鈴木仁と押田岳が語る「お前のほうからキスしてくれよ」――エレベーターの撮影とサボテンのプレゼント

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概要

ドラマ「お前のほうからキスしてくれよ」の制作発表と第1話先行上映会に、上野役の鈴木仁と神田役の押田岳が登壇した。トークでは、互いの役柄の解釈、撮影中の距離感、誕生日プレゼントのやり取り、第1話の見どころであるエレベーターのシーン、原作で心を動かされた場面などが語られた。客席は第1話を観た直後で、2人はネタバレに気をつけながら話を進めた。

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衣装へのこだわりの差

冒頭、司会は2人の秋らしいレザー系の衣装に触れ、ポイントを尋ねた。押田は「スタイリストが決めてくれました」と答えて笑いを誘った。一方の鈴木は、自分が演じる上野は「結構キリッとしたタイプ」なので、この衣装でも青いネクタイを合わせるなど、役のイメージを意識しながらスタイリストと相談して選んだと説明した。押田は「えらい」「全任せだから俺は」と返し、衣装への関わり方の違いが冒頭から2人の掛け合いになった。

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上野と神田、それぞれの役柄

鈴木は上野を「ちょっと真面目すぎるところがある人」と紹介した。物語が進むにつれて神田と出会い、接するなかで「心の扉が少しずつ開けていく」、本来の自分を取り戻していく話だと感じているという。

押田は神田について、相手を選ばず誰とでも仲良くできる明るい性格の持ち主だが、「多分色々考えてることはある」人物だと台本から受け取ったと話した。そうした神田が上野と出会ってどう変わっていくのかが役の軸になると捉えている。

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撮影前後で印象はあまり変わらなかった

撮影前と撮影後で互いの印象が変わったかを問われると、2人とも「大きくは変わってない」と答えた。押田は、鈴木がモデルを務める雑誌『メンノン』をよく読んでおり、誌面からクールな印象を持っていたという。ところが初日から気さくに話しかけてくれたので、「いいやつ」と思ったと振り返った。

鈴木は、押田がどんな人なのかと思いながら本読みや顔合わせに臨み、「フラットな方」だと感じたという。自分と通じる部分があったため、作品のために無理してコミュニケーションを取りに行く必要がなく、そのままの状態でいられたのがやりやすかったと話した。現場に入ってからも最初の印象のとおりだったという。

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恐竜博物館は断り、喫茶店には行った

撮影中に2人で散歩をしたというエピソードも披露された。上野でロケをしていた日に待ち時間が長くなり、押田が恐竜博物館に行こうと誘ったが、鈴木はそれを断った。押田は「恐竜かっこいいだろう」と食い下がったが、鈴木は休憩中ならバスでゆっくりしたいと考えていたという。

その後、鈴木が「いい喫茶店がある」と提案すると話がまとまり、2人で出かけた。押田によれば「3大喫茶店」と呼ばれるような、とてもおしゃれな店だった。半分役の衣装のまま行ったので大丈夫かと心配したが、隣の席の人には気づかれていたという。

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誕生日プレゼントはサボテン

第1話には、上野がある人へのお祝いにプレゼントを贈ろうと悩む場面がある。これにちなみ、司会は7月22日に誕生日を迎えた鈴木が押田からプレゼントをもらったという話題を取り上げた。

鈴木によると、誕生日当日にこのドラマの取材があり、その場に押田がプレゼントを持ってきた。撮影中、普段何をしているかを話すなかで、押田が家で観葉植物を育てていると聞いた。鈴木の家には日当たりのいい場所に植物を置けるスペースがないため、2週間から1か月に1回の水やりで育つ小さなものがあれば欲しい、何か教えてほしいと頼んでいたという。すると誕生日に、押田が自ら「これが合うと思う」とサボテンを選んで贈ってくれた。今は家に飾っているそうだ。

押田は、その会話を思い出したことに加えて、自身がサボテンにかなりはまっていることを挙げ、プレゼントは「布教活動の一環」だと説明した。新しいことは自分ではなかなか始めにくいので、贈ることで「こっちの世界に来てくれ」という思いがあったという。ただ鈴木は、押田の話を聞く限りレベルが高く、朝起きたら日光代わりの植物用ライトをつけるといった手入れは「俺にはできない」と話した。

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押田への誕生日プレゼントは古着のTシャツ

押田の誕生日は半年後の4月9日である。お返しを聞かれた鈴木は「まだ早くない?」と戸惑いつつ、自分も布教活動の一環として、モデルをしていて服が好きなので古着のTシャツを贈りたいと答えた。古着を着る機会が多く、いいデザインのものを掘り当てて、押田に似合うと思うものを選びたいという。司会がサボテン柄のTシャツを提案すると、鈴木は半年あれば古着でも見つかるだろうと応じた。押田は喜びつつ、半年後には言葉を忘れているかもしれないと茶化した。

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第1話のエレベーターシーン

第1話でもうひとつ印象的なのがエレベーターの場面である。司会は、押田がエレベーターに乗るときのパターンをいくつも考えて決めたと聞いていると紹介した。押田は記憶が曖昧だとしたうえで、ドラマには押田が後から乗ってくる場面など、2人がエレベーターで会話するシーンがたくさんあると説明した。撮影ではエレベーターのシーンをまとめて一気に撮ったため、それぞれ別の設定でもあり、パターンを変えないと「気持ち悪い」と感じて、いろいろ試したような気がするという。鈴木は「やってたよ」と補足し、閉まりかけた扉を「待った」と開けるような動きが結構あったと話した。

押田はそこから、自分が推したい場面を挙げた。2人で乗っていて一方が先に降り、扉が閉まる瞬間に鈴木がにこっと笑うシーンである。押田は「そこマジかっこいいんで楽しみにしといてください」と話し、「完璧なタイミング」「あれすごかったわ」と繰り返した。司会がどんな笑顔だったかを鈴木に尋ねると、鈴木は「見てからのお楽しみ」とだけ答えた。

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原作で心を動かされた場面

原作ファンから寄せられた「キャストが原作を読んで特にときめいたシーンは」という質問には、2人に加えて共演者も答えた。

鈴木が挙げたのは、上野がプレゼントを渡す場面と、渡した後の流れだ。作品に入る前に漫画を読んだときから好きな場面だったという。どぎまぎした気持ちで渡した後もどうしていいかわからない心情が表情から丁寧に伝わり、たくさん話しているのに「言いすぎてない」ところや、2人の空気感が「すごい人間的」でリアルだと感じたと語った。この場面は撮影の早い段階で撮ったが、原作をリスペクトして特に大切にしたという。上野は表情に出しにくい人物なので、そのなかでも何かを残せるよう、監督に一つひとつ確認しながら丁寧に演じたと説明した。

押田は神田役の立場から、神田が落ち込んだときに上野が何度か迎えに来てくれる場面を挙げた。「よくわかったね」というところがやはり嬉しいという。さらに鈴木に「実際にやってくれてもいいよ」と振ったが、すぐに「察しなそう」と付け加え、鈴木に「ひどくない?」と返された。鈴木が、迎えに行って一緒にご飯を食べると応じ、司会は「約束が埋まりましたね」とまとめた。

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共演者が語る、そばで見守る立場

続いて答えた共演者は、上野と神田を見守る立場の役として、溝口も含めて好きな場面が多いと前置きした。そのうえで、悩んでいる神田をデスクの隣で見られるのは役の「特権」だと思っていたと話した。神田は上野のことで悩んでいるのかと思いつつ、自分の役は核心までは知らない部分もある、と説明する途中で、鈴木と押田が小声で話しているのに気づき、話が中断した。2人が「ネタバレしてる?」と心配していたことがわかり、会場は笑いに包まれた。この共演者は緊張で汗をかいたと明かしたうえで、神田が悩みながらも向かっていく姿を、自分も演じながら応援できたのが嬉しかったと締めくくった。

もう一人の共演者は、神田と上野の関係性と空気感が好きだと話した。例として挙げたのは、クリスマスの場面で上野が急にケーキをたくさん買い出すシーンだ。神田が悩んでいるときは上野が普通の顔をして支え、上野が考えすぎて「発言をミスったかな」と悩んでいるときは神田のほうが平気でいる。この2人の何とも言えない掛け合いに「キュンとする」という。司会は、ドラマでもその関係がリアルに見られたと応じた。

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最後の挨拶

締めくくりに鈴木は、原作を最初に読んだときから、2人の空気感や関係を作っていく環境、巡り合わせを素敵だと感じていたと話した。人は誰かと出会い、影響し合うことでこんなに魅力や良さが引き出されるのだと改めて思わせてくれる作品であり、高橋監督をはじめとするスタッフと一緒に作り上げたので、最終話まで見届けてほしいと呼びかけた。

押田も、スタッフとキャストが仲良く楽しみながら作ってきた作品だと述べた。物語の舞台である会社の同僚になった気分で優しく見てほしいと話し、自分たちもSNSでの発信を頑張るので、視聴者にも宣伝してもらえたら嬉しいと結んだ。