香川県の珍物件と最安値物件を巡る:雑なリノベ、1万2000円の1K、工事中の繁華街物件

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概要

不動産の内見動画シリーズ「内見ゴリラの珍賃貸」の香川県編である。内見ゴリラ(なぎら)、物件を紹介するBEAMホールディングスの森部さん、ディレクターの西田の3人が、2日間で香川県内の3物件を回った。回るのは、癖のある「珍」物件、県内の最安値物件、そして工事中の繁華街物件である。各物件には家賃とは別に、どれだけ珍しいかを表す独自の評価を付けている。3人は「香川はうどん以外知らない」と言いながら現地に入り、最後には香川の物件と家賃相場への感想を語っている。

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銭形砂絵から始まる香川の下調べ

オープニングの舞台は、江戸時代の貨幣を砂で描いた「銭形砂絵」である。案内役の説明によると、この砂絵は年に2回、数百人で砂を整えて形を保っており、江戸時代から続いていると言われている。3人は縁起の良い場所としてここをロケの出発点にした。

続いて、香川県の基本情報を共有している。紹介された内容は次のとおりだ。人口は約94万人で全国38位、四国では2番目である。面積は全国で最も小さいため、人口密度は高い。うどんの消費量は日本一とされ、讃岐うどんの産地でもある。四国遍路の最終地点は香川にあり、空海の出身地も香川である。少林寺拳法も香川ゆかりだという。ほかに、香川出身の芸能人を何人か挙げ、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のロケ地に高松市が使われたため聖地巡礼スポットがあることにも触れた。ただし、締めくくりは「まとめるとうどん」というオチだった。

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1件目:高松市の「デザイナーズ風」リノベ物件

1件目は高松市にある鉄骨造3階建てのワンルームである。最寄りは栗林駅で徒歩9分、1994年築の築32年だ。メンバーの一人が同い年だと反応する場面もあった。外観は古めの建物を小ぎれいに整えたリノベーション物件で、チャンネルとしてはあまり「珍」らしくなさそうだと前置きされた。それでも案内役は「目玉がある」と予告した。

エントランスにはオートロックがあり、高級物件でよく見るガラス張りの造りになっている。共用部には数年前にリフォームした跡が見られ、床材や外壁は定番のもので塗り直されていた。

室内に入ると、まず玄関がある。1人暮らしには十分な容量だ。玄関横のカーテンを開けると洗濯機置き場になっている。浴室とトイレは中まで全部新しくされており、3人は拍手を送るほどきれいだと評価した。

問題はメインの部屋である。壁一面に木材が使われ、ウッド調を狙ったデザイナーズ風リノベーションになっている。しかし、3人の見立てでは、こだわりのある木材を使ったわけではなく、素材が「建築現場すぎる」。この上に壁とクロスを張るなら良くなりそうだし、木材風を出すならもっと洗練された素材を使えばいい、という意見が出た。まるで「工事途中」のような雰囲気だという。

一方で、床の評価は高かった。フローリングをタイル調にし、向きを変えてはめ込んだ床は「いいんじゃないか」とされている。それでも全体については、「遠慮なく言うのであれば、こんな適当なリノベは見たことがない」という率直な評価が出た。

撮影当日の気温は39度で、エアコンはない。窓を開けると目の前はマンションで、閉塞感が強く、眺望は「しんどめ」と表現された。

キッチンは部屋の反対側にあり、少し独立した区画になっている。上部にはカーテンレールが付いているが、カーテン自体はないので入居者が自分で付ける形だ。シンクは1人暮らしとして一般的なサイズで、コンロは後付けのIHが置かれている。天井も同じ木材で仕上げられており、「最後までこの木材で貫き通す」ことがこの部屋の特徴とされた。換気扇がかわいいという指摘も出たが、これは「弱い」「無理やりすぎる」と即座に返されている。

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家賃5万5000円と「1」評価、そして消えた棚

家賃は5万5000円(共益費3000円)。3人からは「このクオリティでこの値段は高すぎるのではないか」という声が出た。ただし、香川県は全体的に家賃がやや高めだったという補足もあり、ありのままを伝えるという意味で紹介した、という整理になっている。

珍しさの評価は最低の「1」だった。理由は、珍しいというより「適当」だからである。確かに、このクオリティでデザイナーズ路線を押し通すのは逆に珍しい。しかし、そこに意思があるわけではない。念のため確認すると、この状態で完成であり、ここから壁紙が入ることはないという回答だった。

最後に、物件を選んだ側から「言い訳」が語られた。この建物で募集が出ていた3部屋のうち、この部屋にだけ奇妙な形の木製の棚があった。部屋の雰囲気と合わせて珍しいと判断して選んだが、撮影当日には棚がなくなっていた。当日までどうなるか分からないのがこの企画のリアルな面白さだ、と3人は笑いに変えている。

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2件目:さぬき市の県内最安値物件

2件目は、香川県内の最安値物件として紹介された、さぬき市の1Kである。JR高徳線の志度駅から徒歩20分。鉄骨造の1階の部屋で、1993年築の築33年だ。今度は別のメンバーと同い年だという話になった。

到着時の気温は40度近い。熱風が吹き続ける状態で、地面では乾ききったミミズが見つかり、3人は熱中症への注意を口にしている。

外観は、パステル調の色を某有名ブランドのチェック柄を思わせる配色で塗り分けた、インパクトの強いものだった。3人が評価したのは塗装の徹底ぶりである。電力メーターの盤の上や雨どいにまで色を重ね、360度すべて塗られている。最安値の物件は投資回収が見込めないのが普通なので、ここまでデザインに手をかけているのは珍しく、量産型ではない「魂」を感じる、という評価だった。

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白い室内、新しいエアコン、学生向けの立地

室内は壁も収納も真っ白で、清潔感があると評価された。玄関には靴が4足並べられる程度のスペースがあるが、靴箱はない。入って右側のキッチンは調理スペースが非常に狭く、「攻めすぎた」と言われつつも、不自由はないとまとめられた。居室とキッチンの間にはダイニングスペースを作れる程度の余裕がある。

居室は6畳分で、エアコンが付いている。2025年製の新しい機種で、ここまでの物件で冷房が効いていたのはこの部屋が初めてだった。3人は「これなら2時間は内見できる」と喜んでいる。壁には収納用のフックがあり、収納自体はよくある押し入れ型だ。

窓の前は駐車場で、すぐ隣には大学がある。通学する学生にとっては非常に便利な立地だと紹介された。水回りは、洋式トイレに温水洗浄便座付き、浴室はユニットバスである。

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家賃1万5000円の「3」評価と、最安値に慣れる怖さ

家賃は1万2000円で、管理費3000円を足すと月1万5000円。1年住んでも18万円という計算になる。

珍しさの評価は「3」だった。評価の理由として、日本全国に何百万棟とありそうな、どこにでもあるアパートだという点が挙げられた。この企画では「珍」と「最安値」は似ているようで別物であり、最安値も押さえておく必要がある、という位置づけで紹介されている。3人は各都道府県の最安値物件を何度も見てきたため、この雰囲気には見慣れてしまったと話し、「慣れって怖い」と付け加えた。

それでも、外観は良かったという点で意見は一致した。不動産目線のコメントとしては、最安値でありながら温水洗浄便座付きの洋式トイレがあり、洗濯機も室内に置けることを考えると、とてもお得な物件だという。平均的ではあるが減点するところがない、この条件で月1万5000円ならぜひ勧めたい、という評価だった。

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4人で1万2000円の宿と、高松の街

撮影の合間には、3人がこの日泊まる宿も紹介された。高松駅のすぐ近くにある、香川県で最安値として選んだ宿である。男性4人で1部屋、土曜日の宿泊で1万2000円。ベッドは2人分しかないため、残りは床に布団を敷いて4人で寝る。

夕食には香川名物の骨付き鳥を注文し、親鳥とひな鳥の2種類を酒と合わせて味わった。2日目の朝には高松駅周辺の様子にも触れている。前夜に夜の街を歩いた3人は、高松の街が予想以上に大きく活気があり、地方に来ている感覚がなかったと振り返った。

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3件目:アーケード商店街の上に建つ築53年物件

3件目は高松市の物件で、最寄りの高松築港駅から徒歩7分。鉄骨造4階建ての4階部分にある1Kで、1973年築の築53年である。建物はアーケード商店街の中にあり、1階はうどん店、2階はブランド品の腕時計専門店というテナントビルになっている。商店街の上に住居がある物件はこのシリーズで初めてだという。うどん県で下にうどん店が入っているのは縁起がいい、という声も出た。

アーケード側の入口はテナント専用で、居住者は建物の裏側から出入りする。建物は工事中だった。中2階には和式の共用トイレがあり、各フロアに一つずつ設けられている。住人はあまり使わないだろうとしつつ、テナントと住居が併設されたビルならではの構造として面白がっている。4階まで上がると、急に普通のマンションのような雰囲気に変わった。

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匂い、よどんだ空気、増築されたキッチン

部屋に入った瞬間、3人は匂いと「空気の質の悪さ」を指摘した。部屋は明らかに工事中で、まだ完成していない。

入ってすぐの場所には、用途の分からない仕切りがある。扉があった跡でもなさそうなので、冷蔵庫置き場の仕切りか、キッチンを空間として区切るためのデザインではないかと推測された。

キッチンは古い型で、上部に収納がある。注目されたのは拡張の跡である。シンクの横にガスコンロ台が増築されてキッチンが長くなっており、棚も「初代」と増築された「2代目」で造りが違う。足元には注意が必要な箇所もあり、床の傷みについて「これはやばい」という声が上がった。

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正体不明の水漏れ

奥の空間では、深刻な水漏れが見つかった。天井から水が垂れ、下に水受けのバケツが置かれている。長い間放置されてきたように見え、雨漏りの跡の蓄積量は相当なものだ。天井を見上げると、なぜバケツが置かれているのかがよく分かる。

ただし、この水が雨漏りなのか、天井を通る配管が腐って漏れているのかは見分けがつかない。3人は、何の水が垂れているのか分からないことが「非常に恐怖」だと話した。バケツにたまった水は色がひどく、匂いも強烈で、水の中身はあまり探りたくないとまで言っている。

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開口部の広い居室と工事の見通し

水漏れエリアの奥に居住スペースが広がっている。間取りは1Kで、欄間のある位置で区切られている。以前はここに襖などがあり、和室だったのではないかと推測された。現在は建具が取り払われているため、とても広く感じる。奥の洋室部分は6畳である。

照明は新しくなっており、これから取り付けるとみられる部材も置かれていた。そのため、放置されているわけではなく、何とかしようという意気込みは感じるとされた。工事は8月末に終わる予定で、残りは約1カ月半。水漏れはかなり大変そうだという感想も出ている。

収納は広い。その上にエアコンがあるが、エアコンの下は基礎がむき出しの状態で、ここをどう内装工事で仕上げるのかが見ものだと3人は話した。壁に付いた木の板については、後付けではなく当時からあったように見えることから、ひとまず「デザイン」でおしゃれということにされた。

この部屋で最も評価されたのは、壁一面が窓になっている点である。工事用のシートが貼られた状態でも光がよく入り、窓を開け放つと大きな開口部の解放感がある。窓の向こうもビルなので眺望は壁になるが、壁がすぐ目の前に迫っているわけではない。繁華街の物件によくある陰気な感じがなく、光が入って気持ちいい、と紹介された。窓を開けると風が一気に抜け、室内の匂いを換気したいという本音もこぼれている。

水回りは窓の脇の一角にまとめられており、配置は少し特殊だ。浴室は3点ユニットで、清掃前のため汚れは残っていた。便座だけは温水洗浄便座に取り替えられている。

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家賃3万円で最高評価

3人とも、この物件は工事中でなくても十分に「珍」だと考えた。繁華街のすぐそばで、1Kとはいえ広いため、家賃は見当がつかないと言い合っていた。発表された家賃は3万円である。目の前にはビジネスホテルが並ぶ立地で、工事が終わってきれいになって3万円なら超お得だ、という反応が続いた。上階まで階段で上がる点は気になるものの、夜に遊びに行くにもすぐ出られる場所だという声もあった。

評価は最高ランクの「ハイちんちん」だった。工事中というタイミングで来られたことも理由の一つに挙げられている。評価を発表した話者は、社会人になって間もない頃、福岡・天神の繁華街の真ん中に住んでいた経験を紹介した。そうした場所の部屋は味気ないワンルームが多く、放置されたような物件もあったという。それに比べてこの部屋にはこだわりを感じる独特の空間があり、そこを高く評価した。和室か洋室かよく分からない感じ、謎に縦長の空間、気持ちのいい窓の開口部といった、さまざまな「珍」が詰め込まれている。そのうえで家賃3万円なので、この辺りで働くなら住むかもしれない、とまで語った。

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締めくくり:渋かった香川と高めの家賃相場

最後に3人は、うどんを食べながら香川ロケを振り返った。前半は物件の印象が薄く「渋い」展開だったが、最後に面白い物件を持ってきた尻上がりの回だった、という感想である。

物件リサーチを担当した森部さんは、香川での物件探しが大変だったと明かした。面白い物件自体はあっても、動画での紹介を断られるケースがほとんどだったという。さらに不動産目線では、香川の家賃相場はやや高いと感じたと述べている。1件目の5万5000円という家賃への違和感も、この相場観と重なる。

一方で、ほかの2人は、各地で物件を見すぎてどの都道府県で何を見たか覚えていないと冗談を言った。結局、香川の印象は「うどん」に戻る形で、香川編は終わった。