白菜1玉842円、長雨と台風が茨城の産地を直撃している

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概要

台風30号が新たに発生し、その進路が心配されている。番組は、それ以前の台風や長雨がすでに食卓に影響していると伝え、スーパーの店頭と茨城県の産地を取材した。取材班が各地の農家から集めた写真には、腐った野菜や、カビが生える病気にかかったナスが写っていた。長雨と日照不足は、特に葉物野菜に深刻な影響を与えているという。

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店頭の白菜は去年の2倍ほどに

都内のスーパーでは、白菜1玉が税込み842円で売られていた。店によると、去年の同じ時期の2倍ほどの値段で、4分の1サイズでも214円だった。客からは、鍋をしようにも高くて難しいという声が出ていた。

売り場では、白菜をいったん手に取ったものの戻し、2分の1にカットされた214円のキャベツを買った客がいた。白菜を見ただけで、そのまま通り過ぎた客もいた。別の客は、夫が緑の野菜を食べたがっていたと話したが、キャベツや白菜には手を出さず、106円の三つ葉を選んだ。当面は三つ葉でしのぐつもりだという。この客は三つ葉と大根でサラダを作っていた。

農林水産省によると、レタスは平年の2倍以上、白菜とキャベツも1.5倍以上に値上がりしており、今月中は下がる見込みがないという。

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冠水が1か月続いたキャベツ畑

取材班が注目したのは、緑色に濁った水に覆われた畑の写真だった。訪れたのは茨城県八千代町である。キャベツ畑が広がっているが、半分ほどの区画ではキャベツがなくなっていた。これから収穫期を迎えるはずの畑だった。

地域の農家をまとめる組合の代表によると、8月ごろから続いた大雨で畑が冠水し、水が引かないまま約1か月がたった。その間に畑の広い範囲で藻が発生した。水に浸かったままのキャベツは病気になり、葉が黄色く変色していた。代表は、全体で50%は被害を受けたと話す。約30の農家が所属する組合全体で、3000万円ほどの損失が出る見込みだという。代表は、自分たちが作ったものがこうなってしまった農家が一番つらいと語った。

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苗が全滅し、売上がゼロになる農家

茨城県は白菜の一大産地である。次に訪れた白菜農家の畑は、取材時もまだぬかるんでいた。白く枯れていたのは、植えたばかりの白菜の苗だった。相次ぐ大雨で畑が冠水し、苗は全滅した。今年はもう白菜を作れないという。この農家の白菜の売上は去年約2000万円だったが、今年はゼロになる。

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新しい畑に移っても育たない

場所を変えて栽培を始めた農家もいる。白菜農家の井上正さんは、今年の雨は異常で、誰も経験したことがないと言われていると話した。去年の10月は順調に育っていたが、今年は畑が冠水し、作業ができなかった。そこで隣の市にある別の畑を借り、白菜を育てることにした。

ただ、案内された畑を見ても、白菜があるようにはほとんど見えなかった。井上さんによると、植えてはみたものの、本来の育ち方よりかなり遅れているという。葉は黄ばみ、黄緑色になっていた。新しい土地では肥料が土に浸透せず、苗が育たないのだという。白菜は茨城県の主力農産物であり、この不作は死活問題でもあると井上さんは語った。

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ニンジンは種が土ごと流された

被害は葉物野菜にとどまらない。あるニンジン畑では、95%ほどがだめになるかもしれないという。例年なら育っているはずのニンジンは小さすぎた。去年の10月13日に撮った写真では、ニンジンの葉が畑一面にびっしりと茂っていた。今年は大雨が重なり、種が土ごと流されたという。

農家は、売上で見ると450万〜500万円ほどの損失になり、出荷できないと話す。今も在庫があるニンジンジュースの販売やクラウドファンディングで乗り切ろうとしており、できることはすべてやり尽くすつもりだという。

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白菜の価格はいつ戻るのか

番組が茨城県の卸売市場の関係者に聞いたところ、白菜は今、長野県産から茨城県産へ産地が切り替わる時期にあたる。その茨城県産の出荷が遅れているため、高値になっているという。価格は徐々に下がっていくものの、例年並みに戻るのは12月ごろになるのではないかとの見通しだった。

スタジオのコメンテーターは、自分の家も子どもが多く、値上がりはつらいと話した。そのうえで、一生懸命育てたのにという農家の気持ちを思うと心苦しく、どんな形でも農家を応援できる方法を考えなければならないと述べた。