ユニクロCの新作バレルジーンズを大人はどう穿くか:げんじが紺とオリーブの2色で試した評価

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概要

ユニクロCから2026年秋冬の新作として、リジッドデニムの「バレルジーンズ」(4,990円)が発売され、話題になっている。ファッション系YouTuberのげんじは、この動画で次の点を検証している。「学生とかぶりたくない大人」にとって、このパンツは本当に勧められるのか。げんじはリジッドのネイビーとオリーブの2色を購入し、「どちらもめちゃくちゃ良かった」と結論を先に示した。そのうえで、なぜ大人に向くと考えたのか、どんな合わせ方で失敗しやすいのかを、実際のコーディネートを通して説明している。

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加工デニムの流行と、リジッドが新鮮に見える理由

げんじはまず、ここ数年のトレンドの流れを振り返る。2024〜2025年はヴィンテージカジュアルが流行し、JWアンダーソンとユニクロのコラボでもクラッシュ加工の入ったデニムが出るほど、加工を重ねたアイテムが旬だった。

げんじによれば、大量生産するユニクロやGUのようなプチプラブランドにとって、加工はもともと難しい。加工には時間がかかり、加工の種類ごとに得意な工場が違う。1つの工場で7工程をこなすのは厳しいので、工場から工場へ製品を回すことになり、そのぶん価格も上がる。だから、Acne StudiosやDIESELのようなハイブランドの加工は綺麗だった。一方でWYMの「カーブデニム」は5,940円であれほど綺麗な加工を実現できるようになった、とげんじは位置づける。

そのうえでげんじは、以前のトレンド解説で「フォーマル寄りの流れが来て、ヴィンテージカジュアルからヴィンテージ綺麗めのトレンドへ移る」と話したことに触れる。加工感のあるアイテムはまだ根強い人気があり、げんじ自身も好んで穿いている。それでも最近は、無加工のリジッドデニムが逆に新鮮に感じられるという。実際にげんじはWYMのヴィンテージカーブデニムでもリジッドのものをよく穿いていて、インディゴだけでなくブラックも持っている。大人っぽく、新鮮で、合わせやすいので気に入っていると話す。

シルエットの好みの変化

バレルジーンズは、縦に綺麗なラインが入りつつ途中から太くなり、裾に向かって緩やかにテーパードがかかるシルエットだ。同じシリーズのアウターとセットアップで着られる形で発売された。

げんじは当初、この生地感では味気ないのではと心配していた。太さについても、2〜3年前なら「もっと太いほうがいい」と注文をつけていただろうと認めている。ただ、自身が関わるLIDNMからシルクデニムを出したころから、少し細いシルエットもいいと思い始めたという(そのシルクデニムはありがたいことにすぐ完売したそうだ)。細身に完全に振り切ったわけではなく、そちらのシルエットも楽しみたいという感覚だと説明している。WYMで新たに出るスリムフィットのカーブデニムも、これにやや近いシルエットだという。

どちらが上という話ではない。ここ4〜5年味わっていなかった新鮮さを、このデニムの生地感、シルエット、色味から感じた。げんじはそれを「おしゃれレーダー」が反応した、と表現している。

「大人の選択」としての評価

げんじはブルーのシャツを例に、大人ならではの悩みを語る。ブルーシャツは若い男性の間でも流行っているので、かぶりたくないと感じる気持ちはよく分かる。それでも20代後半や30代、ジェルで髪を固めたような大人の美容師にも、ブルーシャツを格好よく着ている人はたくさんいる。つまり大人も着こなせるアイテムだ、というのがげんじの見方だ。

では、このパンツはどう受け止められるのか。げんじは、今の高校生や大学生にはこのデニムは「つまらない、もっと加工がほしい」と映るだろうと推測する。刺激を求める若い世代から見れば味気ない。だからこそ、自分たち大人はそこを卒業して次の段階にいる、というのがげんじの主張だ。

ただし、げんじはこのパンツを手放しで持ち上げているわけではない。ファッションとしての面白さでいえば、LIDNMのシルクデニムの素材感や、WYMのヴィンテージカーブデニムのややフレア気味のシルエットと3本線ステッチのほうが上で、街中でかぶりにくいとも認めている。ユニクロである以上、街で同じものを見かけることもある。それでも、そういう部分に執着せずにいられる感覚も含めて良い、とげんじは評価する。SNSに振り回されず、一歩引いて見た知的で余裕のある選択だ、という言い方をしている。

秋冬に合う理由とサイズ感

げんじは、LIDNMのシルクデニムと同じく、少し細身のパンツは長袖のアイテムと相性が良いと指摘する。半袖のアイテムを合わせると細身のラインに寄りすぎやすく、ワイドではない系統のパンツには長袖のほうが合う。だから秋冬のリリースとしてタイミングが良い、という判断だ。

げんじは身長175cm、体重59〜60kg前後。購入したのは29サイズで、ベルトは形式的に付けているだけで、なくても落ちてこない程度のサイズ感だという。以前なら28だったが29になり、「年を感じる」と冗談めかしている。丈は29でハーフクッション程度。7月のリリースということもあり、さらっとした清涼感のある肌触りで、パンツもアウターも厚すぎない。そのため穿けるシーズンが長い点も魅力に挙げている。

げんじ自身、このデニムでのコーディネートはまだ多くを試せていない。着回してみて使い勝手が良ければ点数を上げる、とも話している。

紺のコーディネート:アウター次第で幅広く合う

冒頭で見せたのは、ダークブラウンのアウターとダークネイビーのデニムという2色のアースカラーに、明るいブルーのシャツを合わせたコーディネートだ。明るい色を差していても成立している理由として、げんじはテーラード寄りのデザイン、シャツの綺麗めな印象、深すぎない股上、リジッドの綺麗な表情を挙げる。このブラウンのアウターは、WYMから今年の秋冬に発売予定のアイテムだという。

続けて、げんじは複数のアウターを試している。届いたばかりのYOKEのシャツジャケットは、丈が半端でないものとの相性の良さを確認していた。ヘンリーネックをさらっと合わせるだけでもいいとし、横から見たシルエットについては「以前はフレア気味のものを考えていたが、こういう形もいい」と話す。ヒップ周りにゆとりがあるので、座ったときに窮屈になりにくい点も評価している。お尻の小さいデニムは脚が綺麗に見える反面、座ると苦しいことがあるからだ。

前回の動画で紹介したユニクロのユーティリティコットンブレンドパーカ(XL、フード付きの短め丈、撥水機能あり)とも相性が良いという。げんじは、アウトドアだけでなく街で買い物に行くような服装にも合い、テック系のアウターにもレザー系のアウターにも合わせられると話す。LIDNMのレザーのカーコートを合わせたときには、「正解のコーディネートを見つけてしまったかも」と全身の渋さを気に入っていた。ただ、カーコートそのものがひたすら格好いいだけかもしれない、とも付け加えている。

苦手な点:タックインと細い縦ライン

げんじはこのパンツの不得意な部分も挙げている。1つ目はタックインだ。タックインするにはもう少し股上を上げたいところだが、今の位置が限界で、丈も足りなくなる。そのため、タックインしたいときにはあまり向かないという。

2つ目は、細身のアイテムと組み合わせたときのシルエットだ。げんじの見立てでは、こうしたシルエットは日本ではまだトレンドとして浸透しておらず、格好よく見せにくい。体に沿う細身のヘンリーネックを合わせると、縦のラインがストンと落ちる細いシルエットになる。げんじによれば、今の若い世代ではピタッとしたトップスが流行っているが、それは皆のクローゼットにワイドシルエットのパンツがあり、Aラインのシルエットが作れるから成立している。このパンツは細いと言えば細いので、そうした合わせ方は難しいという。

ユニクロの3XLのリブヘンリーネックT(一時期話題になったもの)でも試したが、縦のラインがかなり細く出て、少し奇妙なシルエットにも見えてしまう。それを新鮮と取るか、新鮮すぎると取るかは際どいところだ、とげんじは評している。

そのうえでげんじは、このパンツを勧めたい相手を、普段からシャツを着る人、長袖のシャツを合わせる人、秋冬に向けてパンツを探している人と整理した。やや特殊なパンツだが基本的には大好きで、オリーブも含めた点数は94点だという。

オリーブ:定番からずらす色

後半では、「本当におしゃれな大人に検討してほしい色」としてオリーブを紹介している。紺ほど着回しやすいわけではないと前置きしたうえでの紹介だ。

げんじによれば、今の定番のおしゃれといえば、ブルーのシャツや、全体を暗くまとめた配色、白を使ったクリーンなスタイリングなどだ。グリーンのパンツはそうした超定番ではない。だからこそ、定番のトレンドから一つずらす新鮮なポイントに挑戦できる、というのがオリーブの良さだとげんじは語る。ユニクロCのアウター紹介で使われていたパンツの色や、オフホワイトのように、自分だけのコーディネートを作れるパンツだという位置づけだ。

オリーブで失敗しやすい「ダブル主役」

オリーブには、合わせ方の難しさもある。げんじが試したなかには、土臭く、男臭くなりすぎる組み合わせがあった。ブラウンのチェックシャツを合わせたときは、ブラウンという色とチェック柄が主張するところに、オリーブのデニムが重なる。げんじはこれを「ダブル主役」と呼ぶ。1つのコーディネートには主役が1つあるほうがよく、主役を重ねると難しくなるという。

先ほど格好いいと評価したレザーのカーコートも、オリーブと合わせると雰囲気が出すぎて、やはりダブル主役になる。定番でないものに定番でないものを重ねると、全身が定番から外れすぎる。げんじは、アウターで程よく外しながらパンツは定番に寄せるほうが、見た目のうえでも着る場面のうえでも圧倒的に良いと述べている。結果として、オリーブにはシンプルなアイテムのほうがよく合うという結論になった。

オリーブがうまく決まった組み合わせ

では、なぜげんじはオリーブでここまで気分が上がっているのか。うまくいった例として挙げたのが、プレーンな白シャツとの組み合わせだ。げんじは、この白シャツ自体がこだわって作ったアイテムだと説明する。そのシャツを引き立てつつ、クリーンでありながらシンプルすぎない主役としてデニムが働くという。ユニクロのアンクル丈の定番パンツを合わせると無難で無個性になるが、ひねった色を合わせることで「普通じゃない感じ」が作れる。

もう一つは、シルク混のWYMの黒Vネックニットに、WYMの新作のA-2ジャケットを羽織ったコーディネートだ。全体としては無骨寄りになるが、レザーのしっとりした綺麗さとリジッドデニムの雰囲気のおかげで、やりすぎにならないとげんじは言う。もしポケットの主張が強いカーゴパンツだったら無骨すぎ、男っぽすぎになるかもしれない。このデニムなら、男らしさや無骨さを渋さとして楽しめる範囲に収まる。げんじは「2022年あたりのLIDNMのコーディネートっぽい」と話し、特に気に入った組み合わせとして挙げている。

締めくくり:良いものだけを勧めるという姿勢

最後にげんじは、ユニクロの新作が出るたびに、XやThreadsなどのメディアで「これは絶対に押さえるべき」と何でも持ち上げる風潮をぼやいている。自分は本当に良いと思ったものだけを紹介しており、ユニクロUの全品紹介もやめて、良くないものは良くないと言う発信スタイルを取っているという。そのうえで、今回のデニムに興味を持った人には店頭で試着してみるよう勧めて、動画を締めくくった。