佐賀県で「珍賃貸」と最安値物件を内見する:綺麗な新築から築43年のリノベーションまで

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概要

内見ゴリラ(レッツゴーなぎら)、福岡の不動産会社BEAMホールディングス取締役の森部さん、ディレクターの西田さんが佐賀県を訪れ、癖のある賃貸物件を3件内見した回である。チャンネルの趣旨は、間取りや設備が変わった「珍賃貸」を見つけ、家賃と、珍しさを10点満点で評価する独自の「ちんちん度」を発表することにある。今回は県内最安値の物件も含まれ、移動の合間に佐賀の名物や観光地も紹介している。

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吉野ヶ里遺跡から始まるオープニング

ロケは吉野ヶ里遺跡から始まる。出演者は佐賀のイメージを聞かれて、県民に謝りつつ「何もないイメージ」と答え、はなわの佐賀の歌の話題につなげた。ディレクターの西田さんは、このオープニングではなわに寄せるためだけに髪を染めてきたという。

遺跡の復元建物は「1件目の物件」という茶番として紹介された。気温30度の日だったが、中は涼しく、天井も高い。リビング、一段上がった小上がり、寝室のような区画まである。森部さんが発表した「家賃」は1日450円、つまり遺跡の入園料である。入園時間内ならずっといられる、というオチだった。

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視聴者から集めた「佐賀県インフォ」

本題の前に、事前知識として佐賀県の情報を紹介している。人口は78万人で全国42位、九州では最少だという。今回も視聴者から佐賀県の情報を募集し、72件のコメントが集まった。

寄せられた情報には自虐的なものが多い。魅力度ランキングでは常に最下位争いをしている。主要道路には浮気調査会社の広告がやたらと多く、出演者も「女探偵」の看板を見かけたと応じた。さらに、ある調査会社の「地元愛が強い都道府県ランキング」ではワーストだったという。同じ会社の「消滅する都道府県ランキング」では、1位が秋田、2位が佐賀、3位が青森とされている。出演者はこの3県すべてに行ったことがあり、「同じ匂いを感じる」と話した。そのうえで、今回のロケを通して魅力を伝え、少しでも順位を上げる手助けをしよう、という趣旨が確認された。

前向きな情報も紹介された。宝くじの高額当選の発生率が全国1位だという。また、吉野ヶ里遺跡は日本の稲作文化の原点であり、ここから日本ができていったといっても過言ではない、と出演者は説明した。

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1件目:鳥栖市の築浅アパート、迷路のようなロフト付き1K

1件目は鳥栖市にあり、JR鹿児島本線の田代駅から徒歩7分。2020年築(築6年)の木造で、間取りは約21平米の1Kである。外観は白を基調とした綺麗なアパートだが、出演者の一人は「僕が最も嫌いな量産型」と評した。部屋は1階の突き当たりにあり、隣の玄関との距離がやけに近いことも指摘された。

中は印象どおり非常に綺麗で、「女子受け間違いなし」と言われるほど白で統一されている。ただ、玄関から入ってすぐの空間はキッチンでも居室でもなく、どう呼べばいいのか出演者が迷う場所だった。とりあえず「玄関」として扱っている。

数段上がると5畳ほどの洋室があり、家具を置いてステージングされていた。ここで出演者の一人が鳥栖での思い出を語った。新卒のころ鳥栖で過ごし、お金が欲しくて仮想通貨やFX講座などさまざまな怪しいビジネスに手を出したという。その一つだったネットワークビジネスの会場が鳥栖にあり、毎週末通っていた。この部屋のリビングの雰囲気でそれを思い出したそうだ。続けて、人と違う癖のある部屋に住みたがる一人暮らしの人ほどそうした勧誘に引っかかりやすい、と冗談めかして注意を促した。

この物件の珍しさは収納と上下の動線に集中している。壁一面に4段ほどの収納があり、その奥にも空間が続く。洋室からさらに階段を上がるとロフトがあり、そこには2台目のテレビが置かれていた。ロフトは先ほどの収納の奥側とつながっていて、配置は使いこなすのが難しそうだと評された。ほかにベッドを置ける場所がないため、ロフトを寝室にすることが想定されているようだ、と出演者は見ている。段差が多いので、酔って帰ると危ないという指摘も出た。

キッチンは調理スペースがほとんどなく、狭いが綺麗という印象にとどまった。奥の扉はポール内蔵型の収納だったが、高さと段差があり、物の出し入れがしんどそうだという。ベランダは「お気持ち程度」で、景色は静かな住宅地である。水回りは独立洗面台、洗濯機置き場、浴室がそろい、トイレには温水洗浄便座が付いていて、「必要最低限が綺麗に詰まっている」と評価された。最後に気になる扉を開けたが、中は人が住める広さではない収納で、やはりロフトが寝室なのだろうと結論づけている。

家賃は4万1000円(管理費等3000円)。出演者は、この綺麗さで4万円なら十分安く、ロフトで空間が分かれているので見方によっては2Kのようにも使えると評した。ちんちん度は7。迷路のような収納や仕掛けは周辺ではあまり見ない一方、オーナーや施工主の「若い人で、ちょっと特殊な部屋に住みたい人はこういうのが好きだろう」という意図が見え透いている、というのが理由である。1件目は「マーケティング物件」と総括された。

16:55

移動の合間に:シシリアンライス、ブラックモンブラン、キングダムの堤防

昼食は個人経営の喫茶店でシシリアンライスを食べた。出演者は「名店は個人店に限る」と話し、味については、吉野家の牛丼の具にサラダとマヨネーズを合わせて完璧に調和させたような感じだと表現している。

食後は佐賀のアイス、ブラックモンブランを森部さんの車内で食べた。ナッツやクッキーがまぶされていて非常にこぼれやすく、車内で食べるのは「狂気の沙汰」とされるが、レンタカーではないので構わない、という流れである。見た目がソースカツのようだという感想も出た。

続いて、『キングダム』の作者の出身地にちなんで、作品を読める堤防を訪れた。出演者によれば、屋外の漫画展示としてギネス記録を取ったもので、約1万6290ページあり、全巻を読めるという。過激な描写の場面は佐賀の海苔で隠されている。ベンチャー経営者はみんなキングダムが好きで、つらいときは作品に頼るしかない、という冗談も飛んだ。西田さんはどうしても見たい場面があると言い、呂不韋と政がどんな政治をしていくかを語り合う場面について熱心に説明した。

21:55

2件目:佐賀市の県内最安値、家賃1万4000円

2件目は佐賀県の最安値物件である。佐賀市にあり、JR長崎本線の佐賀駅からバスで15分。1993年築(築33年)の鉄骨3階建てで、内見した部屋は約24平米の1Kだ。外観は疲れ果てた感じで、出演者は「すごくいいオーラ」「味がある」と喜んだ。

玄関前では、電気メーターが引き剥がされているのが見つかった。窃盗なのか撤去なのかは分からない。中に入ると、キッチンにピンクのゴム手袋などの掃除道具が残されていた。普通の物件なら玄関に「清掃完了」と貼ってあるが、最安値物件ではそれだけでは信用できない。道具が残っていることがむしろ掃除をした証拠になっている、と出演者は「新しい主張」として面白がった。水回りは3点ユニットで、薄暗いため不気味さはあるが、明るければ綺麗だろうと評されている。

居室は床が和室なのに、壁と天井は洋室風という珍しい組み合わせだった。出演者が特に評価したのは、三方に窓があることだ。最安値物件は牢獄のように重苦しい雰囲気のことが多いが、ここは密閉感がなく「空気が軽い」。最安値でこの開放感は初めてだという。一方の窓の前は交通量の多い道路で、音は気になる。ただ、すぐそばにドラッグストアがあり、需要はあるのではないかと話している。別の窓は光は通すものの完全に密閉されていて、何のために付けたのか分からないと首をかしげた。

収納にはタオルなどが残っていて、「水道さえ引けばすぐ生活できる」「電気はなくてもいい」と冗談を交わした。出演者の一人は、自分もこの建物と同じ33歳で節々が痛くなってきたと言い、佐賀に本社がある久光製薬のサロンパスを取り出す小芝居を入れた。

最後の窓には、カーテンが窓に挟み込まれていた。何かを隠しているようにも見えたが、外すと外から丸見えになる窓で、カーテンは丈が足りないために挟んでいただけだった。

家賃は1万4000円。鉄骨造でこの値段は安く、まだこういう物件が残っているのかと驚かれた。車で15分走ればキングダムを毎日読める、という冗談も出ている。ちんちん度は8。最安値で三面採光は見たことがなく、普通に暮らせるほど綺麗で、掃除を確実に頑張ってくれた跡がある、というのが理由だ。「佐賀でお金がない人はご検討ください」と締めくくった。

30:22

温泉宿とラーメン、2日目へ

夜は温泉地で一番安い宿に泊まり、佐賀のラーメンを食べた。森部さんは長浜系の味だと評している。翌朝、前日の様子を聞かれた出演者は「非常に平和でした」と答えた。魅力のない県と言われているが全然そんなことはないので自信を持ってほしい、と話し、ほかの出演者から「上から目線だ」と突っ込まれている。

32:29

3件目:鳥栖市の築43年アパート、リノベーション前後を見比べる

最後の物件は鳥栖市にあり、西鉄天神大牟田線の宮の陣駅から徒歩26分。1983年築で、間取りは26平米のワンルームだ。黄色い外観は、マーケティングの匂いがしない珍しさとして好意的に受け止められた。周辺は「クローズZERO」のような雰囲気だと冗談まじりに語られ、出演者は「近隣住民から少し嫌われていそうな外観」とも評している。

この物件の特徴は、同じ建物にリノベーション前の部屋と、リノベーション済みで募集中の部屋が両方あり、ビフォーとアフターを見比べられることだ。

ビフォーの部屋は網戸が破れ、全体に傷みが目立つ。出演者は「限界が伝わってくる」「ナイスビンテージ」と評し、久しぶりに「純珍」に出会ったと喜んだ。ただ、設備には優秀な点もある。風呂はユニットではなく独立していて給湯器もあり、トイレも独立した洋式だ。排水口に水が張られたままなので、匂いも上がってきていない。居室は珍しいというより「ダメージ」で、しっかり使われてきた感じだとまとめられた。

アフターの部屋は、出演者の想像とまったく違っていた。表面を少し綺麗にした程度だと思っていたら、しっかり作り込まれていたのである。玄関には見せる収納とそうでない収納があり、天井のクロスも途中で切り替えられている。森部さんはリノベーションが好きで、この回では特にテンションが高かった。北九州に最近買ったボロ古民家があるといい、ここまで改造できるなら自分の物件もなんとかできそうだと「希望の光」を感じたと話している。

居室は明るい色のフローリングで、コンクリートとステンレスのキッチンを組み合わせている。ステンレスキッチンは「料理は諦めています」というスタイルで、出演者はそこが好きだという。一方で、一人暮らしのキッチンとしては立派だが収納がなく、相当うまく使わないと見た目が崩れるとも指摘した。洗面台もステンレスで、デザインを重視したぶん収納は少ない。浴室はシンプルで使いやすそうで、トイレには温水洗浄便座が入っている。2階からの眺めは目の前がアパートで、出演者は皮肉まじりに「素晴らしいロケーション」と言った。

家賃は3万4000円(共益費3000円)。これだけリノベーションされていれば安いという意見に対し、出演者の一人が「2万円台がよかった」と言うと「求めすぎ」と返された。周辺には会社が多かったので、このあたりに勤める人がピンポイントで探すなら合うだろう、という見立ても出ている。ちんちん度は7.5。普通のデザイナーズ物件として見に来たならもっと低くなるかもしれないが、この規模のアパートで躯体のコンクリートを生かしておしゃれに仕上げた例は初めて見た、というのが理由である。

41:13

佐賀ロケを振り返って

締めくくりで、森部さんは隣の福岡に住んでいながら佐賀に来る機会はあまりなかったと話した。「魅力がない」と言いつつ実際は楽しかったし、物件も面白かったという。物件が「後付け」になっていると突っ込まれ、「物件はよかった」と言い直す場面もあった。

もう一人の出演者は、正直に言って佐賀の記憶がほとんどないと冗談を言った。物件も飛び抜けて珍しいものはなく、前回の大分ツアーのインパクトは超えていない、という評価である。大分は色々ありすぎたので、今回は「佐賀だなって感じ」とまとめた。九州にはまだ行っていない県があり、ツアーは今後も続ける予定だという。最後は創業70年の店で佐賀での最後の昼食をとり、ロケは終わった。