予算・目的別に考える大人メンズの夏服:着回し重視、女子ウケ、ほどよい差別化

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概要

夏服を選ぶとき、何を優先するかは人によって違う。限られた予算で着回せる服を買いたい人もいれば、女性からの印象を最優先したい人、人と被りたくないが奇抜にも見られたくない人もいる。WYMの動画で話者(Genji)は、目的に合わない服を勧めること自体が問題だと考えている。予算内で買いたい人に着回しにくい服を勧めたり、差別化したい人に被りやすい服を勧めたりしてはいけない、という立場である。そこで夏服の選び方を5つの目的に分け、それぞれ押さえるべきアイテムと避けるべき選択を説明した。

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本動画は同じ企画の第2弾で、5月1日に発売されるWYMの新作を中心に、過去に発売されたデニムなども組み合わせてコーディネートを紹介している。

テーマ1:予算内で確実におしゃれになり、着回しも利く服

1つ目は、お金をかけすぎずに確実におしゃれになり、着回しも最もよい服を買いたい人向けである。話者が挙げたのは次の4点だ。トップスは3,000円以下で買える黒のヘンリーネックTか、少しコンパクトでゆるく着られる黒T。パンツはヴィンテージデニムと暗い色のスラックス。トップスは「絶対に黒同士でいい」と話者は念を押す。この組み合わせを揃えれば多くのコーディネートが組めて、後で別のアイテムを買い足しても合わないことがない、というのが推薦の理由である。

ヘンリーネックTについては、形の細部を説明している。前回紹介したクールドライのややオーバーサイズのTシャツも勧めつつ、話者はおしゃれには「程よい差別感」が重要だと言う。このヘンリーは肩のラインをわずかにコンパクトにし、丈もわずかに短くして、過剰なオーバーサイズにしていない。ボタンを一番上まで留める、一つ開ける、さらに開けると首元の見え方を変えられ、この変化がきれいに差別化してくれるという。

これをヴィンテージのカーブデニムに合わせる。話者自身もこのデニムをよく履いており、黒と青は季節を問わず合わせやすいと言う。今年の形でいえば「黒のヘンリーにブルーのヴィンテージカーブデニム」である。予算的に2点しか買えないなら、まずこの2つだけでよいと話者は勧める。物足りなければスラックスを足す。同じ人物がスラックスに履き替えるだけで印象が変わるうえ、タックインも効く。デニムでのタックインもよいが、タックインでかっこよくなりやすいのはスラックスの方だと話者は考えている。

ヘンリーネックに挑戦する勇気がない人は、黒のTシャツに替えても十分かっこいいという。靴は革靴を勧め、革靴でなくても、5月か6月ごろに発売予定のWYMのスポーツサンダルを合わせる案も挙げた。とても涼しいという。余裕があれば、イヤリングやネックレス、手首の細いブレスレット、腕時計といった小物も忘れないよう話者は勧める。首元は横も下も少し開けるが、開けすぎない。このバランスがよいという。スラックスとデニムが揃えば、ニット素材のブラウンのヘンリーネックなど別素材のトップスにも使い回せる。

テーマ2:女子ウケを最優先するコーディネート

2つ目は、彼女、妻、あるいはまだ付き合っていない女性と出かける予定があり、確実に好印象を得たい人向けである。押さえるべきものとして話者が挙げたのは、ホワイトかブルーのほどよく丈の短い半袖シャツ、ヴィンテージデニムかワイドストレートのスラックス、暗い色のシューズ、そして小物だ。

特に「絶対に約束していただきたい」と強調したのがインナーである。首に抜け感が出るタンクトップやVネックTシャツ、または首のくりが深く外から見えないインナーTを下に着て、とにかく鎖骨を広く見せる。すでに発売済みのクールタッチのシャツ(レギュラーカラー)でも十分かっこいいと話者は言う。

ブルーシャツを勧める理由について、話者は女性が男性に何を求めるかから説明した。話者によれば、女性が求めるのは「隣にいて恥ずかしくないファッション」であり、そのためには社会の価値観とずれていないことと清潔感が大事だという。価値観とずれていないかはトレンド性に表れる。話者はトレンドという言葉を「世の中の気分の最多投票」の言い換えだと捉えている。今回でいえば、ブルーシャツをかっこいいと感じる人が多い、ということになる。そこに合わせられていないと、女性は恥ずかしさを感じてしまうのだと話者は言う。グラフィックTや去年と同じ白Tで済ませる男性が多いなかで、これをきちんとできる男性は少ないとも述べた。

だから大人の男性は、自分一人のためのファッションではなく、相手が恥ずかしくない服を選び、持っていなければ買って着ていく。話者はそれを「優しさ」だと表現した。ブルーシャツでなくても、ほどよく丈が短いこととパンツがゆったりしていることを満たせば、最低限のトレンドは押さえられるという。このコーディネートは街中に溶け込み目立たないが、女性はそういう男性と食事や美術館、イベント、ドライブ、観光地に行きたいのだ、と話者は語る。

細部としては、フープピアスを1つさりげなく付けること、長距離移動を伴う長い一日のお出かけならポケットを膨らませずバッグを持つことを挙げた。タックインも重視している。脚が長く見えると女性は喜ぶからだという。ただし話者は、なぜ女性が脚の長い男性を好むのかは活動を続けていてもまだうまく言語化できていないと認めている。本能的なもの、生物学的なものが絡んでいるのかもしれない、という推測にとどめた。そのうえで、頭の大きさに対して何頭身か、脚が胴より長いかといったバランスがおしゃれの必須ポイントだと述べた。

具体例として、ブラウンにミントカラーを合わせた「チョコミント」コーディネートを勧めた。女性の間で今よく見られる配色で、男性がやると受けがよいという。ストライプシャツにグレースラックスという組み合わせも紹介した。シャツにスラックスは清潔感が高く外しがないが、カジュアルな場面では抜け感が足りないこともある。その場合はデニムの方がよい場合もあると話者は付け加えた。

「決めすぎゾーン」:女子ウケを狙って世界観を作りすぎる失敗

女子ウケを意識すると、世界観を作り込みすぎてしまう男性がいると話者は指摘する。話者はこの現象を「決めすぎゾーン」と名付けた。別の動画で発表するつもりだったが、この動画で話すことにしたという。例として挙げたのは、夏の半袖シャツにネクタイを締めるような格好である。18〜19歳の男の子ならフレッシュでかわいいが、20代後半や30代がやるときつい、というのが話者の見立てで、女性も同じように感じるだろうと述べた。

なぜ程よいリラックス感が必要なのか。話者によれば、女性は清潔感、世の中の価値観に合っている雰囲気、脚が長く見えるなどのスタイルのよさを求める。それに加えて、一緒にいて程よく気を抜けて、楽しそうだと思える男性を好むという。遊び心を分かっていそうな男性が楽しそうに見える。逆に半袖シャツにネクタイのような決めすぎた格好は、独特な思想を持っていそうで、話を聞いてくれなさそうに見える。踏み込んで言えばナルシストっぽくも見え、世の中の価値観に合わせられる人に見えないので、横を歩きたくないと思われてしまう、と話者は説明した。プライベートでそうした格好をするのは恥ずかしく、自分のことばかり気にして相手に合わせられていない印象になるという。だからこそ、清潔感を足しつつ決めすぎない、「明るいぜ、何でも話聞くぜ」という雰囲気が求められているのだと話者は言う。

匂い対策としてのインナー

女子ウケの補足として、話者は匂いにも触れた。いい香りの人はモテる一方、鼻にツンとくる汗臭さは、彼氏や夫であっても嫌がられるという。その対策として紹介したのがWYMのクールドライインナーTである。抗菌防臭、吸水、接触冷感の機能があり、価格は1,200円台。「マジで押さえた方がいい」と話者は勧めた。

テーマ3:トレンドを取り入れつつ、人と被らない服

3つ目は、服好きでトレンドを取り入れたいが、他人と被らない自分だけの旬なコーディネートにしたい人向けである。押さえるべきものとして話者は、黒以外のヘンリーネックT、あるいはややタイトなVネックかクルーネックのT、ブルー以外のデニムかワイドストレートスラックスを挙げた。

話者はこのテーマを「奥が深い」と言う。黒のヘンリーはテーマ1の確実なコーディネートでも押さえるアイテムで、話者自身も服好きの人も着るため、旬ではあっても街中で被る可能性がある。そこで、あえて白のヘンリーにしてスラックスを合わせる。話者の感覚では、白より黒のヘンリーの方が若干人気が高いという。同じように、明るいブルーのデニムは今多くの人の気分に合っていて旬なので、あえて落ち着いたインディゴのデニムに替える。多くの人はブラウンか黒のスラックスを買うので、グレーを選ぶ。話者によれば、感度の高い人は今グレーを着ている。ボタンを一番上まで留める着方もかっこいいという。

足し算をするのが若い世代のトレンドだとすれば、大人は引き算だと話者は言う。ただ、引き算を重ねると今の大衆の気分から離れていってしまう、とも述べている。そこでカーブデニムやTシャツのサイズ感といった旬は押さえたまま、Vネックをさりげなく取り入れる。ヘンリーのように着方が多様なTシャツもあり、ぴったりしたクルーネックを着る人もいるなかで、それをVネックにするのがおしゃれだという。

このテーマで意識すべき点として、話者はテーマ1のコーディネートとどう差別化するかを挙げた。鮮やかなブルーはもはや定番になりつつある。ただし差別化しすぎると街中で目立ってしまうので、色の選択を変えるのがよいという。5月か6月ごろ発売予定の新しいデニムもかっこいいと紹介した。あくまで旬のコーディネートをしながら程よく差別化する、というのがこのテーマの位置づけである。

テーマ4:トレンドも女子ウケも気にしない「自分ウケ」

4つ目は、トレンドも女子ウケも気にせず、自分の感覚を信じたいが、おしゃれではありたい人向けである。話者自身も「抽象的で申し訳ない」と断っている。

トップスは白・黒・チャコールを避け、ダークネイビーや明るいブルーをインナーや1枚で使う。パンツもブルー、ブラック、グレーを避け、全身をインディゴ系でまとめたり、ブラウンのなかでも黒に近いブラウンを選んだりする。

シャツについては、ブルーや白を選ぶとトレンド感や女子ウケ的な清潔感に流されてしまうと話者は言う。大人のアイテムとしてシャツを取り入れたいなら、暗い色の黒の半袖シャツを勧めた。レギュラーカラーでもオープンカラーでもよい。普通ならブルーや白のシャツ、黒Tが欲しくなるところを、あえて黒のシャツやネイビーのTを選ぶ。定番カラーを外すことで、周りに振り回されず、より大人で洗練されたコーディネートになるというのが話者の主張である。

テーマ5:圧倒的な清潔感と大人の落ち着き

最後は、清潔感と大人の落ち着きを両立したい人向けである。話者が勧めるのは、デオドラントのメッシュインナーTと半袖シャツの組み合わせで、「この組み合わせが一番涼しい」と言う。肌に触れる部分は肌離れがよく、吸水・消臭・接触冷感の機能があり、その上から風の通る半袖シャツを着る。

暑さ対策よりも「丁寧な暮らし」のような方向で落ち着きと清潔感を出したい人には、夏のニット素材を勧めた。半袖ニットは使いやすく大人っぽいという。前回発売したブラウンのヘンリーネックを、今回のストライプパンツに合わせる例も示した。話者自身は寒がりで、映画を見に行くときなど室内で過ごすときはニット素材を選ぶことが多いという。

どれを選ぶかは自分の状況で決める

話者は、前回以上に熱が入って動画が長くなったと振り返り、5つのテーマはまったく違うものだと強調した。迷った場合の目安として示したのは次のとおりである。何枚も服を買いたいならテーマ4や5。何枚も買えないなら、着回しが最もよいテーマ1。女子ウケを重視するならテーマ2。都心に出ることが多く、被るのが気になるならテーマ3や4。どれがよいか分からなくなったら心に従えばよい、というのが話者の結論である。