排水を再利用する洗濯機から音声分離まで、CEATECで見た防災関連の最新技術

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概要

日本テレビ「news every.」の解説コーナー「なるほどッ!」で、森圭介キャスターが千葉・幕張メッセで開幕した「CEATEC(シーテック)」の展示を紹介した。テーマは「未来の洗濯機、最新技術で災害対策も」である。暮らしを便利にする家電に加え、災害が多かった今年は防災関連の出展もあったとして、排水を再利用する洗濯機、雑音の中から人の声だけを取り出す技術、避難誘導のシミュレーションが取り上げられた。

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CEATECとはどんな展示会か

森キャスターはCEATECを「日本最大級のテクノロジーの見本市」と説明した。毎年10月に開かれ、さまざまな企業が開発した最新の家電やIT技術が並ぶ。一般の人も入場でき、森キャスター自身もプライベートで何度か訪れたことがあるという。今年は821社が参加し、11万人以上の来場者を見込んでいる。

この場で発表された技術が後に実用化された例として、森キャスターは13年前の2013年にこのイベントで自動運転システムの車が披露されたことを挙げた。当時は「超未来」に思えたが、今ではアシスト機能付きの車がすでに出てきている。少し先の未来の技術を体験できるイベントだという位置づけである。

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料理名を言うだけで買い物をする「未来の八百屋さん」

番組スタッフが体験したのは「未来の八百屋さん」と呼ばれるシステムだ。「カレーライスが食べたいです」と料理名を言うだけで、必要な食材をAIが判断し、ロボットアームが買い物かごに入れてくれる。

出演者からは、買い物のときに食材を一つずつ探しに行かなくて済むという感想が出た。森キャスターが「余計なものも買っちゃうからね」と応じると、節約にもなるという声も上がった。

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鏡がディスプレイになるスマート化粧台

続いて紹介されたのはスマート化粧台である。鏡の部分がディスプレイになっていて、その日のスケジュール、おすすめのメイク、天気予報などの情報が映し出される。

出演者は「毎日使いたい」と話し、天気によって服装や化粧も変えたいので便利だと評価した。森キャスターによれば、この化粧台は技術的にはすぐにでも実用化が可能だという。

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シャープの「排水レス洗濯機」

防災関連の出展として最も時間を割いて紹介されたのが、シャープが開発した「排水レス洗濯機」である。森キャスターはクイズ形式で「○○をしない洗濯機」と出題し、出演者は「洗濯をしない」「超音波で水を使わずに洗う」などと答えた。ヒントは「水」に関連するということで、正解は「排水」だった。

仕組みの鍵は、ドラム式洗濯機の横に置かれた大きな装置にある。これはろ過装置で、洗濯機とホース2本でつながっている。映像では、片方のホースから出てくる茶色く濁った汚れた水が、フィルターを通るとすぐに透明になる様子が示された。通常の洗濯では、洗いやすすぎのたびに水を排水して新しい水を入れる。これに対して排水レス洗濯機は、使用後の水をろ過して再生し、再び洗濯に使うことを繰り返す。

メーカーによれば、1回あたりで削減できる水の量はおよそ96%だという。すすぎに使ったほとんどの水を残して何度も使えるため、およそ50リットルの水で15回洗濯できるとされる。

森キャスターは、水が貴重になる被災地でも使えることを強調した。まずは自治体や企業を対象に、2026年度内、つまり今年度内の実用化を目指しているという。

出演者の一人は、ドラム式洗濯機を買ったばかりで「もうちょっと待てばよかった」と話した。一方で、洗濯機の横にろ過装置を置く必要があるため、一人暮らしの家では置き場所がなく無理だという指摘も出た。森キャスターは、置けるスペースの確保が大事になるとしたうえで、節水になりエコでもあり、被災地のように水が貴重な場面では非常に価値があるとまとめた。

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雑音の中から人の声だけを取り出す音声分離技術

別の企業が開発したのが、さまざまな音の中から人の声だけを取り出す技術である。森キャスターは開発の背景として災害現場を挙げた。助けを求めて声を上げている人がいても、サイレンや雨、風の音にかき消されてしまうおそれがある。そうした場面での活用を想定しているという。

実演では、さまざまな音が混ざった状態の中に女性記者の声が含まれていたが、他の音にかき消されてほとんど聞き取れなかった。この技術で声だけを選び出すと、「話しています。聞こえますか?」という記者の声がはっきり聞こえるようになった。ノイズと人の声を分離する「音声分離技術」で、AIを活用しているという説明もあった。短い音声であればリアルタイムで声を取り出せるため、さまざまな音がする現場でも、助けを求める人の声だけを拾える可能性があると森キャスターは説明した。出演者は、緊迫した災害現場でこそ必要になる技術だと話した。

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製造現場や技能伝承への応用

この技術は製造現場での活用も期待されている。森キャスターは工場を例に挙げた。いつもとは違う音がすれば、それは異常の兆候になる。そうした音を聞き分けられるようになれば、トラブルの回避にもつながる。

さらに森キャスターは、伝統工芸などで職人が音のわずかな違いを感覚で聞き分けながらものを作っている例に触れた。こうした感覚が、この技術によって明文化されたり、伝承できるようになったりするかもしれないと述べた。出演者も、人手不足が進む中で技術をきちんと継承できるのは大事なことだと応じた。森キャスターは、災害現場、人手不足、伝統の継承と、さまざまな可能性がある技術だと位置づけた。

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ゴジラ襲来を想定した避難誘導シミュレーション

会場では、避難誘導のシミュレーションも紹介されていた。登場したのは怪獣ゴジラである。川崎市のイベント会場に60分後にゴジラが襲来するという設定で、全員を避難させるにはどうすればよいか、参加者がさまざまな選択を迫られる。

森キャスターは、自然災害に置き換えれば、同じようにシミュレーションしてどのように避難誘導すればよいかを考えられるようになるかもしれないと説明した。出演者が「いわば備えるリハーサルのようなもの」と言うと、森キャスターは「まさにそういうこと」と応じた。自治体や企業に災害対策の検討へつなげてもらうためのもので、今回はゴジラだったが、さまざまな災害のシミュレーションに使えるという。

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締めくくり

最後に出演者は、今年の展示を通じて、技術が人の生活と災害現場の両方に役立つことを見据えて日々進化しているのが分かったと感想を述べた。森キャスターは、これらの技術が近い将来、私たちの暮らしに届くかもしれないとして、CEATECが今週金曜日まで開催されることを伝えてコーナーを締めくくった。