初めての岡山で、地元の人に行き先を「全部却下」された2泊3日

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概要

旅行系の動画を投稿しているおさだが、初めて岡山県を訪れた記録である。今年から日本各地を回る旅も始めており、その一環として2泊3日で岡山を巡った。出発前の岡山のイメージは「特にない」と本人は言う。事前に調べて知っていたのは、桃太郎伝説の発祥地とされていることと、倉敷という観光地の名前くらいだった。1日目は岡山駅周辺と倉敷を自分で調べて回った。2日目は、前夜に会った地元の視聴者から「ここに行きなさい」と勧められた場所に予定を差し替えて巡っている。

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岡山駅に到着、桃太郎だらけの駅前

東京から新幹線で岡山駅に着くと、ホームのあたりには「岡山は晴れが多い」とアピールする広告が並んでいた。天気予報は怪しかったが、この日は太陽が出ていた。

改札を出てすぐの場所に桃太郎像があり、犬と猿を連れ、肩にはキジが乗っている。駅前には桃太郎をかたどったポストもあった。道を渡った先の岡山駅前商店街にも、桃太郎にちなんだ桃のオブジェが置かれている。調べる中で、物語の鬼の城のモデルになったとされる場所があることも知り、そこも訪ねたいと話していた。昼前の商店街は静かで、夜ににぎわう通りなのだろうとおさだは推測している。

デミカツ丼を探して空振りが続く

岡山のグルメについては、岡山出身の友人からホルモンを使った麺、きびだんご、そしてデミグラスソースをかけるカツ丼(デミカツ丼)を勧められていた。まずデミカツ丼を食べようと「カツ丼野村」という店へ向かった。11時開店と聞いて5分ほど待つつもりでいたが、実際には月曜定休で入れなかった。

駅周辺のホテルに荷物を預け、山陽線で倉敷へ移動した。倉敷でもデミカツを出す店を探したが、月曜定休の店が多かった。ようやくデミカツがありそうな店を見つけて入ってみると、そこは味噌カツが看板の店だった。ロースカツにはデミグラスソースがかかっているものの、店の人のおすすめは味噌カツだという。結局、味噌カツを注文した。店にはかなりの行列ができていた。

倉敷の街並みと「デニムの街」

美観地区に向かう途中で、おさだは倉敷がジーンズ発祥の地ともいわれ、ジーンズの店が多いことを紹介する。美観地区に入る前から雰囲気のいい建物が続いていた。壁の表面が立体的に盛り上がった日本の伝統的な壁塗りについても触れ、「なまこ壁だったかな」とうろ覚えながら説明している。

予定になかったトンネルが気になって寄り道し、石段を上った先の寺も見学した。何十年、何百年も前に積まれた石だろうと感心している。頂上の公園までは300mあると知り、そこは見送った。

美観地区では、国の重要文化財に指定されている大原家の旧宅の前を通り、川を泳ぐ白鳥にも出会った。いちばん楽しみにしていたのは川舟での川下りである。料金は大人700円で、当日予約しかできない。昼12時半ごろに受付へ行くと、次に空いているのは3時の回の1名分だけだった。3時まで倉敷に残る予定ではなかったため、乗るのはあきらめた。

続いて「倉敷デニムストリート」を歩いた。デニムの顔をした「デニムマン」や、デニム色のソフトクリームには「やりすぎだろ」と突っ込みを入れている。ただデニムマンは人気があったという。店内にはデニムのトートバッグ、スカーフ、傘、さらにデニム柄のサングラスまで並んでいた。通りには靴下屋、美容室、立ち食いそばの店もあったが、おさだはそばアレルギーのためそばは食べられない。最後は雰囲気のいいカフェでアイスコーヒーとチーズケーキを頼んだ。支払いは現金のみだった。

岡山城と後楽園

岡山駅方面に戻り、岡山城と後楽園を訪れた。岡山城は黒い外観から「烏城」という別名で呼ばれ、天守のてっぺんのしゃちほこが金色なのも特徴だと紹介している。築城の由来として豊臣秀吉や宇喜多秀家の名も挙げていた。門をくぐってもすぐに天守へは行けず、ぐるぐると回らされる造りになっている。

入場料は岡山城だけなら400円、後楽園とのセット券なら720円である。城の内部は撮影できず、歴史を学べる展示になっていたという。おさだは、城は外からその大きさを眺めて当時の力を実感する場所ではないかと感想を述べている。外堀の川にはピンクの桃形のボートが浮かび、中でカップルがくつろいでいた。おさだはこれを「ふしだらな桃太郎たち」と冗談めかして言っている。ボートは20分800円で乗れる。

後楽園は日本三名園の一つである。訪れたのは寒い時期から暖かい時期に変わったばかりで、芝生はまだ茶色っぽかった。春先には一面が緑になってきれいになるそうで、来るなら春先がいいと勧めている。茶屋では多くの人が抹茶アイスを食べていた。園内を見下ろせる高台は大渋滞だったが、頂上まで上ると景色は「マジきれい」だったという。

定宿ドーミーインを勧める理由

1日目の宿は岡山駅前のドーミーインだった。おさだは日本で泊まるときはドーミーインを選ぶことが多いといい、その理由を部屋を見せながら説明している。

まず、カーテンの遮光性が100%で、昼間は日当たりのいい部屋でも夜は真っ暗になる。遮音性も高く、ぐっすり眠れる。冷蔵庫にはどこの店舗でもウェルカムゼリーと水が入っている。この部屋には電子レンジもあり、机、洗面台、アメニティ、簡易的なシャワーとトイレがそろっていた。

いちばんの推しはサウナで、朝も夜も入るという。朝食の評価も高い。朝食付きで1万2000円で、「これよりコスパのいいホテルを私は知りません」と話している。

撮影の裏話もあった。日本では周囲に言葉が通じてしまうため、動画を撮りながらふざけていると思われるのが気になり、つい声が小さくなるのだという。一度サウナに入って気合を入れ直してから夕食に出かけた。

視聴者おすすめのホルモンうどん

夕食は、視聴者から勧められたお好み焼きの店「森」へ行った。人気店と聞いていたが、予約なしで入ることができた。店員に一番人気を尋ねると、友人から勧められていたホルモンうどんだった。量が多いと確認したうえで一つ注文している。

大きなホルモンがごろごろ入っていて「めちゃくちゃおいしい」と絶賛した。そのうえで「結局こういうB級グルメが一番おいしいのよね」と締めくくっている。

地元の人に予定を「全却下」される

2日目はレンタカーで岡山を回った。朝はドーミーインの朝食をたっぷり食べ、天気予報では雨の予定だったのに晴天だった。

実は前夜、ホルモンうどんの後に岡山在住の視聴者7、8人と食事をしていた。翌日の予定を聞かれ、ChatGPTやGoogleを駆使して選んだ5カ所を挙げた。すると参加者全員が首をかしげ、「全然ダメです」「そんなとこ行かなくていいです」と言われたという。5カ所はすべて却下された。代わりに「ここに行きなさい」と3カ所を指定され、2日目はそれを「岡山県民が選ぶ行きなさいスポット3選」として回ることになった。

吉備津神社と360mの回廊

1カ所目は吉備津神社である。おさだもここは下調べで候補に入れていた。ただ最終的には別の神社を選んでおり、それを話したところ「センスがない」と言われ、こちらに行くよう勧められた。

階段を上った先の境内には、見どころが三つあると案内されていた。一つ目は本殿で、おさだは国宝とも重要文化財とも紹介している。建築様式は「比翼入母屋造」と呼ばれ、日本で唯一の造りだという。地元の人がとくに勧めていたのは、県指定重要文化財の長い回廊である。「長さと曲線の美しさ」がうたわれている。

回廊は坂道に沿って延びていて、柱が1本ずつ立ち、傾斜に合わせて横の梁が斜めに渡されている。調べると長さは360mあり、奥まで進むと入口が見えなくなるほどだった。往復で約700m歩くことになる。景色もよく、写真を撮るカップルもいた。人が少なかったこともあり、おさだは「マジ素敵」と気に入った様子だった。

ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランドの戸惑い

2カ所目は遊園地「ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド」だった。勧められたとき、おさだは鼻で笑った。岡山の魅力を伝えに来ているのだと言い返そうとしたが、地元の人たちは口をそろえて「岡山の観光地といえばここ」と譲らず、とくに面白い乗り物が三つほどあるから乗ってこいと言われた。おさだはこの遊園地のために他の予定をすべてキャンセルしたと話している。

入園料(フリーチケット)は大人3800円で、クレジットカードは使えず、現金かPayPayのみだった。受付では二つの注意を受けた。山頂のバンジージャンプは強風のため体重45kg以上でないと利用できないこと、スタンディングコースターは停止中で、終日後ろ向きでの運行になることである。年間パスもあり、おさだの計算では年に2回来れば元が取れる。

園内ではサンバのショーをやっていた。地元の人から見どころの一つと聞いていたが、観客が誰もおらず「これきついわ」と後回しにしている。マスコットキャラクターは茶色と白の2匹がいた。案内板は色がはげて読めず、左が「ソフトコース」、まっすぐ進むと「ハードコース」とある。ところがハードなのは階段のことらしく、「マジで意味わかんね」と困惑していた。来園者は地元の中高生や家族連れが中心だった。

動いていない乗り物も多く、おさだは稼働率がかなり悪いと感じていた。ジェットコースターは今にも壊れそうな音を立て、観覧車にはむき出しのゴンドラが混じっていて怖そうだったという。一方で、高台から瀬戸大橋を望む景色は格別だった。「これにお金払ったようなもん」と評価している。

実際に乗ったのは人気アトラクションの「絶景チャリ」である。崖の上に敷かれた線路を自転車でこいで進む乗り物で、正面には瀬戸内海と瀬戸大橋が広がる。ガタガタ揺れて怖いと言いつつ、「楽しんじゃってます、私」と笑っていた。後の振り返りでは、乗り物に一つだけ乗って撤退したと話している。

醤油定食のうどん

昼食は、遊園地から10分ほどのうどん店でとった。この店はおさだが自分で見つけたもので、平日なのに行列ができていた。岡山はうどんも有名だといい、「醤油定食」を注文した。

天丼にはかぼちゃ、エビ、イカなどの天ぷらがのっている。うどんには大量の大根おろし、天かす、ネギ、生姜を好みで入れ、醤油をかけてごまを振り、かき混ぜて食べる。醤油がとくにおいしかったと絶賛していた。

3つ目のおすすめを却下して奈義町現代美術館へ

2時間ほど離れたホテルへ向かう車中で、おさだはここまでを振り返った。朝の神社はとてもよかった。遊園地は一つ乗って撤退するような雰囲気だった。うどんは自分で見つけた店で、人気もあっておいしかった。

地元の人に教えてもらった3カ所目は却下した。「もう信じません」と冗談めかし、人の意見を聞くことも大事だが、自分の感覚を信じることも大事だと話している。代わりに、自分が行きたかったホテル近くの奈義町現代美術館へ寄った。

岡山で人気の美術館と聞いていたが、館内に人はいなかった。入館料は700円である。作品は「大地」「月」「太陽」と続く。「月」の部屋は声がよく響き、広い空間なのに小声の会話まで筒抜けになる。

おさだが最も驚いたのは「太陽」だった。暗く急な螺旋階段を上ると、傾いた円筒形の空間に出る。壁には庭の地面を整えたような面が丸く張りつき、奥からは外の自然光が入って人影が暗く浮かぶ。空間の中にはなぜかシーソーも置かれていた。誰もいなくなった隙に一人で撮影していたが、後から防犯カメラに気づいたというオチがつく。

露天風呂付きの宿と日本酒風呂

2泊目は岡山県内の温泉地にある「ホテル湯森」(字幕での表記)に泊まった。旅館好きを自認するおさだは、受付で浴衣と帯を選び、本館から離れた建物の部屋に案内された。

スタッフの説明によると、部屋の風呂は温泉ではなく、自分でお湯をためる方式である。冷蔵庫の飲み物とコーヒーメーカーはすべて無料で、部屋はオートロックではない。置いてある日本酒も無料で、飲んでも、持ち帰っても、風呂に入れて日本酒風呂にしてもいいという。冷蔵庫にはりんごジュース、ジャスミン茶、緑茶、炭酸水、ビール、ハイボールまで入っていた。部屋にはベッドが2台、化粧スペース、洗面台が2カ所、シャワールームがある。

いちばんの目的は露天風呂だった。一人旅ながら露天風呂付きの部屋を選んでいる。設定温度は42℃で、冷たければ43℃にと言われていたが、おさだは44℃にした。日本酒を1本丸ごと入れると「めちゃくちゃ日本酒の匂い」がし、景色と鳥の声を楽しんでいる。ここまでの旅を「右肩下がり」と言いつつ、この宿で「取り返せるかな」と期待を口にしていた。

料金は夕食と朝食が付いて1泊2万円ちょっとである。2人で泊まれば1人1万円ほどになるとして、コスパはかなりいいとおさだは評価している。

個室での夕食とかま飯の誤算

夕食は個室の食事処でとった。浴衣を着て行くと、丈が短すぎてスタッフに笑われ、サイズを替えている。普段浴衣を着ないので気づかなかったという。

料理は食前酒に始まり、刺身、しゃぶしゃぶ、岡山県のブランド牛の焼き物、締めのうどん、茶碗蒸しと続いた。塩が効いたカツオは、そのまま食べていいと説明された。いちばん楽しみにしていたのはかま飯である。炊き上がりまで約40分かかるため、最初に火をつけてもらい、火が消えてから5分ほど蒸らして食べた。

炊き込みご飯を想像していたが、中身は白米だった。それでもきれいに完食している。翌朝の朝食も映像で紹介された。こうして岡山の2泊3日は終わり、動画もここで締めくくられた。