中司規制改革相が会見、「子どもの声は騒音か」の法制化は「検討している事実はない」
日テレNEWS閣議後の記者会見で、中司規制改革相は子ども政策担当大臣としての立場から、子どもの声を「騒音」とみなす風潮をめぐる質問に答えた。子どもの声は騒音ではないと法律で定める構想について、中司氏は検討の事実はないとし、社会全体で子育てを支える機運づくりに取り組む考えを示した。会見ではこのほか、農林水産大臣の交代、行政文書の管理、靖国神社の秋季例大祭への対応についても質問が出た。
子どもの声の「騒音」問題と法制化
日本経済新聞の記者は、2023年の衆院厚生労働委員会で当時の首相が「子どもの声を騒音と捉える風潮について、我々は考えを改めなければいけない」と述べたことに触れた。記者によると、当時は政府が「子どもの声は騒音ではない」と法律で定めることも視野に検討していると報じられていた。記者はその後の検討状況と、中司氏自身が法制化の必要性をどう考えるかを尋ねた。
中司氏は、子どもの声は子どもが健やかに成長する過程で自然に生じるものだと述べた。そのうえで、社会全体で子どもや子育ての当事者を温かく見守り、支えていくことが重要だとした。
法制化については、令和5年(2023年)4月に当時の小倉子ども政策担当大臣が説明したとおりで、検討している事実はないと答えた。こども家庭庁としては、子どもや子育ての当事者を社会全体で応援する機運を醸成することが重要だと考えていると説明した。
具体的な取り組みとして中司氏が挙げたのは「こどもまんなかアクション」である。企業、地方自治体、個人などに「こどもまんなか応援サポーター」として参画してもらい、身近な取り組みを実践・発信してもらう。好事例を共有し、横展開も進めたいという。中司氏は、「こどもまんなか」の理念のもとで引き続き機運の醸成に取り組み、子どもが安心して健やかに成長できる社会を目指すと述べた。
農林水産大臣の辞任と新大臣の就任
続いて、別の記者が農林水産大臣の交代について尋ねた。予算をめぐる問題を受けて前大臣が辞任したことと、新大臣の就任をどう受け止めるかという質問である。
中司氏は、前農水相の辞任は非常に残念だとしつつ、本人が判断したことなので自身からのコメントは控えると述べた。新大臣については、農林水産省と協力して進める政策が多いとして、よく連携しながら政策を進めていくと答えた。
面談記録を残さなかった国交省の対応と公文書管理
同じ記者は、公文書管理を所管する大臣としての見解も尋ねた。予算カットをめぐる発言に関連して、国土交通省に予算の問い合わせがあった際、国交省側はその記録を作っていなかった。国交省は理由として、この面談が内閣府の行政文書管理ガイドラインで記録を残さなくてよい例外とされる「軽微なもの」に当たると説明している。記者は3点を質問した。この対応をどう受け止めるか。有識者からは「ガイドラインは最低限の線引きであり、それ以外は記録を残さなくてよいという意味ではない」との指摘もあるが、ガイドラインをどう位置づけているか。今回の事案を受けて何らかの対応を検討しているか。
中司氏はまず、公文書管理法の規定を説明した。同法第4条は、意思決定に至る経過や事務・事業の実績を合理的に跡付け、検証できるよう、処理に係る事案が軽微なものを除いて文書を作成しなければならないと定めている。ガイドラインによれば、軽微な事案とは、文書を作成しなくても職務上支障が生じず、かつ歴史的価値を有さない場合を指す。例として、所掌事務に関する単なる照会への応答や、行政機関内部の日常業務の連絡・打ち合わせが挙げられているという。
ガイドラインの位置づけについて中司氏は、各行政機関が行政文書管理規則を作る際の参考として規定例を示し、規定の趣旨や意義、事務上の留意点を解説したものだと述べた。そのうえで、個別の文書を作成すべきかどうかは、各行政機関が定める文書管理規則のもとで適切に判断されるべきだとの考えを示した。今後の対応としては、内閣府があらゆる機会を捉えて各行政機関に行政文書の適正な管理の徹底を促していくと答えた。国交省の個別の判断の是非や、ガイドラインを見直すかどうかには踏み込まなかった。
靖国神社の秋季例大祭への対応
最後に共同通信の記者が、17日から19日まで靖国神社で開かれる秋季例大祭への対応を尋ねた。中司氏は今年7月、日本維新の会の幹事長として靖国神社に参拝している。記者は、今回いずれかの日程で参拝する予定があるか、大臣として真榊を奉納するかを聞いた。
中司氏は、今回の秋季例大祭では靖国神社への参拝は予定していないと答えた。戦没者への思いは非常に重く受け止めているとしたうえで、今後は個人として判断していくと述べ、今回は対応しないと明言した。
はい、どうも。じゃ、質問のある方、お願いします。
日本経済新聞のマスターです。こども政策担当大臣として伺います。よろしくお願いします。
岸田文雄首相は2023年の衆院厚生労働委員会で、子どもの声を騒音と捉える風潮について、我々は考えを改めなければいけないと述べました。当時、政府が子どもの声は騒音ではないと法律で定めることも視野に検討しているとの報道がありましたが、その後の検討状況を教えてください。また、中司大臣自身は法制化の必要性をどのように考えていますでしょうか。よろしくお願いいたします。
はい、ありがとうございます。子どもの声につきましては、子どもが健やかに成長する過程で自然に生じるものでありまして、社会全体で子どもや子育ての当事者を温かく見守って支えていくことが重要であると考えております。
法制化につきましては、令和5年4月に当時の小倉こども政策担当大臣からお伝えをしているとおりでありまして、検討している事実というものはありません。こども家庭庁としましては、子どもや子育ての当事者を社会全体で応援する機運を醸成するということが重要であると考えております。その上で、具体的な取り組みの一つとして、こどもまんなかアクションにおいて、企業や地方自治体、また個人などで、こどもまんなか応援サポーターとして参画をしていただくと。そして、身近な取り組みの実践、発信とか、好事例の共有、横展開を進めていきたいと、そう考えております。
こども家庭庁としましては、こどもまんなかの理念のもとで、引き続き子どもや子育て当事者を社会全体で支えていくという、そういう機運の醸成に取り組みたいと。子どもが安心して健やかに成長できる社会の実現を目指してまいりますので、よろしくお願いいたします。以上です。
はい、産経新聞の杉山と申します。大臣の面で2点お伺いします。1点目、江藤大臣が予算カット発言の責任を受けて辞任しました。このことについての受け止めと、あと、新しい武部大臣の就任の受け止めをお伺いしたいです。
はい、ありがとうございます。江藤前農水大臣の辞任につきましては、非常に残念ではありますが、本人がご判断されたことでありますので、私からのコメントは控えたいと思っております。
また、新たな武部大臣が就任されましたが、農林水産省と協力して進める政策もたくさんありますので、新大臣とよく連携しながら政策を進めてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
ありがとうございます。関連でもう1点、公文書、行政文書の管理についてお伺いします。江藤氏の予算カット発言を巡って、国交省にその予算の問い合わせをした際の記録は、国交省側は作っていなかったと。理由について、その際の面談というのは、内閣府の行政文書の管理に関するガイドラインでは、記録を残さない例外とされている軽微なものというふうに説明しています。
公文書管理所管の大臣として、こうした対応をどのように受け止めるでしょうか。また、有識者からは、そのガイドラインというのは最低限のラインであって、それ以外の記録は残さなくてもいいという意味ではないというような指摘もありますけれども、ガイドラインというのはどのような位置づけという認識でしょうか。また、今回の事案を受けて何かしらの対応を検討されているでしょうか。
はい、ありがとうございます。公文書管理法の第4条で、意思決定に至る経過や事務事業の実績を合理的に跡づけ、検証することができるように、処理に係る事案が軽微なものを除き、文書を作成しなければならないという旨を規定しております。処理に係る事案が軽微なものについては、ガイドラインにおいて、文書を作成しなくても職務上支障が生じず、かつ、歴史的価値を有さない場合であって、例えば、所掌事務に関する単なる照会に対する応答、行政機関内部における日常業務の連絡、打ち合わせなどが考えられるとされています。
このガイドラインは、各行政機関が行政文書管理規則を作る上で参考となるように規定例を示すとともに、その規定の趣旨、意義とか、実務上の留意点を解説したものであります。これを踏まえて、個別の文書の作成の要否につきましては、各行政機関において定められている文書管理規則のもとで、適切に判断していただくべきものと考えております。
内閣府としましては、引き続きあらゆる機会を捉えて、各行政機関に対して行政文書の適正な管理の徹底を促していくということで、よろしくお願いしたいと思います。
共同です。秋の大祭についてお伺いをいたします。明日17日から19日まで、靖国神社において秋季例大祭が開催されます。大臣は今年7月、日本維新の会の幹事長として春の例大祭に参拝されましたけれども、今回いずれかの日程で参拝されるご予定というのはありますでしょうか。また、大臣として真榊を奉納されるかどうか、そのような現時点での対応についてお伺いします。
今回の秋の大祭につきましては、靖国神社への参拝は予定しておりません。戦没者に対する慰霊につきましては非常に重く受け止めておりますけれども、今後、個人として判断をしていきたいと思っております。今回は対応はいたしません。
よろしいですか。それでは会見を終わります。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。よろしくお願いします。
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