映画『RYUJI 竜二』ジャパンプレミア JUNONが明かした「内定辞退」という究極の選択

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概要

映画『RYUJI 竜二』のジャパンプレミアが都内で開かれ、柳楽優弥、川栄李奈、萩原利久、JUNON(BE:FIRST)、三宅健、RYUKI(MAZZEL)、伊藤英明、水田伸生監督が登壇した。舞台挨拶では、昭和の時代を再現したアパートでの撮影、主人公・竜二をめぐる人間関係の作り方、そして作品のキャッチコピーにちなんだ「人生の究極の選択」が語られた。終盤には、柳楽が前作『竜二』と現代を重ねて、本作に込めた思いを話した。

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昭和のアパートとモノクロの過去パート

撮影は、柳楽、川栄、萩原、JUNONの4人によるアパートのシーンから始まった。司会者は、この部屋に昭和59年から平成2年にかけての時代の空気が詰まっていたと紹介した。

柳楽は撮影を「楽しかった」と振り返った。こうした設定のキャラクターだからといって、皆でそれらしい雰囲気を作り込むよりも、この作品は「ヒューマン」なものだと感じたという。そのため、妻や兄弟との絆を作れたらいいと考えていた。過去パートがモノクロになったことも「すごく好きだった」と話した。

川栄は、モノクロに加えて画角の違いを挙げた。撮影当時まで画面のサイズ感が違うことを知らず、萩原と横に並んだときに画面に収まらないため、もっと近づくよう言われたという。実際の画面を見せてもらい、現代と過去で撮り方を分けていることを「素晴らしい」と感じた。司会者が撮影へのこだわりを水田監督に向けると、監督は「こだわらない監督いないでしょ」と返して会場を笑わせた。

萩原は撮影の順番について話した。アパートでの過去パートから撮影を始められたため、その経験を経て先のパートへ進めた。ほぼ順撮りのように時系列を追って撮影できたことは、演じるうえで「すごくありがたかった」という。

JUNONは、以前に出演した映画とは雰囲気も役柄も大きく違うと紹介された。家をまるごとセットで体験したのは初めてで、「住めると思うくらいリアル」だったと話した。キッチンからリビングへ続く間取りが、幼い頃に住んでいた家に似ていると感じたという。その家も昭和に建ったのではないかと話し、懐かしい気持ちも生まれたと語った。司会者も、美術が生活感のある作りになっていた点に触れた。

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JUNONの「究極の選択」──内定を辞退してオーディションへ

本作で竜二は、愛する妻と息子、そして「血より濃い繋がり」の兄弟という二つの家族の間で葛藤する。キャッチコピーは「仁義か愛か、竜二は最後に何を守るのか」である。これにちなみ、登壇者に人生の究極の選択を尋ねる場面があった。

JUNONが挙げたのは、BE:FIRSTのオーディションだった。オーディションを受けていた当時、彼は就職先の会社がすでに決まっていた。内定式などに参加しているうちにオーディションが進み、会社にはなかなか言い出せなかったという。オーディションが「引き返しのつかないところ」まで進んだ段階で、内定を辞退した。司会者が「その結果、今ここに立っている」と応じると、JUNONは「そうです」と答えた。

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兄貴分と舎弟の関係は「自然と」できた

柳楽、萩原、JUNONの3人が演じる兄貴分と舎弟の関係については、試写の段階から「3人がメロい」という声が多かったと司会者が紹介した。関係性をどう作ったのか問われると、3人は「自然と」と口をそろえ、「相性がいいのかもしれない」とも話した。萩原は、監督の配慮で家の中の穏やかなシーンから撮影を始めたため、仲を深められたことが大きかったと補足した。

水田監督は、4人の過去パートで意識した点を説明した。映画の物語が始まる時代と比べると、モノクロ・1対1の画角で撮った過去の時代は、竜二たちやまり子にとって実は輝かしい時代だった。そこに青春感が出ればいいと考えて撮影したという。ただ、自分自身はとうに青春を過ぎているので、そこが一番難しかったと話した。司会者が真剣に聞き入ると、監督は「そこは司会者は笑うべきところ」と返し、場が和んだ。司会者は、色はないのに色づいて見えるパートだったと感想を述べた。

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登壇者からのメッセージ

公開日の10月30日を前に、登壇者が一人ずつ観客へメッセージを送った。

水田監督は、自分たちが話すよりも観客一人ひとりの感想を聞きたいと話した。そのうえで、まだ不安でいっぱいなのが正直なところだと明かし、よければもう一度見てほしいと呼びかけた。

川栄は、生きていればいろいろな壁にぶつかるが、自分が選んだ選択はどれも正解だと話した。愛情の表し方は人それぞれで、決断した人を見守ることも愛だと思う。作品を通して、いろいろな愛の形があることを感じてほしいと語った。

萩原は、ヤクザ映画ではあるが、共感できない作品では決してないと強調した。派手なシーンもあるが、人が何を思い、誰に対してどう悩んで進んでいくかを描いた作品なので、多くの人に何かを感じてもらえるはずだと話した。

JUNONは、すべてに全力で取り組んだと述べた。個人的には挿入歌と主題歌も担当しており、それが作品を彩れていればうれしいと語った。司会者は「メロディー」の歌唱も素晴らしかったと伝えた。

三宅は、作品と向き合うなかで「普通に生きることの難しさ」を強く感じたという。それぞれの正しさの中で不器用に生きる登場人物たちの感情を少しでも感じ取り、観客の心に何か残ればと話した。

RYUKIは、『竜二』は人や愛を教えてくれる映画だと述べた。人は見た目が大事だと言われることもあるが、個人的には人として大事なのは人柄や愛だと考えており、そうしたことを教えてくれる作品として多くの人に届いてほしいと語った。

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伊藤英明の「入場者特典」への訴え

伊藤は、来場者の顔を見て、この作品は良い作品だったのだと実感したと話した。そのうえで、この場で言うことではないかもしれないと前置きし、入場者特典で自分だけキャラクターカードになっていないのが寂しいと打ち明けた。第2弾に期待したが場面写真だったため、多くの観客が入って第3弾が実現したらぜひ自分をカードにしてほしいと訴えた。

司会者が「どうしても無地(単独)のカードになりたかったんですね」と応じると、伊藤は登壇前のやりとりを明かした。三宅に「今日は盛り上げていこう」と声をかけたところ、「おじは出しゃばらず静かに行こう」と言われた。そのため、自分が単独カードにならなかったことにも腑に落ちたという。会場では「おじの自虐は一番嫌われる」といった掛け合いも交わされ、笑いが起きた。伊藤はさらに、この作品は50歳になって初めて向き合った作品で、自分にとって大切な作品だと語った。司会者は、観客の後押し次第では今後の入場者特典になるかもしれないと添えた。

11:37

柳楽優弥が重ねた前作の時代と「AI革命」の現在

最後にマイクを握った柳楽は、前作『竜二』と本作の違いを話した。前作はバブル前の作品で、柳楽が見たときには、竜二が追いつけない時代のスピードに乗り切れず、その中で戦っているように感じられたという。

一方、今回の竜二を見て柳楽が重ねたのは、現在の「AI革命」のような変化のただ中にいる状況だった。柳楽自身も、これまでとは何かが違うと感じることがあるという。そうした中でも、ひたむきに自分を探し、見失わずにいようとし、さらに背骨を強くする期間にしようと模索する姿を、竜二を通して見ることができたと話した。だからこそ、年齢に関係なく岐路に立たされている人の背中を押し、寄り添える作品になっていたらいいと語った。

15:42

「10月30日公開」の掛け声で締めくくり

イベントの最後には、フォトセッションに続いて、ヒットを祈願するキャノン砲が用意された。柳楽が「10月30日公開」と呼びかけ、キャスト、監督、観客全員で「映画竜二」と声をそろえる段取りだった。練習では声量が足りないと指摘されて2回繰り返し、本番の掛け声でジャパンプレミアは幕を閉じた。