日経平均8万8000円予想の根拠と、ちょる子さん・kenmoさんの銘柄の選び方
テレ東BIZ ダイジェストWBSの座談会後編では、ママ投資家のちょる子さんと、会社員時代に資産1億円を超えた投資家のkenmoさんが、来年の相場観と注目セクターを語った。ちょる子さんは来年の日経平均を「8万8000円とか行くんじゃないかな」と強気に見ている。議論はAI半導体の買い時の判断、グロース株で社長を見る理由、金利上昇で売られた不動産株、TOPIX改革から見えたバイオへの資金流入の可能性、PERとの付き合い方へと進んだ。
冒頭のダイジェストには、1〜2月にAI半導体をフルポジションで買い東京エレクトロンだけで5000株を持っていたという話や、短期的な目線を捨てたらパフォーマンスが劇的に良くなったという話も流れた。また「株価だけを上げようとしている会社は継続的には上がらない」「社長がよく変わる会社には気をつけた方がよい」といった発言もあった。これらの詳しい文脈は、後編の本編字幕には含まれていない。
ちょる子さんの本命はAI半導体、特に東京エレクトロンとアドバンテスト
ちょる子さんが最初に挙げたのは、引き続きAI半導体だった。理由は、これまでの決算を見る限り最も成長している産業がそこだからだという。
日経平均8万8000円という強気予想も、AI半導体と結びついている。ちょる子さんは、日経平均全体はAI半導体が主導し、先物主導で買いが入ると見ている。日経平均の中ではAI半導体のうち東京エレクトロンとアドバンテストの構成比率が高い。高市氏が首相になった局面で日経平均が大きく上がったときも、東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループの3社で上昇の大半を占めたと言われるほど偏っていたという。そのうえで、業績面で安心感があるのは東京エレクトロンとアドバンテストだとし、「次に暴落が来たら、それ以外は何も買わなくてもいいかもしれない」と思うほど注目していると述べた。すでに強い印象のある銘柄だが、上昇は「まだまだ続く」と見ている。
暴落を見極める2つの指標
kenmoさんは、個人投資家の立場から疑問を投げかけた。AI半導体に乗り切れていない人はどのタイミングで買えばいいのか。「暴落で買え」とは言われるが、どこが底かは分からない。AI投資が縮小するといったニュースで売られたとき、それが下落の始まりなのか一時的なショックなのかを判断するのは難しい、という問いである。
ちょる子さんは、相場全体の暴落は2つの指標で判断しているという。1つは米国の「フィア&グリード・インデックス」だ。投資家心理を0〜100で表し、数字が小さいほど悲観が強い。20を下回ったら「買ってもいいかな」と動き出す目安にしている。もう1つは日経平均ボラティリティー・インデックスで、日本版のVIX指数にあたる。こちらは数字が大きいほど暴落を示し、50を上回ったときを目安にする。両方の条件がそろったときを相場全体の暴落とみなし、そのときのニュースで何が起きているかを確認しながら買いに行くのがよいという。大型の優良株を安いときに買うのが、一番けがをしない方法だというのが彼女の考えだ。
続けて、SNSで「ここが上がっている」と流れてきてから飛びつくのはよくない、という話になった。情報が流れてきた時点で、うまい人たちはすでに買っている。だからチャートを見て、うまい人たちがどのあたりで買っているのかを判断することが大事だ、と2人は意見を交わした。
タイミー:グロース株は社長を見て選ぶ
AI半導体以外では、ちょる子さんは最近タイミーを買ったという。グロース市場の銘柄を挙げるのは自分としては珍しいと前置きしたうえで、理由を3つ挙げた。スキマバイトが今後の日本の次世代インフラになると考えていること。前回の決算でかなり売られて入りやすいタイミングになったこと。ファイナンス事業も手がけるので今後に期待できること。さらに、VC関係者と話すと「小川社長は最高だ」という評判をよく聞くので、この社長ならやってくれるのではないかと考えている。新興株は社長の人柄で選ぶことが多く、「長く応援したい」という感覚だという。
kenmoさんもこの考え方に同意した。大型株の社長はサラリーマン出身や雇われ社長が多いが、グロース市場の上場企業は大半がオーナー社長だ。kenmoさんは、グロース株に投資する意味はそこにしかないとまで言う。「この社長なら時価総額1000億円は通過点だと思っているだろう」といった具合に、社長の器や考え方、姿勢を投資判断に組み込めることが、中小型株投資の醍醐味だという。
その例として話題になったのが技術承継機構だ。ちょる子さんは昨年6月、新居社長が素敵な人だといろいろな方面から聞いて投資した。当時4000円だった株価は2万4000円まで上がったという。タイミーの社長も同じように絶賛されることが多い、と彼女は話した。
不動産株:2人とも割安と見る理由
金利上昇で全般的に大きく下げている不動産株にも、2人とも注目していた。
ちょる子さんの理由は、AIを使ったサイバー攻撃が増えていることにある。デジタル化された資産が危ないと思われるようになれば、金の延べ棒や土地のような現物資産が再評価されるのではないか。「時代はフィジカル」だと考え、どこかのタイミングで不動産は見直されると見ている。ただし、買取再販系は目先の業績が傷むものも出てくると留保をつけた。全体としては長期目線の話だという。
kenmoさんも不動産は「めちゃくちゃいい」と思っているという。不動産は金利上昇で最も逆風を受けると言われるセクターなので、メディアのコメンテーターは「不動産がいい」とは言いにくい。しかし不動産会社の社長たちに話を聞くと、どこも業績は絶好調だという。足元の株高で資産を築いた人たちが不動産を買う動きがあり、インフレヘッジとして一定の不動産を持つ必要もある。さらにkenmoさんは、名目金利が1.25%でインフレ率が2%程度なら実質金利はまだマイナスであり、不動産にはむしろ追い風のはずだと主張する。それなのにPER5倍、6倍の銘柄がごろごろしており、どう考えても安いと述べた。何がきっかけになるかは分からないが、IRで不動産会社と話す中でも、もっと盛り上がってほしいと思っているセクターだという。
マンション価格は「暴落」なのか
足元でマンション価格が下がっている地域もあるという指摘に対し、出演者の一人は、自宅購入のために3月ごろからマンション市況を見てきた経験を話した。そもそも売り出し価格が「スケベ価格」と言われるほど高く、成約価格自体は横ばい気味だという。結局は場所次第で、ブランド立地で「2000万円下げた」と言われても、たとえば3億4800万円の物件が3億3000万円で成約しているような状況で、これを暴落と呼べるのかと疑問を示した。
供給面では、資材価格と人件費の上昇で新築を作ってもペイしにくく、新築を抑えるデベロッパーが増えて出物が減っている。一方でマンションを買いたいというニーズは十分にある。そのため、一定程度下がれば当然買いが入る。ちょっとした値引きは起きても、心配するような暴落ではないという見立てだ。ただし「どのくらいを暴落というかは分からない」とも付け加えた。
株として見る場合は、同じ不動産株でも見極めが必要だという。買取再販事業は物件をどれだけ回転させられるかの勝負なので厳しいのではないか、という指摘があった。また、顧客が個人向けか機関投資家向けか、扱うのが住宅かオフィスかホテルかで話は変わる。「不動産」とひとまとめに考えるのは乱暴な議論になるので、事業内容を細かく見るべきだという点で2人の話はまとまった。
TOPIX改革から見えたこと:赤字でも評価される成長分野
kenmoさんは不動産以外の注目点として、TOPIX改革に伴ってグロース市場から新たに組み入れられる銘柄の一覧を眺めて気づいたことを挙げた。自動運転のティアフォー、宇宙関連のシンスペクティブやアストロスケールなどだ。特にティアフォーや宇宙関連は黒字を出しておらず、毎年赤字を出している。それでも市場は、TOPIXに組み入れられるだけの時価総額で評価している。
kenmoさんはここから、日本の成長に必要で、今は赤字でもやっていかなければならない分野には、市場がきちんと値をつけてお金が入っていると理解したという。
バイオは次の資金の行き先になるか
同じ一覧には、バイオ企業としてGNIグループとオンコリスバイオファーマの2銘柄も入っていた。kenmoさんによれば、今年はAI半導体や宇宙関連、最近ではセキュリティが盛り上がったが、バイオはまだあまり話題になっていない。一方で、高市政権の17の重要政策分野には、バイオや創薬に関するものが2つほど入っているという。重要分野なのに市場ではあまり話題になっていないという点に、kenmoさんは注目した。
バイオはコロナ以降、大きな相場がなかった。kenmoさんは、AI半導体やセキュリティで利益確定した資金の次の行き先として、不動産と並んで、値付けが難しいバイオや創薬に資金が入っていく可能性があると考えている。実際に入るかは分からないとしたうえで、少なくとも予習しておくべきセクターだと述べた。
ちょる子さんも、秋になってからバイオの調子がよく、「バイオの秋だ」と思って見ていたという。ティムスの名前に触れかけ、時価総額が小さいので言えないとしながら、1銘柄だけを「コールオプション」のような宝くじ感覚で、当たれば大きいものとして持っていると明かした。ステラファーマも持っていたが、すでに売ったという。ただしバイオは玉石混交なので、同じセクターの中でも見極めが大事だという点では2人の意見が一致した。
PERとの付き合い方:ちょる子さんはヒストリカルPER
投資判断で何を重視するかという質問に、ちょる子さんはヒストリカルPERを挙げた。過去のPERがどのくらいの水準で推移してきたかを見て、今がどの位置にあるかを確認するという。AI半導体はAI自体がこれまでなかったものなので、PERが切り上がっていて特殊だ。しかしそれ以外、たとえば不動産なら「PER6倍って正しいんだっけ」「歴史的に見ても下げすぎではないか」と考える。何倍なら買う、何倍なら売るといった決まりはないという。
kenmoさん:PERを意識しすぎた反省
kenmoさんは、ちょる子さんとは逆の立場を取った。自分はPERを意識しすぎていたという。AI半導体のように、PERは切り上がっていく。例に挙げたのはフジクラで、元々はぱっとしない電線会社とみられていたが、AIデータセンターのインフラに欠かせない銘柄としてPERが切り上がった。今のPERが割安だから買うという入り方をすると、割安のまま放置されるバリュートラップにはまりやすいのが自分の傾向だという。
だから来年にかけては、赤字であっても日本になくてはならない技術や会社かどうかという判断軸を意識して、ポートフォリオを組み替えたいと話した。一番意識する指標は今もPERだが、PERを重視しすぎるとスクリーニングに引っかからない銘柄が出てくる。そこにチャンスが多いと気づかされた1年だったという。PER30倍だから買えないと切り捨てて調べもしないのはもったいない。なぜ30倍の値がついているのか、PERがこれから切り下がっていくストーリーがあるのか、という見方で調べるべきだと述べた。
では何を基準にするのか。kenmoさんの答えは、後からその銘柄を買いたい人が出てくるかどうか、に尽きるというものだった。PER5〜6倍の割安銘柄をたくさん持っているが、誰も買ってくれない。一方で、PER20倍のセキュリティ関連の会社は、サイバー攻撃が取り沙汰される中で多くの投資家が買ってくれた。割安なだけでは駄目で、PERを気にせず後から入ってくる人がいるセクターか、テーマやカタリストを持っているかを、個別株をやる以上は意識すべきだという。
ちょる子さんもこれに同意した。株式投資は美人投票で、PERが高い方が先に上がる。割安さを意識しすぎると上昇相場に乗れない。だから割安さが機能する市場環境とそうでない環境を見極める必要があるという。バリュー株は宝の山だが、他の人が買いたいと思うカタリストがなければ放置される。自分が買った値段より高く次の人が買ってくれるイベントがいつ起きるかを考えないと、資金効率はあまりよくない、と彼女はまとめた。
物価高で注目する銘柄
最後に、連日ニュースになっている物価高で注目した銘柄を聞かれ、ちょる子さんは「ゴム」を挙げた。ただし、字幕はその理由を語り始めたところで途切れており、具体的な銘柄や根拠は確認できない。
1月、2月の時は、もうAIと半導体フルフルで買ってましたね。エレクトロンだけで5000枚。もうAI半導体様には足向けて寝れない。
そうですか。1分、2分ぐらいで800万ぐらいやられたっていう。もう短期的な目線は捨てようと。発想を捨てたらパフォーマンスが劇的に良くなると。
来年、日経平均はすごく強気。8万8000円とかいくんじゃないかな。
おお。株価だけを上げようとしてる会社さんは継続的には上がらない。社名ロンダリングの会社と社長がよく変わる会社っていうのは、ちょっと気をつけた方が良い。
それではここからは、今お2人が注目している銘柄とセグメントを伺っていきたいと思います。まずはちょる子さん、今注目している銘柄、セグメント、いかがでしょう?
はい。1番はAI半導体ですね。引き続きで、それはやっぱり今までの決算見てても、1番成長している産業が、そこが大きいですかね。かつ私、来年、日経平均はすごく強気で見てまして、日経平均8万8000円とかいくんじゃないかなと思ってるんですよ。
はい。お、8万8000円。
そうなった時に、その目線で見た時に、日経平均全体はAI半導体指数で、どちらかというと先物主導で買いが入るかなと思ってるので、AI半導体の中でも東京エレクトロンとアドバンテストが特に構成比率として高いんですよね。
AI半導体というか、日経平均がよく1万円上がりましたとかあった。高市さんが首相になった時とかなったと思うんですけど、東京エレクトロンとアドバンテストとソフトバンクグループの3社で、その日経平均が1番上がったと言われてるぐらい偏重してまして。その中で1番ちゃんと業績面で安心感があるとするならば、東京エレクトロン、アドバンテストあたりは、次暴落が来た時にはもういっぱい買って、もう何も買わなくてもいいかもしれないぐらいには、ちょっと今思ってますかね。
もうすでに強いイメージですけど、まだまだ大丈夫?
はい。まだまだ続くかなと思いますね。
今のところ、ちょっとお伺いしたいんですけど、弱小投資家、一個人投資家、AI半導体あんまり乗りきれませんみたいな人が、どういうタイミングで買えばいいのかなんですよね。暴落で買うという話もあると思うんですけれども、暴落って結局どこが底かってわからないじゃないですか。
AI半導体、これからもしかしたら投資が縮小していくかもしれないみたいな、そういうニュースが例えば流れてきたとして、AI半導体が売り込まれたとして、それが果たして下落の初動なのか、それとも本当、一時的なショックで売られてるだけなのかって難しいと思うんですよ。
そこをどう判断すればいいのかな。暴落で買えっていうのはわかるんだけれども、暴落ってそれは暴落の始まりなのかもしれないし、どこが底かもわからないしっていう中で、なかなか難しいと思うんですね。その辺いかがですか?
そうですね。私は全体地合いの暴落は2つの指標で見てまして、これ死ぬほど言ってるんですけども、アメリカの指標のフィア&グリード・インデックスっていう指標と、あと日経ボラティリティー・インデックスで、日本のVIX指数みたいなものがあって、その2つが暴落の水準になった時っていうのを1つ目処にしてます。
フィア&グリード・インデックスはアメリカの投資家を表してて、数字が0から100まであって、数字が小さい方が暴落してるんですけども、20を下回ったタイミングが1つ、買ってもいいかなって出動していく時で、あとは日経の方は大体50。今度は数字が大きい方が暴落してる時のサインなので、日経ボラティリティー・インデックスは50を上回ったタイミング。ここが合わさった時が全体地合いが暴落してると。
でももちろんその時のニュースを見つつ、何が起きてるのかっていうのを見つつで買いに行くのが1番いいかなと。やっぱり大型の優良株を安い時に買うのが1番怪我しないと思うんですよね。
これがやっぱり、みんなが買い始めたというか、ここが上がってるぞみたいなのがSNSに流れてきてから初めて飛びついちゃうんですよね。それが良くないですね、やっぱり。
もう流れてきた時点では、すでにみんな買いに行ってる状態っていうところ。
もうだって、うまい人たち絶対買ってるんですよ。その情報が出た後に買っても、もう遅い。だから、うまい人たちがこの辺で買ってるんだろうなっていうのをチャート見ながら判断していくっていうのは大事ですよね。
なるほど。引き続きAI半導体が強いっていうお話ありましたけど、何か他に注目しているセグメントっていうのはありますか?
あとは、個人的に最近買ったのがタイミーっていう銘柄が。グロースなんですけど、結構私はグロース出すの珍しいんですけど、タイミーは、スポットバイト、スポットバイトって言い方、スキマバイトか。スキマバイトのタイミーさん。
スキマバイトが今後日本の次世代インフラになるかなと思っているのと、前回の決算に結構売られまして、今入りやすいタイミングになったっていうのがあるかなと思ってまして。あとファイナンス事業もやるっていうので、今後に期待してるのと、あと社長さんがすごい、VC関連の方々とお話してても、小川社長最高だよねっていう評判をよく聞くので、小川社長ならやってくれるんじゃないかと。
なるほど。じゃあ、投資家の間でも評判はいいんですね。
社長さんの評判はよく聞きます。新興はもう社長さんのお人柄で選ぶことが多いですかね。
ああ、そういう基準で買う。
はい。そう、そう。長く応援したいみたいな。
そうなんですよ。大型株って基本、社長さん、サラリーマン上がりだったり、雇われ社長も多いんですけれども、やっぱりグロースの上場企業とかってオーナー社長が大半なんですよね。
グロースをやる意味ってやっぱりそこにしかないと思っていて、社長を見て投資判断ができるというか、この社長だったらまだまだこんな時価総額1000億なんて通過点だと思ってるだろうとか、結構社長の器、見方、考え方、姿勢、そういったのを投資判断に入れられるっていうのがグロース、中小型株やる醍醐味だと思ってるので、まさにそういう、社長を見て投資判断するって。
技術承継機構とかもまさにそうです。
そうですね。技術承継機構も新居社長も、去年の6月に素敵な社長っていろんな界隈から聞いて、それで投資して、その時株価4000円で、今2万4000円までいきましたから。
あれって多分、新居社長素敵っていう買いだと思うんですけど。タイミーも同じように絶賛されることが多いですね。
なるほど。何か他っていうのはありますか?
あとは不動産が今めちゃくちゃ売られてるんですけど、不動産注目してます。
お、注目している。売られているタイミングですが。
今すごい金利が上がったことによって、不動産株、今全般すごい下がってるんですけど、注目してまして。今AIによってセキュリティ攻撃いっぱい受けてるじゃないですか、いろんなところが。そうなった時にデジタルになっている資産って結構危ないって思われて、現物資産が再評価されるんじゃないかなと思うんですよね。
金の延べ棒もそうなんですけど、やっぱり土地なんじゃない、みたいな。時代はフィジカルかなと思って、どこかのタイミングできっと不動産は見直しされるかなと。ただ買取再販系は、一旦目先の業績は結構傷んだものが出てくるかなとは思いますね。時間軸をどこに置くかによりますが、これ全部今出したの長期かな。
kenmoちゃんどう思います?
不動産、私もめちゃくちゃいいと思ってるんですよ。
ですよね。
というのも、金利が上がることに対して1番逆風だと言われてるセクターが不動産じゃないですか。いろんなメディア、コメンテーターの方、なかなか不動産いいですよって言いづらいんですよ。逆に金利が上がることが追い風な銀行とか。いいですよって言いにくいんですよね。
言うても、いろんな不動産会社の社長さんに話聞くと、どこも業績自体は絶好調なんですよ。これは足元の株高によって、資産をある程度形成した人たちがやっぱり不動産を買おうっていう動きも出てきてますし、またインフレヘッジなんですよね。
不動産、やっぱりインフレヘッジで、インフレをヘッジするために一定程度、資産、アセットとして不動産を持っておかなければいけないっていうのもありますし、今日本の名目金利1.25%ですけれども、インフレ率が2%ぐらいだ。実質金利ってまだまだマイナスなんですよ。
ってことは、金利上がってるとはいえ、まだまだマイナス金利と考えることもできるとすると、不動産にはむしろ追い風なはずなんですよ。追い風なはずなのにPERが5倍とか6倍みたいな銘柄が本当にゴロゴロしてて。
ちょっとさすがにもうどう考えても安いっていう不動産がたくさんあるので、何がきっかけになるかはわからないんですけれども、個人的にもいろいろIRで不動産会社さんと話する中で、もうちょっと盛り上がってほしいなって思ってるセクターでもあり、実際安いと思ってます。
足元、マンション価格が低下している地域もありますが、それでもこの不動産株っていうのはお2人とも注目されてますか?
これ私、自分が住宅を買うために3月ぐらいからずっとこのマンション市況を見てきたんですけども、そもそも売り出し価格がすごいスケベ価格と言われるぐらい高く売りに出てたのが、成約価格自体は横ばい気味なんですよね。
あとはその場所、結局場所によりけりでございまして、いわゆるブランド立地と呼ばれるようなところで2000万円下げましたって言われても、その売り出し価格から2000万円下がってても、3500万が、あ、嘘、3億、3億48万円が3億3000万で約定してたりとかなんですよ。暴落ですかね、これ、みたいな。これって暴落でしたっけみたいなのは、ちょっと結構やっぱり思うところでして。
結局やっぱり供給制約で出物が少ないんですよね。特にもう新築作れないデベロッパーも本当に増えて。
資材上がってますね。
資材価格も上がってるし、人件費も上がってるし、新築で作ってもなかなかペイできないから、ちょっと新築を抑えようってなると出物が減っていくと。ただ、マンション買いたいニーズっていうのは全然あるわけですよ。なのでやっぱり一定程度下がれば当然買いが入ってくるしっていう、そこがいいですよね。
っていうところを考えると、マンション暴落、ちょっとした値引きぐらいは起きるかもしれないけれどもっていう、そんな感じなんですよね。
心配するような暴落ではないっていうところなんですね。
どれぐらいを暴落っていうかわかんないですけどね。やっぱり実需をどれだけ考えられるかっていうのは、すごい大事な気がしますけどね。
あとはその株の話、会社さんの話で言うと、買取再販事業はもうどれだけ転がせるかっていう話になってくるので、ちょっとそこは結構厳しいんじゃないかなと思います。
同じ不動産株の中でも見極めっていうのが必要になってくる。
そうです。そうです。だからお客さんがto Cなのか、それとも機関投資家向けの会社なのかとか、あとは扱ってるのが住宅なのかオフィスなのかホテルなのかでもやっぱり話が違うので、不動産っていうだけで丸めるって考えると、ちょっとやっぱり乱暴な議論になっちゃうので、不動産株で考えるんだったら、どういう事業かっていうのを細かく見てあげるといいんじゃないかなとは思いますよね。
今、不動産株のお話していただきましたけど、kenmoさん、何か不動産以外で注目している銘柄やセグメントっていうのはありますか?
そうですね。今回、TOPIX改革で改めて、グロースに上場してて、これから新規組み入れになる銘柄っていうのをちょっと眺めてたんですね。それで気づいたことが1個ありまして、例えばGOとか、それからティアフォー、自動運転の会社ですよね。それからSynspective、アストロスケール、宇宙の会社ですよね。
特にティアフォーとか、あと宇宙関連って全然黒字化してないんですよ。赤字の会社。もう毎年毎年赤字を垂れ流してっていうような会社が、マーケットからはTOPIXに組み入れられるだけの時価総額で評価されてるんですよ。
これは何かと言うと、要は日本の成長に必要な会社だから、今は赤字だけれども、ここをやっていかなければいけないよっていうところにはお金が入ってるんだ。マーケットはちゃんとそこに値付けをして、そこに投資資金が入ってるんだっていうことがわかったんですね。
そのグロースの一覧を見ていて、GNIと、それからオンコリスバイオファーマ、バイオの会社が2銘柄入ってたんですよ。今年ってAI半導体、あれだけ盛り上がりました。それから宇宙関連盛り上がりました。最近セキュリティも盛り上がってるしなんですけど、バイオってまだそんなに話題になってないというか、そんなに盛り上がってるセクターではないと思ってるんですね。
とはいえ、今回TOPIXの組み入れ銘柄の中で、オンコリスバイオファーマとGNIが入ってると。高市政権の17の政策分野を見ると、バイオって実は2つ入ってるんですよね。17の分野の中で、なんだっけ、バイオと創薬と、2つぐらい入ってるんですよ。2つもテーマが入ってる重要分野なのにもかかわらず、マーケットの話題にそんなになってないっていうことは。
バイオってここ数年あんまり大きな相場ってやってないんですけれども、特にコロナ以降あんまり大きな相場をやっていない分、AI半導体とかセキュリティとか、直近上がった銘柄を利益確定したお金が次どこ入っていくだろう。不動産も当然可能性としてはある一方で、なかなか値付けがしづらいバイオとか、創薬とか、そういったところに入っていくのかな。そういう可能性はあるかなと思っていて、実際入っていくかわからないんですけれども、少なくともちょっと予習はしておかないといけないなって思ってるセクターではあります。
バイオなんか秋になってからめちゃくちゃ調子いいですもんね。
ええ。バイオの秋だなと思って見てました。
見てらっしゃるんですね。
見てます。見てます。それこそティムス、時価小さいかな、もしかしたら。だから言えない。言えないけど、1銘柄だけコールオプションとして買ってます。コールオプション銘柄みたいなのが、宝くじ感覚で当たればでかい。なので入ってます。
なるほど。じゃあ、もうすでにバイオにもちょる子さんも。
でもバイオもやっぱり玉石なので、ちゃんと見極めは大事ですかね。
同じバイオの中でもっていうところですね。
そうです。そうです。
そうですね。いいとこ、悪いとこ本当に両極です。
それこそステラファーマとかも入ってましたし、もう売っちゃいましたけど。
株に実際投資する際に、PERですか、PBR、ROEとかいろんなものがありますけれども、お2人が大事にしているのはどういったところなんですか?
私はヒストリカルPERとかは結構気にしてますかね。PER、これまで大体PERの上値はどれぐらいだったかなみたいなところを見てますかね。AI半導体関連とかだと、ちょっともうヒストリカルとかも、AIそのものがこれまでなかったものなので、ちょっとPER切り上がってはいるんですけれども、それ以外のところだと、不動産とかも6って正しいんだっけみたいな。
PERつきづらいとは思うけど、今までの歴史で見てもちょっと下げすぎじゃない、みたいな考え方で、今がどのぐらいの位置なのかっていうのは見るようにしてますかね。
じゃあ、何倍だから買う、何倍だから売るとかっていう決まりはあまりないですか?
そういう感じではないですね。
なるほど。あくまでも、ここまでどういうふうに推移してきたかっていうところ。
はい。
kenmoさんはいかがですか?
これですね、逆というか、結構PER意識しすぎてた部分があって。だけど、AI半導体もしかりですけれども、切り上がっていくんですね。
要は、例えばフジクラなんかって、もともと電線のそんなにパッとしない会社っていうのが、もうAIデータセンターのインフラ銘柄としてなくてはならない銘柄っていう形でPERが切り上がっていきましたと。今のPERが割安だから買おうみたいな形でエントリーしてしまうと、ずっとPERって割安に放置されてしまうところ、やっぱりバリュートラップというか、はまってしまう傾向が、自分ですね。
そうじゃなくて、PERが切り上がっていくところをですね。それは先ほどのテーマといったところ、高市さん、17の政策テーマもしかりですけれども、やはり日本の成長に必要な、なくてはならない分野っていうのは、マーケットのお金っていうのはちゃんと入っているんだなって、今回のTOPIXの一覧を見て気づかされた部分でもあるので。
あまり現在のPER、割安だから入ろうっていうような軸も当然大事ではあるんですけれども、それ以上に赤字であっても、この会社は日本になくてはならない技術かどうか、なくてはならない会社かどうかっていう判断軸を、特に来年にかけてはちょっと意識したポートフォリオに組み替えていきたいなというふうに思っていて。
なので私、1番意識するのはPERなんですけれども、あまりPERを意識しすぎると逆に買えない銘柄、スクリーニングに引っかからない銘柄も出てきてしまって、そこに結構チャンスが多いなっていうのも気づかされた1年だったので、PER気にしつつもあまり気にしすぎないっていう、ちょっと逆説的なところもあるんですけど。
気にしすぎてしまうと良くないこともあるんですね。
そうですね。PER30倍だから買えないや、で、そもそも調査もしない、何も調べないって、すごくもったいないと思うんですね。そこでスクリーニングでパサッと切るんじゃなくて、逆になぜ30倍の値付けがされているんだろうとか、PERがこれから切り下がっていくカタリストはあるんじゃないかっていう、そういう見方で調べていく必要があるのかなというふうに思ってます。
なるほど。PERあまり気にもしないっていうふうになってくると、何を基準に銘柄見ていくんですか?
そうですね。やっぱり後からその銘柄を買いたい人が出てくるかどうか、それに尽きるのかなというふうに思ってます。
私、PER割安の5倍、6倍の銘柄たくさん持ってるんですよ。誰も買ってくれないんですよ。誰も買ってくれないんですけど、セキュリティメーカー、PER20倍の会社持ってたんですよ。皆さん買ってくれて。
ということは、やっぱりPERが割安、割高とかそういう話ではなくて、これだけセキュリティ攻撃が言われてる中で、多くの投資家が資金を入れてくれるっていうことがあったりとか、割安だけじゃダメなんだと。
割安だけじゃ。そこに後からPERを気にせずに入ってくるかというか、そういう人たちが出てくるセクターなのか、テーマを持ってるのか、カタリストを持ってるのかっていうのを、特に個別銘柄をやってる以上は意識しなければいけないのかなというふうに思ってます。
ちょる子さんはいかがですか?
もうまさにおっしゃる通りかなと思います。PER高い方が先に上がるんですよね。美人投票というか。美人投票なんで、株式投資は。だからあんまり意識しすぎても結局上昇相場には乗れなくなってしまうので、それが機能するマーケット環境とそうじゃないマーケット環境っていうのは見極めが必要なんじゃないかなと思いますね。
バリュー株はすごい、もう宝の山だと思うんですけど、なんで放置されてるかっていうと、やっぱり自分というか、他に買う人が買いたいと思うそのカタリストがないタイミングだと、やっぱりバリューで放置されちゃうので。じゃあどこのタイミングで、自分が買った時よりも次、高くでも買ってくれるっていうイベントが起きるかっていうのを考えて投資しないと、ちょっと資金効率自体はあんまり良くないのかなというのは思いますかね。
なるほど。今年はかなり物価高というワードが連日ニュースでも取り沙汰されていますけれども、お2人が物価高で注目した銘柄というのはありますか? ちょる子さん、いかがですか?
物価高だと私はゴムですかね。
できたことに関してはそうですね。そのままでも、いいことだなと思って。
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