30代のげんじが選ぶ、大人向けユニクロのアウターとシャツ

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概要

ファッションは好きでも、頑張った結果が学生っぽく見えたり、個性が強すぎて浮いたりするのは避けたい。ファッション系の発信を10年以上続け、32歳になった最近は「大人が着てかっこいい服と着方」をテーマにしているげんじが、ユニクロで買ったアウターとシャツを紹介する動画である。並べた中には「ぶっちゃけおすすめじゃないもの」もあり、全部買えと勧める動画ではないと本人は前置きする。結論として一押しに挙げたのは、UNIQLO:Cの新作「デニムトラッカージャケット」と「イージーケアソフトシャツ」の2点だ。どちらも高校生や大学生ではなく、20代後半から30代、あるいは20代前半で大人のスタイルに挑戦したい人に向けたものだと強調している。

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裏テーマ:手持ちのボトムと合わせて見せる

撮影には裏テーマがある。多くの人が持っている暗い色のスラックスや青いデニムとの組み合わせも撮影し、視聴者が自分のワードローブで想像しやすくした。加えて、げんじは前日に届いたばかりのパンツ(自身のブランドWYMのデニム)を「着回しやすく、大人でかっこよく、他と被らない」と評価しており、白のOUR LEGACYのシャツと合わせた着こなしも見てほしいと語る。小指をぶつけて腫れているため、革靴ではなくスニーカーを履いているという事情も説明していた。

トレンドは「ビンテージカジュアル」から「ビンテージ綺麗め」へ

デニムジャケットを勧める前提として、げんじはトレンドの変化を挙げる。近くアップする予定のトレンド解説動画の一部を先に明かし、2年前まではジップパーカーが流行したような「ビンテージカジュアル」の流れだったが、今はフォーマルの流れと「ビンテージ綺麗め」が来ていると話す。大人がトレンドを追いかけるのは面倒だが、落ち着いた綺麗めのスタイリングが似合う大人にとっては「俺らの時代が来た」というのが本人の見立てだ。

デニムトラッカージャケット:引き算で作られたデニムジャケット

UNIQLO:Cのデニムトラッカージャケットは5,990円。ブラックインディゴ、ブラック、オリーブの3色展開で、げんじはブラック系とオリーブの2色を購入した。身長175cmの痩せ型でMサイズを着用している。

げんじはまず、ユニクロが以前出して話題になった、リーバイスのファーストモデルをベースにしたポケット1つのデニムジャケットと比較する。あちらは男心をくすぐるが、古着風に寄りすぎていて、綺麗め寄りとはいえまだカジュアルすぎる。今回のものはそれをUNIQLO:C版としてミニマルにした服だと位置づける。

具体的な違いとして挙げたのは次の点だ。デニムジャケットによくあるプリーツをなくしている。ボタンは以前のモデルのようなビンテージをリスペクトした古びたものではなく、すっきりしたものにしている。ユニクロのブラックデニムはステッチをグレーにしがちだが、これはダークブラウンにしており、ユニクロ側もビンテージ綺麗めの流れを意識している、とげんじは読む。

特に驚いたと話すのが、脇の下にダーツが入っている点だ。一般的なアパレルではあまりやらない処理で、生地を詰めることで普通とは違うシルエットが生まれ、ストンと真っすぐ落ちるわけではない形になる。着丈の短さについては、トレンドに合わせて無理に短くしたというより、デザインソースに沿って作ったら結果的に短くなった印象だという。ポケットは1つに見えて実はサイドにもあり、胸はダブルポケットで深く、ミニマルな見た目なのに計5つのポケットがある機能性も評価した。定番化せずに今年だけの新作であってほしいとまで言う。

脱いだ後の見え方にも触れている。白いシャツの見え方が今いちばんおしゃれだと考えており、室内でアウターを掛けて食事をする場面も想定する。UNIQLO:Cのロゴが目立たないため、ユニクロだと気づかれたくない人にも向く。げんじ自身はそこを気にしないが、利点の一つとして挙げた。

オリーブと「中和」の考え方

オンラインで見た段階では迷ったというオリーブが、実物は大人にとても合っていたとげんじは言う。黒・白・青がいいと普段言っている自分が、自分のブランドのデニムでこの色を買ったほどだと付け加える。

ここでげんじは、以前からチャンネルで説明してきた「中和」の理論が大人のファッションでも使えると話す。例えば、ベージュの加工デニムとオリーブのデニムジャケットでデニム・オン・デニムにしながら、中に綺麗めな白シャツをタックインし、ベルトと革靴、Zoffとのコラボで作ったアイウェアのレンズを25%濃度に変えたものを合わせる。カジュアルな色味をきっちりした要素で中和することで、大人のスタイリングになる。パンツを王道のものに変えても、アセテートの太いフレームのアイウェアでも同じ考え方が成り立つという。

大人のファッションについてげんじは、TikTokで受けるようなトレンドを反映した服作りをやめ、そういう服を着るのもやめた、と別の動画で話したことに触れる。学生寄りの分かりやすい服ではなく、素材や引き算のデザイン、色の変化で大人らしさを作ることが大事だという。焦って若作りをする30代や20代後半より、年齢に合ったファッションのほうが何倍もかっこいい、という立場だ。

色選びについては、ファッションが好きでスタイリングに自信がある人はオリーブ、考える時間が短いほど幸せという人はブラックを勧める。どちらも今年の秋冬だけでなく、今後の春と秋に長く使える「賞味期限の長い」アウターだと話す。30歳になって焦り、ZOZOTOWNのランキング上位にある派手なデザインを選ぶと、年々似合わなくなるが、このアウターなら来年以降も普通に着られるというのがげんじの考えだ。18〜19歳でファッションに目覚めたときのような「ちょっとした勇気」を、大人になってからもう一度出してほしいとも呼びかけていた。

JW ANDERSONのジップアップブルゾン:良いが「他でも見つかる」

UNIQLO and JW ANDERSONのジップアップブルゾンは4,990円で、デニムジャケットより1,000円安い。げんじは175cmでワンサイズ下げたSを着用し、着丈より袖が長いバランスでAラインのシルエットを作っている。自身のブランドLIDNMではほぼジャストサイズでAラインを作る提案を以前からしていたが、当時は少し早かったとし、オーバーサイズ一強の時代がいよいよ変わってきているとげんじは見る。

素材はカーハートなどのカジュアルなアウターで使われるダック素材で、デザインはげんじも好きだというスポーツジャケットの古めの形式がソースになっている。ジップはユニクロらしい安っぽいものではなく、ビンテージ加工が施されたものになっており、ダークブラウンの色とすっきりしたシルエットでカジュアルな素材感が中和されている。おすすめではあるとしたうえで、それでも1,000円高いデニムジャケットを上に置く理由を「希少性」と説明する。このブルゾンのようなデザインは、値段は上がるものの他のブランドでも探せば選択肢がある。一方、UNIQLO:Cのデニムジャケット、特にオリーブは他に選択肢がない。だからプラス1,000円を払う価値があるという判断だ。

イージーケアソフトシャツ:あえて「甘く」織られたシャツ

UNIQLO:Cのイージーケアソフトシャツは3,990円。げんじはブラックとオリーブをLサイズ、ダークブラウンのチェックをMサイズで購入した。黒の長袖シャツはジャストだとかっちりしすぎ、オリーブもジャストでは真面目すぎる印象になったため、大人の外しとしてリラックス感のあるサイズにしたという。

名前の通りシワになりにくく洗濯もできるポリエステル素材で、スラックスなどでも見られるウールのように見える素材だ。ただ、げんじがこのシャツの最大の良さとして挙げるのは、生地が透けるほど「甘く」織られている点である。

げんじの説明によれば、ユニクロのシャツはこれまで高密度に作られるものが多かった。かつての「安っぽい」というイメージを払拭するため、しっかりした素材感で高級感を示す狙いがあり、高密度なら破れにくく商品トラブルにもつながりにくい。その基準からすると、密度をあえて下げて柔らかく、とろみのある風合いにしたこのシャツは、これまでならユニクロの品質基準を下回りかねないタイプで、あまり見かけなかったという。そのため服好きはユニクロ以外、例えばOUR LEGACYやAURALEE、COMOLI、LIDNMなど、ウールやシルク、リネンを使ったブランドでシャツを買っていた。今回のシャツはウールに見える素材で、薄いわけではなく肉厚な雰囲気もありつつ甘く織られており、ゆったりしたボックスシルエットで程よくカジュアルに着られる。げんじは、ユニクロはかつてトレンドから1〜3年遅れるイメージだったが、今は先行しているようにすら感じると話す。

着方としては、WYMのタンクトップやデニム、革靴との相性の良さを挙げ、裾の前だけタックイン、袖をまくってさりげないアクセサリー、ベージュのメッシュインナーで首元のネックレスを見せる着方などを示した。黒の長袖シャツは雰囲気が出すぎて怖く見えるため前を閉めるのは避け、レギュラーカラーでウール見えする素材なので第1ボタンを開ける着方を好むという。

30代になってオリーブが似合うようになった

オリーブのシャツについて、げんじは「30代付近になるとオリーブが途端に似合う」と話す。昔はトレンドだったからオリーブのカーゴパンツをはいていたが、トレンドでないときのオリーブのアイテムは合わなかった。20代のファッションの正解が30代にも通じると思い込み、オリーブに抵抗を持ち続けている人に向けて、大人には大人の法則や発見があると語る。

その流れで、7〜8年前の自分のコンテンツは大学生に強く刺さり、キャンパスで話題に出るような形で広がったと振り返る。30代向けにブランディングし直した今のチャンネルが一番面白いと本人は考えており、30代の間でも話題にしてほしいと述べていた。

ブラウンチェックと「妄想」で服を選ぶ話

ダークブラウンのチェックについては、他の色展開には正直あまり期待していなかったが、この柄は良かったという。ここからげんじは、大人がファッションを楽しむうえで大事なのは「妄想」だという話に移る。

ファッションをやめてしまう人の典型として、パートナーや子どもがいて生活が安定し、自信や筋肉もついたからもう必要ない、という考え方を挙げ、それも素晴らしいことだと認める。そのうえでげんじは、6年付き合っている彼女がいると以前話していたが、実は2年前に結婚していたとこの動画で報告した。嫌がらせを受けるのを避け、妻を守るために公表していなかったが、罪悪感がずっとあったと説明している。

げんじの考えでは、20代前半に服を着ていた理由の多くは「モテたい」だったが、パートナーがいる今はそうはいかない。とはいえ、「モテそう」という感情は浮気ではなく、男としてかっこよくあり続けることの喜びであり楽しさだという。素材やデザイン、カルチャーを理由にするのも良いが、それはマニアックになりやすい。そこで、ビンテージ家具で揃えた部屋でレコードを用意しているような、流されずに生きている大人に見られるかもしれない、という妄想を買い物のきっかけにすることを勧める。そうして選んだ服は、結果的に妻や彼女が褒めてくれるというのがげんじの経験談である。

サイズ面では、チェックはワンサイズ上だとサイズの合わないパジャマのように見えたため、他の2色と違ってジャストのMにした。第2ボタンまで開けてタンクトップを見せる着方も提案している。シャツはデニムジャケットより着るシーズンが長く、この秋に発売予定のWYMのA-2ジャケットの下に着るスタイリングも見せていた。デニムジャケットより着る機会が多そうだという意味で、このシャツをもう一つの一押しにしたと説明している。

その他のアイテム:ウィンドプルーフスタンドブルゾンとユーティリティパーカ

ここからは1点15秒程度の簡単な紹介になる。ウィンドプルーフスタンドブルゾン(5,990円、Mサイズ)は撥水機能があり、いつものユニクロのナイロン系アウターとは胸回りの切り替えデザイン、あえて入れた接ぎ、高すぎないスタンドカラー、袖に対してやや短い着丈などが少し違い、ジャストすぎないところが使いやすいという。雨の日や、フォーマルすぎずカジュアルにしたい日に良いとする。ただ、テック素材系のトレンドは落ち着いてきたこと、この系統は今後もユニクロに毎年ありそうなことから、デニムジャケットのほうが圧倒的に新鮮だと位置づけた。

ユーティリティコットンブレンドパーカ(5,990円)はレディースのアイテムで、げんじは175cmでXLを着用している。撥水機能があり、フード付きでジップとボタンの両方で閉められる。レディースなので着丈が短く、機能性に合わせたデザインで、カジュアルなデザインが欲しいがカジュアルになりすぎたくない人に向くという。「超驚くようなアイテムではない」としつつ、上まで閉めると顎が当たらず、襟が横に広がるので顔が小さく見えると評価した。メンズのブルゾンよりこちらを好む人も多いだろうという見方だ。ワイドな黒スラックスと黒スニーカーのオールブラックでは、脚と着丈の境目が分からなくなるので、キーフックやベルトなど丈の位置が分かるものを加えるとよいと補足している。

カバーオールと「ヘリテージリバイバル」

カバーオール(5,990円、Sサイズ)は、裏地のチェックが女性受けは最悪そうだとしつつ、時代にはかなり合っているとげんじは言う。最近発売されたビンテージカバーオールの本を紹介し、襟が切り替えになったものも載っている(ただし本の中では切り替えのないものの方が多い)と説明する。こうした本が出るほど、古着市場でビンテージカバーオールの人気が高まっているという。

げんじはこの流れを、ビンテージカジュアルではなく、自身が名付けた「ヘリテージリバイバル」、つまり伝統を受け継ぎながら今の生活に合わせて再解釈し、ビンテージ綺麗めに落とし込む動きだと捉える。占いで当てているのではなく、すでに発表された海外コレクションから読み解ける話だと強調し、今後のトレンド解説動画で詳しく扱う予定だという。このカバーオールも、ステッチの色を襟のブラウンに揃え、ボタンをファーストタイプのようなカジュアルなものではなく落ち着いたものにしており、その流れに沿っていると説明した。安く、ポリエステル混で扱いやすいものの、襟の切り替えとチェックで振り切っている面もあり、優先度は下がるという評価だった。

コットンリネンシャツジャケット

最後のコットンリネンシャツジャケット(4,990円)は、春夏にげんじがユニクロの中で最も推したアイテムで、秋冬でも売られている。まだ知らない人にはこちらもおすすめだと短く触れた。

結び

動画は、トレンドに流されたくない大人に向けたユニクロのベストバイとして、デニムトラッカージャケットとイージーケアソフトシャツを改めて推す形で締めくくられた。デニムジャケットは他で代わりが見つからない希少性、シャツはユニクロがこれまで避けてきた甘い織りと着る機会の多さが、それぞれ一押しの理由として示されていた。