20代後半から30代の男性が「受け入れなければいけない」大人のファッションの11の事実

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概要

アパレル業を営み、ファッションYouTuberとして活動するGenjiが、20代後半から30代の男性に向けて「大人のファッションで受け入れなければいけない事実」を11項目にまとめて語った動画である。Genjiが目指すのは、舞台衣装のような服や街で浮く主人公のような服ではない。周囲から「ダサい」と思われず、無難でもなく、「品がある」「素敵だ」と思われて敬意を持たれる服装である。SNSの情報に振り回されない大人のファッションのために、耳の痛い事実を受け入れようというのが全体を通した主張だ。対象は20代後半から30代が中心だが、40代・50代にも参考になるとGenjiは述べている。

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この動画がAI編集で作られている理由

本題の前に、Genjiはこの動画がAIで編集されていると説明している。事業拡大に伴い、社内の編集者にはショート動画の編集など別の部署へ移ってもらった。長尺動画の編集者は募集しているがまだ集まっていない。それでも長尺動画で伝えたいことはまだある。そこで、Genji自身が学んできた大人のファッションのマインドを語る「喋り系」の動画には、AIによるフルテロップなどを積極的に使うことにしたという。

ただし、プロの編集者による動画も引き続き投稿し、比率としてはそちらが中心になる。AI編集の動画はたまに挟む位置づけだとGenjiは述べる。実際、動画内では自分の過去動画やInstagramの写真を見せたい場面で「AI編集だとこの画像は出せないと思う」と口にする場面が何度かあった。

①服は買う瞬間だけでなく、捨てる瞬間もセットで完成する

1つ目の事実は、服は捨てることまで含めて完成するというものだ。Genjiは今年32歳で、これまで多くの服を買ってきた。しかしクローゼットの面積には限りがある。また「かっこいい」という価値観は社会とともに変わる。10年前の黒スキニーを今のスタイリングに入れてもかっこよく見えにくいことは多くの人が納得するだろう、とGenjiは言う。そのうえで、5年前や3年前の服、例えばプルオーバーのパーカーは今着てかっこいいのか、と問いかける。

Genjiによれば、人生には断捨離の重要なタイミングが2回ある。1回目は19歳から20歳前後だ。中高生の頃に親に買ってもらった服や、高校生の感覚で友達と買った服は大学では通用しにくい。だからそれらを手放し、大学生に似合う服を買い直す必要がある。2回目は、18、19歳でファッションに目覚めてから約10年分の服が溜まる30歳前後である。初対面の相手に年齢が知られたときや、年齢の分かるパートナーと並んで歩くとき、「30代なのにまだその服を着ているのか」と思われる服が必ずある。単純に時代遅れの服もある。それでも、手元にあるとつい着てしまう。感覚をアップデートすべき時期が来ているのに、持ち続けているせいでアップデートしにくくなる、というのがGenjiの見立てだ。

そこで必要になるのは「何を買い、何を残し、何を手放すか」の3つの判断である。とりわけ3つ目の「手放す」ができていない人が多いとGenjiは指摘する。捨てられない、捨てる時間を設けないことは、意思決定からの逃げであり、アップデートからの逃げだという。アパレル業界でファッションYouTuberをしているGenji自身も、このマインドに切り替えるまでに時間がかかり、精神的にも向き合う時間を要したと振り返っている。

捨てることを実行すれば、年齢に合う服がクローゼットに増え、年齢や2026年・2027年という時代に合わない服は卒業していく。その結果「最強のクローゼット」ができるとGenjiは語る。逆に、それができない人は40歳頃から、今の街では売っていない服を堂々と着る「ちゃんとしたおじさん」になってしまうという。ビル・ゲイツやイーロン・マスク、ZOZOの前澤さんのように家が大きければ捨てなくてもいいかもしれないが、自分たちはそうではない、とGenjiは冗談を交えて述べる。さらに、服を買う前に捨てるべきだとも考えており、これは約10年前の動画でも今年の動画でも言い続けてきたことだという。

②クローゼットの8割が機能していないことを受け入れる

2つ目は1つ目に近い内容で、クローゼットの約8割の服は普段着ていないという現実を認めることだ。平日はスーツで休日だけ私服という人も含め、冷静に見れば着ていない服が多いはずだとGenjiは言う。よほど服が好きで入れ替えを続けている人は例外だが、多くの人に当てはまると見ている。この「着ていない8割」が、アップデートを止める大きな要因になっているという。

Genjiは、着ていない理由を直視するよう勧める。新鮮に感じない、今の年齢に合わないといった理由の背景には、人生のフェーズの変化があるという。例えばパートナーができて、その人の前で着るには合わない服になった、といったことだ。なお、Genjiはここで「嫁」という言葉を使いかけて、今は良くない表現らしいと言い直している。

手放すことの利点として、Genjiは服を考える時間が短くなり、生活が豊かになる点を挙げる。20代前半の頃は、渋谷や新宿、梅田、名古屋、福岡に行く服、クラブや飲み会に着ていく服を選ぶのが楽しかった。しかし子どもができた、仕事や部下の管理が忙しい、残業が増えたといった変化の中で、何を着るかを考えること自体がストレスになってくる。Genjiはその原因を、8割が「着ない服」になっているのにクローゼットを更新していないからではないか、と問いかける。

Genjiは、このチャンネルの目的は単にかっこよくなることではなく、服で悩む時間やストレスをなくし、「今年はこの服を選べばいい」という状態を続けてもらうことだと語る。ただし、それで止まると5年後、10年後には社会の価値観が変わるので、最低限のアップデートは必要だと付け加えている。

③昔モテていた服は、今は「きつい服」になっている

3つ目は、20代前半に評価された服が30代では「痛さ」に変わるという事実である。Genjiは、自分のチャンネルはもともとベーシックで舞台衣装感のない服を多く扱ってきたので、視聴者にはピンと来ないかもしれないと前置きする。そのうえで、知人が出演している別チャンネル(字幕では「エビジ」)の最新動画に、出演者の一人の服装についてのコメントが寄せられていたことに触れ、それがこの話と重なると述べた。

20代前半なら、大学や週末の飲み屋で隣の席の人より派手な服を着ていると目立てた時期もあったかもしれない。ただ、1対1のデートでは派手すぎる服はかえって距離を置かれがちだとGenjiは言う。そして20代前半の正解が30代では痛さに変わることを「残酷」だと表現する。好きで買ってきたもので、今も好みは変わっていないのに、そうなるからだ。

「見た目が若ければいいのでは」「太っていなければ、髪が薄くなっていなければいいのでは」という反論も想定したうえで、Genjiは、見た目が変わっていなくても年齢が知られた時点で20代前半の服の見え方は逆転すると主張する。「イケてる」ではなく「ちょっと痛いかも」と受け取られる場面が増えるという。

一方で、タトゥーを入れて自分の生き方を貫いている人(Genjiは長瀬さんの名前を挙げる)のように、人生ごと振り切っている人は、不思議と「そういう生き方を選んだ人」と受け止められるとGenjiは言う。問題になるのは、マッシュやセンターパートの髪型で、額のしわや目元、肌のくすみ、言葉の背景などから30代以上だと分かるのに、20代前半の輪に入ろうとしている、モテに行こうとしているように見えてしまう場合だという。貫いている人の多くは、ダサいと思われてもいいという姿勢でやっているはずだ、ともGenjiは述べる。

Genjiは冷笑の文化は嫌いだと断ったうえで、年齢に合わない服を着ていると「無理している」「価値観を更新していない」「新しい服を買う経済力がないのか」と見られてしまうと指摘する。その矛先が自分に向いたら嫌ではないか、というのがGenjiの問いかけだ。柔軟に年齢に合った服を選べる人は、社会に合わせて価値観を調整できる冷静で知的な大人だと評している。18歳から23、24歳くらいの人が、機能性の伴わない装飾の多い服、Genjiの言う「子供さんトレンド」を楽しむことは肯定しており、経済の面でもどんどんやるべきだとしている。そのうえで、それを20代後半から30代、40代まで続けるのは正解なのかと問い、誰も言わないなら嫌われてもいいから伝える、と語った。

④大人は色や装飾ではなく、質感・シルエットで服を選ぶ

4つ目は、服を選ぶ基準を色や装飾から質感、素材感、シルエット、細かなディテールへ移すことだ。Genjiは、大人でも色へのこだわりや多少の装飾への意識は必要だとしている。ただ、10代後半から20代前半のうちから素材やシルエットにこだわって服を選べた人は、かなり大人びた感性の持ち主だろうと言う。若い頃は派手なデザインや実用性のない装飾に惹かれ、「これを着ている俺はやばい」と思えた。それはそれで楽しかったはずだと、Genjiは否定せずに振り返る。

しかし大人になってからロゴや色、装飾で目立つ服を着ると、安っぽく見えてしまうことがあるとGenjiは主張する。ケースバイケースであり、Stone Islandのようなブランドはまた話が違うと留保もつけている。Genjiが挙げる理由は市場の変化だ。かつて安い服といえばユニクロ、GU、ライトオン、しまむらなどのベーシックな服が中心だった。デザイン性の強い安価な服は、WEGO、SPINNS、Forever 21、H&Mくらいで、ハイブランドのようなデザインではなかった。ところが今は、ファッションインフルエンサーの登場や、ZOZOTOWN、TikTok、Instagramを通じて、派手な服を安価に売るブランドが大幅に増え、サイクルも速くなった。そのため、装飾が強く不要な色が多い服ほど、かえって安価な服に見えてしまうという。

加えて、服に詳しい人や大人、特に女性は、素材感やシルエット、無地かどうかへの感度が男性には理解できないほど高いとGenjiは言う。その目から見ると、ロゴや装飾に頼った服は「何を着ているのか」と思われかねない。装飾を完全に捨てる必要はないが、同じジップブルゾンでも、パンツでも靴でも、派手さではなく素材感や機能、機能から生まれる装飾で選ぶと、自然に似合うものになるとGenjiは説明する。日本では出る杭が打たれやすく、20代前半なら「若くていい」で済んでも、結婚していたり恋人がいたりする20代後半以降では損をする、というのがこの項目の結論だった。

⑤30代には卒業すべき服が確かに存在する

5つ目は、30代には卒業すべき服があるという事実だ。Genjiは、これは服がダサくなったというより、人生のステージが変わったという単純な話だと説明する。例として挙げたのは、胸元の刺繍やロゴ、犬やバラ、宗教的なモチーフの絵柄、紐が大きく垂れたカーゴパンツ、厚底のスニーカー、十字架のリングなどだ。

Genji自身も最近ジャミロクワイのTシャツを買っており、好きなものは残してもいいし買ってもいいと言う。厚底スニーカーはGenjiもWEARをよく使っていた時代に履いていた記憶があり、身長が欲しい気持ちも分かるとしている。今もshiunの革靴やサンダルのように高さの出る靴は履いているが、モコモコしたボリュームのあるソールのものは卒業すべきだと考えているという。友人の富士について「いつまでピンクのジップパーカーを着ているのか」と思っているが、本人に直接伝えたことはない、とも明かした。

Genjiは、行動の前に「何か違う」と気づくことが大事で、その気づきに対するアンテナを張ることを勧める。本人は31歳で来月32歳になるが、多くの人が気づき始めるのは32歳から35歳くらいだろうと見ている。冒頭では「今年32歳」と話しており、年齢の言い方には揺れがある。

この項目でGenjiは、服の「賞味期限」という考え方を示した。自分はまだギリギリ、デザイン性の強い服を着られる年齢だと思っている。しかし1か月ごとに鏡を見て老けたと感じることもあり、来年、再来年はさらに老ける。その中で買う派手な服は、金額に見合う年数だけ着られるのかと考えるという。21歳が派手な服を買えば、26歳くらいまで5年ほどは似合い続けるかもしれない。しかし29歳が同じ服を買っても、トレンド性を抜きにしても似合う期間はずっと短い。大人になるほど、デザイン性の強い服の賞味期限は短くなる、とGenjiは述べる。

⑥無難と品はまったく別物である

6つ目は「無難」と「品」の違いである。装飾性や世界観の強い服、Genjiの言う「子供さんトレンド」や「決めすぎゾーン」を好む人にとって、無難な服は逃げや諦め、つまらなさに映る。一方、30代後半でファッションを落ち着かせ、ユニクロで済ませている人も、自分は無難になっていないか、もうファッションを楽しめないのではないかと不安を抱いているのではないか、とGenjiは見ている。どちらも「無難=ダメ」と考えているという。

Genji自身も、無難は挑戦を諦めたものであり、そうはなりたくないと認める。ただ、無地やさりげないデザインの服でも、素材やディテール、シルエットにこだわるほど、無難ではなく大人の上品さを持つファッションになると主張する。自分が発信しているのは無難なファッションではなく、品のあるファッションだと明言した。無難を恐れて、その先にある上品で余裕のある世界を知らずに過ごすのはもったいない、というのがGenjiの考えだ。

逆に、ユニクロの無難な服にとどまりすぎている人については、周囲から「ファッションで挑戦することや自分を飾ることをやめた」「節約に入った」「人生を閉じにいった」ように見えなくもないと指摘する。特に伝えたいのは身内への影響で、妻や恋人、中高生の子どもから見たとき、無難すぎる服は家族に恥ずかしい思いをさせてしまうことがあるという。痛いと思われたくないから無難に抑えよう、という話ではない。無難と品は違うことをまず受け入れてほしい、というのがこの項目の趣旨だ。具体例を挙げて両者を比較する動画は今後出す予定だとGenjiは述べている。

⑦ベーシックにすれば正解、ではない(無難の沼)

7つ目は、言葉遊びのように聞こえるかもしれないとGenji自身が断りつつ、ベーシックにすれば正解というわけではないという事実だ。無難の先にベーシックがあり、その先に品や豊かさがある。無難よりベーシックのほうがずっといいし、Genjiも好んで取り入れている。しかしデザイン性の強い服から引き算を重ねてベーシックにしていくと、気づけば無難になっている。ベーシックは常に「無難の沼」にはまりやすいとGenjiは言う。

そこで大人に求められる技術は、どこまで品の良さを仕込むかだとされる。例としてGenjiは、次にリリース予定の、素材感に奥行きのあるシャツや、革素材へのこだわりに触れた。分からなくて当然なので、今後チャンネルで分かりやすく伝えていくとしている。

無難の沼にはまりやすい典型として、Genjiは「とりあえず黒で選ぶ人」と「とりあえずユニクロで全部揃える人」を挙げた。ユニクロも黒も否定はしない。そのうえで、別ブランドと組み合わせる、黒のコーディネートでも首元に抜け感を作る、リングを取り入れる、時計のデザインにこだわるなど、意識の向け先を変えるだけで変わってくると助言した。

⑧全身黒はもう「逃げ」に見える

8つ目は、7つ目と内容が重なってしまったとGenji自身が認めつつ語った「全身黒は逃げに見える」という事実だ。Genjiは全身黒が大好きだが、最近変えたという。アパレル会社を経営していて自分の服の多くを事務所に置いており、仕事で頻繁に着替える。疲れて帰るときについ黒を選んでいたら、自宅のクローゼットが黒だらけになった。本人は黒の中でもこだわって選んでいるので無難になっているとは思わないが、大人は黒に寄りがちだと振り返る。

黒は意思決定から逃げられる色であり、疲れているときや目立ちたくないときにはいい服だとGenjiは認める。ただ、黒で固めすぎると無難に寄るだけでなく、「気色性」(字幕の表現)がゼロになると言う。解決策は赤や黄色などの派手な色を入れることではない。チャコール、ライトグレー、ホワイトといった無彩色の幅を持たせ、オレンジのキーフック、ベルトのゴールド、ゴールドのネックレスなど、さりげない部分で差し色を入れることだ。それだけで「考えている感」が出て、大人の美しさや知性が感じられるという。昔のまま年齢に合わない服を着続けることも、黒で固めすぎることも、思考停止に見えて知的な印象を与えない、というのがGenjiの見方である。

⑨ファッションは自己満足か、他人のためか

9つ目は、ファッションを自己満足のためと考えるか、他人のためと考えるかという問いだ。Genjiは、すべてを他人の目で決めようと言いたいわけではないと明言する。自己満足、つまり自己愛は、自己肯定感を上げて人生を彩るうえで非常に大事だと考えている。

そのうえでGenjiは、30代前後の男性は、結婚相手や交際相手としてふさわしいかという目で見られるようになると指摘する。周囲には知的で考えられた大人の服を着る同年代が確実に増えていく。その中で子供さんトレンドのような服を着ていると、他人や周囲のことをまったく考えず、自己満足だけで服を着ている人に見えてしまうという。10代後半や20代前半なら「他人のためなんてクソくらえ」というマインドでもよかった。しかし30代になれば、これからも自己満足だけで生きていいのかという哲学的な問いが生まれてもおかしくない、とGenjiは言う。

Genjiの提案は、自己満足と「他人のため」をブレンドすることだ。他人の目を気にする自分を否定するのではなく、武器に変える。自分らしさを作る自己満足と、嫌われないことで損をしにくくすることの2つを受け入れる必要があるという。Genjiは、ここはアイデンティティに関わる話なので言葉が慎重になると断っている。相手に合わせて柔軟に装える人は、自分らしさがないわけではなく、それは優しさであり、そういう自分を肯定できている人もいる。一方で、他人に合わせないことこそが自分らしさだと考える人がいるのもおかしくない、とGenjiは認めている。少しでも「無理してきつい」と思われたくない気持ちがあるなら、両者のバランスを考えて服を買ったり捨てたりしてほしい、とまとめた。

⑩トレンドのすべてが大人の正解ではない

10個目は、トレンドのすべてが大人の正解ではなく、大人に合うトレンドがあると自覚することだ。Genjiは、SNSでトレンドを分かりやすく発信する若いファッションインフルエンサーが増えたことに触れる。自分も大人に合うトレンドを発信しているので同じだと思われるかもしれないが、明確に線を引きたいという。高校生や大学生を対象にしたインフルエンサーが取り上げるトレンドと、社会の価値観とつながっていて大人でも着られる旬のファッションは別物で、スピード感も違うとGenjiは説明する。

世の中にまだ浸透していない早すぎるトレンドを30代が取り入れると、19歳から21歳くらいの男性たちに混ざろうとしている、つまり同年代の若い女性にモテに行こうとしているように見えてしまう、とGenjiは言う。もう一つの問題は賞味期限だ。Genjiが発信するような服やユニクロの服は、2、3年は確実に着られ、物によっては4、5年着られる。一方、癖の強いトレンドの服は翌年には別のトレンドが発信され、毎年買い続ける消耗戦に入ってしまう。大学生が、そのためにアルバイトをし、遊びや出会いの場に出かけるのは微笑ましい。しかし同じことを30代がやると、周囲は一歩距離を置いて「すごいね」と見るようになる、とGenjiは述べる。

Genjiは、この話は子供さんトレンドのゾーンに向けたもので、5年間服を買っていない人、たとえばプルオーバーパーカーにグレーのニューバランスを履いているような層には当てはまらないとも補足した。若いインフルエンサーを信じている人には気持ちのいい話ではないと理解しているが、日本でこうした話をする人がいないからこそ今後も続けていくという。

具体例としてGenjiは、かつてデニム素材の装飾性の高いバッグや、ジップの多いバレンシアガのバッグが人気だったことを挙げた。現在は、ZOZOTOWNのランキングや繁華街で、チェーンやベルトの付いた小さなバッグが多く見られるという。こうした装飾のためだけのベルトが付いたバッグは、大人には似合いにくく、卒業してもいいのではないかと述べた。

⑪30代からは「引き算」がめちゃくちゃ重要

最後の11個目は、30代からのファッションは根本的に引き算が重要になるという事実だ。Genjiは、これは無難・ベーシック・品の話の前に言うべきだったと、順番を間違えた自覚があると認めている。

若い頃は足し算が楽しかった人も多いはずだとGenjiは言う。バッグに必要のないベルトが付いているほうがいい、夏のハーフジップのTシャツやスウェットはリングジップのほうがいい、といった感覚だ。Genji自身もリングジップをかっこいいと思っていた時代があったという。20歳前後の男性が着ているのは可愛らしくていいと思うが、30代でその足し算を続けるのはどうか、と問いかける。カーゴパンツの紐も、かつては裾を絞るために必要だったかもしれないが、現代ではひらひらさせる必要はない、とGenjiは指摘する。

Genjiによれば、30代からは足し算をするほど痛く、きつく、さらには不思議にさえ見えるようになる。冷静に一歩上の視点から、どのデザインを抜くか、どこを削るか、どこで一歩引けるかを考えるのが大人であり、それは無難ではなく大人の余裕と品なのだという。頑張りすぎているときは、足し算をしすぎていないかを疑うべきだとする。ただし、引きすぎればいいわけでもなく、バランス感覚が大事だとGenjiは付け加えた。

締めくくり

Genjiは、今回の内容は30代からの話にとどまらず、20代前半から知っておいて損はない、大人になるうえで受け入れるべき事実だとして動画を締めくくった。自身が先にさまざまな挑戦をした結果、マインドの面で気づき学んだことを伝えていきたいので、今後もAI編集を使いながらこうした話を発信していくという。無難と品の違いを具体例で示す動画や、ベーシックに品を仕込む方法の解説は、今後の動画で扱うとGenjiは予告している。