陰陽師・橋本京明と訪ねた心霊スポット「暗夜」:茨城農家N邸で霊は何を語ったか

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概要

タケヤキ翔が始めた新シリーズ「心霊スポットってどうなん?」の初回として、橋本京明と弟子の新君を招き、これまでも何度か訪れている心霊スポット「暗夜(あんや)」を再訪した。タケヤキは自分に霊感があるのかどうか分からないという。そこで、確実に霊が見える人と一緒に現場を回り、その場所がどういう所なのかを説明してもらうのがこの企画の狙いである。タケヤキは冒頭で、ここで語られるのは霊が見える人の見解であって確定した事実ではない、と念を押している。

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企画の経緯と「大人のテーマパーク」

橋本は暗夜を知らず、スタッフから行ってみないかと持ちかけられたと話す。そのとき「タケヤキさんがいないと嫌だ」と条件をつけたという。タケヤキが「心霊の時限定なんですか、ディズニーでもいいじゃないですか」と返すと、橋本は「心霊スポットは大人のテーマパーク」と言い、二人は夏の思い出づくりとして撮影に臨んだ。冒頭には、橋本のWikipediaの職業欄が「YouTuber」になっていたという話もある。橋本自身も海外の仕事で渡航するとき、職業欄にYouTuberと書いているそうだ。

今回の舞台は「茨城農家N邸」である。タケヤキが事前に聞いていたのは、母屋とは別の外の離れで、一人暮らしの60代男性がロープで自ら亡くなったという話だけだった。撮影前には、スタッフが当日事故を起こし、急遽代わりの人が対応する事態も起きていた。けが人はなかったとタケヤキは報告し、「僕の中では大阪から始まってた」と冗談めかして振り返っている。

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亡くなった人と話せない理由

最初に橋本が口にしたのは、この家で亡くなった人と話せないという違和感だった。橋本は普段、亡くなった人とほぼ必ず話ができるという。話せない場合に考えられる理由として、まず海洋散骨を挙げた。

橋本の家系はもともと霊能に関わる家柄だったという。橋本自身もさまざまな宗派の僧侶のもとで修行し、僧名を持っていた時期がある。僧侶として葬儀で行うのは位牌と遺体への「魂入れ」であり、そこでは骨が非常に重要になる。そのため海洋散骨をすると本当に話せなくなる、と橋本は説明した。戦争で亡くなった人とも一度も話せたことがないという。「もし一度でも話せたら、日本のために本当にありがとうございますと言いたいと昔から思っていた」とも語っている。

もう一つの可能性として橋本が挙げたのは、自殺、とくに首に関わる亡くなり方の場合に話せないことがあるという点だ。ただ、普段の鑑定ではほぼ話せるため、今回話せないのは謎であり、何か意味や理由があるのかもしれない、と橋本は述べている。

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母屋の中に残る不可解な痕跡

離れに向かう前に、一行は母屋を軽く見て回った。家の中は橋本のチャンネルですでに詳しく紹介しているため、ここでは要点だけを見ている。柱などには釘が大量に打ち込まれており、橋本は確実に釘を刺した跡だと見る。タケヤキは名前を彫ったようにも見えると指摘した。ほかにも、ハサミが奇妙にぶら下がっていたり、古い石鹸が残る浴室があったりする。浴室について橋本は特に何も感じなかったという。

タケヤキが不可解だと強調したのは、住人像とのずれである。聞いていた情報では、住んでいたのは60代の男性一人で、遺族も「そういうことをするようには見えなかった」と話していたという。ところが家の中には、子どものおもちゃや大量の洋服、壁に掛けられた人形など、家族や子どもがいたかのような物が多い。タケヤキは自分では説明できないとして、橋本に解説を求めた。

途中で見つかった段ボールには「国産米100%」と書かれていたが、中は空で、両側がガムテープで留められていた。タケヤキはそれほど古い物には見えないと述べている。また、敷地内にはカチッという音を立てる機器があり、多数の防犯カメラが設置されていると見られる。暗夜はYouTubeでこの場所の映像を公開しており、誰もいない所で配信を続けていたという話も聞いている、とタケヤキは紹介した。

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「ラジオのような声」は霊ではない

タケヤキが暗夜で最初にした心霊体験は、ある声を聞いたことだった。動物の声でもなく、ラジオボイスのような、兵隊を思わせるこもった音質だったという。この正体について橋本の見解を求めると、答えは明確に「霊ではない」だった。

橋本は小さい頃から霊と話してきたが、霊の声がそのように録音されることはないという。亡くなった人の声はとても小さく低く、何を言っているか分からないほどボソボソしている。声を張って話す霊などいない、というのが橋本の説明である。たまたま誰かが通りかかって話していた可能性も挙げた。タケヤキも、以前橋本と一緒に浴室で撮影したとき、橋本が霊と会話している最中に女性の声が入り、自分にも聞こえたが、それはごく小さな声だったと振り返り、この説明に納得した。結論は「霊ではないが、何かは分からない」である。タケヤキはこれを今回の「なんなん?」ポイントの一つとしている。

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ついてくる女の子と、色のある服の霊

外へ出ようとしたところで、橋本は「ずっと女の子がいる」と告げた。そこから、心霊スポットの話に赤いコートの女性など色のついた服の霊が多い理由に話が移る。橋本によれば、背景が暗いため色が出やすく見やすいのだという。白い生き物の話が多いのも同じ理屈だ。タケヤキも、黒い服なら闇に紛れて見えないと応じた。橋本が自分たちは実は午前中に撮影していると明かすと、タケヤキは「暗闇に紛れずに見られるからか」と受け止めつつ、それでは雰囲気が出ないと笑っていた。

橋本は、自分は霊と直接会話できるが、新君は霊視に長けていて、離れた場所からでも霊視ができると紹介した。タケヤキはこれを漫画『HUNTER×HUNTER』の「円」のようなものだとたとえている。

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散乱する瓶をどう見るか

離れへ向かう途中には瓶が大量に落ちていた。エナジードリンク、ウコンのドリンク、そしてアルコール度数38%の朝鮮人参のスピリッツもある。タケヤキが真っ先に気にしたのは霊ではなく人的な怖さだった。これを一気に飲んで、オーバードーズのようなことをしたのではないか、という見方である。

橋本はこの着眼点を珍しいと受け止めた。橋本と新君は霊が見える側なので、こうした物はあまり気にしないという。ただ、橋本のチームのディレクターはこういう物も全部見ていき、それを教えてくれるので撮影で助かっているそうだ。見える側と見えない側では気になる部分が違う、という点で二人の意見は一致した。

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スタッフが見た「3mの白い生き物」

タケヤキは、これから向かう場所についてスタッフから聞いた話を紹介した。そのスタッフは以前、実の兄とここを訪れ、3mほどの白い生き物を見たという。四つん這いで、大きな白い犬のようで、見たこともない奇妙な姿をしていた。撮影を止めた後、スタッフはどうせなら見に行こうと誘った。しかし兄に本気で「やめとこう」と言われ、実際にやめたという。YouTuberにとっては撮れ高になる場面なのに、兄からそう言われたのは初めてだったらしい。タケヤキは、霊だけでなく最近はクマの問題もあるとして、注意を促しながら進んだ。

最初の離れには井戸があった。タケヤキは、土地を買って家を建てる途中で井戸が出てきたら家を建ててはいけないと聞いたことがあると話す。橋本も、井戸は空気抜きをしなければならないなどの決まりがあり、井戸があるならその前はあまり避けない方がよいと答えた。この離れで橋本が強く感じたものはなく、ついてきている女の子とは向こうで話したいとのことだった。

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現場での霊との対話:女の子と「元の住人」

男性が亡くなったとされる現場には脚立があり、それに登って上の木にロープを掛けたと伝えられている。しかし橋本の目には、そこに何も見えなかった。

橋本はまず、ついてきた女の子と話した。ここで亡くなった人を知っているかと尋ねると、女の子は知らないと答え、「遊べ」と言ったという。似たような友達がいるかを聞いても、知らないとのことだった。

亡くなった男性の霊が現場にいないことについて、タケヤキは、霊はずっとそこにいるわけではなく転々としている可能性もあると述べた。橋本は、基本的に亡くなった人はその場所にいることが多いが、たまたまいないのかもしれないと答えている。

次に橋本は、先ほど母屋で見かけた「ここに住んでいた」というおじさんの霊に話を聞いた。おじさんによれば、ここで首を吊った人はいない。脚立も、自分が使っていた物とは違うという。ここにどれくらい住んでいたかを尋ねると「長い」と答え、家は売ったと話した。タケヤキは、そのおじさんが最後の住人ではない可能性や、別の人が後から買った可能性を考えている。

さらに「ここで亡くなった人はいるか」と聞くと、おじさんは怒った様子で「ここは俺の家だった、死んだ人なんていねえんだよ」と答えたと橋本は伝えた。タケヤキは、橋本のチャンネルの撮影でも同じ質問をしているため、繰り返し聞かれて怒っているのではないかと推測している。首吊りがあったという前情報と、元住人の霊の証言が食い違ったことが、今回のもう一つの「なんなん?」ポイントになった。

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新君の霊視:見えたのは無関係な場面

その間に新君は、現場周辺を霊視していた。首吊りに関わるものを探したが何も見えず、代わりに見えたのは関係のない映像ばかりだったという。その一つが、誰かが腕立て伏せをしている場面だった。

橋本は霊視の仕組みを、空間の情報を映像として抜き取るものだと説明した。タケヤキに「ここにさっきの女の子の霊がいると想像してください。どんな姿ですか」と問いかけ、タケヤキが「おかっぱで赤い服」と答えると、それがいわば霊視だと例えた。新君はこの能力に長けており、首吊りの情報を探して次々に映像を当てていったが、それらしいものは出ず、無関係な映像だけが見えた、というのが橋本の説明である。

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橋本京明が見た「暗夜」という場所

暗夜という場所そのものについて、橋本は好意的に評価した。今は立ち入れない心霊スポットが多い。そこでこうした場所を作って提供するのは、一種のエンターテインメントのようなものだという。実際に霊もいて、自分も女の子と話した。そのうえで「ここには入らないで」といった案内があり、防犯カメラもあって安全である。こうした点を挙げて、橋本は「いいな」と述べている。

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霊能者の「見え方」はそれぞれ違う

撮影の終盤、タケヤキは「素人意見だが」と断ったうえで、一つのアイデアを出した。橋本と新君に加え、まったくタイプの違う別の霊能者を連れて同じ場所に行くのも新しいのではないか、というものだ。

橋本は、おそらく向こうがプレッシャーを感じるだろうと答えた。自分は小さい頃から霊が見えていて、見えないものはないという。実際、新君とのコラボを打診すると断られることがあるとも明かしている。

タケヤキが、霊能者が100人いれば100人とも同じように見えるわけではないのではと問うと、橋本は「見える」にもいろいろなパターンがあると答えた。橋本自身はこの目ではっきり見えたうえで霊と会話ができる。一方、ほかの人はほとんどが霊視で、映像として見ているという。橋本は肉眼で見て会話もできるタイプは聞いたことがないとも述べた。タケヤキは、橋本のそばにいると自分も霊の小さな声が聞き取れたのはすごかった、と感想を語っている。

このあたりでは、二人の距離の近さも話題になった。橋本が以前フィッシャーズとコラボした話や、撮影が終わるとまたしばらく会えないのかと考えてしまうといった軽口も交わされている。

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結び:心霊スポットとしての「安心」

締めくくりにタケヤキは、二人の霊能者と改めて暗夜を訪れ、自分一人で来たときとは違う角度で物事を見られたと振り返った。心霊スポットというカテゴリーには、立ち入ってはいけない場所や法に触れる場所など危険な所が多い。その中で暗夜は安心できる場所であり、実際に霊もいたとして、「素敵な場所だと思った」と述べている。

一方で、事前情報にあった首吊りについては、橋本は亡くなった人と話せず、元住人を名乗る霊は否定し、新君の霊視にも何も映らなかった。この食い違いがなぜ生じたのか、そして最初に聞いたラジオのような声の正体が何だったのかは、動画の中では答えが出ないまま残された。