映画『ルックバック』の撮影地・にかほ市を歩く 駅の再現セットから書店、神社、田んぼまで

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概要

秋田県にかほ市出身の漫画家・藤本タツキさんの作品を実写化した映画『ルックバック』は、主な撮影地がにかほ市である。この秋田放送のリポートは、市が用意したロケ地巡りの取り組みと、撮影に使われた書店・神社・田んぼを順に訪ね、訪れたファンや地元の人の声を伝えている。

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駅に再現された藤野の部屋

リポートは「映画の舞台となった市」のJR駅から始まる。駅に入ってすぐ横に『ルックバック』の特設コーナーが設けられ、市内のロケ地を巡れるマップが置かれている。にかほ市が先週発行したこのロケ地巡りマップでは、市内を中心に17のロケ地が紹介されている。

その一つとして駅の構内に再現されているのが、主人公の一人である藤野の部屋だ。『ルックバック』は、漫画を通じて出会った藤野と京本という二人の少女の友情と青春を描いた物語で、二人が時間を重ね、かけがえのない思い出を作る舞台の一つがこの部屋である。それぞれが机に向かって漫画を描く、二人の日常をリアルに感じられるよう細かく再現されているという。

訪れた人は「ここまで作り込むんだな」と話し、映画の細部へのこだわりに感心したと語った。また別の場面では、京本に関わるシーンに触れながら、山や背景、雪や白鳥の風景といった自然が美しく撮られており、音楽との組み合わせも印象に残ったと感想を述べている。

原作を読み、アニメーション版でも「今年1番泣いた」というほど感動したというファンは、実際に現地を見られて幸せだと話した。実写映画はまだ見ておらず、これから見に行くという。気持ちを高めるため、TDKや秋田空港にも足を運んでから映画館に向かうつもりだと語っていた。

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藤本さんも通った駅前の書店

駅のすぐ近くにある文林堂書店は、映画の中で藤野がスケッチブックやデッサンの参考書を買う書店として登場する。店の人によれば、スケッチブックは普段は店の奥に置いているが、撮影のために手前に移して撮ったという。撮影現場を見るのは初めてで、場面を一部分ずつ切り取るように撮っていく様子に感動しながら見ていたと振り返る。

この書店には、藤本さん自身も高校生の頃まで通い、コミックを買っていたという。現在は店内で最も目立つ場所に『ルックバック』のコーナーを設けており、国内だけでなく海外からも多くのファンが訪れているそうだ。店の人は、普段はあまり人が歩かない場所なので、多くの人に来てもらえて大変うれしいと話す。自分の店がスクリーンに映っているのは不思議な感覚だとし、監督がにかほの美しい四季の風景をきれいに撮ってくれたことに感動して涙が出たとも語った。

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二人が歩いた神社

予告映像にも使われた、藤野と京本が初めて会うシーンは、駅から車で10分ほどの大沢神社の近くで撮影された。漫画を描くために二人が近所の風景を見て回る場面でもこの神社が登場し、小学生の二人が石段に座って木々を見上げる穏やかな場面が描かれている。リポートは、現地でも映画と同じように静かでゆったりとした時間の流れが感じられると伝える。

この神社には、成長した二人がお参りに訪れる場面もある。そのため、二人が過ごした年月を感じさせる重要な役割も担っているとリポートは説明している。

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物語の軸となる田んぼ

映画の象徴的なシーンとして描かれた、藤野と京本が歩いた田んぼ道も紹介された。リポートによれば、この場所は監督が「理想通りの場所が見つかった」と話していた市内の農場で、藤本さんもまさにこの場所をイメージして描いたという。

田んぼは映画に何度も登場し、二人の出会いから別れ、そして積み重ねた時間を見つめる、物語の軸となる場所だとリポートは位置づける。現地ではにかほの自然を体いっぱいに感じられるという。

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四季の風景が寄り添う13年間

リポートは、にかほの四季折々の風景が二人の少女の13年間にわたる物語に静かに寄り添い、彩りを添えた作品として実写版『ルックバック』をまとめている。そのうえで、映画を楽しんだ後にロケ地を訪れ、作品の世界を体感してみてはどうかと呼びかけて締めくくった。