共和党の牙城アラスカで接戦 中間選挙を前に軽油高騰と関税が漁業を直撃

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概要

アメリカの中間選挙が3週間後の11月3日に迫るなか、トランプ大統領の与党・共和党が、長年の地盤であるアラスカ州で苦戦している。日本テレビ「news every.」(2026年10月14日放送)は、州南部の漁業の町を取材した。争点の一つは燃料費の高騰と物価高であり、漁師や水産加工業者からは厳しい声が上がっている。

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トランプ大統領、アラスカで現職上院議員を応援

日本時間10月14日朝、アラスカ州の会場には、道路の向こうまで長蛇の列ができた。目当てはトランプ大統領である。アラスカ州はアメリカ本土からおよそ800キロ離れている。大統領は長い距離を飛んできたことに触れ、「アラスカ州をキャンセルしない」とも語った。

大統領がアラスカを訪れたのは、中間選挙に立候補している現職の共和党上院議員を応援するためだ。演説では、支持者の後押しを得てアラスカは中間選挙で「極左の民主党」を再び打ち負かすと訴えた。

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政権前半への審判、世論調査では共和党が劣勢

中間選挙は連邦議会の議員を選ぶ選挙だが、番組は、第2次トランプ政権の前半2年間に対する国民の審判という意味合いもあると説明する。世論調査では、トランプ氏の共和党は苦戦を強いられている。

アラスカ州は共和党の牙城として知られる。それでも今回の上院選は、現職の共和党議員と民主党候補の接戦になっているという。番組はトランプ大統領に逆風が吹いていると伝え、その争点の一つとして燃料費の高騰と物価高を挙げた。

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漁師を苦しめる軽油高騰

取材班は、漁業が盛んなアラスカ州南部の町で話を聞いた。住民の一人は、燃料代の高さが漁業に大きく影響していると話し、稼いだ分の大部分を燃料代が占めるので大きな出費だと語った。

漁船の燃料である軽油の高騰を嘆いていたのは、長年サーモンやナマコを獲ってきた漁師だ。船を出す際には燃料を節約するためにゆっくり進むようにしているが、節約できる量には限りがあるという。番組によると、軽油の価格は前年同月と比べて70%以上値上がりしている。

アラスカ州は本土から遠く、島も多いため、もともと輸送コストがかさみ、物価が高い。今はそれに拍車がかかっていると番組は伝える。この漁師は今後も燃料価格は上がり続けると見ており、その理由として、イラン情勢が収束していないことと、ロシアとウクライナの情勢も変わっていないことを挙げた。

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「トランプ関税」の影響も

この漁師は、外国に輸出する魚介類がいわゆるトランプ関税のあおりも受けたと話す。ナマコは中国への輸出が多い。去年はかなり高い関税をかけられ、ここ最近で最悪の価格になったという。漁師にとっては、燃料費の上昇と輸出価格の下落が重なった形である。

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水産加工場にも及ぶ燃料高

燃料高騰に苦しむのは漁師だけではない。取材班が訪れた港では、漁を終えたばかりの船が銀ダラを水揚げしていた。魚は港にある水産加工場に運び込まれ、冷凍加工されたうえで、アメリカ国内だけでなく世界各地に出荷される。

加工場の関係者は、製品をコンテナ船やトラックで輸送しており、どちらも軽油を大量に消費すると説明した。漁船も多くの軽油を使うため、自分たちにとって大きな打撃だと話す。輸送にかかる費用は前年に比べ15%ほど上がり、その分を商品価格に反映せざるを得ないという。

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共和党支持層にも広がる不満

長年共和党が強かったアラスカでも、市民からは物価高への不満が出ている。過去に共和党に投票した人の中にも、今回は反対に回ると話す市民がいる。取材に応じた人の一人は、一部の有権者は少なくとも現職の共和党議員にはもうこりごりだと思っているようだと語った。

番組は、激戦州でも物価高への不満が高まっており、トランプ大統領の共和党は焦りを募らせていると伝えて締めくくった。