山田孝之とSHINKOが語る「ギャルマインド三箇条」とGALEDGE.のこれから

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概要

ダンス歴の長いメンバーで結成されたGALEDGE.(ギャレッジ)のデビューシングル「WILDCARD」では、俳優の山田孝之がミュージックビデオのクリエイティブディレクターを務めた。この対談では、グループのプロデューサーであるSHINKOと山田が、GALEDGE.の成り立ち、SHINKOが10年以上教えてきた「ギャルマインド」、MV撮影の現場、メンバーの将来について話している。山田がこのプロジェクトに関わった理由は、ダンスそのものよりも、その背後にある「マインド」と努力を広く伝えるべきだと考えたことにある。

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SSSCLUBから「世界に飛び立つグループ」へ

SHINKOによると、GALEDGE.の前身は、SHINKO自身がプロデュースしていた「SSSCLUB」というグループである。メンバーはもともと関西にいて、ダンスの先生だったSHINKOのもとに通う生徒たちだった。ダンスシーンの中でステージに立ち、イベントに出る活動を続けていたという。

SHINKOは自分の指導が「ちょっと特殊」だったと話す。ダンスのレッスンだけでなく、ダンス以外のマインドの部分もしっかり指導し、10年以上かけてメンバーを育ててきた。そのダンスパフォーマンスと、自分が伝え続けてきたマインドをセットで世の中に広めたいと考えたとき、ダンスシーンだけでは限界があると感じた。もっと多くの人に見てもらうためにエンターテインメントの世界で活動を広げようとしていたところに縁があり、今回のプロジェクトが始まった。SSSCLUBをそのまま続けるのではなく、これから世界に出ていくグループとして変身するという意味を込めて、このタイミングでGALEDGE.として再出発したという。

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ギャルマインド三箇条

SHINKOがメンバーに伝え続けてきた考え方は「ギャルマインド三箇条」としてまとめられている。SHINKOは、自分がギャルかどうかは分からないと前置きしたうえで、次の3つを挙げた。

1つ目は、とにかく自分を愛してあげること。自分のことを好きでなければ誰のことも応援できず、人を応援するにはまず自分を満たしてあげなければならない、というのがSHINKOの考えである。

2つ目は、自分の「好き」を貫くこと。やりたいこと、見た目、考え方など、自分が好きだと思えることを、周りの意見に関係なく貫き続ける。

3つ目は、仲間を応援すること。グループの活動は団体戦なので、自分が良ければいいのではなく、仲間をきちんと応援し、応援し合う。

SHINKOは、この三箇条をダンスをベースにしながらメンバーに伝え続けてきたと説明した。

これを受けて山田は、ダンスの部分はないものの、自分を知っている人なら分かるとおり、自分はギャルマインド三箇条を備えていると話し、SHINKOも「私的にギャルです」と認定した。山田は、俳優という仕事をしているなかで、売り方を考えてくれている人もいるだろうから言わないようにしていたが、「実は私ギャルです」と冗談めかして語った。

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出会いから、一度断ったMVへの参加まで

山田によれば、SHINKOと会うのはこの対談の時点で3〜4回目で、出会いは偶然に近い。最初は共通の友人に食事の席で紹介された。2回目は、山田がその友人に渡すものがあって居場所を尋ね、食事中だという店に行ったところ、そこにSHINKOとGALEDGE.のメンバー全員がいた。山田は物を渡しに行っただけのつもりだったので、ギャルが大勢いて驚き、少し緊張したという。その場では、ダンスをやっている人たちなのだと知った程度だった。

その数日後、ミュージックビデオに参加してくれないかという依頼が届く。最初の依頼は監督をしてほしいというものだったが、山田は今いろいろなことを並行してやっているため無理だと、すぐに断った。

ただ、断った後で考え直したと山田は話す。昔から付き合いのある友人ならともかく、ほとんど会ったことのないSHINKOがそう言ってくれたことが、むしろとても嬉しかったという。会話を重ねて互いを知り、信用が生まれたうえで仕事を頼むなら分かるが、そこまで話していないのに信用してくれた。そう気づいて、何かできないかと考えたときに思い浮かんだのが、知人の映像監督だった。ギャルマインドという考え方にも合い、ノリや現場での勢いも合いそうだと考え、その人物に監督を依頼した。そして山田自身はクリエイティブディレクターとして関わり、今日に至っている。

SHINKOは、このスピード感も含めて信じられないと語った。対談の前日にはすでにMVの撮影が行われていた。

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撮影現場での「一言」

SHINKOが驚いたのは、山田が朝早くから現場に来て、ずっと撮影に付き添い、メンバーにリアルタイムでアドバイスしてくれたことだった。来ることは聞いていたが、ずっと現場にいてくれたうえ、さりげなく助言をくれる様子を「すごくクールだ」と感じたという。

山田はその理由を説明している。メンバーはカメラの前に立つ経験があまりなく、緊張するだろう。しかもメンバーから見れば、食事の場にいきなりふらっと来た「おじさん」がなぜかMVの現場にいるわけで、変に緊張させてはいけないと思った。そこで、すっと近づいて一言だけ残すようにしたという。SHINKOによれば、その一言の影響が大きく、メンバーは嬉しくて気合が入っていた。

現場の雰囲気についてSHINKOは、監督と撮影チーム、運営チーム、山田を含めた全員が「グッドバイブス」「ギャルバイブス」で、初めてと言っていいほど熱い現場だったと振り返る。

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SHINKOが泣いた理由

撮影の最後、SHINKOは泣いてしまった。山田は、まだ終わっていないのに泣くのが早いと声をかけたという。

SHINKOが涙を流したのには理由があった。オールアップのタイミングで山田から、SHINKOがこの子たちにどれだけの時間をかけてきたかは一目見ればすぐ分かる、という趣旨の言葉をかけられたのである。SHINKOは10年以上前から、メンバーに時間をかけることを決め、全力で向き合ってきた。そこにこだわってきたのに、「すごく時間をかけてきたんだね」と言われたことはそれまで一度もなかった。だからその言葉が刺さり、楽屋で涙が止まらなくなったという。

山田は、SHINKOのマインドもメンバーのパフォーマンスも、見れば分かると応じた。そしてそれを見てしまったからこそ参加したいと思ったと語る。自分はダンスを通ってきていないが、自分が出せるアイデアでこれをもっと大きく、広く知ってもらえば、きっと刺さる人がたくさんいる。メンバーはいろいろなことがあったなかでダンスに救われ、ダンスに向き合ってきた。そのパフォーマンスだけでなく、マインドや努力、諦めずに突っ走る姿が見えれば、また救われる人がいるだろう。それは伝えるべきだと思った、というのが山田の説明である。

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業種を問わず通じる三箇条

山田は、三箇条はどの業種にも当てはまると話す。俳優でも同じで、そもそも人として、一人では生きていけない社会の中で絶対に大事なことだ。表現の仕方は違っても結局は同じで、大事なのはここだということを伝えたいと思ったという。

SHINKOもこれに同意し、GALEDGE.と今回の楽曲を通じて、世の中の人たちにまず自分を愛することを恐れないでほしいと語った。そのうえでSHINKOは、時代の変化についても触れている。今は熱く向き合うことが「昭和」や「暑苦しい」と言われたり、厳しく指導することがハラスメントと言われたりすることもある。それでも、成長を望んでいる子たちには誰かが全力で向き合わなければならない。それが、女の子たちを長年指導してきたSHINKOの実感だという。メンバーを見て「この子たちはなぜこうなれたのか」と考え、そこに全力で向き合った人がいたことを知ってもらえたら嬉しい、とSHINKOは話した。

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「楽しむために楽をしない」

山田は、自分はいつもふらふらしていて、楽しそうに仕事をしているように見えているだろうし、実際に楽しんでいると話す。そのうえで、20代のころから「楽しむために楽をしない」と言い続けてきたという。

山田の考えでは、何事も続けていれば辛いことや嫌な思いをすることは避けられない。しかし、続けたからこそ得られる喜びや、見たことのない景色がある。しんどいからと中途半端にやめてしまえば、ずっと中途半端な楽しさしか得られない。それを伝えたいと山田は語る。

山田自身も作品を通じてこうしたことを伝えようとしてきたが、刺さらない人もたくさんいる。だからこそ、ダンスというかたちで、強く生きること、自分を信じること、自分を愛することがこのプロジェクトでも伝わればいいと思っている、と話した。SHINKOが感謝を述べると、山田は、自分の言葉ではなく共感しているのだと返している。

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表に出るメンバーへの言葉

山田は、表に出ればいろいろな人に見られ、それは良くも悪くもだと指摘する。メンバーはまだスタート地点に立ったばかりで、これから嬉しいことや楽しいこと、見たことのない景色を経験する一方、その分辛い思いもするだろう。それでも、SHINKOが10年教え続けてきたことでメンバーはとても強くなっているから耐えられるはずだと山田は見る。無理はせず、息抜きもしながら、まっすぐ立って突っ走ってくれれば、それを見て「自分も」と思う若い人たちがついてくるだろう、と語った。

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一過性で終わらせないために:メンバーの将来とセカンドキャリア

対談の後半で山田は、メンバーの将来について話すべきだと提案した。GALEDGE.は始まったばかりなので、そのことだけを話したほうがいいという「大人の意見」もありそうだとしながら、山田はGALEDGE.を何年続けるのか、という点にも触れる。メンバーの年齢は下は18歳から上は27歳までいる。そうした人たちの先々のことも話し、それが外から見えるほうが、特に今の時代は良いと山田は考えている。一過性で終わらせず、マインドという大事なものを伝え続けるためには、このプロジェクトだけでなく、ここにいるメンバーがこれからどう生きていくかをしっかり考え、話し、見せていくことが大事だという。

SHINKOは、山田が以前この話をしてくれたとき「占い師かと思った」と振り返る。ちょうどその前日に、メンバーと同じ話をしていたからだ。今はみんなGALEDGE.に集中していて必死だが、これはただのデビュープロジェクトではない。メンバーの生き様を世の中に見せ、世の中に勇気を与えるような存在になりたい。だからこそ、セカンドキャリアも含めて、一人ひとりが本当にやりたいことを頭のどこかに置きながら、GALEDGE.の活動を通じて次の人生も考えていこう、とメンバーに伝えていたという。

その話をすると、メンバーは目を輝かせ、GALEDGE.をやっているからこそ気づいた「こういうことをやりたい」「ああいうことをやりたい」を次々に語ったそうだ。その翌日に山田から同じ話をされたため、SHINKOは驚いたという。山田は「ちょっと怖いね」と笑い、SHINKOは「ギャル占い師」と応じた。

対談は、こうしたメンバーの将来についても今後話していこうという確認で締めくくられた。何年活動を続けるのか、メンバーがその先をどう生きるのかは、この時点ではまだ答えが出ておらず、これから話していくテーマとして残されている。