中谷潤人、中学3年生に「情熱を持てる道」を語る 実戦練習の再開は未定、前戦の反省と向き合う日々
oriconプロボクサーの中谷潤人が、神奈川県内の小山中学校で中学3年生に向けて講演した。登壇したのは中谷と、ブラインドボクシングの経験を持つ工藤聖真の2人である。講演後の取材で、中谷は進路に悩む時期の生徒たちに何を伝えようとしたのか、自身の中学時代の決断をどう振り返るのかを語った。試合が決まっていない現在の練習状況にも触れている。工藤も、中谷の話から受け取ったことと自身の今後について話した。
中学生に向けて話すのは初めて
中谷によると、以前、小山小学校で講演のような形で話したことはある。中学生、それも進路を決める大事な時期の生徒に向けて話すのは今回が初めてだという。
中谷はこの時期を、いろいろな考えがあり、たくさん悩んだり決めたりしなければならない時期だと捉えている。そうした生徒たちに、自分がどう歩んできたかを一つの生き方の例として話した。それが何かしらプラスになればという思いで臨んだと説明する。生徒たちは真剣に聞いており、話の内容が彼らにとってタイムリーだったこともあって、とても話しやすかったと振り返った。
「楽しい」「ワクワク」だけを強調しすぎない
記者からは、中谷の進み方は人生として特殊なものなので、子どもたちに話すうえで気をつけたことはあるかという質問が出た。
中谷が意識したのは、楽観的に物事を決めるのではなく、自分が情熱を持って歩めることを選んでほしいという点だった。この思いを軸に話し続けたという。楽しいことやワクワクすることは、やはり行動の原動力になると中谷は認める。ただ、そこを強調しすぎると、ダメとまでは言わないが、その人自身のオリジナルな考えが生きてこないのではないかと考えた。そのため、両者のバランスを意識して話したと述べている。
中学3年でのアメリカ行きを振り返って
中谷は中学3年生の時期にアメリカへ渡る決断をした。その選択は最善だったのかと問われ、中谷はまず、それ以外の人生は経験していないので何とも言えないと前置きした。そのうえで、今振り返ると本当に自分らしい人生を歩めていると思える、だから悔いなく人生を楽しめていると答えた。
工藤聖真の話から受けた刺激
東京新聞の記者は、工藤の話も聞いたうえで新しい気づきがあったかを尋ねた。中谷は、この時期にいろいろなことに挑戦することが大事だと、工藤の話を聞いて改めて感じたと答えている。
一人ひとりがさまざまな思いを持ち、悩みにぶつかりながら物事を決めていく時期である。その中で、同じ年代の生徒に向けて話す工藤の勇気にも敬意を持って今回の場に参加したという。工藤の登壇を素晴らしい行動だと感じながら、自分も話をしたと語った。
工藤と会うのは前回の報告会以来だが、ブラインドボクシングの体験などで一緒にボクシングをしたこともあり、会ったのは4回目か5回目くらいになるという。
スパーリングはまだ再開していない
現在の練習状況について、中谷はスパーリングなどの実戦練習はまだ再開していないと明かした。マスボクシングはたまに行っているという。
次の試合は決まっていない。その間に重点的に取り組んでいることを問われると、中谷は前の試合で得たものがたくさんあったと答えた。反省点や、さらに成長させられる部分は見えているので、そこと向き合って練習しているという。実戦練習をいつごろ再開するかについては、まだ決まっていないと述べるにとどめた。
中谷は改めて、自分は独特な歩み方をしていると認めた。そのうえで、こういう生き方もあると参考にしてもらえるなら、という思いで今回話したと付け加えた。
工藤が心に残った「負けは貴重なもの」
記者は工藤にも、中谷の話で印象に残ったことを尋ねた。工藤が挙げたのは、中谷が5月2日の試合の様子を話した場面である。そこで中谷が語った、負けはとても貴重なものだという言葉が一番心に残ったという。
工藤自身、ボクシング以外のバレーボールでも、負けると結構引きずる性格だった。そういう考え方もあると中谷から教わったことが印象に残り、今後バレーボールを続けたり高校に進んだりする中で役立ちそうだと感じたという。引きずったままでは前に進めないと、改めて実感できたと話した。
フロアバレーボールと高校への期待
工藤は現在フロアバレーボールに打ち込んでいる。不安なことや今後の楽しみを問われると、まず練習環境の課題を挙げた。いま通っている中学部では部活が週1回しかなく、練習時間が少ないという。
一方で、進学を希望する高校に入れば部活の時間が増えるうえ、外部の学校や社会人チームと試合をする機会もできると聞いている。そのため高校進学を目標にしており、進学できたらそれが楽しみだと語った。
取材はチャイムが鳴ったところで終了した。
講演をやったことは前にあるのかなと。その感想を。
そうですね。小山小学校で以前、ちょっと講演というか、お話しさせてもらったことはあるんですけど、中学生のこの大事な時期の皆さんに喋るっていうのは初めてです。
感想は、本当にいろんな考えがあって、たくさん悩んだり、決めたりしていかないといけない時期だと思うので、そういった皆さんに僕がどういう歩み方をしてきたかっていったところを、一つの参考としてお話できたっていうのは、何かプラスに変えてもらえたらなっていう思いでお話しさせてもらって。それを本当に皆さん真剣に聞いてくれて、そこはありがたかったです。
すごく真剣に聞いてた。
そうですね。本当にタイムリーなことだと思うので、そういったところではすごく話しやすかったし、良かったです。
選手は、進路というか、その進む人生の歩み方としてかなり特殊だと思うんですけど。こういう子供たち、今の時期の子供たちに、こういうことを気をつけないといけないとか、あんまり余計なことみたいな、気をつけたことありますか。
気をつけたこと。楽観的に物事を決めていくんじゃなくて、自分が情熱を持って歩めることをチョイスしてほしいなっていう思いで、ずっと喋らせてもらってたんで。楽しいことだったりワクワクすることが、やっぱり原動力ではあると思うんですけど、そこを強調しすぎちゃうと、ダメではないですけど、オリジナルの考えが生きてこないかなっていうのはあったんで、そこのバランスというか、そういったところはちょっと意識してお話しさせていました。
じゃあ、いいですか。スポーツ報知です。中谷選手が中学3年生の時期を思い出して、アメリカに渡るという決断をしたということは、今振り返って最善だったか、良かったかっていうのはどうでしょうか。
それ以外の人生は経験してないので何とも言えないですけど、本当に僕らしい人生を歩めてるかなっていうふうに今振り返って思えてるので、そこは悔いなく人生を楽しめてるかなっていうふうに思います。
すいません。東京新聞の長井と言います。中学3年生に向けてもそうですけど、工藤君のお話も選手が聞いた中で、何か新しい気づき、発見だったり、何か感じたことがあれば教えてください。
そうですね。やっぱりこの時期っていうのは、いろんなことに挑戦することが大事だなっていうのは、改めて話を聞いてもそうですし、感じさせてもらえたので。一人一人がいろんな思いを持って、いろんな悩みとぶつかって、いろんなことを決めていく時期だと思うんですけど、その中でも同じ年代の子たちに向けて喋る聖真君の勇気だったりとか、そういったところもリスペクトがあって、今日参加させてもらったので、素晴らしい行動だなっていうふうに感じながら、僕もお話しさせてもらいました。
細かいことで恐縮なんですけど、工藤君とお会いするのが、その報告会の時以来になりますか。
いや、ブラインドボクシングの経験も、僕もさせてもらうってことがあったりとかなんで、4回目、5回目とかです。
いいです。
はい、あります。
今はスパーとかは。
実戦はやってないです。マスとかはたまにやりました。
同じように。
そうです。はい。
今、試合決まってないじゃないですか。試合決まってない時に、重点的に取り組んでることは。
やっぱり前戦で得たものっていうのはたくさんあったんで、そういったところの反省点とか、より成長させていける部分っていうのは見えてるので、そこと向き合って練習してます。
実戦はいつぐらいから再開するとか、まだちょっと。
まだ決まってないです。
先ほど言っていただいたように、ちょっと独特な歩み方をしてるので、こういう人生もあるよっていったところを、参考にしてもらえるのであれば。
東京新聞の長井ですけど、工藤君に一つお伺いしたいんですけど、今日、中谷選手の話を聞いた中で、工藤さん、何か印象に残っていることとか、新たな発見じゃないですけど、そういうのがあれば教えてもらえますか。
5月2日の試合の様子を話していただいた時に、負けというのはとても貴重なことというのが一番心に残っていて。僕自身もボクシング以外のバレーでも、負けた時、結構引きずる性格だったので、そういう考え方もあるというのを中谷選手から教えていただいて、それが心に残りました。
今後、バレーだったり、高校に進んでいく中で、何か役立ちそうだなっていうふうに感じましたか。
そうですね。引きずったままじゃ前に進めていけないっていうのを、また実感することができたので。
ありがとうございます。工藤さんに質問で、フロアバレーボールに夢中になっているということで、何か不安なこととか、これからもっと楽しみだなと思うことは、今やっていてありますか。
フロアバレーボールをやっていて、今通っている中学部の部活の回数が週に1回しかなくて、結構練習時間が少ない状況なんですけど、つくばの高校に上がれたら、その部活の時間も増えるし、外部の学校や社会人の方のチームとバレーができる機会ができるという話を聞いているので。高校に上がるための目標にもしているし、上がれたらそれが楽しみだなっていうふうに思います。
ありがとうございます。ちょうどチャイムも鳴りましたので、以上をもちまして終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。じゃあ、お二人を下の元の控え室にご案内して。
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