キャンプ場を災害拠点にする:NTT東日本・NTTランドスケープ・大塚商会が組む「フェーズフリー」と「オフグリッド」
テレ東BIZ ダイジェスト田村淳がMCを務める番組「TaMaRiBa」の今回のテーマは「フェーズフリー&オープンイノベーション最前線」である。日常時にも非常時にも役立つように物やサービスを設計する「フェーズフリー」の考え方を、キャンプ場という場で実装しようとしている3社が登場した。通信のNTT東日本、そのグループでキャンプ場運営を手がけるNTTランドスケープ、新規事業として防災分野に進出した大塚商会である。番組では、普段は稼げる施設が災害時には避難や生活の拠点になるという仕組みが、どこまで具体化しているのかを掘り下げた。自身もキャンプ場を作っている最中の田村は、その当事者として話を聞いている。
防災産業とフェーズフリーという考え方
番組のナレーションは、熊本地震や千葉での被害など日本が繰り返し災害に見舞われてきたことに触れ、防災関連の市場規模は拡大が予測され、防災産業は基幹産業になるポテンシャルを秘めているとまで言われていると紹介した。
その防災産業で注目されているキーワードがフェーズフリーだ。例として挙げられたのはリュックサックである。救命胴衣並みの浮力を備えているため水害時には浮き袋になり、給水タンクとしても使える。ナレーションによれば、フェーズフリーの国内市場規模は4年でおよそ3倍に拡大する見込みだという。番組は、こうしたフェーズフリーを生かして企業同士が知見を持ち寄る「防災のオープンイノベーション」の例として、キャンプ場とDXの組み合わせを取り上げた。
「一家に1台キャンピングカー」と言ってきた田村淳の関心
田村は以前から、キャンピングカーは災害時に大きな力を発揮するので一家に1台あった方がいいと発言してきたという。「みんながみんなキャンピングカーを買えない」と批判されたとも振り返った。そのうえで、キャンプ場そのものを災害に強くするという視点はこれまで持っていなかったと話す。
田村は現在、自身のオンラインサロンでキャンプ場を作っている。災害に強いキャンプ場にして、いざという時に「うちのキャンプ場を使ってください」と言えるようにしたいというのが、今回の話に関心を持つ理由だと述べた。
大塚商会:10日間発電できるLPガス発電車
大塚商会は近年、新規事業として防災分野に参入した。主に家庭用のLPガス発電機を販売していて、これを搭載した車をメーカーと共同で開発している。普通のプロパンガスをつなげば10日間でも発電し続けられるという。説明では、4人家族で40A契約の家庭を基準にした数字が示され、1台で十数軒規模をまかなえるという趣旨のやり取りがあった。
この発電車は、災害時には避難所で電源車として使い、普段はイベントで施設に電源を供給できる。平時と非常時の両方で役に立つという意味で、フェーズフリーの製品として紹介された。大塚商会がフェーズフリー分野で協業している相手がNTT東日本である。
NTT東日本がキャンプ事業に乗り出した理由
NTT東日本の担当者は、自社には電話やインターネットのイメージが強いだろうとしたうえで、地域に根差した事業として、地域の困りごとを解決するところまで踏み込んでいると説明した。地域の「ソーシャルイノベーションパートナー」として取り組む事業の一つがキャンプだという。
担当者によれば、国内には約5,000のキャンプ場があり、そのうち4割ほどを自治体や第三セクターなど公的な主体が運営している。キャンプ市場は盛り上がる一方で、人手不足や、効率化を担える人材がいないといった悩みを抱えている。オペレーションをDXして効率化すること、NTT東日本が持つネットワークを使ってPRし集客することができると考え、キャンプ事業に参入したという。
田村は、字面だけ見るとNTTとキャンプは結びつかなかったが、NTTがやるとかなり良い効果がありそうだと応じた。
NTTランドスケープの「フィールドDX」とスマートチェックイン
そのために設立されたのがNTTランドスケープである。DXを活用したスマートキャンプ場の運営や再生を手がけ、アウトドアのフィールドをDXすることを「フィールドDX」と呼んでいる。現在は3カ所のキャンプ場を運営している。
中心となる仕組みの一つが、自社開発したスマートチェックインというアプリケーションだ。受付を通らず、無人でチェックインとチェックアウトができる。田村は、キャンプ場のチェックインには非常に時間がかかると指摘した。管理人が出てきて名前を確認し、「Aの3番ですね」と案内している間に行列ができてしまう、という自身の体験も交えている。担当者もその通りだとし、キャンプ場ごとにゴミの捨て方が違い、危険な場所もあり、サイトの場所を一つ案内するだけでも時間がかかると説明した。これらをすべてアプリ上で伝えるのがスマートチェックインだという。田村は、口頭の説明ではゴミの場所が分からないこともあるが、アプリなら確実に伝わると評価した。
田村はさらに、キャンプに慣れていない人や外国人の利用が増えていて、英語対応が必要になると印刷した紙では対応しきれないという課題を挙げた。ウェブで提供すれば日本語の情報からすぐに翻訳でき、問題が起きた時のサポートもオンラインでできる。安心して利用でき、手続きの時間が短くなる分、本当に楽しみたいアナログな時間を増やせる、というのが田村の見方である。
迷子対策と鳥獣対策
安心・安全の面では、子どもの迷子対策も紹介された。自然の中にあるキャンプ場では子どもの迷子が心配になる。子どもに持たせた端末で歩いたルートをすべてトレースでき、通話機能で「今どこにいる?」「戻ってきなさい」と呼びかけることもできる。現在は貸し出し形式で実証実験を行っている段階だという。
ほかにも、レーザーを照射するドローンを飛ばして鳥獣を施設から遠ざけ、ゴミを荒らされる被害を防ぐ取り組みがナレーションで紹介された。
「NTTがやる意味」をめぐる田村の見立て
田村は、NTTがキャンプ場をやることには大きな意味があると述べた。NTTは電話事業を通じて、どんな時でもサービスが使えることをひたすら追求してきた会社なので、簡単には撤退しないだろうと考えている。取り組みが定着して知られていけば、防災につながっていくはずだという。
一般の利用者が、そのキャンプ場をNTTが運営していると意識していない点も、田村はむしろ良いと見る。「このキャンプ場が良かったから同じ系列の別の場所にも行こう」と利用を重ねた末に、実はNTT東日本だったと分かれば評価が大きく上がるのではないか、という見立てである。
NTTランドスケープは、自社で磨いたDXの仕組みを、自社が運営していない他のキャンプ場や公営キャンプ場にも使ってもらい、経営改善につなげることも目指している。自治体が運営するキャンプ場なら、自治体の財政改善につながる話だと担当者は説明した。
フェーズフリーとの関係について、担当者は次のように述べた。非常時の対応が必要なことには誰も異論がない。重要なのは、平時にどうするかである。自治体にとってのメリットをどう提案できるかが、本当の意味でのフェーズフリーにつながる。
防災対応型トレーラーハウス:平時はホテル、災害時は宿泊拠点
キャンプ場のフェーズフリーに欠かせないアイテムとして紹介されたのがトレーラーハウスである。車で牽引できる家で、車両として扱われる建物だ。山中湖のキャンプ場にはトレーラーハウスが設置されていて、フィールド全体にWi-Fiが行き渡るよう、回線をかなり緻密に設計しているという。
北海道むかわ町の事例では、トレーラーハウスを使ってホテルを運営している。写真に映った室内はベッドが並んだビジネスホテルそのもので、出演者も驚いていた。田村が「平時はビジネスホテルで、災害時は被災した人が寝泊まりする場所になるのか」と確認すると、担当者は「まさにおっしゃる通り」と答えた。こうしたトレーラーハウスは防災対応型トレーラーハウスと呼ばれ、店舗型など平時にさまざまな用途で使えるタイプもある。
ナレーションによれば、NTTランドスケープは今年7月にむかわ町と包括連携協定を結び、町内の道の駅の隣にこの防災対応型トレーラーハウスホテルを設置した。自治体の主要拠点である道の駅やその周辺に防災対応型トレーラーハウスを置く動きは、全国的に広がりつつあるという。
販売方法を問われた担当者は、NTTランドスケープとしては全国の自治体と話をしていると説明した。道の駅や自治体運営のキャンプ場に設置し、普段はマネタイズして、いざという時には災害用に使うという考え方である。
田村は、全国をカバーしているという点でNTTは郵便局と並んで最強クラスであり、どんな田舎にも必ずある組織がこうした取り組みをする意味は大きいと述べた。知人が冬に被災して体育館で寝泊まりした際、床が冷たくて耐えられなかったと話していたことも紹介し、そうした状況に応えられる可能性があるサービスとして期待を示した。
オフグリッドという課題:トレーラーを運んでもインフラにつなげない
災害が起きると電気や水道などのインフラが遮断されることが多い。担当者は、トレーラーハウスを災害現場に運んでも、生活インフラに接続できる環境が非常時にはなかなかないと説明し、オフグリッドの環境をどう作るかが大きな課題だと述べた。オフグリッドとは、既存の電気・水道・ガスなどのインフラに頼らず、エネルギーや生活に必要なものを自分たちで確保する仕組みのことである。
ここで鍵を握るのが大塚商会だ。大塚商会の担当者は、オフグリッドで考えると電気と水道に加えてトイレや上下水の問題があると指摘した。トレーラーハウスを運べば水道工事や下水道工事が発生し、その工事が大変になる。大塚商会のパートナー企業がさまざまな仕組みを持っているので、それらの組み合わせをNTTと一緒に提供していく、という構想である。目指しているのは、上下水道の工事をしなくても生活できる環境だという。
水の循環:ウォーターボックスの活用
水の確保について、大塚商会の渡辺氏は以前の放送で、最近のトレーラーハウスに水循環システムを共同開発で載せているが、それでは大きすぎると話していた。そこで注目したのが、シャワー設備などを手がける東大発ベンチャーが作ったボックスである。上下水道工事をするよりも、そのボックスを入れれば、雨水や川の水を循環させて生活ができるという。
ナレーションによれば、ウォーターボックスは水道のない場所で水を使えるようにするポータブルな水再生システムで、排水の98%以上を再生して循環利用できる。これをトレーラーハウスに装備し、手洗いの水、飲み物、トイレの水の3系統に分けて処理する。大塚商会の担当者は、そうすることで上下水道工事なしで生活できる環境を作ることを目指していると説明した。
電力:ソーラーだけでなくLPガス発電車と連携
電力については、一般的にはソーラーパネルで発電するのが主流だと担当者は認めつつ、施設が大きくなるほど、大塚商会が扱うLPガス発電車と連携して何十もの施設に一度に電気を供給する方が有効だと述べた。そうした技術を持つパートナーの仕組みをNTTと組み合わせることが、今回の協業の中身だという。
田村はこれを聞いて「最強のキャンプ場ができますね」と応じ、平時にも災害時にも強いキャンプ場になると評価した。
平時から仕組みを持つ意味:「健康は金で買える、ただし健康なうちだけ」
番組の出演者の一人は、地震などで被災した自治体では役所がまず被害を受けてしまうことが多いと指摘した。こうした設備が日頃から存在すると認識しておく仕組みを作っておけば、いざという時に生きるのではないかという意見である。導入については、市民の理解があれば税金を投入でき、首長の判断になるだろうという話も出た。
田村は、自分の好きな言葉として「健康は金で買える。ただし健康なうちだけ」を挙げた。平常時に準備しておくことがすべてであり、非常時にしか使わない設備ではなく平常時にも使えることがポイントだという。非常事態では頭がそれほど働かないので、細かいことはできない。「ここに行けばどうにかなる」と少ない判断でとりあえず生活できるインフラがあることは、大きな安心材料になると田村は述べた。すぐに使える状態のものを自治体が持ち、しかも普段は稼ぐ道具になる点が強い、という評価である。
ログハウスを建てて情緒を楽しむという従来のキャンプ場のイメージに対し、田村は、災害時に使えるという選択肢を組み込んだ複合的な場所になる必要があるし、そうすべきだろうと話した。NTTランドスケープ側も、自治体のさまざまな場所にあるアウトドアのフィールドは、非常時に備えつつ平時を活用するという意味で重要な拠点になると考えていると述べた。
次の計画:富士山麓での4つ目のキャンプ場と実証
今後の挑戦を問われたNTTランドスケープの担当者は、2027年後半から2028年にかけて4つ目のキャンプ場を開発する予定だと明かした。場所は、ある企業が所有していた富士山麓の土地で、グランピング施設として計画を進めている。
担当者は、ここでもオフグリッド環境が非常に重要だと考えている。開発の際に水道インフラを引くには大きな投資がかかるため、オフグリッドの仕組みをうまく使って投資を抑えられないかを、富士での開発で実証したいという。テントを張るサイトも用意しつつ、トレーラーハウスを並べ、トレーラーで水場を作ったりトイレをきれいに整備したりする開発方法を考えている。それが実用に耐えることを確かめたいと話した。田村が、これほど大きな規模でオフグリッドに取り組む例は日本ではあまりないのではないかと尋ねると、担当者は注目される場所になるポテンシャルがあると答えた。
田村淳のキャンプ場でも
最後に田村は、自治体向けに提供しているトレーラーハウスを自分には売ってもらえないのかと冗談交じりに問いかけた。Wi-Fiが全体に届く拠点となる本部をNTTのトレーラーハウスで用意できれば、自分のキャンプ場も災害時にはみんなで使ってもらえる場所にできるという考えである。担当者が「特別価格で提供します」と応じ、スタジオは笑いに包まれた。
田村のキャンプ場は大規模ではないが、トレーラーハウスが1台あるだけでも全く違うと出演者は話した。田村のキャンプ場も2028年頃の開業予定で、NTTランドスケープの富士の計画と時期が重なることを確認し合い、番組は締めくくられた。
最強のキャンプ場できますね。
キャンプ大好きな淳が唸る。大手通信会社がキャンプ場でDXを手がける。
受付を通らずに無人でチェックイン、チェックアウトができる。繁忙期ってキャンプ場のチェックイン、ものすごく時間かかるんですね。
めっちゃいいな、これ。字面だけ見るとNTTさんがキャンプって全然結びつかなかったんですよ。NTTさんがやったらすごく良さそうな影響がありそうですよね。
さらに災害時に役立つ最新のトレーラーハウスに驚きの連続。
フィールド全体にWi-Fiを行き渡らせる、かなり精緻な設計をしている。すごい。ベッドが並んでますけれども、これ、まんまトレーラーハウスの様子です。
完全にビジネスホテル。僕には売ってもらえないもん。
自分の身を守る防災が新たなフェーズへ。田村淳のTaMaRiBa。
様々な社会課題の解決を目指す場。MCの田村です。TaMaRiBaと一緒に地域創生にチャレンジしています。
進行を務めます、日本IBMの池澤あやかです。よろしくお願いします。
社会課題を解決するためのプロジェクト。田村淳、橘ケンチのもと、テレビ東京と日本IBMが連携。市のリブランディング、し市賑プロジェクト。岩国市、日本酒で地域創生。徳島を美食の聖地に。世界を目指せ、八女茶プロジェクト。地域から新規ビジネスを、三島将軍ピッチ。ハツメイノハ。日本の未来はここから動き出す。
今回のテーマはフェーズフリー&オープンイノベーション最前線。熊本地震や千葉など、今年も災害により大きな被害に見舞われた我が国、日本。そんな中、防災に関する市場規模は拡大すると予測されていて、防災産業が基幹産業になるポテンシャルを秘めているとまで言われている。こんな防災産業を語る上で欠かせない、あるキーワードが。
フェーズフリーという、身の周りにあるものやサービスを日常時、非常時もどちらも役立つようなデザインにする考え方を、ちょっと深掘りしていきたいなと思ってます。
フェーズフリーとは、今、防災産業で注目されているキーワード。例えばこのリュックサックは非常時にどのように活躍するかというと、救命胴衣の機能を備えているため、水害時に浮き袋として活躍。さらに給水タンクとしても活用できるのだ。フェーズフリーの国内市場規模はこの4年でおよそ3倍に拡大する見込みで、その注目度の高さがうかがえる。
そんなフェーズフリーを生かした災害時に役立つビジネスを、企業同士が知見を持ち寄り、新たな価値を生み出す防災のオープンイノベーションが起きている。今回は一見、防災とは結びつかないこちらの3社をお呼びした。実は彼らはある分野でフェーズフリーを活用し、災害への備えに展開しているという。それがDX×キャンプ場。
フェーズフリー&オープンイノベーション最前線ということでお送りしていきたいと思います。
まずはキャンプ場が好きですしね。キャンプ場とDXって、どういう繋がりと思って。
3社が手を組み、防災のオープンイノベーションを通して社会課題の解決を目指しているのがキャンプ場×DX。大好きなキャンプが有事の際に役立つ事例になってます。
僕、昔から言ってますからね。キャンピングカーは災害時にものすごく力を発揮するんで、一家に1台キャンピングカーがあった方がいいんじゃないかっていうのを言ってるぐらいなんですよ。みんながみんなキャンピングカー買えねえよってすごい叩かれたんですけど。でもキャンプ場がさらにそういう災害に強くしていくっていう視点、それ持ってなかったので。僕、今まさにキャンプ場作ろうとしてたんで。
実は淳自身のオンラインサロンでキャンプ場を作っている最中。
災害に強いキャンプ場作りたいじゃないですか。有事の際に、うちのキャンプ場使ってくださいって言いたいですし。その話が聞けるってことですよね。
そういうことです。心強い。名だたる大企業が来て、キャンプ場のDXに取り組んでるってすごいですよね。
NTT東日本さんと連携しようということで、今日お邪魔して。共創っていう。共創ですね。でもキャンプ場なんですよね。キャンプ場の経営を一緒にやりましょうと。
大塚商会は近年、新規事業として防災分野に進出。例えば主に家庭用で使うLPガスの発電機を販売しており、これを搭載した車をメーカーと開発している。
これ、発電機も普通のプロパンガスを繋ぐと、10日間でもずっと発電できるようにして。すごい。この1台で、4人家族、40Aの一軒を10棟分じゃん。
災害時には避難所で発電車として活躍するほか、普段はイベント時に施設の電源供給が可能なフェーズフリーだ。そんな大塚商会が現在、フェーズフリー分野で共創しているのがNTT東日本。
NTT東日本って電話とかインターネットみたいなイメージが強いと思うんですけど、それを活用して、結構やっぱり地域に根付いた事業ということで、地域のお困り事を解決するところまで今踏み込んでて。地域のソーシャルイノベーションパートナーとしてやっていこうっていうのが、実は東日本でして。その中の1つで、実はキャンプというのを取り組んでやっていこうっていうふうに。国内に約5000ぐらいのキャンプ場がある。そのうち自治体等が運営するところが4割ぐらいあるんです。
さらにアウトドアレジャー関連の売上高が去年1を超えるなど、ますます盛り上がりを見せるキャンプ市場。ところがその一方で、こんな課題も。
人手不足ですとか、効率化ができる人材がいないとか、お悩みをいただく中で、例えばオペレーションをもっとデジタルトランスフォーメーションすることで効率化したりですとか、弊社が持ってるネットワークを使ってもっとPRすることで、キャンプ場の集客をもっとしていこう。そんな取り組みをやれるっていうことで、キャンプ事業にしたという。
字面だけ見るとNTTさんがキャンプって全然結びつかなかったんですけど、NTTさんがやったらすごく良さそうな影響がありそうですよね。NTT東日本のリソースをもうバンバン割いて、今までにないようなキャンプ場を作っていくってことですよね。そうですね。
そのために会社として設立したのがNTTランドスケープ。DXを活用したスマートキャンプ場の運営、再生を手掛けている。
アウトドアのフィールドをDXする、フィールドDXというふうに称してますけれども。
そのフィールドDXを駆使したキャンプ場を現在3箇所で運営しているのだが。
写真見る限りでは、どこがDXになってるのか分からないですよね。でも詰まってるんですよね、この写真の中にも。この中に詰まってます。どんなところなんですか?
今、スマートチェックインというアプリケーションが、受付を通らずに無人でチェックイン、チェックアウトができる仕組みです。これ、自社開発しております。
繁忙期ってキャンプ場のチェックイン、ものすごく時間かかるんですね。そうなんですよ。チェックインしないですよ。だけどおじさんが出てきて、「何さん?」って照らし合わせて、「Aの3番ですね」みたいな。そんなの後でよくないか。行列できちゃうんですよね。
もう本当にまさに今おっしゃる通りで、キャンプ場によってゴミの捨て方が違ったりとか、あるいは危険な場所があったりとか。あるいはそのサイトの場所1つ案内するだけでも、すごく時間がかかります。これを全てアプリケーションの上で実現するというのが、スマートチェックインという仕組みになっています。
めっちゃいいな、これ。ゴミの場所分からないですよ。そうですよね。おじさん、もごもご言ってたなみたいな。これだと間違いなく伝わりますもん。ありがとうございます。
キャンプ場だと最近問題になってんのが、慣れてない人、もしくは外国人の人たちの利用がすごく増えていて。英語対応しなきゃいけないってなると、印刷の薄い紙とかもうどうしようもないです。
そうですよね。これだったらウェブサイトで全て解決できるし、日本語のものを用意していたら翻訳はすぐ、もうダイナミックにできますからね。そういったものもできるし、問題が起きたとしても、そのサポートっていうのもオンライン上でできるっていうのと。これ、安心ですよね。
確かに。安心できると、結局そこの時間がギュッと短縮されるから、本当に楽しみたいアナログな時間っていうのを、その分増やすことです。
安心安全という側面で、やはりキャンプ場って自然の中にありますので、お子様の迷子とか非常に心配がございます。お子様が歩いたルートが全部トレースされていまして、分かるのと、通話をかけて。
「今どこにいる? 今大丈夫?」って、「戻ってきなさい」とかが言えるんですか? はい。お貸し出しして実証実験をさせていただいて。めちゃめちゃいいです。
他にもレーザーを照射するドローンを飛行させ、鳥獣を施設から遠ざけ、ゴミを荒らす被害を防止するなど、キャンプ場×DXの取り組みを積極的に行っている。
NTTさんがやるっていうのは、すごく意味があるなと思うんですよ。電話をずっとやってこられて、どんな時でもサービスが使えるっていうことをひたすらやってきた会社なんです。だから、そう簡単にやめないだろうなって。確かに。それが定着して、どんどん知られるようになると、防災みたいなところに絡んでくるっていうところに繋がっていくんだろうなって、すごく思うんです。
一般の方は、このキャンプ場、NTTがやってるってイメージあんまりないじゃないですか。そうですね。それが逆にいいなと思って。キャンプ行って、このキャンプ場めっちゃ良かった。じゃあ同じ系列のあそこ行こうやって、それが増えていって。気づいたらNTT東日本でしたってなったら、下支えしてるのが、もう評価爆上がりですよね。どっか臨界点が来たら。そうですね。っていう気がしました、今。
また、DXのいい部分を、経営してない他のキャンプ場の皆様にぜひお使いいただいて、そこで経営改善いただいたり。
それまでやるんですか? はい。その他のキャンプ場の皆さん、あるいは公のキャンプ場の皆さんに提供をさせていただいて、自治体が経営されてるキャンプ場であれば、自治体の財政改善に繋がるお話だと思っておりまして。そっか。はい、そこを目指しております。
キャンプ場が改善されると、それこそ今回のテーマ、フェーズフリーっていうテーマですけど、そういう災害に役立つっていう文脈だと、やっぱり公営のところ、キャンプ場を活用するっていうのが非常に大事になってきそうなのかなって予想してるんですけど。
いざという非常時、ここはもう必ず対応しなければいけないところは、みんな異議ないところだと思うんですね。じゃあ平時どうしようっていうところが非常に重要なポイントだと思っています。自治体様にとってもメリットがあることをいかに提案できるかということが、フェーズフリー、本当の意味でのフェーズフリーに繋がっていくお話かなというふうに思ってます。
そこでキャンプ場のフェーズフリーにおいて欠かせないアイテムがあるという。
どうやって届けてんですか、今は。NTT東日本がこんなことをやってるん? 今導入しているトレーラーハウスがございます。
トレーラーハウスは車で牽引できる家のことで、キャンプや旅行の拠点として使われている、車両扱いの建物のこと。NTTランドスケープはフェーズフリーのトレーラーハウスも行ってる。
例えば山中湖に置いているトレーラーハウス。アンテナあるぞ。全体、NTT東日本の、繋がりそう。繋がりそう。さすがですね。あれでしょ、スタートハウス的な。
フィールド全体にWi-Fiを行き渡らせる、かなり精緻な設計をしている。すごい。無線の設計になっておりまして、こういうトレーラーハウスをキャンプ場に導入していたりとかですね。
うわあ。これは北海道のむかわ町様ですね。トレーラーハウスを使って、実はホテルを運営しております。へえ。これ、ビジネスホテルなんですね。実はベッドが並んでますけれども、これ、まんまトレーラーハウスの様子です。
もう完全にビジネスホテルなんですね。平時はビジネスホテルで、災害に見舞われた人がここで寝泊まりする場所に。はい、まさにおっしゃる通りです。
これらは防災対応型トレーラーハウスと呼ばれ、店舗型など、平時には様々な用途で活用できるものがある。
災害もいろんな捉え方ができると思うんですけど、キャンプ場とか、いろんな場所に普段使える寝泊まり施設、寝泊まりする施設がたくさん、こういうふうにNTTさんの力で日本全国にわーっと広まるのは、発災直後は助かるかなと思うんですよね。
カバーしている面で言うと、NTTさんも最強クラスですからね。全体をカバーするっていうと、NTTと郵便局ですか。もう基本的にその2つは、どんな田舎に行ったって必ずありますからね。そこがこういうことをやっているっていうのは、非常に意味がありますよね。
災害起きるとみんな体育館に集まって、そこで寝泊まりしなくちゃいけなくなって。知り合いも、えっとでした時に冬だったんで、体育館の床が冷たくて縮んだっていう、もう耐えられないっていう、そういうことを言っていたのもあるんですね。そういった視点に対応するような可能性がすごくあるサービスだと思うので、すごく期待できるなと思いましたね。
1個1個を販売するみたいな形なんですか? NTTランドスケープとしては、全国の自治体の皆様とお話をさせていただいています。自治体用なのか。はい。道の駅に置いたりとか、自治体が運営されてるキャンプ場に置いたりとかして、普段はマネタイズをしましょうということで。いざという時には災害用として活用すると。
NTTランドスケープは今年7月に北海道むかわ町と包括連携協定を締結し、町内にある道の駅の隣に、この防災対応型のトレーラーハウスホテルを設置している。今、自治体の主要拠点である道の駅やその周辺に、防災対応型トレーラーハウスを設置する動きが全国的に広まりつつあるのだ。
キャンプ場や道の駅などに設置され、災害時にも活用されるトレーラーハウスには、ある重要なキーワードが。
結構、でも起きたら、割とインフラとかって遮断されたりするじゃないですか。電気とか水道とか。そういうのにも対応しているっていう。
トレーラーを例えば災害の現場に運んだ時に、生活インフラに接続しなければいけないんですね。接続できる環境があるかというと、非常時ってなかなかそういう環境がない。オフグリッドの環境をどう作れるのかというところが、大きな課題になっております。
オフグリッドとは、電気、水道、ガスなど既存のインフラ網に頼らず、自分たちでエネルギーや生活に必要なものを確保する仕組みのこと。災害時にインフラ網が止まっても、オフグリッドであれば必要な電力などを自分で賄えるため、強力な防災対策になるのだ。そしてトレーラーハウスのオフグリッド化において、今回のオープンイノベーションで鍵を握るのが大塚商会だ。
オフグリッドの世界でやった時に、当然、電気、水道、あとトイレの問題、あと上下水の問題あると思うんですけど。トレーラーハウスを運べば下水道工事、水道工事が発生します。それを工事するのが大変になるんで、当社のパートナー様がいろんな仕組みを持ってますので、その組み合わせを今、NTT様と提供していこうというふうに考えてると。
なるほど。オフグリッド強化。はい。
大塚がトレーラーハウスに導入したオフグリッドとは。そもそも上下水道工事がいらなく生活ができる環境を作るっていうのを、今目指していく状況です。最強のキャンプ場できますね。
大塚商会がトレーラーハウスに導入したオフグリッド。例えば災害時、あらゆる場面で必要となる水。この水の確保について、渡辺さんは以前の放送で。
最近出てるトレーラーハウス、水循環のシステムを半分ぐらい使開発してるんですけど。でもそれ大きすぎるんですね。WOTA社っていうところのシャワー設備とか、ああいった東大ベンチャーの企業さんが作ってるのって、上下水道の工事するよりも、そのボックスを入れれば、もう雨水とか川の水で循環して生活ができるっていうボックスが出来上がってるんです。
へえ。ウォーターボックスは、水道のない場所で水の利用を実現するポータブル水再生システムのこと。排水の98%以上を再生して循環利用を可能にすることで、どこでも綺麗な水が利用できるという優れ物なのだ。このウォーターボックスをトレーラーハウスに装備することで。
水循環っていうことで、手洗いの水、飲み物、プラストイレのお水の3つの系統に分けて処理することで、そもそも上下水道工事がいらなく生活ができる環境を作るっていうのを、今目指している状況です。
さらに電力の確保には、先ほど紹介したLPガスの発電車が活躍するという。
一般的に言ったら、ソーラーパネルを上げて発電をするっていうのは流れだと思うんですけど。施設が大きくなればなるほど、当社で作ってるようなLPガスで発電する車と連携をして、何十も一遍に電気を提供する、そんな技術を持ってらっしゃいますので、それをNTTさんと組み合わせましょうっていうので、今回組ませていただいて。
うわ、最強のキャンプ場できますね。平時も強いし、災害時も強いキャンプ場が。高柳さん、大塚さんとNTT東日本さんが掛け合わせると、こういうふうに変わっていくんですね。
自治体とかがそういう災害に遭った時にどういう状況になるかっていうと、地震とかも特にそうですけど、役場が一番最初にやられちゃったりとかっていうことなんですよ。こういうものが日頃からあるっていうことを認識しておくような普段の仕組みを作ると、これは生きるんじゃないかなって感じがしますね。
ですね。市民の方の理解があれば税金投入できるので、首長さんの判断にはなるんでしょうけど、繋がりそうな気がしました。もうダイレクトにいきますね、それ。実際どうですか? 大塚商会さんが加わることで、またアップしたキャンプ場になる。
これはすごい大事なことだなと。あと僕のすごい好きな言葉で、「健康は金で買える。ただし健康なうちだけ」っていうのがあるんですね。平常時に準備しておくっていうのが全てってことなんですよね。普段全然使えなくて非常時しか使わないわけじゃないですよね。これ、平常時も使える。ここがポイントなんですよね。やっぱり非常時って、もう非常事態っていう状態なので、脳みそそんなに働かないんですよね。
細かいことっていうのはできないので、だとしたら、もうこれさえ、ここに行けばどうにかなるっていう、少ない判断でとりあえず生活ができるっていう、そのインフラがあるというのは、安心材料としてはめちゃくちゃでかいですね。それもさっと使える状態のものを自治体が持ってるっていうのは、これものすごい大きいことだと思う。大きいですよね。しかも普段は稼ぐ道具になるっていう。強いですよね。
キャンプ場って、やっぱりログハウス建ててみたいな、もうそこにこう常ってイメージありますけど、二次転用というかね。災害の時に使えるようにっていう、選択肢を複合したものになっていく必要があるし、そうすべきなんでしょうね。
自治体の様々な場所にあるアウトドアのフィールドというのは、非常時に備えて平時を活用するという意味では、非常に重要な拠点になるのではないかと考えてます。
新しいキャンプ場を開発する予定がございます。4つ目ですね。この後、キャンプ場×DXの新たな展開が明らかに。
ちなみにゲストの皆さんにお聞きしたいんですけど、フェーズフリーとかオフグリッドに関して、挑戦してみたいこととかってあるんですか?
2027年後半、もしくは28年に向けて、新しいキャンプ場を開発する予定がございます。4つ目ですね。はい。実は富士山の麓、元の元場だった場所がありまして、富士様がお持ちだったわけなんですけれども。グランピングの施設に開発しようということで、今計画を進めていますが、そこでもオフグリッドの環境って非常に重要だと思っています。開発をする上でも、水道インフラとか引くのってものすごく投資がかかるんですね。
ここをうまくオフグリッドの環境を活用することで、投資も抑える形でうまくできないかというところも、この富士の開発の中でぜひ実証してみたいなというふうに考えてます。
ああいうトレーラーハウスが、じゃあ何十も並ぶっていう。そうですね。テント張るサイトも用意しますが、トレーラーもしっかり並べて。そこでトレーラーを使って水場を作ったり、トレーラーでトイレを綺麗に整備したりとかですね。そういう開発の仕方が考えられますので、実用できるんだっていうことを、しっかり確かめてみたいなと。
オフグリッド界隈で、そんな大きな規模でやってるとか、あんまりないんじゃないですか、日本で。非常に注目いただける場所になるポテンシャルがあるところですので。
自治体に連携して出してるじゃないですか、トレーラーハウス。はい。僕には売ってもらえないもん。明日絶対買おうとされてましたよ。
いや、Wi-Fiが全部届く、起点となる本部がNTTさんのやつ買えたら、僕が作ったキャンプ場も災害時にはみんなで使ってくださいっていう場所にできるので。素敵ですね。そうですよね。ぜひ特別価格でご提供させていただきますので。
あれ、何ヘクタールあるんですか? 私、1700坪なんで。いや、大きいですけどね。でも1個あると全然違いますもんね。全然違いますね。僕も2028年ぐらいが開業予定なんで。一緒ですね。はい。
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