「完全自力の育成型AT」を掲げる『ぱちスロ ウマ娘 プリティーダービー』、京楽産業が機械の仕組みを解説

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概要

『ぱちスロ ウマ娘 プリティーダービー』の特別先行展示会で、実機が初めて公開された。京楽産業株式会社 開発戦略部の中村氏が登壇し、筐体、ゲーム性、プロモーションを説明した。中村氏が繰り返したのは、原作の「ウマ娘を育てる面白さ」とパチスロに求められる「自力感」を一つのATの中で両立させた、という点である。以下、その説明を順に整理する。

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専用筐体と業界最大級のROM容量

ハード面では、本機はリファインされたウマ娘専用筐体で登場する。中央のコントロールパネルには新しいデザインのプッシュボタンとウマ娘専用のデザインシートを追加した。筐体下部の下パネルは明るさを上げ、全体をホワイトカラーで仕上げて華やかな外観にしたという。パネルはスペシャルウィーク、トウカイテイオー、オグリキャップの3種類を同時にリリースする。

ROM容量は640GBで、中村氏は業界最大だと説明した。高性能なグラフィックエンジンも搭載し、レースシーンや歌って踊るライブシーンを余すことなく収録したという。開発側は、何度打っても新しい発見があるボリュームを狙っている。

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150億通り超のステータスで変わるAT

ゲーム性の中心は、従来とは全く異なる出玉システムとして採用した「完全自力の育成型AT」である。ステータスが高くなるほどウマ娘が強くなり、ATの継続しやすさが変わる。育てるパラメーターは原作でおなじみのスピード、スタミナ、パワー、根性、賢さの5つだ。

中村氏によれば、ステータスの組み合わせは154億通りある。ステータスを支えるトレーニングの種類は2749通り、発動するスキルは54個ある。そのため、一度経験したATは二度と味わえないと言っても過言ではないほど、毎回違う展開が生まれるという。中村氏は「1万時間でも打っていただけるような仕様」と表現した。

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因子継承システム:ATが終わっても強い状態で再スタート

もう一つの重要な仕組みが因子継承システムである。通常のパチスロでは、ATが終わると通常時に戻る。本機では、特定の条件を満たした後にATが終了すると、育てたウマ娘の因子を新しいウマ娘に継承できる。そのうえで、より強いステータスから再びATを始める。中村氏は、斬新でありながら原作を知る人には馴染み深い流れだと説明した。

こうして強いウマ娘を育て続け、ステータスが最大になると継続率は95%に達する。中村氏はこの状態を「無敵のウマ娘」と呼んだ。

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通常時:3種類の特訓チャンスゾーン

通常時は、前兆を経てチャンスゾーンを目指す。主な契機はベルポイントとレア役からの当選で、ATへの直撃もある。滞在ステージが良いほどベルポイントが溜まりやすく、レア役からのチャンスゾーン当選率も高くなる。

チャンスゾーンは「特訓」で、スピード特訓、スタミナ特訓、パワー特訓の3種類がある。期待度はそれぞれ異なる。どれを突破してもAT突入となるが、突破した特訓に対応するステータスが少し上がった状態でATを始められる。例えばスピード特訓ならスピードが、パワー特訓ならパワーが上がる。中村氏は、チャンスゾーンの段階からステータスの展開が生まれる点を通常時の特徴として挙げた。

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AT「ウイニングロード」の流れ

チャンスゾーンに成功すると、AT「ウイニングロード」に入る。ここでは選んだウマ娘の育成、レース、ライブを楽しむ。

AT開始時に限り、プロローグとして「メイクデビュー」がある。15ゲーム間、純増5.5枚で初期枚数を獲得する。その後は育成パートで5つのステータスを上げ、レースに備える。レースパートは15ゲーム間で、完全自力かつステータスに忠実な抽選で1位を狙う。1位になればボーナスで出玉を増やしながら、ウイニングライブの映像を楽しめる。ボーナス後は再び育成、レース、ボーナスを繰り返す。

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育成パート:小役ごとにステータスが上がる

中村氏は、育成が本機の肝だとして細かく説明した。本機では、ハズレ以外のすべての小役が各パラメーターに対応している。

  • ベル → スピード
  • リプレイ → スタミナ
  • チェリー → パワー
  • スイカ → 根性
  • チャンス → 賢さ

さらに、ステータスの上昇量を後押しするのが「友情トレーニング」である。発動するとステータスの上がりやすさが1〜5段階でレベルアップする。友情トレーニングと対応する役をうまく組み合わせ、ウマ娘を強くしていくことが育成パートの鍵だという。

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レースパート:各ステータスの役割

育成を終えると、自力型のレースに移る。選んだウマ娘によって発動するスキルや対戦するライバルが異なるため、ウマ娘ごとに違う展開になるという。

中村氏は、初戦のレースを例にタイムチャートを説明した。ファンファーレとともにレース名が表示され、続いて出走表が出る。ここで4番人気から1番人気まで人気順が示される。この人気順は賢さを参照して抽選され、賢さが高いほど人気が上がる。中村氏は数値を、ステータスが最も低い場合で7.1%、最も高い場合で33.5%と紹介した。1番人気に予想されれば継続が濃厚になる。

レースが始まると、ベルを引くたびにスキルが発動し、継続への書き換え抽選が行われる。ベルを引ける確率はスピードで決まる。ベルで勝利に書き換える期待度はパワーで決まる。そのため、レース中盤はスピードとパワーが高いほど有利になる。

最終ゲームは「最終直線ジャッジ」である。ここでベルかレア役を引けば継続濃厚となる。このときベルを引ける確率はスタミナで決まるため、スタミナが高いほど最終直線での差し切りに期待が持てる。中村氏は、ステータスと自分の引きを組み合わせて1位を目指すゲーム性だとまとめた。

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ライブボーナス

1位になると、30ゲーム+αの「ライブボーナス」で出玉を積み上げる。ボーナス中は5連続で小役を入賞させて報酬獲得を目指す流れで、特化ゾーンや1G連、Vストックに期待が持てるという。ボーナス中は原作のウイニングライブを再現しており、収録楽曲の中からライブ映像を楽しめる。中村氏は、640GBのROMと高性能グラフィックエンジンによって、これらの映像を余すことなく届けられると説明した。

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ドリームレースと「金色の暴君」オルフェーヴル

所定のレースに勝ち進むと「ドリームレース」に移行する。ここで育成は終わり、育て抜いたウマ娘で勝利を狙う。ドリームレースで勝つと、ボーナスに加えて金の蹄鉄を獲得する。

金の蹄鉄が10個溜まると、本機最大の特化ゾーンに入る。主役は「金色の暴君」オルフェーヴルだ。オルフェーヴルが登場すると5ゲーム間の育成特化ゾーンとなり、毎ゲーム各ステータスに破格の数値が上乗せされる。中村氏によれば、平均的な結果でもSSクラスのステータスになり、その状態でドリームレースに戻る。

上位ATに入った後は、ドリームレースとボーナスを繰り返しながら蹄鉄を集め、再びオルフェーヴルの特化ゾーンを目指す。ドリームレースまで到達していれば、AT終了後も通常時には戻らない。因子を受け継ぎ、高い初期ステータスで改めてATを始められる。中村氏は、因子を受け継ぎながらより強いウマ娘を育てていく流れを、育成の醍醐味とパチスロの自力感を融合した設計だと説明した。

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プロモーション:ウマ娘ファン・競馬ファンと初心者への施策

最後に中村氏はプロモーション計画を紹介した。パチンコ・パチスロファンだけでなく、ウマ娘ファンや競馬ファンにも届けることを狙う。Web広告に加え、屋外広告や大型キャンペーンで認知の最大化を図るという。既存のファンに向けては、X公式アカウントでの発信やホールでの実機展示を行い、導入ホールにも専用の販促物を用意して後押しする。

また、ウマ娘ファンや競馬ファンにはパチンコ・パチスロに触れたことがない人もいると想定し、初心者向け施策にも力を入れる。初心者を対象にした試打会や、導入ホールに納品するミニガイドを用意する予定だという。中村氏は、ホールとともに業界を活性化させたいと述べた。

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制作にあたっての許可と姿勢

開発の締めくくりとして、中村氏は制作の経緯に触れた。本機の制作では、馬主関係の団体を通じ、モデルとなった一頭一頭に関わる関係者へ説明し、理解と許可を得たうえで進めてきたという。Cygamesの情熱と監修に、京楽産業の愛情と技術を込めた作品だとして、中村氏は説明を終えた。