WYM 26SSサマー3rdコレクション:単調になりがちな夏服に何を足したか、と名古屋ポップアップの記録

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概要

WYMの2026年サマー3rdコレクションを、ゲンジ(Genji)が1点ずつ解説した回である。これまでの春夏リリースでは、クールドライシリーズのTシャツやタンクトップなど、WYMらしい夏のベーシックを出してきた。今回はそこに、単調になりがちな夏の着こなしに新鮮さを足すアイテムをそろえたとゲンジは位置づける。新作5型と定番の新色3型を紹介したあと、動画の後半では名古屋で開催したポップアップの様子を収めている。

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ガーゼジャガードチェック半袖シャツ:透けすぎないガーゼとヴィンテージのニュアンス

最初のアイテムはガーゼジャガードチェックの半袖シャツである。ゲンジは「インポートの雰囲気さえ感じる」と表現し、服好きに手に取ってほしいシャツだと紹介した。縦糸にコットン、横糸にコットン・リネン・レーヨンを混紡したスラブ糸を打ち込んだ素材で、スラブ糸によって生地表面に自然な凹凸とナチュラルな表情を出している。

一般的なガーゼ素材はかなり透ける。このシャツはジャガード織機で二重ガーゼ組織に織り上げることで、インナーを透けにくくし、柔らかくふくらみのあるチェック柄にしたという。製品段階でワンウォッシュをかけ、リラックス感のある風合いにも仕上げている。WYMの素材開発はクリーンであることを前提にしているが、この素材はクリーンさを残しつつ少しヴィンテージのニュアンスを入れ、他のアイテムとは違うこなれた雰囲気を狙ったと説明した。

ゲンジがこの素材を評価する理由は透け感の程度にある。世の中のシャツは黒でさえシアー感が強すぎるものがあり、大人のスタイリングを作るうえで恥ずかしく感じることがある、と話す。自分たちの年齢に限らず若い人も同じだろうという。このシャツはほどよい透け感とヴィンテージらしさを両立している点が良いとした。白についてはどんな素材でも夏は透けやすいので、その透け感を楽しむか、WYMのクールドライインナーTと合わせればほぼ透けずに着られるとする。

注意点も話している。織り方を甘めにした繊細な素材なので、洗濯機で強く回し乾燥機にもほぼ毎日かけるような扱いをすると、経年変化がかなり早く進む。毎日ヘビーローテーションする1枚を探している人には、他のクールタッチのシャツや前回リリースのシャツを勧めるという。一方で、アワーレガシー、ホープ、MFPENなどのブランドや、サマーウールのような素材感が好きな人には「ドンピシャ」だと述べた。

シルエットは身幅をすっきりさせた今期らしいコンパクトなもの。着丈はワイドボトムと合わせたときのバランスを考え、短すぎないクロップド丈に設定した。以前リリースしたタンクトップが少しのぞく程度である。丈が短すぎると腕を上げたときに肌が見える場面が出るため、その点も考えた長さだという。前回のシャツより着丈がほどよく長いので、前回の丈が短いと感じていた人にも勧めている。

襟元の開き具合も話題にした。下にクールドライのインナーTを着て素肌に着ているように見せても、開きすぎない。開きすぎると気になる場面が出てくるが、この開き具合がちょうどいいとゲンジは言う。落ち感のある素材感も強調していた。4色展開で、価格は4,950円。WYMのデニムやスラックスと組み合わせやすいとしている。

トーナルマルチボーダーT:大人が着られるボーダーを配色とピッチで作る

2点目のトーナルマルチボーダーTも、ヴィンテージ感の漂うアイテムとして紹介された。ゲンジによれば、ボーダーはどうしてもカジュアル感が強くなる。一般的な2色や3色のボーダーは柄がはっきりしすぎて元気な印象になり、大人が着るボーダーの雰囲気にならない。そこで今回は70年代のマルチボーダーをイメージした。

ボーダーだとはっきりわかる強い色は使わず、グラデーションになるように配色を組んだ。ピッチも細い幅の中で少しずつ変化させた複雑な柄にし、大人が繊細に着られる上品なボーダーTに仕上げたという。ゲンジは代官山、青山、表参道といった街や、大人の夏の旅行などの場面を挙げている。

素材は40番手の細番手コットンで編んだ、柔らかくさらっとした風合い。シルエットは、WYM定番のエクストラファインコットンベーシックTスリムクロップドフィットと同じである。

価格は3,300円。ゲンジは、本当は3,980円や4,400円にしたい事情があったと明かした。糸と色をそろえるのに時間がかかり、単色のTシャツより工程がかなり多いため、3,300円は正直採算が合わない価格だという。それでもWYMのボーダーTを1人でも多くの人に手に取ってほしいという考えで、この価格に決めたと話している。

ハイカウントコットンカーブスラックス:カーブデニムのパターンをスラックスに

3点目はハイカウントコットンカーブスラックス。ゲンジは「このパンツ本当に好き」と言う。発想の背景には、LIDNMで昨年シルク、今年ナイロンでリリースしたパンツのイメージがあったという。涼しいパンツといえばサマーウールのようなきれいめ素材や、思い切ったものなら麻もある。そのなかで、清涼感はあるがデニムではないカジュアルなボトムを穿きたいときに、このパンツはバランスが最高だとゲンジは評価した。

シルエットは、WYM定番のカーブデニムの立体裁断パターンをスラックス仕様にアレンジしたもの。腰回りにゆとりを持たせるために2タックを入れ、裾に向けてドレープが出るように設計した。裾周りはデニムより少し落ち着かせたかったので、膝裏から裾にかけてやや細くなるパターンにし、定番のカーブデニムとは違うカーブシルエットにしている。バックポケットにはミリタリーをルーツにしたダブルステッチのフラップポケットを採用した。横から見たときのシルエットがきれいで、すでに湾曲が見えるほどだとゲンジは話す。夏のリリースだが、長袖シャツと合わせれば夏以外の季節にも使えるとしている。

素材は、昨年リリースしたハイカウントコットンワイドフレアスラックスと同じもの。清涼感のある40番手のコンパクトコットンで織ったツイルで、きれいめな素材ながらタンブラー加工でふくらみと柔らかさを加えた。ゲンジは今年32歳だが今も飲み会によく行くといい、夏の旅行にも、時間を忘れて友人と会う飲み会にも気軽に穿いていけるパンツだと表現した。価格は6,600円。

メッシュストラップスニーカーサンダル:サンダルを買い続けてきた経験から要件を分解する

WYMから久しぶりにサンダルが出る。ゲンジは、今年サンダルの購入を考えている人に対して、WYMに限らず全サンダルの中でこれが1番いいと思っていると言い切った。安いサンダルも高級なレザーサンダルもあり、スニーカーサンダルもさまざまなブランドから出ている。そのうえで、自分をサンダルオタクと呼べるほど多くのサンダルをチャンネルで紹介してきたが、自分のサンダルがそのトップに来るとは思わなかったと話した。

ゲンジによれば、特に昨年からスニーカーサンダルが急激に増え、自身もまとめて紹介してきた。その経験から、スニーカーサンダルを選ぶ際に気をつけるべき点をいくつか挙げている。

  1. 涼しいこと。スニーカーサンダルなのにあまり涼しくないものが実際にあった。
  2. 足に当たる部分が痛くないこと。基本的に素足で履くため、内部が足に当たる。実際に買ったものの中には、特定の部分が当たったり、メッシュが粗くて足の甲が痛くなったりするものが多かった。
  3. かっこよく、高級感があること。ウーフォスやビーチサンダルのほうが涼しく安いのに、スニーカーサンダルを選ぶのは、スニーカーやときにレザーシューズのように見えてかっこいいからだ。それなのに、サンダル寄りになりすぎたものや、スニーカーとしての装飾が派手すぎてかっこいいとは言えないものがある。
  4. 履きやすく過ごしやすいこと。当たり前に聞こえるが、ここをクリアしているスニーカーサンダルは意外と少なかった。

こうした要素に分解して理解できたからこそ、WYMのフィルターを通して再構築した、とゲンジは説明した。アッパーにはスニーカーらしいメッシュとネオプレン、さらに2種類の表情の合皮を使い、複数素材の組み合わせで奥行きのある見え方にした。かかとはサンダルらしく肌が見える部分を作り、つま先はメッシュと合皮の組み合わせで通気性を確保しつつ、素足でも品のある雰囲気にしている。

中央には靴ひもの代わりに太めのテープを配し、デザインとサイズ調整の機能を兼ねた。留め具には通常のスニーカーでは使わない、バッグ用のマグネット式の大きめのバックルを採用し、アクセントにしている。インソールは通気性を考えてドット状に穴の開いた素材を使い、素足で履いたときの蒸れを減らす。足汗で足裏がぬるっとする不快感は夏の男性の悩みだとゲンジは言い、この仕様がそれを解消すると話した。

ソールは4月にリリースしたトレイルソールローファースニーカーと同じもの。接地面には強度のあるゴム、その上にクッション性のあるウレタン、かかと部分には光沢のあるプラスチックパーツを組み合わせたコンビ構造で、ボリュームのあるトレイルソールになっている。アウトソール3.5cm、インソール0.5cmで、合計4cmのスタイルアップになる。

ここでゲンジは、ソールの高さについての判断を説明した。もっと厚いインソールを入れることも可能だったが、素足で履くものなので、インソールを厚くすると足がサンダルに触れる面積が増えてしまうことに気づいたという。足が当たる面積は少ないほど疲れにくい。そのため普段なら5cmくらい盛るところを、今回は4cmにとどめた。身長を盛りたい人はシークレットインソールを入れる手もあるが、入れないほうが長く履けるのではないかと話している。

注意点として、水に入る場面での使用は推奨しない。通気性が良く歩きやすく、デザインもかっこよく、長時間出かけるときに履きたくなるサンダルだとしている。価格は9,900円。

フォースウェードショルダーバッグ:柔らかさを残したフェイクスエード

今期特に気分だというスエード素材で作ったバッグである。ゲンジはスナップ撮影のときに手で持っていたが、肩にかけても、長さを調整して斜めがけにしても使える。今自分たちが一番欲しいテイストのバッグを作ったという。

デザインはどんな場面でも使えるトート型で、A4はもちろん、14インチ程度のノートPCも入る。シンプルな形だが、開口部を少しカーブさせ、角も丸くして、全体に丸みのある柔らかいフォルムにした。底には芯を入れ、荷物を入れても形が安定する。内側の両サイドには小物を整理しやすいポケットがある。ベルトはスエードではなく銀面の合皮にして素材の変化をアクセントにし、長さを調整できる。金具には重厚感のあるつや消しメッキを施した。

素材は、1月にリリースして即完売したフォースウェードブルゾンと同じもの。バッグにするにあたり、くたっとした自然なしわが出るように芯地の厚みを調整し、柔らかいシルエットにした。芯を厚くして本革スエードのようなガチガチの質感を再現することもできたが、硬いバッグは持っていて違和感につながることがある、とゲンジは理由を話した。これまで多くのバッグを出してきたなかでもトップレベルにしっかりした素材感でありながら、柔らかく使いやすく、表情には高級感がある、とお気に入りの理由を挙げている。

カラーはブラウンとブラック。金具の色を変えていて、ブラウンはゴールド、ブラックはシルバーである。動画ではベルトを最長にした状態と最短にした状態を見せた。最長ならゆったり肩にかけたり斜めがけにしたりでき、最短なら脇の下に収まる長さで持てる。

ゲンジは、チャンネル内で「子供さんトレンド」と呼んでいる流れにも触れた。ディーゼルのトレンドの流れもあって、デニム素材でポケットがたくさんついたバッグや小さいバッグが大学生や高校生に人気だろうという。一方、自分たちの年代や20代前半でも大人のスタイリングをしたい人は、こういうバッグを探していたはずだと話した。価格は5,940円で、5月22日(金)12時にリリースする。

ブリーズツイードディープタックバギースラックスの新色ブラック

ここからは既存品の新色の紹介になる。昨年支持を集めたツイードバギースラックスに、新色ブラックが加わる。2種類の異なるポリエステル糸を染めることで、単色では出ない奥行きのあるメランジ調のブラックにした。加工とエアタンブラー加工によって、適度なハリとツイードらしい凹凸を持たせている。価格は5,940円。

ヴィンテージウォッシュドカーブデニムの新色アイスインディゴ

ヴィンテージウォッシュドカーブデニムには新色アイスインディゴが出る。ゲンジは「これ俺大好きなんだよな」と言い、この夏に穿けなかったら泣いてしまうほどだと表現した。他のカラーと同じく14ozのヘビーウェイトデニムを使う。夏に一番人気のライトインディゴとは雰囲気を変え、少し強めにブリーチをかけた淡いインディゴをベースに、膝付近から裾にかけて絞り加工を施し、稲妻のような表情を入れている。

ゲンジの説明では、現在人気のブルーはヴィンテージ要素や土っぽいニュアンスが感じられる。それに対してアイスインディゴは、よりファッション性の強さを楽しめる色だという。夏の着こなしにさらにこだわりたい人に勧めている。価格は5,940円。

リファインドリブストレッチヘンリーTの新色ダークブラウン

前回のリリースで人気だったヘンリーネックのトップスには、新色ダークブラウンが今回のリリースにぎりぎり間に合った。赤みを抑えた深みのあるダークブラウンで、白やベージュのパンツと合わせた今期らしい着こなしを勧めている。すでに買った人ならわかるとおり、サイズ感と素材感が絶妙で、大人の夏のスタイリングに欠かせないとゲンジは話す。価格は据え置きの2,970円。

名古屋ポップアップ:想定を超えた来場者

商品紹介のあと、ゲンジは動画を編集したスタッフのレイタに話しかけ、ポップアップの労をねぎらった。ポップアップの様子はすでに「モダンス」のチャンネルに上がっている。ここでも動画の後半に入れてほしいと頼み、来場者への感謝を伝えた。以降は現地で撮影された映像である。

開催地は名古屋で、2日間行われた。準備日の映像では、スタッフが前回までの反省が生きて前回より早く準備が進んでいると話している。スタッフが挙げたおすすめアイテムは、3種類の腕時計、シルバー925ネックレス、ヘンリーネックのトップスだった。

1日目は開場前から外に客が並び、開場時点で約60人が並んでいたという。レジを担当したスタッフは、初日なので対応に時間がかかるかもしれないと話しつつ、正確に商品を届けることを目標にしていた。終了後のスタッフのコメントでは、ここまで来場があるとは正直思っておらず、大阪のポップアップの倍近い人が来たという感想が出ている。昼過ぎからは強い雨で来場が心配されたが、それでも大阪より多かった。一部のアイテムはなくなりそうな勢いで、行列も長くなった。スタッフは、長く待たせてしまった人に謝罪している。

2日目には、表参道店にも通っている客が名古屋にも来場し、インタビューに応じた。スタッフとおそろいのヴィンテージインディゴのデニムを穿いていて、サイズはS、身長は170cmちょうどである。カーブデニムも穿いてきたが、今はストレートのほうが気に入っているという。トップス、バッグ、ネックレス、ベルトまで全身WYMで、表参道店で購入したものだった。実家が岐阜なので名古屋なら行けると思い、また会いたくなって来たと話している。

振り返りと次回の予定

終了後、スタッフはブランドが成長していることを肌で感じたと振り返った。大阪で外の案内を担当したスタッフは、今回も外で来場者の整理をしており、大阪の倍ほどの来場があったことから、ブランドの成長や規模を実感できたと話す。「モダンス見てます」と声をかけられ、名前を覚えてもらえていたことも嬉しかったという。

一方で、特に1日目は多くの人を待たせてしまったことを反省点に挙げた。今後はより楽しく快適に過ごせるポップアップにしていきたいとしている。次のイベントは9月か10月を想定して場所を探しているところで、東京になる見込みだとスタッフは話した。ただし確定ではまったくなく、別の場所になる可能性もあるため、続報を待ってほしいという言葉で動画は締めくくられている。