30代からの秋冬服はA-2ジャケット、カーディガン、ブルーシャツ、黒スラックス、革靴の5点でよい:Genjiが語る着回しと「やりすぎない」服選び

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概要

20代後半から40代の男性は、この秋冬に何を買えばよいのか。ファッションブランドWYMのGenjiは、答えを5つのアイテムに絞る。レザー調のA-2フライトジャケット、クルーネックカーディガン、ブルーシャツ、黒のワイドスラックス、革靴である。この5点でコーディネートが一通り完成し、しかもそれぞれが手持ちの服とも合わせやすいので、服選びを考えるのが面倒な人にはこれが一番の正解だという。動画ではWYMの新作を使い、1点ずつ選ぶ理由と着回しの例を示している。

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前提は「情報が多すぎるが、全部は買えない」

Genjiはまず、今の大人の男性が置かれた状況を説明する。しばらく服を買っていないと気づいて「おじさんになっていくのは嫌だ」と感じる人もいれば、ファッションが好きで今年もかっこいい服を探す人もいる。ところがSNSでは様々な「正解」が提案されていて、情報が錯綜している。全部を買うわけにはいかず、予算にも限りがある。

さらにGenjiは、20代後半から40代の男性はまだ「自分受け」だけでなく女性からの見え方も意識したいはずだと述べる。だから、これから買うアイテムは確実に着回しやすいほうがいい。今年何を取り入れればよいかを示すのがこの動画の狙いだという。

Genjiは、少し前の金曜日に公開した動画で別の新作ラインナップを紹介し、他では作れない方法で手間をかけて作ったと話したばかりだとも明かしている。それでも今回は、コーディネートを失敗なく揃えたい人にはこちらの5点が一番いいと勧めることになり、少しヒヤヒヤしていると冗談めかしている。

A-2フライトジャケット:本革に近い合皮と9,900円という価格

最初に挙げるのが、A-2ジャケットと呼ばれるフライトブルゾンだ。Genjiは、コスパの面でも値段以上の性能という面でも、これは確実に押さえるべきだと言う。

このジャケットは合皮製で、今年は素材をさらにアップデートした。本革にできる限り近づけることを目指し、オリジナルで作った素材だという。仕様としては、裾と袖のリブ、サイドから手を入れられるフラップ付きポケット、ダブルジップ、立体感のある作りがある。襟がヒラヒラしないようにボタンで留める仕組みも付いている。内ポケットは2つあり、これで9,900円だとGenjiは強調する。

価格の比較として、Genjiは「A2 レザー」とGoogleで検索した画面のスクリーンショットを示す。国内の人気ブランドが同じデザインを出しているが、どれもかなり高額だ。Genji自身もそうした高価なものを喜んで買う一人だと断ったうえで、市場ではこのデザインに「高い」というイメージがあると指摘する。今年のWYM版は例年以上に本革に近い質感で出せるので合皮には見えない。その結果、高そうなアウターを買ったように見える。これが一つ目の強みだという。

着込めるシルエット、体型カバー、「少し短い」丈

二つ目の強みはシルエットだ。Genjiは、8〜9年前からチャンネルを見ている人ならシングルライダースを着ていたかもしれないと振り返る。ビタビタに細いライダースは、厚手のニットを中に着ようとすると限界がある。このA-2は中にかなり着込めるので、真冬まで着られるとGenjiは言う。

肩のエポレットも大人っぽくかっこいいデザインだという。また、お腹が出てきたなど、かっこよさより体型カバーを基準に服を選ぶ人も多いだろうとしたうえで、このジャケットは「これ以上なく」体型をカバーできると述べる。

丈については、短すぎるものもあれば長すぎるものもあるなかで、長すぎる丈は今の気分ではないとGenjiは見る。このA-2は「ちょっと短い」くらいの丈で、極端な短丈ではない。だから若すぎる印象にならない。

ここでGenjiは「やりすぎ」という基準を持ち出す。綺麗でかっこいい格好をしたい大人は、ファッションは好きでも、やりすぎて学生っぽく見えるのは嫌だ。だから気にすべきはやりすぎかどうかであり、このA-2は全くやりすぎではないという。Genjiによれば、着回ししにくい服とは特定のシチュエーションに特化したアイテムのことだ。このジャケットは振り切りすぎていないので、様々なコーディネートに転用できる。

Genjiの整理では、このジャケットの評価点は次のようになる。本革に見える質感と、国内ブランドのA-2人気に連動していることで高く見える。身幅や腕の太さ、丈のバランスがよく、着込めて体型カバーにもなる。大人が着てもやりすぎにならないので使える場面が広い。そのうえでダブルジップを備え、内ポケット2つを含めてポケットは計6個あり、スマートフォンや財布も入れやすい。

A-2の着こなし例

スタイリング例として、Genjiはデニムと白シャツ、スラックスとブルーシャツの組み合わせのほか、カジュアルにもモノトーンにも使えることを示す。

一つ目は、トレンドのヘンリーネックを合わせ、ヴィンテージ加工のカーブデニムをインディゴで合わせたコーディネートだ。ベルトは9月に出す予定のもので、本革のベルトのバックルをゴールドにしたものだという。Genjiはこれを、オーセンティックでレトロな合わせ方と表現し、脚がとても長く見えると述べる。着ていく場面としては、普段の休日のほか、これから付き合いたい女性との2〜3回目のデートを挙げる。男性らしいワイルドな印象を見せるのに向いているという。25%レンズのメガネを合わせても学生っぽく見えないとも付け加える。

Genjiが一番大人っぽくてかっこいいと考えるのは、ブルーを差し色に入れる組み方だ。このジャケットは9月4日(金)にZOZOTOWNで発売される。人気のサイズから売り切れていくので早めの検討を勧め、ブラウンも大人に勧められる色だと述べている。

クルーネックカーディガン:なぜ「おじさん」に見えてしまうのか

レザーアウターだけではコーディネートは完成しない。そこでGenjiが次に挙げるのがクルーネックカーディガンだ。久しぶりに服を買い始めた20代後半から40代に向けて、Genjiはまず「おじさん像」がどう生まれるかを説明する。

Genjiの見立てでは、クルーネックのニットやプルオーバーのパーカーは、すでにみんなが買ってきたアイテムだ。5〜7年前にはユニクロのウォッシャブル3Dクルーネックセーターや、ユニクロUのパーカーが評判になり、みんながクルーネックを着ていた。

では、40代や50代の人が「おじさん」と呼ばれてしまうのはなぜか。Genjiは、その世代の「あるある」の服を着ているからだと答える。彼らがその服を持っているのは、それが正解とされたシーズンがあったからで、そこで価値観の更新を止めてしまったからだという。同じ服を着ている40〜50代男性が多すぎるので共通項が生まれ、一括りに「おじさん」とまとめられてしまう。Genjiは、30代にも同じ未来が見えてくると言う。年を重ねることは止められないが、美しく年齢を重ねるために大人の服がある。プルオーバーのパーカーやクルーネックのニットを少し変えてみる意識を持つだけで、今年らしいアップデートができ、若々しく見せられるというのがGenjiの主張だ。

色はチャコール一択、素材はハイゲージの薄手

カーディガンにはグレーやブラウンなど多くの色がある。それでもGenjiは「チャコール一択で大丈夫」と言い切る。自分だけの格好を楽しみたい人には他の色も勧めるが、着回しやすさを重視する人に向けた答えだという。具体的には、クローゼットの前で服を選ぶのが面倒な人や、30代で結婚したいが彼女がおらず一回一回のデートで失敗できない人だ。そういう人にとって、チャコールのクルーネックカーディガンは絶対に失敗しないアイテムと言っても過言ではないという。

Genjiは、妻や彼女、これから出会う女性からの印象もよく、清潔感や自己肯定感も上がると述べる。トレンドの面では、今の女性ファッションを見ればクルーネックカーディガンを着ている人がとても多いと指摘する。男女に共通するトレンドは女性受けがいいという話を、Genjiはこの10年ずっと言い続けてきたという。そのなかでもクルーネックカーディガンは特に女性受けがいいアイテムだと話す。

素材はハイゲージを最も勧める。ざっくりした編み目のものもあるが、カーディガンはパーカー並みに着る頻度が高くなる。だから洗濯に強く、シワになりにくく、高級感のあるハイゲージがよいという。厚手より少し薄手のほうが長い期間着られるともいう。寒ければ下に着込めばよく、着込むほどでもない時期はタンクトップやエアリズムのようなインナーと合わせればよい。

WYMのカーディガンは4,950円だ。Genjiは、約5,000円で秋から真冬の1〜2月、さらに春の3〜5月まで着られ、2027年も楽しめると述べ、大人の賢い買い物だと強調する。

オールブラックを「黒に逃げた」服にしない

着回し例として、Genjiはまずブルーシャツを抜いたオールブラックの組み方を見せる。ここにブラウンのベルトを垂らしたり、キーフックを足したりすると、脚の長さと着丈の短さ、つまり上下の境目が分かるようになる。オールブラックのままでは境目が分かりにくいが、小物を足すと一工夫が伝わるので、Genjiは垂らすほうが好みだという。袖をまくってリングやブレスレット、腕時計を見せる方法や、全体を暗くまとめたうえでベルトのブラウンを効かせる方法も挙げる。

Genjiはこれを、黒のプルオーバーパーカー、黒のスウェット、黒のスニーカーで作るオールブラックと比べる。後者も一応は完成するが、「やる気のないオールブラック」「黒に逃げた感じ」になってしまう。カーディガンを使った場合は、黒を上手に使った品のある大人のコーディネートになる。その理由としてGenjiは、カーディガンであること、プルオーバーではないこと、新鮮なアイテムであること、女性の間で流行っているアイテムをメンズでおしゃれに着ていることを挙げる。だからオールブラックを組むなら、黒のパーカーの代わりにクルーネックカーディガンを選ぶよう強く勧めている。

ほかの例もある。オールブラックの中に、本革に近い合皮のバッグを持ってくる組み方がある。Genjiによれば、このバッグはかなり荷物が入る。デニムとの相性もとてもよく、25%レンズのメガネを合わせると大人の雰囲気が出る。さらに綺麗めの合わせ方もでき、綺麗めにもカジュアルにも使える点を、Genjiは「俺らの大人の味方」と表現している。

ブルーシャツ:短丈のボックスカットと清潔感

三つ目はブルーシャツだ。Genjiが勧めるのは、着丈の短いボックスカットのものである。A-2ジャケットやカーディガンを着る必要がない程度に暖かく、それでも少し寒い時期には、シャツが活躍するとGenjiは言う。

着丈が長めでラウンドカットのシャツは、ブルーに限らず多くの人がすでに持っている。一方、少し短いボックスカットのシャツは今年らしく新鮮だとGenjiは見る。また、30代になると年齢が特に顔まわりに出てくるが、シャツは清潔感を与え、見た目の年齢感を打ち消してくれるという。9月はまだ暑い日が続くので、前を開けて袖をまくれば長いシーズン楽しめる。室内で過ごす時間が長く夏にも長袖を着る人なら、来年の夏にも使えるとも述べる。

白ではなくブルーを選ぶ理由と配色の理屈

白シャツはきっちりしすぎるのが嫌だという人に、Genjiはブルーを勧める。白シャツも着こなしや素材、シルエット次第でかっこよく見せられるが、それでもオン、つまりビジネスの印象が出やすい。ブルーのシャツなら休日らしさがはっきり出て、土日や平日の休みの気分を上げてくれるという。

着回しも意外に利く。ここまでは黒と合わせてきたが、Genjiはベージュとも合うと言う。理由は二つあり、どちらもアースカラーであることと、同じカラーパレットに属することだ。さらにGenjiは、有彩色は基本的にカジュアルだという前提を置く。かっこよく見せるにはカジュアルと綺麗めのバランスを整えるのがよい。スラックス、シャツ、ダブルのピークドラペルのジャケットという綺麗めのアイテムを使いながら、色は黒・白・ブルー・ベージュにすると、有彩色のカジュアルさが加わってバランスが取れるという説明だ。

先に見せたカーディガンやA-2ジャケットの中に着たときも、オールブラックに色が足されておしゃれになったはずだとGenjiは振り返る。多くの人のクローゼットには黒のスラックス、黒のデニム、黒のアウター、黒のコート、黒のニット、黒のパーカーが多いだろう。そこにブルーのシャツを足すだけでよいという。価格はカーディガンと同じ4,950円だ。

ブルーシャツの着回しと「リノベーション」

着回し例では、黒のジャケットに黒のスラックスを合わせ、中にブルーシャツを入れる。Genjiは、記念日が近づいてレストランを予約したが何を着るか迷う、という場面を想定してみせる。きっちりしすぎず綺麗にまとめながら、外しとしてブルーを差し込んだ格好で、プロポーズや会社のお祝いのパーティー、休日にきちんとしたい日にも使えるという。A-2ジャケットとブルーシャツだけのシンプルな組み合わせも勧めている。

Genjiはここで、黒のアウターを3種類合わせて見せた意図を説明する。多くの人は、Genji自身も含めて、黒のアウターを買いがちだ。中にブルーのシャツを足すだけで、昨年買った黒のアウターの印象が新しくなる。Genjiはこれをリノベーションやリフォームにたとえ、中身を変えればアウターの雰囲気、つまり家の雰囲気が変わるのだと言う。だから4,950円のコスパは、シャツ単体の良さだけで決まるのではない。このシャツを使ったアウターとのコーディネート全体がよくなることまで含めてのコスパだというのが、Genjiの考えだ。

丈の相性も強調する。着丈の長いダブルジャケット、短めのA-2、短丈のジャケットのどれとも合う長さだという。デニムと合わせたカジュアルな着方もでき、綺麗めだけでなくカジュアルでも使える。そのためGenjiは、持っていない人には必ず押さえてほしいと話す。このブルーが濃いと感じる人には、動画内で見せた明るいブルーのシャツも勧めている。

黒のスラックス:スラブ糸で高級感を出す

黒のスラックスについて、Genjiは「伝える必要はないかもしれない」と前置きする。今年に限らず毎年勧めているアイテムだからだ。今回のWYMのものはツイードで、スラブ糸を使っているという。

黒のスラックスは、突き詰めればユニクロやGUからも出ている。Genji自身も別の動画でユニクロのスラックスを勧めたことがある。一方、何十万円もするインポートのスラックスや、5〜6万円するドメスティックブランドのスラックスには、天然のスラブ糸を使ったものがよくあるという。スラブ糸とは糸そのものに凹凸がある糸で、Genjiは人間の髪も太さが均一ではないのと同じだと説明する。合成繊維のポリエステル糸は太さが均一なので、似たような印象になりがちだ。今回のスラックスはポリエステルでスラブ調の糸を使っているので高級感が非常に高く、大人の雰囲気が大きく上がるとGenjiは言う。

Genjiはイメージの近いブランドとしてA.PRESSE、Graphpaper、AURALEEなどを挙げる。そうした贅沢なパンツを思わせるスラックスを、ジャケットとセットアップで使える形で今年出したという。コーディネートの幅も広いと述べている。

革靴:疲れにくさでスニーカーに流れない

最後はスラックスに合わせる革靴だ。黒のスニーカーでもよいが、大人になるほど疲れにくさを優先して靴を選ぶのが「あるある」だとGenjiは言う。そのため、年齢を重ねて革靴が似合うようになっていくのに、どうしてもスニーカーになりがちだ。そこであえて革靴を選べば非常にかっこいいとして、本革の革靴とセットで検討するよう勧めている。

結論:5点で組める範囲は広い

Genjiの結論は、A-2ジャケット、クルーネックカーディガン、ブルーシャツ、黒のスラックスの4点に、余裕があれば白のタンクトップと、身長を高く見せられるタイプの本革の革靴を加えるというものだ。これらだけでも様々に組め、汎用性が非常に高いので、押さえたうえで秋冬を迎えてほしいと話す。タンクトップなど一部を除き、紹介したアイテムはすべて9月4日(金)に発売される。Genjiはこれらを、これまでのファッションを卒業して次の段階に進みたい人に向けたアイテムだと位置づけて、動画を締めくくっている。