板倉俊之が新井萌花を「操り」、オズワルド伊藤に本業のツッコミを取り戻させる企画

YouTubeで開く ↗
概要

「佐久間宣行のNOBROCK TV」の人気シリーズ「ツッコまれたい女たち」が久しぶりに行われた。本来は、芸人にツッコまれたいがうまくボケられない女性タレントを、インパルス板倉俊之が裏から操ってボケさせる企画である。今回、佐久間はその目的を逆にした。最近いろいろあったオズワルド伊藤俊介に、気持ちよくツッコませてあげたいというのだ。ツッコミ役に伊藤、板倉に操られる側にバラエティ経験の浅い新井萌花を迎えて収録された。

9分で読めます
0:49

「釈明と弁明しかしていない」伊藤のための緊急企画

冒頭、佐久間は企画の意図を説明した。伊藤は最近、ほとんどの番組で釈明と弁明しかしておらず、本業のツッコミから離れているという。佐久間が並べた伊藤の近況は、交際相手との別れ、SNSの炎上、そして伊集院光に本気で怒られたことの3つである。伊藤はその流れでXもやめたと認め、佐久間は「ずたボロの状態で彼は立っている」と表現した。板倉は「ああいうことがあると、しばらくそればかり聞かれる」と応じた。

佐久間は、嫌なことを忘れてお笑いの楽しさを思い出してほしいとも話した。不慣れな新井と疲れた伊藤の「2人を救う」企画だという。伊藤はスタジオ入りの際、別の番組で「今仕事をくれた人のことは一生忘れない」と話していたことにも触れられていた。

新井は登場直後に立ち位置を間違え、何度も謝った。佐久間は、それくらいバラエティに慣れていない人だと紹介した。

3:39

植木を相方にした自己紹介と「嘘つきの新井」

本番では、板倉が言った言葉を新井がそのまま口にする。スタジオの入口近くに置かれた植木を使い、新井は漫才コンビの自己紹介のように「植木」と2人で来たと名乗った。相方が全然喋らないと嘆き、組んで何年かと聞かれると「40秒ぐらい」と答えた。新井本人が緊張しているせいで、植木に「緊張してんじゃないよ」とツッコむ姿はちぐはぐに映る。伊藤はそこを拾ったうえで、まずは新井のことを知りたいと質問に入った。

出たい番組を聞かれた新井は「イッテQ」を挙げた。体を張るキャラのアピールとして、陸上経験があり駅伝番組で走ったと話す。さらに「前を走る白バイが邪魔で蹴り倒した」とボケたあと、「嘘です」と打ち明けた。続いて自分の名前を使った言葉遊びを重ね、「嘘つきの新井」として名前を覚えてもらう流れを作った。「祖父がアライのヘルメットの創業者だ」という話も出たが、伊藤は「得意だね、嘘が」と受け流した。

6:43

置き配泥棒の告白と、伊藤への大喜利パス

好感度の高いタレントが出る番組でバレたら困ることは何か。そう聞かれた新井は、マンションの扉の前に置かれたAmazonなどの荷物を盗む「置き配泥棒」をやっていると告白した。最近は対策されている、エリアは変えるようにしている、監視カメラが怖くて有名人の家はまだ、と話を重ねる。伊藤が次の話題に移ろうとすると、新井は「もっとじっくり聞いてもらっていい」と引き止めた。さらに「伊藤さんって取れ高を自分で決める癖がありますよね」と指摘する。伊藤は「俺の現場にいたことあるのか」と返した。

伊藤があらためて「芸能人の家で置き配を盗んだことは」と振ると、新井は「イワクラさん」の名前を出した。盗んだのはゼクシィとたまごクラブ・ひよこクラブだったという。伊藤は「殴ってくれてもいいから、そういうのはやめてくれ」と本気で嫌がった。ほかの芸能人の家を聞かれた新井が伊集院光の名を挙げると、伊藤は「その2個だけで芸能界を渡り切ろうとしてるわけじゃない」と返した。この日一番の盛り上がりの一つになった。

伊集院の家から盗んだのは「プロ野球名鑑」で、「オズワルド伊藤くんへ」という手紙が入っていたという。伊藤が「いい話だったんだ」と反応した直後、新井はこれも嘘だと明かした。伊藤自身の家の置き配からはちょび髭が出てきたことにされ、伊藤は「髭にもXにも未練はない」と否定した。さらに「引越しのサカイの人から」と振られると、伊藤は「勉強しまっせ 引越しのサカイ ほんまかいな そうかいな」とCMソングを歌い出した。スタジオから「心配になる」と声が上がるほど長く歌い続けた。「泣いてませんか」と聞かれた伊藤は、「もういろんなことを乗り越えた」「嫌われることにも慣れてきた」と答えた。

13:11

「口寄せ」コントの始まり:父親、家康、ナポレオン、美空ひばり

中盤、新井は植木に故人を降ろす霊媒師のような振る舞いを始めた。「お墓参り行ってますか」「誰か話したい人はいますか」と聞かれ、伊藤は父親を選んだ。ところが植木に降りた父が言うのは「大谷翔平すごくないか」「最近トマト高くないか」ばかりだ。伊藤は「大谷の話はみんな知ってる」「お父さんに関係ないだろ」とツッコんだ。最後に父が「お前の下の名前何だっけ」と言い出すと、伊藤は「俊介だ、あんたが付けたんだろ」と返した。霊が去る際には「ありがとう、ありがとう」と言いながら消えていく決まりの流れができ、この型が最後まで繰り返された。

伊藤が「今の自分の状況にガツンと言ってくれる人」を求めると、徳川家康が降りてきた。だが家康は「芸能界のことはようわからん」と言うだけで、伊藤は「じゃあ帰らせてくれ」と返した。次のナポレオン・ボナパルトは馬でウイリーし、「私はあまり寝なかった」と語ったあと、やはり「芸能界のことはようわからん」で去った。伊藤は「歴史系が誰も役に立たない」と嘆いた。

芸能界を知り尽くした人ならと美空ひばりを呼ぶと、「伊藤くん、よく聞いて」と切り出した。しかし続く言葉は「今の芸能界のことはようわからん」だった。伊藤は「川の流れのように」の話など聞きたいことがあったと悔しがりつつ、「これコント作れるな」と口にした。ほかにも、マイケル・ジャクソンを呼ぼうとして「瀬戸内ジャクソン」という別人が降りてくるくだりがあった。「スリラー」の給料明細を見て桁違いに驚いた、それが一番のスリラーだ、という発言もあった。

18:49

降りてきた「佐久間さん」の指摘と、聖徳太子の励まし

伊藤は「今の芸能界に詳しい人は下ろせないのか、生霊は無理か」と聞いた。そこで降りてきたのが「佐久間さん」である。佐久間の霊は「3年前ぐらいから、こうなることは予測していた」「お前は負け顔ができないから」と言い出し、伊藤は「こないだの収録にいたのかお前」と返した。

さらに佐久間の霊は、伊集院光に怒られた件にも踏み込んだ。伊藤は「笑いの方に振って失敗した」と言っているが、それは完全な負け顔ではなく、選択ミスのふりをしているだけだ。勉強不足でしたと謝罪した方がよかったのではないか、という指摘だった。伊藤が本人を呼べないかと頼むと、霊は「ありがとう」と言って去ってしまった。直後に「腕は確かだよな」「全部返せるのはすごいよな」という言葉も付け加えられた。伊藤は「そういうのを先に言ってほしい、入口で褒められたら全部入ってくる」と喜んだ。

続く聖徳太子は「多少人に憎まれたとしても、きちんと笑いで返せるから、君なら大丈夫だ」と伊藤を励ました。伊藤は「すげえ見てんじゃん、俺のこと」と反応した。ところが芸能界の渡り方を聞くと、答えはまた「芸能界のことはようわからん」だった。伊藤は、自分個人のことはよく見ているのに芸能界全体は全くわからないという矛盾にツッコんだ。

21:38

伊藤側の植木とチャップリン、ミスター・ビーン

新井は、伊藤側にも植木があるので誰か降ろせないかと持ちかけた。新井側がその植木にチャップリンを降ろすと宣言すると、伊藤は「もうだめだ、喋らない」と頭を抱えた。会話させるなら自分はミスター・ビーンを降ろす話になってしまう、と言いながらも、伊藤は植木を動かして壁にぶつけてみせた。新井側が「痛ててと言ってます」「くすぐったいと言ってます」と通訳する。最後はまた「ありがとう」で締められ、伊藤は「新井さんがいないところで、これを持って現場を回ることはない」とこぼした。

24:04

新井自身に「佐久間P」を降ろすクライマックス

終盤、新井は「私が本当に自分の意思で喋っていると思いますか」と問いかけた。降ろせるのは植木だけではなく、自分自身にも降ろせるという。そして「佐久間P」を自らに降ろした。

降りてきた佐久間Pは、伊藤に次のように語りかけた。伊藤がいろいろある中で、笑いにするのが辛いことも全部笑いにして返している姿は、全部のディレクターが見ていると思う。こういうときに逃げずに一つずつ笑いにしていく伊藤はかっこいい。まずちゃんと技術があり、声もテンポもいい。嫌われようが何があろうが技術は錆びないから、今さえ乗り切れば、また面白い仕事がたくさんできる。

伊藤は「ありがとう」で返した。佐久間Pは「そういうときに泣けないんだよな、伊藤は」と続けた。最後は「悪いことがあっても必ず雨は止む、日は昇る」という言葉から「ライジングサン」、そして「新井さん」へとつなぐ駄洒落で締めくくられた。

26:31

収録後の振り返り:「技術は錆びない」と、手探りの現在

収録後、佐久間は冒頭の伊藤が本当に元気がなさそうに見えたと話した。伊藤は否定し、「フィルターなしで今の自分を見られる人はたぶんいない」と答えた。佐久間は、普通にボケてたくさんツッコんで気持ちよく帰ってほしかった、最近のごたごたを忘れて元気を出してほしかった、とあらためて企画の意図を語った。

伊藤が佐久間を降ろしたときの言葉について尋ねると、返ってきたのは「あれは佐久間さんなんだ」という答えだった。伊藤は新井のうまさにも驚き、板倉がこのコントを書いたのではと話した。板倉は、思いついてやり始めたら楽しくてしょうがなかったと振り返った。伊藤がしつこいと思っても、まだやらせてほしいという気持ちで続けたという。伊藤も、口寄せのくだりが始まったあたりから余計なことをせず最後までこれで行くべきだと感じていた。ただ、自分も降ろす側に回ったあたりからはかなりきつかったと明かし、「本当に大喜利が嫌いなんだ」と笑いが起きた。

最後に伊藤は自分の現状を語った。今はほぼすべての収録を探りながらやっており、ストレートに自分を起用してくれる現場はそれほど多くないという。佐久間はそれを否定し、企画は終了した。