WYM 2026AW「オータム3rdコレクション」:フェイクスエードのアウター2型を軸に大人の秋服を組み立てる

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概要

WYMのディレクターである源治が、2026年秋冬の第3弾リリース「AUTUMN 3rd COLLECTION」を1着ずつ紹介した動画である。今回の軸は、今季注目のスエード調素材を使ったアウター2型だ。そこに新素材のヘンリーネックニット、コーデュロイパンツ、ゴールドバックルのベルト、そして過去に完売したニット類の再販を組み合わせ、新しい大人のスタイリングを提案している。源治は冒頭で、WYM史上でいちばん好きなAWシリーズを展開できていると語る。発売日はいずれも9月18日、販売はZOZOTOWNである。

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リリースの位置づけとフェイクスエードを軸にした理由

源治によると、8月の「オータム1stコレクション」は半袖を中心としたラインナップだった。前回のリリースから本格的なAWの立ち上がりとなり、多くの客が来店したという。今季のWYMは新しい大人のスタイリングを提案するにあたって届けたいアイテムの幅が広がった。そのため、今月と来月はリリースをそれぞれ2回に分ける予定だと説明している。

今回フェイクスエードを軸にした背景として、源治はトレンド動画で「マストアイテム7選」の1つ目にレザーアウターを挙げたことに触れる。レザーアウターは今季もっとも注目のアウターであり、中でもスエードは特に注目度が高い素材だという。その根拠として、自身が手がけるLIDNMのゴートスエードが先日のリリースで数分で完売したことを挙げた。この流れを踏まえ、フェイクスエードのアウター2型を中心に据えたと述べている。

なお源治は、アウターについて注意も添えている。動画で着用しているブラウンは撮影用サンプルであり、実際に届く商品は映像よりも色味を抑えた落ち着いた色になるという。

FAUX SUEDE TAILORED JACKET:LIDNMのスエードジャケットをWYM流に再構築

最初に紹介したのはフェイクスエードのテーラードジャケットである。源治はコーディネートを見せながら、このアウターが自分でも大好きだと語った。

このジャケットは、昨年LIDNMで完売したスエードジャケットをWYMのクリエーションで再構築したものだ。LIDNM版はアメリカントラッドをルーツとする特徴的なパッチポケットのジャケットだった。WYM版ではWYMらしいミニマルなテイストを取り入れ、ポケットをややフォーマルな印象のフラップポケットに変えている。さらに全体のパターン設計を見直し、少しタイトでコンパクトにアレンジしたという。

素材は今季新たに開発したフェイクスエードである。前シーズンに続いて本革スエードの風合いを追求し、さらに深掘りしたと源治は説明する。超極細のマイクロファイバーを使うことで、本革スエードのような繊細な毛感、上品でマットな表情、なめらかな肌触りを再現した。26SSにもフェイクスエードのブルゾンを発売したが、今季の生地はそれよりもさらに柔らかく、高級な風合いに仕上がっているという。

カラーも重要なポイントだと源治は強調する。さまざまなブランドのコレクションで多く提案されていたヴィンテージブラウンをメインカラーに採用した。いつものWYMのアウターなら基本的にブラックを勧めることが多い。しかしこのアイテムに限っては、ブラックとブラウンで迷ったらブラウンを勧めたいという。理由として、ブラウンの方が合わせやすく雰囲気も出やすいことを挙げた。一方でブラックについても、フェイクスエードであることで締まりすぎず、肩の力の抜けたリラックス感のあるジャケットになると評価している。いろいろなシーンで使いやすい色だとしたうえで、「今年はブラウンの方がより楽しめる」と述べ、最後に「でもブラックもいいんだよな」と迷いも口にしていた。

価格は1万円を切る9,900円である。源治は、大人のおしゃれな雰囲気を作り、格上げしてくれる今季の重要なアイテムだと位置づけている。

FAUX SUEDE ZIP BLOUSON:完売したブルゾンを素材とパターンを更新して再販

続いて、同じ素材で作ったフェイクスエードのブルゾンを紹介した。26SSで完売したブルゾンを、素材とパターンの両面でアップデートして再販するものだ。源治はこのブルゾンのコーディネートの幅がとても広いと話す。26SS時に撮影したサンプルは今回のものと若干違うが、それらのコーディネート例と今季のコーディネートを並べて見せた。

素材は、先ほどのジャケットと同じく本革らしさを追求して新開発した超極細マイクロファイバーである。パターンも細かく見直した。袖のシルエットを調整して少しすっきりさせ、シルエットに合わせてステッチ幅もわずかに細くするなど、細部まで調整したという。

素材開発にこだわった結果、素材の原価が大幅に上がったと源治は率直に明かしている。そのため26SS時の価格から110円ほど値上げしたと断ったうえで、今回の価格を8,910円と案内した。今回はブラックが新色として加わる。スラックスやデニム、後で紹介するコーデュロイパンツなど、さまざまなシーンや状況に合わせられるアイテムだと説明している。

前回は完売したため、今回は在庫を用意できたという。ただ、あまりに人気だったので、当日どのくらいの速さで売り切れるかは予測が立っていないと源治は話す。狙っている人には早めの検討を呼びかけた。

WOOL BLEND 14G HENLEY KNIT:SSのヒットをAWのニットに展開

源治がもっとも熱を込めて語ったのが、ウールブレンドの14ゲージヘンリーニットである。絶妙な肉厚と素材感、「今いちばん僕らが着たい」というシルエットとサイズ感、カラー展開、さらにボタンの開け方でいろいろな表情を楽しめる点を挙げ、心の底から勧めたいと述べた。

ヘンリーニットを作った経緯として、源治はSSでのヘンリーネックの売れ行きを挙げる。26SSに発売した長袖のリファインドワッフルヘンリーネックTは、ZOZOTOWNで最も購入されたヘンリーの長袖Tだったという。5月以降に発売した半袖では、リファインドリブストレッチヘンリーTがヘンリーTシャツの中で最も購入された。SSで多くの支持を得たWYMのヘンリーネックを、AWでは長袖のニットに落とし込んだという流れである。

ヘンリーニットの素材:なめらかさと伸びにくさの両立

素材は、ウールをブレンドした糸をハイゲージで編み立てたものだ。しっとりとしたなめらかな肌触りが特徴である。ただ源治は、しっとりしてなめらかなニットには、柔らかすぎて伸びてしまうという欠点もあると指摘する。そこで今回は裏にポリエステルをプレーティングし、生地に適度なハリを持たせて伸びにくい編地に仕上げた。ウールブレンドによる高級感としっとりした質感、ハイゲージの編み、裏のポリエステル。源治はこの組み合わせを、両者のメリットを高め合い、デメリットを打ち消し合う素材だと説明している。

色にもこだわった。ウールの特徴を最大限に生かすため、全色をオリジナルの杢カラーで作ったという。源治によれば、ドメスティックブランドやニットブランドの天然素材のニットは、黒一色やブラウン一色ではなく複数の色が混ざることで、ウールならではの表情が生まれる。ただし1万円以下で作ろうとすると、いくつもの色を組み合わせて杢カラーを作るのは価格的に難しくなる。今回はそれを実現したとし、実物を映しながら紹介した。いろいろな色が折り重なったこのダークグレーは、世の中に数多くあるダークグレーの製品とは違うと述べている。

ヘンリーニットのシルエットと着こなし

シルエットは、タイトになりすぎない絶妙なコンパクト設計である。全体のバランスに合わせて、襟もやや細めに仕上げた。源治によれば、ニットのヘンリーはほっこりした印象になりがちだという。自分たちが着たいのはそれとは違う、スタイリッシュに着られるアイテムであり、そのために微調整を何度も重ねたと語っている。

シンプルなヘンリーネックに見えるが、背面には工夫がある。肩線から後ろのアームホールにかけて編み組織を切り替え、さりげないデザイン性を加えた。リブも適度なハリ感があるという。手首に沿わせて手をしっかり出す着方も、裾を少し上げて生地をたまらせる着方もできる。反対に、伸ばしてゆったり着ることもできるサイズ感だと実演しながら説明した。

価格について源治は「7,700円でもなく6,600円でもなく」と前置きし、5,000円を切る4,950円と発表した。「驚異的なギリギリの価格」と表現している。

着こなしの提案として、源治はニットのタックインを挙げた。今季いろいろなブランドで提案されており、挑戦したい人は意外に多いのではないかという見立てである。分厚いニットやローゲージではタックインしづらいが、このハイゲージの薄すぎない肉感の素材ならヘンリーでもタックインできると説明する。後で紹介するゴールドバックルのベルトをちらりと見せるコーディネートを組んでみせた。さらに先ほどのブルゾンを重ね、ボタンを2つほど開けた着こなしも見せている。

色は、個人的にはダークグレーがいちばん好きだという。チャコールは使いやすく、大人のオールブラックコーディネートに欠かせない。ただ、WYMをよく買っている客の中にはすでにチャコールのアイテムを持っている人も多いだろう。だからこそダークグレーが新鮮で使いやすいと感じている、と源治は理由を語る。ほかにブラウンとライトグレーもあり、全色いいと話したうえで、人気色は早めになくなることが多いと付け加えた。

CURVED CORDUROY 5P PANTS:累計13万本超のカーブデニムのパターンをコーデュロイに

次に紹介したのはカーブドコーデュロイ5ポケットパンツである。源治は「名作」と呼ぶ。カラーは3色展開だ。

これは累計13万本以上が購入されたというWYMのカーブデニムのシルエットを、コーデュロイ素材に落とし込んだものだ。コーデュロイの畝の幅は、存在感と上品さのバランスを取って設計した。畝が太すぎるとカジュアルな印象が強くなるため、程よく品のある太さにしたと説明している。

生地の風合いについて、源治は好みの問題だと断ったうえで、最近は非常に柔らかい素材が好きだと話す。コーデュロイは何もしないとハリの強い素材感になる。そこで丁寧に製品洗い加工を施してハリを抑え、柔らかくドレープの効いた風合いを引き出したという。LIDNMでさまざまなコーデュロイのボトムを作ってきたからこそ、WYMのコーデュロイへのこだわりは「異常」なほどだと語った。

パターンはカーブデニムと同じ設計である。ただ、洗い加工をかけたコーデュロイならではのドレープが生まれるため、カーブデニムとは違う表情のシルエットになるという。カーブデニムをすでに持っていてシルエットの良さを知っている人に向けて、パターンは同じでも違う表情が楽しめると勧めている。価格は6,000円を切る5,940円。源治は、今のヘリテージリバイバルのトレンドと相性がいいボトムだと評した。

源治によれば、動画の4つ目あたりで紹介したアイテムが完売するのは「WYMあるある」だという。人気のサイズやカラーからなくなる可能性があるとして、早めの検討を呼びかけている。

ANILINE LEATHER HOOK BELT:WYM初のゴールドバックル

続いてアニリンレザーのフックベルトである。WYMとしては初めてゴールドのバックルを使ったベルトだ。源治はトレンド動画でも触れたとおり、プレートバックルのベルトが増えている中、今季は特にゴールドのバックルを使ったスタイリングが注目されていると説明する。その流れをWYMの新しい大人のスタイリングに取り入れるためのアイテムだという。

ただし、ゴールドの光沢が強すぎると主張が強くなりすぎると考えた。そこで重厚感のあるつや消しのメッキを施し、落ち着いた印象で、さまざまなスタイリングになじみやすい色に仕上げた。バックルはオリジナルの金型から作ったスクエア型である。しっかりとした厚みを持たせつつ角に丸みをつけ、ミニマルでありながら重厚感のあるデザインにしたという。カラーはブラックとダークブラウンの2色で、どちらもゴールドのバックルを合わせる。

素材にはアニリンレザーを採用した。源治の説明によれば、一般的なレザーは顔料で表面を覆うように仕上げる。一方アニリンレザーは染料を浸透させて染め上げるため、革本来の表情や自然な色が残るという。柔らかい革なので最初からベルトループを通しやすく、体にもなじみやすい。源治は、ベルトにも意外と着用感の差があり、ハリが強すぎるものもあると話す。そのうえで、このベルトはなじみやすく愛着がわくアイテムだと評している。

サイズは2展開で、ウエストに合わせて選ぶ形である。色選びについては、コーディネートにブラウンを足したい人はブラウン、モノトーンを楽しみたい人はブラックを勧めた。価格は3,960円。源治は、WYMならではのブランド運営と生産体制があるからこそ実現した価格だと述べている。

SILK BLEND V-NECK KNIT:全色を作り直して再販

26SSで完売したシルクブレンドのVネックニットも再販される。源治によると、知人が何人も買ってくれて、実際に「めちゃくちゃいい」と褒められたのが嬉しかったという。AWの購入で迷ったら、まずこのニットから取り入れてほしいとまで勧めている。

素材は、シルクの光沢を生かしながらポリエステル、ナイロン、レーヨンなどを混ぜ、軽くなめらかな風合いに仕上げたものだ。こだわったのは糸だけではない。一般的にはあまり使われないゲージの編み機で編み立て、市場ではなかなか見られない絶妙な肉感の編地を実現したと源治は説明する。Vネックは横幅を少し狭くし、Vの深さは深すぎないバランスに設計している。

源治は「ただの再販ではない」と強調する。今回の再販に合わせて全カラーを作り直し、26AWのスタイリングに合わせやすい色味に更新した。中でもダークグレーとブラウンは完全な新色なので、既存カラーを持っている人にも検討してほしいという。コンパクトなサイジングのため、XLサイズも追加した。

源治は動画内でメッシュインナーの上から着用しており、肌触りのなめらかさを強調した。1枚でも、インナーとしても、Tシャツを挟んだレイヤードでも使えるという。価格は「9,900円や8,800円ではない」と前置きしたうえで、今年も4,400円とした。これまで良質なニットを数多く出してきたWYMの中でも「集大成」と言ってもいいアイテムだと位置づけている。

T/C BASIC KNIT SHIRT CARDIGAN:シルエットを大幅に見直した定番の再販

T/Cベーシックニットシャツカーディガンは、昨年の発売以来、完売を繰り返してきたニットシャツの再販である。ただし単純な再販ではなく、シルエットを大幅に見直した。今の気分を取り入れたコンパクトな設計に更新している。肩幅もドロップさせすぎず、程よく体になじむ心地よいフィット感に仕上げたという。

カラーは、シルクブレンドニットと同様に全色オリジナルの杢カラーで展開する。源治はあまり知られていない点としてポケットが付いていることを挙げ、使いやすいと紹介した。開けても閉めても着られ、上からアウターを羽織ることもできる。ボタンで首の開き具合を調整することもでき、大人の上品なニットだと説明している。価格は据え置きの4,950円である。

ARC CURVED DRAPE DENIM:加工なしのインディゴを新色に

最後に紹介したのは、源治自身が動画内で穿いていたアークカーブドドレープデニムの新色インディゴである。このデニムは、WYM定番のカーブデニムとはまったく異なるアプローチで仕上げたものだという。最大の特徴は膝下から大きく湾曲するカーブシルエットで、現在展開しているデニムの中でもっともゆとりのあるシルエットに設計している。

新色は、あえて加工を施していないインディゴである。源治によれば、26SSからこの色がじわじわと人気を高めているという。クリーンな表情を生かし、幅広いスタイリングに取り入れやすい1本にしたと説明した。例として、今回紹介したブルゾンのブラックと合わせた場合を挙げている。ブルゾンの上品さと、まったく異なるアプローチのカーブシルエットの組み合わせを見どころとした。価格は5,940円である。

締めくくり

源治は最後に、動画内で見せたルックがWYMのInstagramに掲載されていると案内し、フォローを呼びかけた。動画の後半は音楽とともにルックブックの映像が続く構成になっている。また冒頭で述べたとおり、今月と来月はリリースを2回ずつに分ける予定であり、今回の第3弾の後にもAWの展開が続くことを示して動画を締めくくった。