スクールゾーンが偽オーディションで無茶振りを演じきる 佐久間宣行のNOBROCK TVドッキリ

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概要

「佐久間宣行のNOBROCK TV」の今回のゲストは、コント師のスクールゾーン(橋本稜・俵山峻)である。企画は、架空の映画オーディションで監督が次々と無茶振りの演技課題を出し、隣にいる2人がそれを全部こなしてしまうというドッキリだ。無茶振りの中身は、実は佐久間が好きなスクールゾーンの既存のコントである。オーディションを本物だと信じて参加した大泉凜と穂波あみは、2人の芝居に振り回され、最後には4人で即興劇を作り上げることになる。

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「何年も前から言っていた」スクールゾーン起用

冒頭で佐久間は、スクールゾーンをかなり前から推していたと語る。ラジオなどで名前を出し、2〜3年前にはYouTubeの会議で「スクールゾーンを出したい」と提案したが、スタッフの反応は薄かった。それが最近同じ提案をすると、皆が「スクールゾーンいいっすよね」と言う。佐久間はこれを笑いながら「許さない」と言い、2人も「やっと浸透してきた」と応じた。

ネタの制作ペースも話題になった。YouTubeのコントは週4本、毎日のショートシリーズもある。ほかの番組向けのショートネタは月10本ほど作っており、劇場では毎月新ネタライブもある。佐久間は、芸歴を重ねるほどネタの量が増え、若手のような本数を作らされていると笑う。本人たちも、今が1年で一番多く作っていると認めた。1回やって終わりになるネタもあるため、今回の企画には、その大量のネタを「消化」してもらう狙いもあると佐久間は説明する。

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ドッキリの仕組み

設定は、Netflixの新作ドラマのオーディションである。タイトルは「東京グラデーション」。再開発で姿を変えていく街で、さまざまな人生が交差する群像劇という触れ込みにした。スクールゾーンの2人は「ブルースカイエンターテイメント」所属の俳優志望という架空のプロフィールで参加し、最後まで俳優としての立場を崩さない。

監督役は2人1組でのエチュード(即興劇)を指示する。お題は佐久間がスクールゾーンのネタを元に選んだものだ。佐久間は別室から感想や指示を出し、監督役がそれをそのまま参加者に伝える。佐久間はこの仕組みで「周りのタレントがどんどん追い込まれていく」展開を見込んでいた。

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自己紹介:「俳優である前に1人の人間として」

ターゲットの2人はニューピース所属である。大泉は自己紹介で、漫画家、コスプレイヤー、イラストレーター、グラビアモデルとして活動している20歳だと名乗った。

俵山は34歳の俳優として、大学時代から劇団に所属し、今は映像の仕事もしていると話した。最後は「俳優である前に1人の人間としてこの仕事に向き合えたら」と締め、すでに役に入り込んでいる。橋本は「オフィスステップアップ」所属で、主に再現VTRに出ていると名乗った。最近の飛行機関連の再現VTRに出ていたという話も交え、佐久間は「もうやってんだ」と笑った。

監督役は作品について、10代の頃からやりたかった企画で、2020年の東京を舞台に悩みを抱えた人々をクロスオーバーさせる群像劇だと説明した。

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第1課題:小学校の担任と給食のおばちゃん

最初は大泉と穂波の組で、穂波が担任、大泉が給食のおばちゃんを演じた。おばちゃんは「野菜高いんですから」とクラスの食べ残しに苦言を呈し、「長い歴の中でこんなに残すクラスは見たことがない」と言う。何年やっているのか聞かれると、答えは「3ヶ月」だった。

監督役は佐久間の言葉として、穂波は「作り込みが甘い」、もっと自分をさらけ出さないとオーディションの意味がないと伝えた。大泉は「年齢の割には良かった」と評価された。佐久間は横で「これ全部振りですからね」と明かしている。

続くスクールゾーンの組は役柄も自由と言われ、橋本が担任を演じた。担任はクラスの子どもたちに、2年3組が一番給食を残していると切り出し、給食を作る「飯田まゆみさん」を持ち上げる。ところが話すうちに「トマト鍋だって美味しい」と給食にないメニューを口にし、昨夜家で2人で食べたことや下の名前で呼んでいることがばれていく。最後は「結婚してるわけじゃない、付き合ってるだけです」と交際を告白してしまう。佐久間は、前の組の設定を拾った展開に「打ち合わせがうまい」と反応した。

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第2課題:歌舞伎町23時

次のお題は「歌舞伎町の23時」である。穂波がホスト、大泉がホストに貢ぐコンカフェ店員を演じたが、ホストが褒め言葉を連発する短い場面で終わった。

スクールゾーンの組は、橋本がホスト、俵山が客を演じた。ホストは、氷しか頼まない客に「金持ってねえやつが店来んじゃねえよ」と怒鳴る。客は「お金稼いでくる、何でもする」と言い出し、体を売る、内臓を全部売る、売り先は「メルカリ」とエスカレートしていく。途中で俵山が「左限界、右にしろ」と体勢を入れ替える場面もあった。さらに客は、ホストと「同じ熱い思い」をすると言い出し、2人は「愛のキャンプファイヤー」を起こそうとするが燃えない。ホストが「もっとお金使ってくれたら燃えるかもね」と返して場面は終わる。監督役は、展開はすべてアドリブだと強調した。

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第3課題:西武新宿駅、終電間際のカップル

大泉と穂波の組では、男性役の誘いに相手がすぐ応じ、短く終わった。本人たちも「すぐ行っちゃいましたね」「ちょろかった」と振り返る。大泉には「もっと男のエロさを」という注文がついた。

スクールゾーンの組は、改札前でいちゃつく「バカップル」だった。「好きって10回言って」と求め、もう一方が猛烈な早口で「好き」を連呼する。終電が来ても「バイバイ」「気をつけてね」「すぐ連絡してね」と別れを引き延ばし、最後は他の客にぶつかる。

感想を求められた穂波は、これまで賑やかな芝居が多かったなかでの「引き算の芝居」で、こういう引き出しもあるのかと勉強になったと答えた。大泉は、改札前で人目を気にせずいちゃつくカップルは実際にいると話し、見ていて「いい気はしていなかった」と言った。

ここで俵山が役のまま反応する。笑ってもらうためにやっているわけではないと不満を示し、大泉は謝ることになった。俵山は「咀嚼に時間がかかるかな」と引き下がる。監督役が「一生懸命だからこそ笑ってしまう部分もある」と取りなすと、大泉は「一生懸命を笑う現場ということですか?」と問い返した。佐久間はこのやり取りに「めんどくせえ。俳優うまいな」と漏らしている。

17:11

第4課題:一人芝居「こういう人がいる」

次は、自由に「こういう人がいる」という人物を1人で演じる課題である。大泉は、各駅停車と急行があるのに急行に乗るはずが違う電車に乗ってしまった、ここに来る数時間前の自分を演じた。俵山は「朝、家の前を通りかかった友達に『元気?』と聞かれたおばあちゃん」を演じた。佐久間は、俵山の「行けると思います」という言い方そのものも俳優らしいと笑っていた。

穂波はゲームセンターの音ゲーマーを演じたが、監督役は説明が欲しいと求めた。穂波によれば、洗濯機のような筐体の音ゲーで、ミスをすると首をくいっと動かす人だという。これに俵山は、「生きてはなかった」と厳しく評した。筐体のほうに気が流れていなかったという指摘だ。佐久間は別室で、そもそもこれは俵山のネタではないかと突っ込んでいる。

橋本は「10円玉を入れる人」を演じた。感想を聞かれた俵山は「生きてるなって」と答え、佐久間は「相方に甘い」と笑った。続けて大泉も「生きてるなって」と答える。すると俵山は、どういう思いでここに来ているのか分からなくなったと言い出した。自分の言葉を繰り返して笑いを取ろうとしたのではないか、自分を嫌な感じにしているのではないか、と大泉に詰め寄る。大泉は「そんなつもりじゃなくて」と謝り、場は気まずくなった。

20:55

第5課題:「いやいや家族旅行に来た思春期ど真ん中の中学生」

最後のお題は全員に一人ずつ出された。大泉は親に素っ気ない態度を取り、旅先で知り合いと鉢合わせて照れる中学生を演じた。佐久間は「意外に芝居うまい」「20歳の割にうまい」と評価し、監督役も「悪くない、見えました」と伝えた。俵山は、隣にいる女の子を気にして「ちょっとトイレ行ってくるわ」と席を立つ中学生を演じた。

橋本の番では、「うるせえ、お母さん」という台詞から場面が始まった。そこに母親が入り、「殴ればいいじゃん」「ピアノも習字も塾も続かない、言うだけで何もしない」と息子を責める。息子が「だってお姉ちゃんが」と言いかけたところで、話は姉に移る。お姉ちゃんが父親と会っている、という暴露である。巻き込まれた姉は、母に「ゆみはパパに会ってないよね」と迫られ、「ママごめん、会ってる」と認める。母は「あんな男のどこがいいのよ」と取り乱し、佐久間は「うま」と声を漏らした。

さらに父親が帰宅して謝る。母は、やったことを全部子どもたちの前で言ってみろと迫り、父は「まさ子の下着を履いた」と告白する。母が「女装変態のパッパ」と言い放つ一方で、子どもたちは「パパはママのこと大好き」「パパは悪くない」とかばう。最後に母が「許せたわけじゃないけど、今日はカレーよ」と言って家族は和解し、佐久間は「うわ、すげえ」と感嘆した。4人全員を巻き込んだこの即興劇が、オーディションのクライマックスになった。

感想を聞かれた俵山は、とても楽しかった、芝居に言葉はいらないと思ったと語った。サッカー選手がボール1つで世界の人と通じ合えるのと同じだという例えも出した。大泉は「ママとパパが仲直りしてよかった」と答え、ノンフィクションのように感じて涙が出たという。佐久間は、それを聞いている俵山の顔まで「うまい」と面白がった。締めくくりに俵山が、空気を払拭するショートスケッチとして「地元から一生出ない男の写真の映り方」を披露し、オーディションは終了した。

29:01

ネタばらし:「Netflixではない」

終了後、スタッフがドッキリであることを明かす。Netflixの企画ではなく「クソでかくならないYouTubeの企画」だった。ターゲットの一人は、やっと芝居人生の幕が開けると思っていたと笑い、それでも最後の4人芝居は見事で楽しかったと振り返った。

2人は知らない事務所名を名乗っていたが、スクールゾーンは「コンビでやってる芸人」だと改めて名乗った。ターゲット側は、この監督のNetflix作品のオーディションで堂々と自分たちのネタをやっているのかと、内心思っていたという。しかも、自分のネタを何本もやっておきながら自分に切れてきた、と俵山に不満を漏らした。俵山は、空気を読まずに尖った感じだけ出す若手俳優のキャラクターをずっと入れていたと説明し、謝った。

話している間にも、ターゲットの一人が笑いすぎて「涙が止まらない」と言い出す。その場では、カップルや結婚式の友人代表スピーチを題材にした掛け合いがまた始まった。佐久間が「楽しみ始めたぞ、こいつ」と言うなか、オーディションで生まれた即興劇の空気のまま、収録は「バカップル」で幕を閉じた。