパまでの長距離移動になるため、両親の足腰を考えて往復ともビジネスクラスを取ったという。ビジネスクラスの乗客はJALのサクララウンジを使えたので、3人ともカレーなどを食べた。

入国については、フランスは特別な書類が要らずパスポートだけで入国できると説明している。用意しておくと良いアプリにはUberを挙げ、通信はいつも使っているKlookのeSIMを購入した。

中国までの最初の区間は3時間ほどで、おさだは「大阪に行くくらいの感覚」と表現した。父親はラウンジでUSBケーブルを忘れてきたらしい。乗り継ぎ地では中国東方航空のラウンジにも立ち寄り、満腹なのに「せっかくだから」と麺料理を分け合った。そこから約12時間のフライトで、機内食のメインはサーモン料理を選んでいる。ただ、到着後の会話によると、おさだと母親はほとんど寝ていて食事をとらず、食べて飲み続けていたのは父親だけだった。

シャルル・ド・ゴール空港:円安と警察の質問

パリのシャルル・ド・ゴール空港では、ビジネスクラス専用の入国レーンがあり、手続きはスムーズだったという。手荷物受取所の近くにはATM、両替所、SIM販売所があり、SIMは100GBで50ユーロと表示されていた。為替は1ユーロが約186円で、おさだは以前来たときの160円前後でも高いと感じていたのに、さらに上がっていると驚いている。

到着ロビーを出たところで、3人は警察官に呼び止められ、どこへ行くのかなど多くの質問を受けた。おさだは、麦わら帽子の親子3人組でフランスに来る人はいないので怪しまれたのだろうと推測し、自分がいなければ両親はかなり慌てていたはずだと振り返っている。

市内まではKlookで予約した空港送迎を使った。運転手から地下1階へ来るよう指示され、服装を聞かれたので「オールブラック」の全身写真を送ったという。市内までは50分ほどと説明されていた。

凱旋門近くのアパートメント型レジデンス

パリの宿は、アパートメントとして借りられる「レジデンス・パレ・エトワール」にした。おさだによると17区にあり、凱旋門まで徒歩10分ほどの立地である。入口はアクセスコードで開き、フランス式のエレベーターでは母親が操作に戸惑いながらも、最後には自分で扉を開けられるようになった。

ルームツアーでは、簡単な料理ができるキッチン、窓からパリの街並みが見えるダイニング、おさだが寝るソファーベッド、両親の寝室、バスタブ付きの浴室、シャンプー類、洗濯機、ドライヤーを順に紹介した。3人で1泊約4万円で、両親の予想は3万円だった。おさだは「まあ、そんなものか」という受け止め方をしている。

初日の夕食:オニオンスープとタルタル

到着した夜は、ホテルのすぐ下にある、空港からの到着時に雰囲気が良いと目をつけていたレストランで食べた。ビールは5〜6ユーロ、モヒートなどのカクテルは12〜15ユーロほどだった。注文したのは、フランス名物として紹介したチーズたっぷりのオニオンスープ、おさだが「多分牛肉」と言う「タル(タルタル)」、アラビアータのパスタである。どれも量がかなり多かったという。

朝7時の凱旋門とカフェの朝食

2日目は、時差の影響で父親が午前3時に起き、おさだは6時に父親に起こされた。7時過ぎにはもう街を歩いていて、おさだは「こんな静かなパリは初めて」と話す。街並みを眺めながら、「3回目にしてやっとパリの街並みの良さに気づけた気がする」とも語った。

早朝の凱旋門は人がほとんどいなかった。上に登れるエリアは10時からだという。反対側にはシャンゼリゼ通りが続いている。

朝食は凱旋門が少し見えるカフェのテラス席でとった。クロワッサンについて、おさだは「クロワッサンって感じがする」、両親はバターや麦の味がすると感想を述べている。ほかにフランスパン、サーモンとスクランブルエッグ、コーヒー、オレンジジュースを頼み、合計は29ユーロ(約5,000円)だった。

ナビゴとApple Pay、Androidでのつまずき

交通手段の解説として、おさだはパリの交通ICカード「ナビゴ」を日本のSuicaのようなものと紹介した。以前購入したカードは持ってくるのを忘れたが、調べるとApple Payに対応していて、iPhoneに登録すればタッチするだけで乗車できた。物理カードを買うと2ユーロかかるが、Apple Payならこの費用がかからないので、iPhoneユーザーにはそちらが得で楽だと勧めている。

アプリ内の購入手順も実演した。「他のパスを購入」から1日乗車券などさまざまな券種を選べ、下から2番目の「メトロ・トレイン・チケット」を選んで購入する。支払いはVisaかMastercardのみだという。

一方、両親はAndroidスマートフォンを使っていた。Androidでは対応状況が異なり、出発前に登録を試みたがうまくいかなかった。そのため、両親には現地で物理カードを買わせることにした。おさだによると、ナビゴはバスでは買えないので、先に地下鉄駅で購入しておく必要がある。自分は過去にフランスの電車で何度も方面を間違え、出口の表示がわからず走り回ったことがあると話しつつ、両親に券売機での購入を任せた。結果、それぞれのカードに電車3回分とバス1回分をチャージできた。追加するときも同じ場所で購入すればよい。

パリ・ミュージアム・パスの使い方

今回はパリ・ミュージアム・パスも購入した。50以上の美術館や施設に無料で入場できる券で、凱旋門、ルーヴル美術館、オルセー美術館、サント・シャペル、ヴェルサイユ宮殿などが含まれる。観光地を多く回る人にはお得な場合があるので、自分のプランと料金を見比べて検討するよう勧めている。

ただし、施設によっては別途時間帯の予約が必要になる。オルセー美術館とサント・シャペルは、それぞれの公式サイトで入場時間を予約し、入口でその予約とミュージアム・パスの2つを提示する仕組みだった。おさだはこの点を「ちょっと面倒」と表現している。

オルセー美術館:「美術に疎い」3人の鑑賞

シャンゼリゼ通りからセーヌ川沿いを歩いてオルセー美術館へ向かった。入口は大時計の真下にある「1」の表示のところだった。

おさだは自分たちを「美術に疎い麦わら一味」と呼び、一緒に感性を磨こうと言いながら館内を回った。ルノワールについては父親が名前を知っていた。人だかりのできていた絵については「有名なやつだよね、多分」と言うにとどまり、作品名は出していない。ロダンの「考える人」を見つけると、小学校の入口にあったと懐かしがり、門の作品の中にも「考える人」がいることに気づいた。

5階には、外から見える大時計の内側にある人気のカフェがあり、開店前の10時半の時点ですでに行列ができていた。ゴッホの作品を見て、おさだは歪んだようなタッチがゴッホの特徴なのだろうかと感想を述べ、モネの大作も鑑賞した。

地下鉄とエッフェル塔

次の移動では、両親がナビゴをタッチして改札を通った。おさだは「優秀」と褒め、自分はiPhoneで通過した。案内表示を見て「フランス分かりやすくなってる」と驚いている。出るときもタッチが必要だった。

ランチクルーズの乗り場がエッフェル塔の近くだったため、先に塔を見に行った。天気が良く、景色が良い日だった。おさだは以前夜に上ったことがあるという。

セーヌ川ランチクルーズ

エッフェル塔の前には遊覧船がずらりと並ぶ乗り場がある。今回のクルーズはKlookで事前予約していて、おさだによるとKlookの中でも人気の商品で、ランチかディナーを選べる。今回はランチにしたが、夜ならエッフェル塔のライトアップを見ながら食事ができるだろうと話している。

受付でバウチャーを見せると乗り場の番号を指定され、3人は4番の乗り場へ案内された。船内は想像よりずっと豪華だった。席のQRコードからメニューを選ぶ方式で、前菜4種、メイン(牛肉、鶏肉、サーモンなど)、デザート4種ほどから選べた。前菜はアスパラガス、エビのマリネ、トマトのサラダなど、メインは父親が牛肉を選び、ほかに鶏肉やサーモンも並んだ。ワインは飲み放題らしく、父親は4杯目、母親は2杯目に入っていた。

船はこのあと訪れるサント・シャペルの近くを通り、工事中の橋にかけられたおしゃれなカバーも見えた。窓が反射して撮りにくいときは、デッキに出られる場所があるという。デザートは母親がパンナコッタのようなもの、父親がチョコレートケーキだった。

サント・シャペル:3度目でようやく入場

おさだが今回一番楽しみにしていたのがサント・シャペルだった。過去2回のパリ訪問でどちらも見に来ていたが、2回とも中に入れなかったという。建物の前までは毎回来られていたと振り返っている。今回は15時半の時間枠で予約し、ミュージアム・パスと時間指定の予約を提示して、厳重なセキュリティチェックを通過した。

外観は工事中で、ステンドグラスは外から見えにくかった。入ってすぐの空間の突き当たりもすでに美しく、階段を上った先の礼拝堂で、おさだは「マジでめちゃくちゃ綺麗」と繰り返した。背面には他とは異なるガラスがはめられていることにも気づき、「3度目の正直」と喜んでいる。

モンマルトルと、31度の暑さでの早めの撤退

次に両親が一番行きたがっていたモンマルトルへ向かった。この日のパリは最高気温31度で、3人は坂を上ることに尻込みしていた。母親はこの日すでに2万歩ほど歩いていた。途中の見晴らしからパリ市内を上から眺め、おさだは市内を上から見るのは今回が初めてだと話す。

本当はもっと回る予定だったが、暑さで両親もおさだも疲れ切り、部屋に戻ることにした。この日はチャンピオンズリーグの決勝があり、街中にユニフォーム姿の人があふれて騒がしかった。おさだは「毎回こういうのに当たる」とこぼしている。おさだ自身もずっと腹痛が続いていたため、スイカを買って帰り、その日の行動はそこで終えた。

モン・サン・ミシェルの日本語日帰りツアー

3日目はKlookで予約したモン・サン・ミシェル日帰りツアーに参加した。おさだは以前にも同じようなツアーで行ったことがあるが、今回は両親のために日本語ガイド付きのツアーを選んだ。バスは50人乗りで、ガイドによるとこの日は参加者が普段より少なかった。車窓からは、モン・サン・ミシェル周辺で育てられている「プレサレ」と呼ばれる羊の群れが紹介された。

現地は19度で、パリより肌寒かった。昼食の目玉は名物のオムレツで、おさだは前回来たとき卵をたくさん使ったこのオムレツが一番印象に残っていたという。ただし「1ミリも美味しくなかった」という意味での印象だった。今回はツアーで別の店のオムレツが出された。両親の感想は「聞いてたよりは美味しい」「意外と美味しいじゃん」というもので、おさだは自分がハードルを下げすぎたせいだと納得している。

昼食の後は、5分ほどの間隔で出るシャトルバスで島へ向かった。「死ぬまでに一度は行きたい場所」と言われているそうで、父親は「死ぬ前に来られてよかった」と応じた。ガイドの説明を覚えているか尋ねると、父親は昔牢獄として使われていたことを挙げ、おさだはフランス革命の頃と補足した。母親は寝ていたと思われていたが、「修道院」だけは覚えていた。

島内は自由行動だった。前回おさだがオムレツを食べた本家の店も通りかかり、店先で銅の丸いフライパンを使ってふわふわのオムレツを作る様子を両親に見せた。細いメイン通りにはレストランや土産物店が並んでいる。階段を上り切った先の修道院には、ツアーに含まれていたチケットで入場した。こんな場所に石を積み上げたことに驚きながら上り、絶景ポイントでは人だかりの中から周囲を見渡した。庭のような場所で両親を撮影しながら、おさだは「ここに来て麦わら帽子が映えてきたかもしれない」と笑っている。

帰路と最後の夕食

帰りは渋滞がひどく、ホテルに戻ったのは夜遅くだった。最後の夕食は初日と同じホテル下のレストランで、肉のカルパッチョとバジルのパスタを頼んだ。近くにこの店があって良かったと話している。

動画の締めくくりで、おさだはこのフランス編を「家族でのんびりした旅」と表現した。冒頭で語った「フランスは苦手」という評価がどう変わったかを総括する発言はない。旅の途中で語られたのは、早朝の凱旋門周辺を歩きながらの「3回目にしてやっとパリの街並みの良さに気づけた気がする」という言葉と、2度果たせなかったサント・シャペルに両親と入れたことへの喜びだった。旅はこのあとバルセロナへ続く。