簗農水相の無料シャトルバス問題、選管への「問い合わせ」をめぐり答弁が後退

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概要

選挙活動中に支持者を無料のシャトルバスで送迎したとして、公職選挙法違反の疑いを指摘されている簗農林水産大臣。2026年10月14日の衆議院予算委員会でも野党の追及が続いた。前日に「事前に選挙管理委員会へ確認した」と答弁していたが、この日はその内容を変えた。高市総理の判断や、大臣の別の発言をめぐる地元議会の反応も含め、番組が伝えた一日の動きをまとめる。

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予算委員会前の様子と、冒頭の追及

14日朝、簗大臣は衆議院予算委員会に臨んだ。委員会の開始前には他の閣僚と笑顔で話す場面もあった。しかし質疑が始まると、野党議員はシャトルバス問題の答弁について「大臣の資質に欠けると言わざるを得ない」と批判し、自ら身の処し方を決めるべきではないかと迫った。これに対し大臣は「ご指摘については真摯に受け止めたい」と答えるにとどめた。

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前日の説明「利益供与や寄附には当たらない」

問題となっているのは、選挙活動中に支持者をシャトルバスで無料送迎した行為である。13日の委員会で簗大臣は「利益供与や寄附を行ったということは一切ございません」と述べた。説明によれば、約800メートル離れた臨時駐車場から出陣式の会場まで支持者を送迎しただけだという。

さらに大臣は、スタッフから報告を受けた内容として、シャトルバスについて事前に選挙管理委員会に照会し、利益供与や寄附には当たらないという趣旨の回答を得たうえで対応した、と説明した。バス代は会場費の一部として計上したとも報告を受けたという。

これに対し野党側は、栃木県の選挙管理委員会にはそうした問い合わせを受けた記録が残っていないと指摘した。さらに、事前に聞かれていれば、選管は実例判例集に基づいて違反になると答えるはずだと反論した。

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高市総理「違法性があれば躊躇しない」

13日、この問題の受け止めを問われた高市総理は、簗大臣には政策能力をしっかり発揮してほしいとしたうえで、「仮に違法性のあるようなことがあれば、その時に私は躊躇はいたしません」と述べた。番組は、違法性があれば大臣の更迭も辞さない考えを示したものと伝えている。

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14日、説明が「収支報告書への計上方法の照会」に変わる

14日の委員会では、野党議員が、栃木県選管などの説明と大臣の前日答弁の間に食い違いがあると指摘し、事実関係を確認するよう求めていたとして、その結果を質した。

簗大臣の答弁は次のような内容だった。当時の経緯を秘書に確認したところ、記録は残っていないものの、シャトルバスの借り上げ前に選管へ問い合わせたとの報告を受けたので、前日はそのように答弁した。一方で、問い合わせたのは収支報告書への計上方法についてだったのかもしれないと、本人から改めて報告を受けた、という。

つまり、前日は「無料シャトルバスが利益供与に当たるかどうか」を選管に問い合わせたと説明していたが、この日は「バス代の計上の仕方について問い合わせたのかもしれない」という説明に変わった。大臣は、秘書が記録を残していないため実際にどうだったかを自分では確認できないとしつつ、本人がそう話している以上、「そういったこともあるのかな」と考えていると述べた。

野党議員はこれに対し、いま争点になっているのは公選法違反かどうかであり、そこに触れずに収支報告の話しか出てこないと批判した。そのうえで、前日に「違法性があれば躊躇しない」と述べた総理に判断を求めた。

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高市総理「確信を持って違反だとは言えない」

高市総理は、前日の夜に簗大臣と電話で話し、選管への問い合わせを含めてシャトルバスの件について説明を受けたと明かした。その内容は先ほど本人が説明したとおりだという。

前日の発言の趣旨については、違法性が大いに疑われ、総理自身も法律違反ではないかとの判断に至った場合には人事上のことも躊躇しない、という意味だったと説明した。そのうえで、今の答弁を聞いても違反かどうかは当局が判断することであり、自分が今、確信を持って違反だと言うことはできないと述べた。

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「選挙で支持しなかった首長の自治体予算をカット」発言

この日はもう一つの問題も追及された。簗大臣が、選挙で自身を支持しなかった市長がいる自治体の予算をカットしたと発言した件である。質問した議員は、予算を減額するなどということは聞いたことがなく、政治家の矜持としてやってはいけないことだと述べ、大臣の見解を求めた。大臣は「真摯に受け止めて、説明をしっかりと尽くしてまいりたい」と答えた。

名指しされた栃木県那須烏山市の市議会は14日、この発言について、市民が大きな不安と政治への強い不信感を抱く結果を招いたとして、大臣の言動に抗議する決議案を賛成多数で可決した。決議では、簗大臣に対し市民へ説明する場を設けるよう求めている。

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与野党の反応と今後

国会内では厳しい声が相次いだ。番組が伝えた声の中には、予算委員会が終わったら辞めてしまうのではないか、もともと行き詰まっている、という見方や、事実関係はまだ分からないものの、無料でシャトルバスを出したのであれば明確に公選法違反だと思うという指摘があった。与党からも、予算を上げたり下げたりするという発言はそもそも不適切であり、権力を笠に着た姿勢は民主主義で選ばれた者としてあってはならない、という批判が出ている。

野党側は簗大臣に対する問責決議案の提出を検討している。番組は、高市総理が近く簗大臣の処遇について判断するとみられると伝えた。