地下を掘るとき周囲の地盤をどう支えるか ジェコスの「山留工事」

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概要

テレビ東京の番組「知られざるガリバー」が今回取り上げたのは、建設現場の地下工事を支えるジェコスだ。番組は、都心の工事現場で行われている「山留(やまどめ)工事」とは何か、なぜ必要なのかを、現場の取材と模型を使った実験で紹介している。

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東京・港区の再開発現場で行われていた山留工事

番組の冒頭は、東京・港区の都心の一等地で建設が始まった大規模な複合施設の現場だ。地下では鉄骨が複雑に組み合わされている。現場の担当者によると、これは地下工事のために周辺の地盤を支え、安全な作業空間をつくる山留工事である。地下に建物をつくるには、周囲を補強しながら空間を掘り進める必要がある。山留工事は、周辺地盤の安全と工事空間の安全を確保するための工程だと担当者は説明する。

番組によると、この現場では約1年かけて鉄骨で地盤を支える工事を行う。施工しているのがジェコスだ。発注側の担当者は、現場での対応が素早いことを挙げ、さらに地中の工事は不確定要素が非常に多いなかで、ジェコスがこれまでの実績をもとに適切な判断をしてくれる点を信頼していると語った。

ジェコス側は、東京の地下には地下鉄や上水道管などさまざまなものが張り巡らされており、それらに影響を与えないよう丁寧かつ繊細に工事を進めると話している。

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資材を持ち、設計から施工・加工まで担う

番組はジェコスの強みを次のように紹介している。工事に使う大量の資材を自社で持ち、それを現場に届け、設計から施工までを担う。さらに溶接などの技術で鉄骨の加工も行う。このほか、鉄道工事で使う仮設の構造物も手がけている。近年相次ぐ大規模災害で迅速な復旧に役立つ設備も扱っているが、この映像ではその設備の中身は予告されるだけで、具体的な説明はない。

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社長が語る「縁の下の力持ち」

リポーターを務めるのは、現役大学生の峯本奈津だ。迎えたのは2021年に社長に就任した野房喜幸社長である。社長は自社の特徴を、地味な仕事でありながら建物や構造物をつくるのに欠かせない工事を担っている点にあると話した。社員は自社を「縁の下の力持ち」と自負しており、それを文字どおり実践している会社だと考えているという。

番組の紹介によると、ジェコスは東京・文京区に本社を置き、年商は約1157億円、従業員数は1762人。主な事業は、建設現場で使う大型の仮設用鉄骨のリースと、その施工である。

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模型で見る「山留あり」と「山留なし」の違い

山留工事がなぜ必要なのかについて、担当者が模型で実演した。近年の都市部では、ビルとビルに挟まれた狭い土地に大型施設を建てることがある。地下構造をつくるには土を掘る必要があり、その際に既存のビルの脇に設けるのが山留壁だ。

模型では、右側に山留壁を埋め込み、左側には何も設けずに、中央の土を掘っていった。しばらくすると左側の土が崩れ始め、模型の建物が穴の側に倒れ込んだ。右側では土の割れなどは特に起きなかった。担当者によると、土を掘ると周囲の土砂は掘った場所へ流れ込むように崩れる。山留がない側では建物が倒れたり土が崩れたりし、それを防ぐのが山留の役割だという。冒頭の現場紹介でも、山留をしていない側は土が徐々に崩れ、やがて建物が倒れる事態になると説明されていた。

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山留工事の進め方:壁を打ち込み、鉄骨の突っ張りで支える

続いて、工事の手順も模型で説明された。普段歩いている地面を基準に、つくりたい建物の深さを想定する。まず鉄の部材とコンクリートを土に打ち込んで山留壁をつくる。次に、その壁を支える突っ張りとして鉄骨を入れる。掘った穴が崩れないよう、鉄骨を組み合わせて巨大なつっかえ棒のようにし、壁を支える仕組みだ。

鉄骨は一度に組むのではない。地下を掘り進めながら、そのつど必要な鉄骨を組み立てていく。こうして予定の深さまで掘り終えた状態になったところで、担当者は「今度はここから建物を徐々に上に上げていく」と次の段階の説明に入った。この映像はそこで終わっており、建物を上へつくっていく工程や、災害復旧に使われる設備の詳細は扱われていない。