下調べほぼゼロで歩いたスリランカ・コロンボの2日間:コットゥ、客引き、ローカル市場、バワ建築

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概要

旅系YouTuberのおさだは、モルディブ旅行の途中で、飛行機で1時間半ほどのスリランカに足を延ばした。本人は出発前のスリランカのイメージを「特にありません」と話し、ほとんど予備知識のないまま最大都市コロンボに入る。動画では、到着した夜から翌日の夕食までに、宿泊、食事、観光地、客引きへの警戒、ローカル市場の混雑を順に体験していく。この記事では、その道中で本人が見たこと、感じたこと、失敗したことを順に追う。

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「紅茶が有名」しか情報がない国へ

動画はモルディブのマレ国際空港から始まる。おさだは出発前に視聴者と「作戦会議ライブ」を開いて情報を募ったが、集まったのは「紅茶が有名」という一点だけだった。参加者にもスリランカへ行ったことがある人がほとんどいなかったという。Googleで調べて分かったのは、2022年に財政破綻し、今は回復の兆しが見えているという程度で、本人も「本当に薄いです」と認めている。

そこで今回の目標は「辛いカレーからお尻を守る」とした。下調べが薄いことは本人も承知のうえで、視聴者と一緒にスリランカの魅力を探っていく旅だと位置づけている。

出発前の準備:ETA、配車アプリ、通信

入国には事前にETA(電子渡航認証)を申請する必要がある。おさだによれば、12月15日に入国する時点では日本人は無料で申請できた。ただしネット上には手数料を取る怪しい代行業者もあるため、正規のURLから申請するよう勧めている。申請後、数分でメールが届き、書類はPDFでスマートフォンに保存した。提示を求められたらそれを見せればよいだろう、というのが本人の見立てだった。

配車アプリはUberを入れておくとよいと聞いたという。通信は、いつも使っているKlookのeSIMが売っていなかったため、別のeSIMを1GB 750円で購入した。現地のほうが安いかもしれないので、空港でも値段を確認すると話している。

16時発のエミレーツ航空に乗り、約1時間半でコロンボへ向かった。服装は「南国から南国」なのでノースリーブに短パン。この服装が、後でホテルで問題になる。

バンダラナイケ国際空港に到着:両替と第一印象

コロンボのバンダラナイケ国際空港での入国はすんなり済み、事前に取ったETAを見せる場面もなかった。クリスマスシーズンで、トイレにはサンタクロースがいたという。eSIMはすぐにつながり、楽天モバイルも使えそうだった。

通貨はスリランカルピーで、おさだの理解では1ルピーが約0.5円、つまり2ルピーで1円になる。1万円分を両替するつもりで2万ルピーに替え、「日本円にすると1万ちょっと」と確認している。5000ルピー札を1000円札と取り違えかけるなど、換算にはしばらく戸惑った。日本との時差は3時間半で、「すごい中途半端」と感想を漏らしている。現地SIMの料金表も確認し、期間や容量ごとのプランが並んでいることを紹介したが、自分はeSIMを使っているので買わなかった。

ホテルへはKlookで空港送迎を手配していた。ドライバーは顔写真を送ってくれた。外に出ると12月中旬でも最高気温30度ほどで暑く、空港前は混沌としていた。人がぶつかってくることもあり、「インドに対してはアレルギーがございます」と話すおさだは、この時点では嫌な予感を口にしている。ドライバーとは行き違いながらも合流でき、車で約50分走った。

服装で引っかかった高級ホテル「キングスバリー」

宿泊先はザ・キングスバリー・コロンボ。着いてみると着飾った客が次々に入っていき、おさだは「すごいホテル予約しちゃったかしら」と戸惑う。入口では手荷物検査があり、ノースリーブと短パンは不可という表示も見つけた。

周辺はフォート地区と呼ばれ、ヨーロッパ風の雰囲気があるエリアだという。ホテルはクリスマスの装飾で華やかで、イルミネーションで雪を降らせる演出まであった。館内のステーキ店やケーキの店も覗いたが、客がきらびやかな服装だったため、短パン姿では食事できないと判断している。

部屋は4階の415号室。いちばん大きな照明が点かず、薄暗いまま部屋を紹介することになった。ベッド、アイロン、金庫、冷蔵庫(中身は水3本だけ)、シャワーのみの白基調の水回り、アメニティ、ドライヤー、体重計がそろっている。1泊の料金は約1万5000円で、隣にはスリランカ中央銀行がある。街の中心部で立地もよいと本人は評価している。

夜道を走って食べたコットゥ

館内には4〜6軒ほどレストランがあったが、どこも「ちゃんとしてる」店で場違いに感じ、近くのレストランへ歩いて行くことにした。時刻は20時15分。調べた限りでは治安はそれほど悪くなさそうだったが、店までの道は真っ暗で不安が残る。結局おさだは道路を走って渡り、「この町で1番怪しいのは私です」と自嘲しながら店に着いた。車の運転は思ったほど荒くなかったという。

店(字幕では「アコカブアキッチン」と聞こえる)はホテルから全力で走れば30秒ほどの距離で、ここもクリスマスの装飾がされていた。メニューを見るとミックスグリルが3900ルピー(約2000円)、カルボナーラが2500ルピーで、「この辺はもしかしたら高いのかな」と物価をつかみかねている。

スリランカ料理を食べたかったため、Google翻訳でメニューを調べ、「スリランカの屋台料理の人気商品」とある「コットゥ」を選んだ。響きが気に入ったこともあり、チキンコットゥを注文した。想像とはまったく違う料理で、薄いパンのロティを具材と一緒に鉄板で刻みながら炒めたものだと紹介している。チキンと野菜と刻んだロティが混ざり、香ばしいカレー味だった。「めちゃくちゃ辛い」「なめてた」と言いながらも美味しいと評価し、「これ絶対明日お尻やばい」と翌日を案じている。帰りも同じ暗い道を走って戻った。

2日目の朝:フォート地区とダッチ・ホスピタル

翌朝の朝食はホテル1階のビュッフェ。カレーが非常に多くの種類あり、スリランカ料理らしいものも並んでいた。この日の気温は最高29度、最低25度。前夜の辛い料理の影響で「順調に今日はお腹がすごく痛い」と報告している。

フォート地区は植民地時代の名残があるエリアで、それがヨーロッパ的な雰囲気につながっているという。徒歩約10分の観光スポットへ向かう途中、横断歩道のない道を渡る場面があった。インドでは車は絶対に止まらないとおさだは話すが、ここでは車がきちんと止まり、印象を「騒がしくないインド」と表現している。ゆっくり歩いて渡る方法を実演し、問題なく渡れた。

目的地はダッチ・ホスピタル・ショッピング・プレシンクト。かつて病院だった建物をショッピング施設に改装したものだという。開店は10時で、到着は9時58分だった。中はカレーの店やカニの店、雑貨店などが並ぶが、ぐるっと1周すれば終わる程度の規模だった。

紅茶の店でアールグレイを飲む

まだ開いていない店が多かったため、脇にある紅茶専門店に入った。コーヒーを飲みたかったが紅茶しかなく、スリランカが紅茶で有名なことを思い出して注文することにした。レモンライムティーなども並ぶなかでアールグレイのホットを選び、まずウェルカムティーが出された。ミント系と説明されたが、本人には何の味か分からなかったという。

アールグレイは砂時計つきで運ばれ、砂が落ちきったら飲むよう案内された。味は「予想通り」だったが、暑い中でもホットが落ち着くと感想を述べている。ここで紙幣も紹介した。5000ルピー札が約2500円で、鳥や守り神のような図柄、昔の人物、裏面の建物などが印刷されていて「めちゃくちゃ可愛かった」という。

「銀行員」を名乗る男の誘導

店を出ると、日本語で「こんにちは」と話しかけてくる男性がいた。銀行員だと名乗り、道案内をしてくれる。車の止め方も教わり、おさだは最初「スリランカの人は優しい」と感じていた。道中では高層ビルが多く、インドのイメージとは違うと話している。

しかし男性は、おさだが後で行くつもりだった寺院に「今行け」と強く勧め、最後にはトゥクトゥクに乗せようとした。おさだはこれを「よくある手口」と判断し、「あいつ絶対銀行員じゃないだろ」と振り返る。本人は以前ネパールで「ジョン」という人物を信用して痛い目にあった経験があり、その回の動画で「華麗に引っかかってます」と紹介したうえで、「やっぱだめか、信じちゃ」とこぼしている。

海沿いの散歩と、簡単なシンハラ語

歩いて出た海沿いは予想以上にきれいで、左手には高層マンションかホテルのような建物が並んでいた。泳げそうな気温だが泳ぐ人はおらず、海水浴に向かない場所なのかどうかは分からないと話している。海沿いには軽食の出店もあった。

ここでシンハラ語の簡単な挨拶を紹介した。「おはよう」は「スバ・ウダーサナ」、「ありがとう」は「ストゥティ」(本人も発音に自信がない様子)、元気のなさそうな人に「元気ですか」と尋ねるときは「コホマダ」で始まる言い回しだという。

誰も知らないモスクへ、トゥクトゥクで

次の目的地は、ペター地区にあるジャミ・ウル・アルファー・モスク。ところが、トゥクトゥクの運転手たちに見せても誰も場所を知らず、並んでいた運転手全員に聞いて回ることになった。ようやく調べてくれる運転手が見つかり、約10分の距離を200ルピー(約100円)で行ってもらうことにした。先ほどの偽銀行員の件もあって心配していたが、運転手は約束通りの料金で運んでくれ、「いい人だったな」と感謝している。

移動中、スリランカでは警察を撮影すると怒られたり捕まったりすることがあるらしいと注意を促した。交通量はインドやベトナムほど多くなく、クラクションもそれほど鳴っていないという印象も語っている。

ペター地区の雑踏と赤いモスク

ペター地区に入ると雰囲気は一変する。屋台がひしめき、人とトゥクトゥクと大きな荷物を持った人が行き交う。おさだはこれを「俺が想像してたスリランカ」と喜び、同時に「インド思い出してきちゃった」とも漏らす。すれ違いざまに声をかけられることも多く、名古屋の地名が出てくる場面もあった。

モスクは入口が分かれていて、観光客は3番、礼拝する地元の人は1・2番から入るようだった。そこで今度は青い服の若者に「ついて来い」と誘われる。おさだは「まずは信じる姿勢」で、いきなり疑わずについて行ったが、「断る勇気はできてる」とも付け加えている。若者は撮影にいちばんいい角度を教えてくれた。ただ、有名な寺院の「セレモニー」を見せたがる様子もあり、「店舗に連れてきたから、そこに色々あるんだろうな」と裏の意図を気にしている。

結局、この時間帯は観光客は中に入れず、地元の人だけが入れるとのことだった。入口から撮影する許可は得られ、内部も外観もきれいだったが、中を見られなかったのは残念だと話している。

ここでおさだは、到着前はコロンボが首都だと思っていたが、調べると違ったと訂正する。首都はコロンボから10kmほど離れたスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテで、名前が長すぎるため現地の人も「コッテ」と呼んでいるという。

大渋滞の路地と手で食べたカレー

モスク周辺は人と車で身動きが取れないほどの混雑だった。おさだは前を行く人の後ろにつき、対向者をかわしながら抜けていく。それでも「こういうとこに来ないとだめ」と、現地の日常を味わうにはこうした場所が大事だと話している。海に囲まれた国らしく、エビや干し魚を扱う一角があり、強烈な匂いが漂っていた。

昼食は近くのホテル1階にある地元向けの食堂で取った。この時点で腹具合は悪く、トイレにも何度も通っていたが、「ここまで来たら行くとこまで行っちゃえ」と入店した。ゴミ収集車が店の前に止まっていて営業しているか不安だったが、店は開いていた。

メニューにはマトン、チキン、エッグ、カニなどがあり、チキンのライスを注文した。ご飯と数種類の副菜、チキンが盛られていく。観光客向けにスプーンとフォークも用意されていたが、おさだは「郷に入れば郷に従う」として手で食べることにした。手を洗い、右手で食べる。左手で食べるのはNGだと記憶している、と補足している。副菜はニンジンらしい野菜、じゃがいもに魚の風味がするもの、すりつぶした豆のようなものだった。味は「ベリースパイシー」だったが美味しく、料金は1000ルピー(約500円)ほどだった。

ガンガラーマ寺院とシーマ・マラカヤ

午後はトゥクトゥクで有名な寺院、ガンガラーマ寺院(本人は「伸ばし棒が多い」と名前の発音に苦戦している)へ向かった。ノースリーブ短パンで入れるか心配したが、問題はなかったようだ。事前に調べたところ、仏像を背にして記念撮影するのは禁止で、仏像に正面から向かう形でしか撮ってはいけないというルールがあり、空港などにもその旨の張り紙があったという。

入場料は500ルピー(約250円)で、靴を脱いで入る。観光客が多く、整った寺院というより「雑多な感じ」で、それも趣があると評している。祈る人々や子どもの僧侶の姿があり、奥には多数の仏像がずらりと並んでいた。極彩色の仏像群を最初は物販と勘違いしたが、そうではなかった。

すぐ近くの湖に浮かぶシーマ・マラカヤは、ガンガラーマ寺院のチケットで入れる。前にいた人がそう言っていなかったら「危うくやられるとこだった」とおさだは話し、視聴者にも注意を促した。ここはスリランカの建築家ジェフリー・バワが手掛けたことで有名だという。ただ中に入っても「全然感動しない」と率直に述べ、湖に浮かぶ外観を眺めるのが正解だろうと結論づけている。カラスが多いことのほうが気になった様子だった。

ジェフリー・バワのカフェでクレームブリュレ

続いて、バワが手掛けた有名なカフェへ向かった(字幕では「ザ・ギャラリーバー」と読んでいる)。木々が両脇に並ぶ入口から雰囲気があり、敷地内にはショップもある。入口の場所が分かりにくく、「天才建築家までなると、どこが入り口かが分からない」と冗談めかしている。店内には外につながる席があり、大きな木が印象的だった。

メニューでは、スイーツが1000〜1500円ほど、紅茶やコーヒーが400円前後、スペシャリティコーヒーは1000円ほどだった。おさだはバワについて、スリランカが世界に誇る建築家で、建築と自然の境界を消すのが特徴であり、壁が少なく風が抜ける設計が多いと紹介している。注文したのは、調べて人気だと知ったクレームブリュレだった。

夕日と、線路ぎりぎりを走る列車

夕方は再び海沿いへ出た。日没がきれいに見えるエリアだというが、道路を渡るのに手間取り、着いたときには太陽はほぼ沈んでいた。「ちょっとギリギリだった」と悔しがりつつ、夕焼けは楽しめた。

この海沿いには線路が通っている。人がいる場所のすぐ脇を大きな列車が走り抜け、反対方向からも列車が来た。車内は乗客でいっぱいだった。おさだは「マジギリギリ走るじゃん」と迫力に驚く一方、地元の人は見向きもしないことに注目し、もう慣れているのだろうと話している。

最後の夕食:辛さを期待したが

夕食はトゥクトゥクで約10分、スリランカ料理で有名な店(字幕では「ウッピリツ」)へ行った。Googleの評価が高く、視聴者からも勧められた店だという。「もうお腹ピーさせたい」と、あえて辛い料理を求めての来店だった。

メニューはよく分からず、チキンカレーなどのカレーを候補にしたが、店員が強く勧めたマトン料理とライスを注文した。店員は取り分けまでしてくれた。料理からは香辛料の煙が立っていたが、食べてみると「マジで辛くないわ」。本当は辛いものが欲しかったと残念がりながらも、美味しかったと述べ、店員を「いいおっちゃんだった」と振り返っている。動画はここでコロンボ編を締めくくる。

冒頭に掲げた「辛いカレーからお尻を守る」という目標は、初日のコットゥの時点で崩れていた。2日目はずっと腹痛を抱えたまま、手で食べるローカル食堂から高級ホテル、市場の雑踏、バワ建築まで回った旅だった。その一方で、最後に辛さを求めて入った店の料理は辛くなかった。