LIDNM 2026夏セカンドコレクション:長袖で過ごす「大人の夏」と、Llifeの本革ホーボーバッグ

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概要

LIDNMのGenjiが、ブランドの2026サマー・セカンドコレクションを1点ずつ紹介した動画である。Genjiはこのコレクションを「私史上1番好きなリドムの夏コレクション」と呼ぶ。今年のLIDNMの夏は「大人の夏のスタイリング」がコンセプトで、夏にあえて長袖を合わせるスタイリングを多く提案している。先月のリリースでは超軽量素材のセットアップが人気を集め、数量限定の受注生産も行ったという。今回もその流れで長袖を提案し、あわせてLlifeから本革バッグ、リング、香水を出す。リリースは5月16日(土)22時である。

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ラインナップの全体像

冒頭でGenjiが示した構成は次のとおりだ。夏向けのショーツと長袖シャツのセットアップ、夏のイメージが薄いコーデュロイを清涼感のある素材に仕上げたボトム、定番のサマーウールで新たにデザインしたスラックス。毎年定番の半袖シャツとTシャツは、素材もシルエットも一新した。Llifeからは、Genji自身が「ものすごく楽しみ」だという、大人のリラックスムードを完成させるカウレザーのホーボーバッグと、1月のリリースで即完売したシュバルリングの受注生産が加わる。

Si/W Amunzen Shirt:夏に着るためのウール×シルク

最初に紹介されたのは、Genjiが動画冒頭から着ていたシルク×ウールのアムンゼンシャツである。今期の夏のスタイリングを象徴するセットアップとして、暑くなってからも着られる長袖シャツを作ったという。

素材は、縦糸にフィラメントシルク、横糸に程よく撚りをかけた78番手の梳毛を打ち込んだアムンゼン。和名では梨地織りと呼ばれる組織で、名前のとおり梨の表面のような細かな凹凸があり、夏でも着やすい清涼感があると説明する。

Genjiはウールに秋冬のイメージを持つ人が多いことを認めたうえで、サマーウールはむしろ夏向きで、「冬よりも夏にウールが着たくて着たくてしょうがなくなる」繊維だと語る。高い吸湿性と通気性で汗や湿気を素早く逃がし、蒸れにくく快適な着心地を保つというのがその理由だ。そこにシルクの程よい張りとシャリ感を重ねることで、長袖でも心地よく着られる素材にしたという。着方としては、後で紹介するTシャツの上に羽織るほか、すでに発売済みのリネンタンクトップの上に袖をまくってざっくり着るスタイルを実演し、「ざっくりでいい」と勧めた。

デザインのベースは1950年代のシャツで、当時のムードを今の感覚で更新した新しいシルエットとディテールだという。これまでのミニマルなシャツとは違う思考で作り、さりげない技巧を多く取り入れたとGenjiは言う。具体的には次の点が挙げられた。

  • 襟は一見普通のオープンカラーだが、フロントから襟にかけて一直線につなげた変則的なデザイン。
  • 一般的なシャツではタック仕様が多い袖口と背中のヨーク部分に、当時のシャツを参考にギャザーを入れた。これにより中性的な雰囲気を出している。
  • 襟とポケットのフラップには、当時のシャツの特徴であるAMステッチを施した。ステッチの色は生地と絶妙にずらし、奥行きのある表情にした。

価格は1万7,600円。数に限りがあるとGenjiは念を押した。

Si/W Amunzen Shorts:年齢を重ねても穿けるショーツ

シャツと同素材のショーツは「大人が穿けるショーツ」がコンセプトだ。Genjiは、年齢を重ねるにつれてショーツを穿く機会は減るが、だからこそ大人が自然に穿けるものを作りたかったと話す。夏は旅行とセットで、旅行に必ず持っていくのがショーツなので、今年は「絶対これじゃないと嫌」だという。このセットアップで3か月過ごしてしまいそうだとも語った。

腰回りをゆったりさせるために2タックを入れ、ウエストにゴムを使ったイージー仕様にした。ベルトループもあり、片側はボタン付きポケット、ウエストにはドローコードも付く。腰回りにはかなりゆとりを持たせつつ、裾に向けてほのかにテーパードをかけ、ワイドショーツでありながら品のある雰囲気にしたという。ポケット口にはシャツと揃えてAMステッチを入れた。長袖用に開発したシアー感のある素材なので、ショーツは透けないよう肌触りのいい裏地を全面に付けている。

Genjiは、ショーツのデザインは年代ごとの流行が反映されにくいアイテムなので、2030年や2035年にも活躍すると見ている。「今年の夏というよりは僕らの今後の夏に向けて」1着揃えておきたいショーツだという位置づけだ。価格は1万4,300円で、数は少ないとしている。

Pe Dry Corduroy 5P Pants:ポリエステルで作った夏のコーデュロイ

次のパンツについて、Genjiは来年LIDNMが10周年を迎えることに触れた。ブランドが10周年を迎えるのは簡単ではなく、それは顧客がLIDNMに共感し一緒に成長してきたからだと述べたうえで、「いいパンツをたくさんリリースしてきた」ことに納得してもらえる夏のパンツを出すと前置きした。

それが、夏でも穿けるコーデュロイパンツである。LIDNMでは珍しく、あえてポリエステル素材を採用した。25AWでリリースしたコーデュロイは3.5ウェールの太畝だったが、今回は14ウェールの極細畝にした。コーデュロイはコットンで作るのが定番だが、ポリエステルにすることでコットンにない軽さとドレープが出て、従来のコーデュロイのイメージにない夏向きの素材になったという。Genjiは「新しい名前を生み出さないといけないぐらい」これまでのコーデュロイとは別物だと表現する。ポリエステルなのでシワになりにくく、乾きやすく、型崩れもしにくい点も夏向きの理由として挙げた。

シルエットは人気だった25AWのコーデュロイをベースに、ウエストなどを微調整したセミワイドストレート。色はスタイリングに取り入れやすい暗めのトーンで、これまで出してこなかった絶妙な色味だという。今はシンプルにきれいなスラックスが欲しい気分の人が多いと思うが、その中で細畝のサマーコーデュロイは誰も想像しなかっただろうとGenjiは語り、争奪戦を予想した。価格は1万4,300円。すでに大きな反響があり、現状の生産は300本のみだという。

High Wet Compact T-Shirt:糸から仕上げまでの加工

大人の夏はTシャツ1枚でラフに出かけたいもので、世の中にTシャツは数多い。その中でベスト・オブ・ベストを挙げるなら今回のハイウェットコンパクトTシャツだと、Genjiは自信を示した。コットンのTシャツはWIMでも展開しているからこそ、LIDNMでしかできない素材開発に取り組んできたし、これからも取り組むという。

加工は糸の段階から始まる。80双の糸に練シル(連続シルケット加工)をかけて毛羽を削ぎ落とし、88双まで細くして艶やかな糸にしている。シルケット加工は一般的には生地の状態でかけるが、糸の段階でかけることで、生地にしたときにより繊細で滑らかな風合いになると説明する。

その糸をカットソーの産地である和歌山で32ゲージのハイゲージに編み立て、染めと加工は東京の葛飾で仕上げる。わざわざ葛飾で染め工程を入れるのは、その工場でしか表現できない「ナノシリコン加工」を施すためだ。編み上がった生地を水溶液の中で特殊シリコンを浸透させながら柔軟剤をかけることで、シリコン特有の反発感と柔軟剤の柔らかさを合わせた風合いに変えられるという。さらにタンブラーをかけてシリコンを定着させながら、練シルで痩せた糸に膨らみを出して仕上げる。Genjiは、綿素材だがファストファッションにはない、触れた瞬間に分かる肌触りだと評した。

シルエットは今期からの新しいもので、コンパクトだがタイトすぎず、ストレスなく着られるサイジング。肩幅はわずかにドロップさせ、コンパクトな中にゆとりを残した。首元は今年ヘンリーネックが来ている流れを汲み、少しゆったりした開き具合にし、襟の幅は細いバインダー仕様にして繊細な素材との相性を取った。

色はアイスブラックとスレートグレーの2色。どちらを選んでも失敗しないという。価格は7,700円で、Genjiはこれを「異常」と表現し、自分も今年は2〜3枚揃えたいと話した。

Li/Cu Dobby S/S Shirt:ヨーロッパのヴィンテージ生地と栃尾の紬

最近のLIDNMは無地が多いが、久しぶりに大人に勧められる柄物を出す、としてリネンキュプラドビーの半袖シャツが紹介された。素材は、ヨーロッパのヴィンテージ生地のアーカイブ資料をもとに、新潟県の栃尾地方で生産したドビー組織のリネン素材である。

Genjiの説明によれば、栃尾の織物は江戸時代に栃尾紬として知られたシルクの紬の産地で、近代以降は着物から合成繊維の生地にシフトした。今回の素材はヨーロッパのヴィンテージ生地と日本の紬の技術を融合したものだという。縦糸にはリネンの66番手、横糸も同じリネンをベースにコットンとキュプラを打ち込み、ボーダーのように設計した。キュプラの部分に、江戸時代から続く紬の織り技術が使われている。仕上げのタンブラー加工でリネンの張りを抜き、柔らかく抜け感のある風合いにした。

パターンにも特徴がある。半袖は長袖よりカジュアルな印象になりがちで、その要因になる袖の跳ねを解消する独特のパターンを組んだ。袖が広がりすぎず下にすっと落ちる、上品な佇まいになっているという。Tシャツと同様、コンパクトなサイジングの中にゆとりを残した。

価格は1万9,800円。Genjiは、素材の希少性や技術を考えるとこの価格ではほぼ利益が出ないが、感謝を込めてこの価格にしたと述べた。用意したのは100枚で、相当少ないとしている。

Wool Chambray Army Slacks:M45を夏のウールで

LIDNMの夏のパンツといえばサマーウールスラックスだとして、今年のモデルが紹介された。毎年出しているサマーウールスラックスで、ウールをベースにあえてポリエステルを混紡した糸を使い、清涼感と軽さを出している。縦糸は細番手の86双、横糸はさらに細い56番手。横糸を極細にすることで生地を軽くし、同時に縦のドレープが生まれるよう設計した。

今期は縦糸と横糸の色を変えたシャンブレー配色で、縦にダークチャコール、横にブラウンの糸を配置した。生地になるとチャコールとダークブラウンの中間のような、あえて曖昧な色味になり、見る角度や光の当たり方で色が変わるという。

デザインソースは1940年代のUSアーミーM45チノトラウザーズ。元はコットンのいわゆるチノパンだが、薄手の夏用ウール素材に落とし込んだ。ミリタリー由来の武骨で機能的なデザインと、サマーウールの上品さが同居するのが「リドムの王道のデザインアプローチ」だとGenjiは言う。価格は1万5,400円で、夏のウールスラックスは何本あっても困らないと勧めた。

Llife COW LEATHER HOBO BAG:ホーボーバッグの再解釈

Llifeからは新しいバッグ、カウレザーのホーボーバッグが登場する。Genjiはまずホーボーバッグの由来を説明した。19世紀末から20世紀初頭のアメリカで、季節労働で生計を立てていた放浪者(ホーボー)が、大きな布や風呂敷のようなもので荷物を包み、棒の先にくくりつけて肩にかけて運んでいたのがルーツだという。このくたっとした形のバッグが、60年代ごろからヒッピーをはじめとするファッションとして定着していったと語る。

今回はそれを現代的に再解釈した。レディースのイメージがある形だが、サイズを少し大きめにしてメンズでも自然に持てるようにした。ホーボーの特徴であるくたっとしたシルエットは、素材とパターンの両方で表現している。パターンはシンプルな4面構成だが、切り替えをあえて角からずらし、マチも折りたたむ独特の設計にした。これで角が自然に丸くなり、細部からリラックス感が出るという。内側はくたっとした形を作るため、あえて裏地なし。軽く、レザーらしさが直接感じられる。内ポケットは付いている。

肩ベルトは太めで、中央部分に芯を入れた二重仕様のため、重厚感がありつつ肩に当たっても痛くなりにくい。バックルがデザインのアクセントで、両側で長さを調整できる。バックル部分にはアクセサリーとしてクロシェットが付属し、キーホルダーを付けられるDカンもあるので、手持ちのキーホルダーでカスタムしてほしいという。持ち方は、肩にかける、手で持つ、最大まで伸ばして斜めがけにする、の3通りを実演した。

素材はベジタブルタンニンで鞣したアメリカ産カウレザーで、耐久性と柔らかさを持つトップグレインの銀付き革を選んだ。ナチュラルな細かいシボと光沢が特徴で、色はかなり濃いダークブラウン。型押しではなく自然なシボなので個体差があり、シボの細かさにムラがある。太すぎるシボのものは弾いてもらっているが、ある程度の個体差は了承してほしいと断りを入れた。

価格についてGenjiは「5万円台でもなく4万円台でもなく」2万9,700円と発表した。3万円を切ることを覚悟して、「ちょっと無理しました」と話し、いいアイテムを市場にない価格で届けたかったと説明した。

Llife CHEVAL RING:受注生産での再登場

1月にリリースして即完売したシュバルリングは、多くの再販リクエストを受けて受注生産で販売する。Genji自身がプライベートで何度もつけてきたリングで、造形美が理由だという。

モチーフはギリシャ神話で海の神を乗せて泳ぐ半馬半魚のヒッポカンポス。リングの円形を生かし、顔と尾ひれをつなぐイメージで造形した。鼻先、顔、たてがみなど細部まで彫刻のように立体的に表現している。モチーフ部分には10金ゴールドメッキを一般的なメッキより厚くかけ、本体はシルバー925を使う。受注期間は5月16日(土)22時から5月24日(日)23時59分まで、価格は前回と変わらず1万9,800円。自分とお揃いでつけるLlifeユーザーが増えたら嬉しいとGenjiは語った。

香水の再販:The CircusとCity Lights

最後に、完売していた香水The Circusの15mlと50ml、City Lightsの15mlが再販される。Genjiによれば、再販リクエストが日に日に増えていたアイテムで、リピートしたいという人がいることの表れだと受け止めている。

The Circusは、爽やかさと甘い温かみという相反する2つの香りを調和させたフローラルウッディの香りで、50mlが6,600円、15mlが3,300円。City Lightsは温かい紅茶から漂う柔らかな香りをイメージしたもので、Llifeの中で最も人気の香りだという。50mlもポケットに入るサイズだが、15mlはデニムの小さなポケットやシャツの胸ポケットにも入るので、用途で選んでほしいと話した。Genjiは「どこの香水を使っているか」と聞かれることが多く、他者、特に女性からの評判がかなりいいと述べている。

締めくくり

Genjiはリリース日時が5月16日(土)22時であることを繰り返し、今回は他のリリースに比べて数量が少ないので早めに検討してほしいと呼びかけた。動画の最後は、今回のアイテムを使ったスタイリングのルックブック映像で締めくくられている。