京王電鉄の「地味だが満足度は高い沿線」戦略と、JR東日本・南武線のワンマン運転訓練

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概要

この動画は、テレビ東京の2つの番組を再編集したものである。前半は「カンブリア宮殿」で、京王電鉄を取り上げる。知名度で劣る京王が、沿線住民の満足度の高さを武器にどう「選ばれる沿線」を作るのかがテーマだ。後半は「ガイアの夜明け」で、JR東日本が首都圏で進めるワンマン運転の訓練を追う。後半は訓練中に起きた緊急停止の場面で切れている。

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乗客に配慮した新型車両

冒頭で紹介されるのは、京王電鉄が今年1月に導入した新型車両である。外観は普通の電車だが、車内にはベビーカーや車椅子の利用者が気兼ねなく乗れる広いスペースがある。窓は従来の車両より広く、子ども向けに低い位置の手すりも付けた。ベビーカーで乗車した利用者は、普段は狭い思いをして乗っているので、これだけのスペースがあると本当にありがたいと話していた。

番組は京王電鉄を、沿線住民からは熱烈に愛されている一方で、沿線以外では人気がなく、賛否が分かれても我が道を行く会社として紹介する。郊外の新しい街づくりのほか、ヤマメの養殖やeスポーツにも挑戦している。社員約1万3000人を率いる都村社長について、番組は独特の「緩さ」と攻めの経営を特徴に挙げ、社長就任後に売上がV字回復したと伝えた。

スタジオのゲストは、『蛇にピアス』で芥川賞を受賞した作家の金原ひとみ氏と、音楽クリエイターのヒャダイン氏である。社員にとって難しい挑戦だったのではないかと問われた社長は、ヒットを増やすには失敗してもいいから打席を増やそうと考えたと答え、自分はもともと超楽観的だと述べた。ゲストの一人は幼少期に京王線沿線に住んでいたという。京王のカレーショップ「C&C」のファンだとも語り、昔はらっきょうが食べ放題だったと指摘した。社長は、らっきょうを無料にするか有料にするかは揺れてきた問題で、社内でも会議をしたことがあると明かした。

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京王線の路線と高尾山の観光

京王電鉄は1948年に京王帝都電鉄として発足した。社名は東京と八王子を結ぶことに由来するという。新宿を起点に東京の西側を走り、八王子へ向かう京王線、神奈川県の橋本へ向かう相模原線、渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線などがある。沿線には深大寺のある調布や東京競馬場があり、京王線の代表的な行き先が高尾山だ。

高尾山口駅のすぐ隣では、京王グループが「極楽湯」を運営している。天然温泉の露天岩風呂、炭酸の石風呂など6種類の風呂とサウナがある。京王はこれと組み合わせた「高尾山湯ったりきっぷ」を販売している。高尾山口までの往復運賃、ケーブルカーの往復運賃、極楽湯の入館料に、風呂上がりの食事処で出るマグロとろろ丼と天ぷらそばのセットが付いて3480円だ。利用客は「めっちゃ満喫しました」「何回でも来れそう」と満足していた。

スタジオでは、京王の路線は全部で約84キロと短いことが話題になった。社長によれば、100キロに満たず、大手私鉄の中でも2、3番目くらいに短い。1時間弱で高尾山まで行けるコンパクトさの中に、さまざまな要素が詰まっているのが特徴だと説明した。ゲストからは、高尾山は人が多すぎて登山の気分ではなかったが、気軽に行ける登山としてはいいという感想も出た。

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好調な業績の裏にある危機感

番組の説明では、売上は社長就任後にV字回復し、過去最高の5000億円を超える見込みだ。それでも社長は強い危機感を持っている。鉄道業界はおそらく戦後最大の変化、あるいは試練にさらされているという認識だ。働き方が大きく変わり、日常生活も多様化した。人口減少やリモートワークが進み、買い物もネットで済む時代になった。鉄道の利用客はコロナ前の水準に戻っていないと番組は伝える。

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「人気は低いが満足度は高い」という調査結果

京王が抱えるもう一つの課題は知名度の低さである。社長自身がかつて首都圏の鉄道沿線を対象に行った調査では、住みたい沿線の人気を色の濃さで示すと、京王線のエリアが最も薄かった。スタジオでは、これは2007年、20年近く前のデータで、サンプル数は3000ほどだと補足された。街頭では、踏切が多い区間があって車だと長く待たされる、名前としては小田急の方がよく聞く、小田急百貨店がある、といった声が出た。

一方、実際に住んでいる人の満足度を示すデータでは、京王線エリアの色がかなり濃かった。沿線住民に聞くと、「大好き」という声や、落ち着いていながら新宿まで出れば都会もあって「ちょうどいい」という声が返ってきた。

人気が低い理由について、社長は自社なのでとても良いエリアだと思っているとしたうえで、対外的な発信力に問題があったのではないかと述べた。ゲストは、ブランド力がそれほどないのだろうと応じ、東急や田園調布のように関西でも名前が知られている沿線と比べた。社長は、満足度の高さについて、外からは印象が薄くても、住民がエリアに満足し愛着を持っていることが嬉しかったと語った。

満足度が高い理由として、スタジオでは「程よい緩さ」と居心地の良さが挙がった。ゲストは、車内があまり混んでおらず、1本見送れば座れることもあると話した。社長は事業者としては常に混んでいてほしいと冗談で返しつつ、昔からの地主が多く、駅の近くにも畑が残っていることを挙げた。歴史的にそうした緩さが残っている面があるのだろうという見方である。

この緩さを生かしながら沿線を活性化するために社長が力を入れているのが街づくりだ。社長は、みんなで一緒に街を作っていこうというコミュニティに発展するような形で取り組むことに意味があると述べている。前半はこの街づくりの紹介に入る手前で終わっている。

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南武線でのワンマン運転訓練

後半は、JR東日本が首都圏で進めるワンマン運転の訓練である。運転士の柴田さんは、乗車前にアルコール検査と時計の時刻合わせを受けてから訓練に臨む。訓練内容は南武線快速の川崎発立川行きでのワンマン運転だ。通常運行の車両を使い、実際に乗客を乗せて走る。

ワンマン運転では、普段は車掌が担当する仕事も運転士が担う。14時30分発の列車を前に、柴田さんは車内アナウンスをし、駆け込み乗車への注意を呼びかけた。ホームの安全確認とドアの開閉も自分で行う。訓練のため指導担当が同乗している。途中の武蔵中原では、車掌の仕事だった「ホームよし」の声出し確認を忘れ、指導担当に指摘された。

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訓練中の緊急停止

訓練が進む中で、列車は急停車した。番組は、これは訓練ではない本当の緊急停止だと伝える。柴田さんはレバーを操作し、マスコンキーを外してメモを取り出した。動画は、何が起きたのかを確かめるために電車の正面カメラの映像を示す場面で終わっている。停止の原因とその後の対応は、この動画の中では明かされていない。