LIDNM/Llife 2026SS 4th コレクション:全アイテムにシルクを使ったラインナップの素材と設計

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概要

LIDNMのGenjiが、LIDNMとLlifeの2026年春夏4thコレクションを紹介した。LIDNMは今期「大人のスタイリング」をテーマに、例年とは違う提案を続けてきた。Genjiによれば、前回・前々回のリリースは好評で、今も反響が続いている。約10年LIDNMを手がけてきた立場から、新しいLIDNMが多くの人に受け入れられていることを喜んでいると述べた。

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今回は26SSを締めくくるリリースで、LIDNMの全アイテムにシルクを使っている。あわせてLlifeからはリングとブレスレット、人気のドスキンセットアップの受注生産、完売していたレザーバッグの再販が発表された。以下、Genjiの説明に沿ってアイテムごとに紹介する。

Si/C Lawn Shirt:シルクだから実現できたという軽さ

最初の一枚は、Genjiが撮影時に着ていたシルクコットンのローンシャツだ。今期打ち出している「夏の長袖シャツスタイル」の一着として出す。Genjiは今期で最も完成度の高いシャツだと位置づけた。生地は、縦糸に極細のシルク糸、横糸に80番手の細いコットンを使い、高密度に打ち込んだ超軽量のローン素材である。横糸のコットンを高密度に打ち込むことで、シアー感がありながら程よいハリのある風合いにしたという。

Genjiが最大の特徴として挙げたのは軽さだ。やや専門的な話だと前置きしたうえで、生地の重さは1平方メートルあたり48g程度だと説明した。先月リリースして即完売したシアー素材のシャツと比べると、約半分の軽さになるという。Genjiは、シルク以外でこの軽さは出せないと話した。

生地は後染めで、縦糸のシルクと横糸のコットンで染まり方に差が出る。そのため、カラー名「ICE BLACK」のとおり、深い黒ではなく涼しげな黒に仕上がっている。光にかざすと裏が透けて見えるが、着たときのシアー感はほとんどない。Genjiはこの点を「不思議」と表現し、タンクトップが透けて見えるのが苦手な人でも着られると説明した。

シルエットは新たに作ったボックス型で、ドレスに寄りすぎず、ラフにカジュアルに着られる。裾は緩やかなラウンドカットだ。襟は5月にリリースしたシルクアムンゼンシャツと同じ変形オープンカラーで、襟とカフスにAMFステッチを入れている。ステッチは生地と同色ではなく、あえて少し薄い茶色にして陰影が出るようにした。着方の例として、Genjiは次のようなものを挙げた。

  • カフスのボタンを外してリラックスした形で着る
  • 前を開けてタンクトップと合わせ、清涼感を出す
  • 撮影時のようにクルーネックのシルクTシャツと合わせ、袖をラフにまくる

価格は1万9800円。Genjiはこの価格を「LIDNMがLIDNMである所以」だと語った。夏だけでなく春と秋にも着られる一着として、クローゼットに必ずあってほしいと述べている。リリースは7月18日(土)22時からだ。これらのアイテムは昨年から準備してきたもので、現在サイトへのアクセスは過去最多になっている。Genjiは争奪戦になりそうだとして、早めの検討を呼びかけた。

Silk Mekurajima T-Shirt:シルク100%のTシャツ

LIDNMはこれまで多くのTシャツを出してきた。Genjiは今回のTシャツについて「行き着くところまで行き着いた」と話す。シルク100%のTシャツだ。糸は120双の極細糸を使い、愛知県一宮市のシルク専用の編み機で28ゲージの天竺に編んでいる。

柄は「めくら縞」と呼ばれる手法で作る。2色の糸を1本ずつ交互に並べて編み、非常に細かいボーダーにするものだ。以前出したメリノウールTシャツでも同じ手法を使っている。Genjiは、あのウールTの質感が好きだった人にはこちらも強く薦められると話した。

カラーは2色ある。MIST SILVERはライトグレーとブラック、ICE BLACKはチャコールとブラックの組み合わせだ(字幕では「チャオートブラック」)。遠目には無地に見え、近づくとボーダーが浮かび上がる。Genjiはこの控えめな表情を、大人のスタイリングに合う素材だと評した。

手入れについても説明があった。糸の段階で樹脂コーティングによるウォッシャブル加工をしているため、手洗い推奨ではあるものの家庭で洗える。シルエットは、5月に即完売して再販したHigh Wet Compact T-Shirtがベースだ。そこからシルクの素材感に合わせて微調整した。特に襟リブは、繊細な素材に合わせてさらに細くし、ステッチを1本にしている。

Genjiは素材を追求したTシャツとして、5万円、6万円といった高価なものも買ってきたという。そのうえで、自分の中の「1番のTシャツ」をこれが更新したと語った。価格は2万2000円で、7月18日22時からLIDNMのオンラインストアで販売する。

Ly/Co/Si Skipper Knit Polo:3素材を混ぜた理由

LIDNMはモノトーンのカラー展開が多い。今回は夏ということもあり、久しぶりに少し華やかな色のサマーニットを作った。色はブラウン系のMAHOGANYだ。Genjiは、ブラウンが次の秋冬にメンズ・レディースを問わず多く見られる色になると予想している。そのため、夏から一足先に取り入れたという。

素材はシルク、リヨセル、コットンの3つを混紡し、120双の極細糸に紡績した。これを18ゲージの天竺で編んでいる。Genjiは3素材を混ぜた理由を次のように説明した。シルクは上品な光沢のため。リヨセルも光沢があるが、最大の特徴は品のある、ぬめりのある肌触りだ。そこにコットンを加えることでカジュアルさが足され、全体のバランスが整う。

デザインはコンパクトなシルエットのポロ型だ。ボタンをなくし、前立てを緩めのV字にして首元が少し開くようにしたスキッパーニットポロである。Genjiは、タンクトップもインナーも着ずに素肌に直接着てほしいと話し、「この気持ちよさから抜け出せなくなる」と勧めた。価格は1万5400円で、数量限定となる。

Ny/Si Military Trousers:ミリタリーの型にシルクを合わせる

ボトムスの一本目は、本格的なミリタリーウェアのデザインに、シルク素材を組み合わせたトラウザーズだ。Genjiは、見た目の高級感に加えて、はく本人にとっての涼しさ、はいていることを忘れるほどの軽さ、とろみを強調した。

生地は、縦糸に110のナイロン、横糸に120双のシルクを使ったツイルだ。合繊の産地として知られる福井で織っている。ナイロンを組み合わせた理由について、Genjiは次のように説明した。シルクの光沢と肌触りを生かしつつ、シルエットがきれいに出るようにする。そのうえで、生地に耐久性と安定感を加えるためだという。加工の工程では縮みの加工を施しながら液流染色をしている。これにより染めムラを出し、経年変化したような表情にしている。その奥にシルクならではの上品な光沢が見える素材だとGenjiは話した。

デザインのベースは、1940年代のUSネイビーのデニムセーラーパンツだ。前後どちらにもパッチポケットが付くのが特徴のヴィンテージパンツで、シルエットはゆったりしたストレートにした。先月リリースしたUSNデニムトラウザーズに近い形だという。価格は2万2000円。Genjiは、ドレッシーにもカジュアルにも寄りすぎず、普段使いしやすいパンツだと説明した。

C/Si Denim Pants:加工なしのシルク混デニム

LIDNMはここ数年、加工にこだわったデニムを何本も出してきた。今回はその流れと逆に、加工なし(ノンウォッシュ)のインディゴデニムを作った。これにもシルクを使っている。

生地は岡山県で織ったシルク混のデニムだ。縦糸にインディゴ染めの綿糸を使い、横糸には60双のシルク糸を2本撚り合わせた糸を打ち込んでいる。Genjiは「2本」という点を強調した。インディゴの糸の隙間からシルクの光沢がのぞき、普通のデニムとは違う雰囲気を出しているという。動画ではiPhoneで生地を撮影して見せた。映像に加工はしていないと断ったうえで、動いたときの光沢の出方を示した。実際にはいたときには「なんだこれは」と声を上げている。

シルエットのベースは、ヴィンテージのLevi's 505だ。501より少しすっきりしていて、裾に向けてテーパードがかかるモデルだという。これまでLIDNMはワイドやストレートを展開してきた。今回は贅沢な素材に合わせて、久々にテーパードを効かせたスリムシルエットにした。価格は3万9600円だ。Genjiは今年だけでなく何年もはき続けるパンツとして、夏だけでなく秋冬にも、今後のトップスやアウターと合わせてほしいと話した。

Llife SIGNET RING:初のピンキーリング

ここからはLlifeのアイテムだ。今回のジュエリーは、LIDNMのシルクを使ったラインナップに合わせて作られた。より普遍的に、長く身につけてもらうことを意識し、ヴィンテージジュエリーをテーマにデザインしたという。

最初はLlife初のピンキーリングであるシグネットリングだ。Genjiの説明では、シグネットリングは家紋や印章を刻んだリングを指す。英国では、家柄や社会的地位を示すリングを小指に着けるのが紳士の伝統的な習慣だった。今回はその習慣から着想を得て、Llifeなりに解釈して作ったという。

形は英国ジュエリーの伝統的なシールドシェイプ(盾形)を採用した。角はあまり立てず、丸みをつけている。素材はシルバー925に厚く10金のゴールドメッキを施し、上品な光沢に仕上げた。台座には細い線で繊細な刻印を入れている。刻印する名前は、特定の誰かのものにはしなかった。身につける人自身のリングとして長く使ってほしいという考えから、ギリシャ神話に登場する神々の王の名前を刻んでいる。

Genjiが特に気に入っているのは、抜けにくさだ。小指は他の指に比べて関節の凹凸がなだらかな人が多い。Genji自身も小指がほぼ一直線で、ピンキーリングは抜けやすいという。しかしこのリングは形状のおかげで抜けにくい。Genjiはこれが、シグネットリングが小指のリングとして長く着けられてきた理由にもつながると考えている。Genjiは、自分はこれ以外のピンキーリングを着けられないと話した。そして、ピンキーリングを買ったのに習慣にならなかった人にも試してほしいと勧めた。他のリングとの重ね着けにも向き、これ一つだけでも上品に見えるという。価格は2万2000円、7月18日22時リリース。

Llife INTERLACE BRACELET:ヴィクトリア期の装飾をチェーンで表現

続くブレスレットは、ヴィクトリア期のジュエリーがモチーフだ。Genjiによれば、この時代のジュエリーは細かく複雑な作りが特徴で、花、動物、昆虫といった自然のモチーフが多く使われた。今回はその雰囲気をチェーンブレスレットで表現した。

モチーフはスネークである。Genjiは、蛇は知恵、永遠、不滅の愛を象徴し、ヴィクトリア期のジュエリーによく使われたと説明した。チェーンには、細い線が編み込まれたようにつながる「インターレースチェーン」を採用している。これで蛇の鱗のような滑らかな表面と、複雑に絡み合う装飾性を表現したという。

Llifeのこれまでのブレスレットと比べると、太さは程よく繊細だ。Genjiはこの絶妙な太さが手元に品を与えると話した。シャツの袖をまくったときにのぞかせたり、腕時計と重ね着けしたりといった使い方を挙げ、これまでのLlifeのブレスレットとは違う楽しみ方ができるとしている。価格は動画内では「3万円アンダーの2万7500円」と語られた(概要欄の表記は2万2000円)。リリースは7月18日22時。

Llife DOESKIN TAILORED JACKET/SLACKS:受注生産と価格改定

しばらく完売していたLlifeのドスキンのテーラードジャケットとスラックスについて、受注生産を行うと発表された。何度も再販してきた人気のアイテムだが、まだ要望が多いため、ベストセラーとして受注生産にしたという。Genjiは今年32歳になり、結婚式などでジャケットを着る機会が多い。そのときに手に取るのがこのセットアップで、再び届けられることがうれしいと冒頭で述べていた。動画では、今回のSkipper Knit Poloと初めて合わせた着こなしも見せている。

Genjiは長く人気が続く理由があるとして、改めて商品を説明した。素材には、タキシードなどのフォーマルウェアでよく使われるドスキンという織り組織を採用している。あえて光沢の少ない生地の裏面を使い、縦にグレー、横にブラックの糸を合わせて、ニュアンスのある色にした。ジャケットはダブルのピークドラペルをベースにしつつ、ダブルとシングルの中間のようなニュートラルな形にしている。スラックスはベルトまわりのパーツをなくしたミニマルなデザインで、フロントの深めのワンタックがアクセントだ。

受注期間は7月18日のリリース時刻から7月26日23時59分まで。Genjiは、原料高騰の影響がアパレル業界にも自分たちの業態にも直接出ていると説明した。そのため今回の受注から少し値上げするという。価格はジャケットが2万3650円、スラックスが1万4300円だ。Genjiは、新価格でも人生に投資して大きなリターンが返ってくるアイテムだと話した。

Llife POLISHED COW LEATHER NEWSPAPER BAG:再販

最後は、今年1月にリリースして即完売したニュースペーパーバッグの再販である。ベースはヴィンテージのニュースペーパーバッグだ。原皮には上質なアルゼンチン産のカウレザーを使い、ベジタブルタンニンでなめしている。表面は手作業でバフがけして自然な風合いに整えた。さらにシーリング加工で、革に通気性を持たせつつひび割れを防いでいる。

サイズはパソコンがしっかり入る大きめのもので、裏地なしの一枚仕立て、仕切りのないシンプルな構造だ。実用面を考えて、ファスナー類や調整できるパーツも付けているという。大きなバッグだと重さが気になる人もいるだろう。これについてGenjiは、上質なレザーを使いながら重量がかさんでいない点がうれしいと話した。斜めがけしたときの安定感も高く、仕事にも荷物の多い休日にも使えるという。価格は据え置きの3万3000円。

動画はこの後、今回のアイテムを使ったコーディネートのルックブックに移って終わる。