承認欲求をめぐるコメディ『俺のこと、なんか言ってた?』 役所広司らが語った撮影の舞台裏
oriconNetflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』の完成報告会が都内で開かれ、主演の役所広司、賀来賢人、松山ケンイチ、江口のりこ、磯村勇斗、上川周作、坂井真紀、吉田羊、ロバートの山本博、金子文紀監督が登壇した。主人公は、ある日突然世界から忘れられた大物俳優・高瀬川。司会者は「承認欲求モンスター」と紹介した。脚本は宮藤官九郎、演出は金子文紀、プロデューサーは磯山晶で、このチームに役所が初めて参加した作品である。会見では、作品のテーマ、各キャストと役所の共演の様子、ロンドンのグローブ座と下北沢での舞台公演という大がかりな撮影、そして登壇者自身の「エゴサーチ」事情までが語られた。
登壇者の挨拶と、それぞれの役
役所はまず、高瀬川ならこういう場が大好きだろうが自分はどうも苦手だと笑わせた。そのうえで、脚本の宮藤、演出の金子、プロデューサーの磯山のチームに初めて参加し、登壇した俳優たちと仕事ができたことを「とても幸せ」と述べた。
賀来賢人は売れない劇作家・岡本を演じる。宮藤作品に憧れてこの業界に入ったと明かし、今回のオファーと、役所との初共演を光栄だと語った。松山ケンイチは助監督の川島役である。作中では撮影の裏側も描かれ、観客の知らない世界として楽しめるはずだと話した。江口のりこは高瀬川の妻・マチ子、吉田羊は高瀬川の元妻で所属事務所社長の野々村ヨウコを演じる。吉田は役名を一度言い間違えて笑いを誘った。さらに、まだ作品を見られない観客がこれだけ集まったことに作品への期待の高さを感じると付け加えた。
上川周作は高瀬川の元付き人兼運転手・大森役。山本博はベテランのプロのエキストラ役で、「なんでお前がここにいるんだと思ってると思いますけども」と自虐を交えつつ、共演者の名前を聞くたびにすごい作品に出たと感じたと語った。坂井真紀はサウナ店の社長の愛人役。磯村勇斗は、現場で忘れられない経験をたくさんした、幸せな現場だったと振り返った。
金子監督は全話のうち第1、2、5、7話を担当した。作品について「どんだけ褒められても褒め足りない元俳優」と、彼を取り巻く人々のドラマだと説明した。登壇している本物の大物俳優たちが、どれだけ褒められたいと思って演じたかはわからない。ただ、なりふり構わず、今まで見たことのない姿を惜しみなく見せてくれたという。考察するような作品ではないので、気楽に笑って楽しんでほしいと呼びかけた。
「3歳児と変わらない」承認欲求というテーマ
このチームは日本のドラマ史に残る作品を生んできた。今回何を意識したのかと問われ、金子監督は承認欲求の普遍性を挙げた。人は物心ついた3歳ごろに「すごいね、よく食べたね」と褒められることから始まる。小学生になれば友達に、社会に出れば先輩に認められたくなり、出世すれば役職で認められたくなる。最後は一国の大統領になっても、まだ褒められたがっている。監督はニュースを見ていてそう感じるという。どれだけ偉くて地位があっても、その気持ちは3歳児と変わらないというのが監督の見方である。
だからこそ全員が共感できるテーマだと監督は考えた。役所演じる高瀬川や周囲の人々を通して、それが面白おかしく伝わればいい。見た人が、少し腹の立つ人を許せるようになったり、優しい目で見られるようになったりしたら「おいしい」。そんなつもりで作ったと話した。
役所広司が出演を決めた理由と、褒める現場
役所はもともと宮藤の世界が好きで、その人物造形に強い興味があった。以前一度宮藤作品に出演したことがあり、打ち上げで宮藤に「またやりましょうね」と言われた。すぐ次が来ると思っていたが、実際に声がかかったのは何年も後で、磯山から依頼を受けて出演が決まったという。
脚本を読んだ最初の感想は「セリフ長いな」。それでも面白いと思った。ただ、読んでいるだけで面白い脚本を人間が演じて面白くなくなったらどうしよう、と弱気になりかけたという。ところが現場では、監督が「俳優は褒めておけば良くなるだろう、機嫌がいいだろう」という調子で褒めてくれたので、それに乗れたと役所は振り返った。
これに対して金子監督は、褒めたというより、むしろ「そんなにやって大丈夫ですか」と心配になったと明かした。もう少し抑えるかと思ったら、役所はどんどん踏み込んでくる。だから見ないと損だ、と重ねた。
サウナ店の「楽屋」で始まるセリフ合わせ
高瀬川はどん底に落ちた末、サウナ店でアルバイトを始める。そこで共演が多いのが賀来と坂井である。坂井によると、店のシャツを従業員として着るだけで、役所、賀来、自分の間に「同志感」が生まれた。ずっと同じ場所、同じ楽屋で過ごしたという。
賀来が印象深かったと語ったのは、役所のセリフ量だ。役所は全シーンに出演しており、セリフが膨大になる。自然とセリフ合わせが始まるのだが、賀来は「役所広司と本読みをさせていただけてる」というだけでニヤニヤしていたと話した。
役所の説明はこうだ。待機場所で各自が台本を見ているとき、自分が最初のセリフを口にすると、坂井がすぐに応えてくれる。続いて賀来も応える。自分のためにみんなが付き合ってくれた、という感覚だったという。賀来は、こちらこそやりたかったと返した。ただ、いつ始まるかわからない。お茶場でお菓子をいじっているときに始まることもあり、すぐ反応できるかを試されたと笑った。
コミカルな演技にアドリブは多かったのかと問われると、賀来は「ないと思います」と答えた。宮藤の脚本で演じるのは今回が初めてで、大ファンでもある。だから一言一句間違えずに言うことを自分の務めと考え、楽しく丁寧に演じたという。見どころとしては、何通りもの役所が見られる豪華さを挙げた。もう一つは磯村が演じる村井の「様子のおかしさ」で、見ていて「マジか」と思ったそうだ。坂井は、役所が熱心に練習していたアウフグース(サウナで熱波を送るパフォーマンス)の場面を推した。
松山ケンイチの助監督役と「かわいいおっさん」
松山演じる川島は、いつか監督になる夢を追う助監督で、ロケのためにサウナ店を訪れる場面もある。松山は、この仕事を始めてからずっと目の前に助監督がいたと話す。何十人もの助監督を見てきたので、演じられたのはうれしかった。皆の真似をしているだけだとも思ったが、個性的な助監督も多いので、自分なりの色を出せたらと考えて演じたという。
役所との共演について松山は、表舞台の裏側で、制作の裏の本音を語り合うような描写が多かったと説明した。高瀬川という人物の裏側に接している感覚があり、「役所さん、かわいいおっさんだな」とずっと思っていたという。隣で頷いていた吉田も「すごいかわいいです。全身かわいいです」と同意した。
役所も、自分たちは長年助監督を見てきたと応じた。真面目な川島のような助監督はいい、と評価する。作中で高瀬川は川島の「遺作」に関わる流れになるという。監督を目指す助監督はたくさんいるが、こういう助監督がいたら自分も絶対に出たいと思わせるところを松山は演じてくれた、と役所は述べた。
浜田雅功の「意外な」現場での姿
高瀬川のライバルとなる売れっ子俳優は浜田雅功が演じた。松山によると、浜田の撮影初日もサウナ店のシーンだった。本人は緊張していると言っていたが、役所に顔をものすごく近づけ、煙を吐いていたという。
役所は、コメディの現場なので、お笑いにうるさい浜田に「こんなんじゃ笑わへんぞ」と言われるのではと身構えていた。だが浜田は、とても真面目に俳優として接してくれたという。
バラエティでの浜田を知っているのは自分くらいだろう、と前置きして話したのは山本である。バラエティでは浜田はメインなので、収録が始まるときに入り、終わればすぐ出ていくのが普通だ。ところがドラマの撮影では、空き時間やセッティング中にずっと静かに座って待っていた。「何待ち?」とも「押してるの?」とも一切言わない。その姿が新鮮だったという。
金子監督は、浜田が撮影現場をリスペクトしてくれていると強く感じたと話した。監督から見れば浜田は大先輩だが、浜田は敬語で話した。中には、浜田に突っ込まれたくて、わざとボケたことを言うスタッフもいた。浜田はそれに対しても「いや、それはちょっと違うと思いますね」と丁寧に返し、叩くような突っ込みはしなかった。それを見て、本当に気を遣ってくれていると毎日感じたという。
二人の妻から見た高瀬川
吉田と江口が演じる元妻と妻は、どちらも高瀬川のことを覚えていない。高瀬川はそれに打ちのめされ、かつて傲慢だった自分と向き合うことになる。高瀬川の魅力を問われた吉田は、とにかく何においても全力な点を挙げた。人気絶頂のときに調子に乗る様も全力、一度忘れられてゼロから再出発する一つ一つの様も全力だという。妻たちとの関係は良くなかったが、娘と息子には愛情深く、その仕草が愛おしかった。承認欲求や嫉妬、妬みといった、本来なら人が隠したい感情をさらけ出す正直さも愛おしいと語った。江口の答えは短く、「頑張り屋さん」なところが素敵だというものだった。
おすすめのシーンとして、吉田は自分が演じるヨウコが同じ俳優を「2回スカウトする」場面を挙げた。江口は、台本を読んで一番面白かったという、高瀬川が京都の撮影所に行くパートを推した。
役所は、こんな素敵な二人を妻にしながら高瀬川は浮気ばかりしていると苦笑した。一生懸命嘘をつくがバレバレで、「そんな嘘あるか」と言われても突き通す。そこが高瀬川のかわいいところだという。吉田は、日本の俳優全員が役所との共演を望んでいるはずだと言い、元妻役とはいえ共演できて「いつ死んでもいいなっていうぐらい」幸せだったと話した。江口は、監督に「こう動いてください」と言われても、役所はほぼ「はい」としか言わずにすぐやってみせる、と印象を語った。それがかっこよかったという。賀来も、役所はいつも「やってみます」と言って実行していたと証言した。
上川周作とロバート山本の役づくり
上川演じる大森は、傲慢だった頃の高瀬川にひどい扱いを受け、深く恨んでいる。緊張感のあるシーンが多く、上川自身も緊張したままクランクインを迎えた。初日のリハーサル後、本番までの間に一人で悩んでいると、金子監督と役所が演出について話す声が聞こえてきた。役所は「大森君の芝居に合わせていこうと思います」と言っていたという。上川は一瞬、何にだろうと戸惑った。だがそれ以上にうれしかった。緊張している自分に、どんな球を投げても受け止めると言ってくれているように感じ、思い切っていこうと決めたという。
作中には、大森がかつての仕打ちをやり返す場面もある。上川は、実際にそういう経験はないが、役所を見ながら想像をかき立て、もっと言ったらどうなるかと現場を楽しんだと話した。役所は、こんな人間がいるんだなと思ったと応じ、こうやって恨まれることもあるから自分も気をつけなければと笑わせた。上川の大森は本当に面白く、現場でも皆が笑っていたという。
山本が演じるのは、どんな撮影でも背景に溶け込み、存在感を出さないプロのエキストラだ。一方の高瀬川は何をしても存在感が強すぎ、ADやスタッフにダメ出しされる場面もある。山本は、自分にはもともと個性がないので役作りというほどのものはないと謙遜した。そのうえで、今も実際にボランティアエキストラとして撮影に参加していると明かした。最近も参加したかった作品に出たが、一日誰にも気づかれずに帰ってきたという。その時の気持ちを思い出して役に生かした。現場で見たベテランエキストラの姿勢も参考にした。監督の声が届いていないところに指示を回したり、「革靴持ってきてます」「帽子3パターンあります」と準備していたりする人たちだ。作中で高瀬川に上から目線で演技論を語る場面については、大富豪のジョーカーをスペードの3がやっつけるような瞬間で、面白い経験だったと語った。役所は、山本に出会わなければ高瀬川は復活できなかったと持ち上げた。高瀬川は「普通」がわからない男だからだという。
磯村勇斗の村井と劇団ウイスキーボンボン
磯村は、劇団ウイスキーボンボンの看板俳優・村井を演じる。これまでも宮藤作品で印象の強い役を演じてきたが、村井は中でも強烈だと司会者は評した。役作りのポイントを問われた磯村は「肉体作り」と答えた。肉体作りによって芝居が生まれるという考え方があり、今回それを試してみたという。
賀来は村井について、やられたというより「怖くなっちゃって」と表現した。何をしているのか一つも理解できず、ただ圧倒される瞬間があったという。しかも磯村本人はストイックに向き合っていて、それがおかしすぎたと話した。磯村は、舞台に立たせてもらい、役所に見られている状況はこんな機会はないと思い、自分のステージのつもりで演じたと語った。
劇団のシーンで印象に残ったことを聞かれると、賀来は劇団員たちの役名が好きだと答えた。ライアン・ゴズリングをもじったような名前などを挙げ、そこに狂気を感じると笑った。磯村は、劇団員役の共演者が村井の暴れぶりをすべて受け止め、嫌な顔一つせず芝居に乗ってくれたことに感謝した。それでも、本当は嫌だったのではないかと、毎回家に帰って夜に思い出してしまうほどだったという。
ザ・スズナリでの実際の舞台公演、役所は23年ぶりの舞台
作中には、エピソードの一つとして舞台公演が登場する。司会者によれば、これを実際に下北沢のザ・スズナリで5回、本当に上演したという。役所にとっては23年ぶりの舞台出演となった。
きっかけは役所自身の発言だった。初めて宮藤と会ったとき、最後に舞台公演の場面があると聞いた。それで軽口のつもりで、せっかく宮藤の脚本なのだから本当に芝居としてやったらどうかと言ったら、実際にやることになっていたという。稽古が始まると、磯村も自分もセリフを覚えられるかという恐怖があった。普通の観客の前で本当に上演するからだ。それでも23年ぶりに、観客の反応によって演じ続ける勇気が湧いてくる感覚を思い出したと語った。
磯村は、稽古から含めて夢のような時間だったと振り返った。役所は立ち稽古の段階から台本を一切持たず、セリフがすべて入っていて、とにかくエネルギッシュだったという。一日一日が終わっていくのがどこか寂しいほど、濃厚で貴重な時間だったと話した。
「俺のこと、なんか言ってた?」と気になった経験
タイトルにちなみ、自分の評判が気になった経験を聞かれた。松山は、ドラマの放送直後からずっとSNSと「向き合っている」と即答した。感想がすべてだと考えているので、自分で見るより先に感想を読み、そのうえで作品を見たい派だという。今回も完成版を第2話の途中で止めている。配信が始まったらSNSと一緒に見るつもりで、それを「新しい楽しみ方」と表現した。
吉田もエゴサーチをするという。寝る直前に検索して寝て、朝起きて一番に検索する。寝ている間に1件増えているのではないかと思うからだ。配信開始の22日からもやるだろうと話した。
エゴサーチはしなさそうだと振られた役所も「しますよ」と答えた。こうしたイベントの後や映画の上映後は気になって仕方がないという。「つまらなそうなドラマだ」と書いている人がいるのでは、と冗談めかしつつ、会場の観客にも語りかけた。
観客からの質問:役所広司の「七変化」と、忘れられたら誰に思い出してほしいか
続いて、来場者が事前に書いた質問に答えるコーナーに移った。一つ目は、予告編でも話題のアウフグース姿をはじめ、劇中の役所の「七変化」でどれが衝撃的だったかという質問。賀来はサウナの白い衣装姿がかわいいと答え、ロケバスで弁当を食べる役所も好きだと挙げた。
山本はこの弁当にまつわる話を明かした。エキストラが集まる場面で、雑多に配られた弁当を食べるシーンがある。撮影直前、役所は弁当置き場でずっと弁当を見比べていた。後で聞くと、アジフライのサイズが一番いいものを探していたという。山本によれば30個ほど見ていたそうで、そこまで画にこだわるのかと驚いたと語った。役所本人は覚えていないと笑った。坂井は、喫茶店の場面で役所がメインのカップルの後ろに座る白いセーターの客を演じたことを挙げ、背景に完全に溶け込む「普通さ」がすごかったと話した。
二つ目の質問は、高瀬川のように突然世界から忘れられたら、まず誰に思い出してほしいか、何と声をかけるか。吉田はマネージャーを挙げた。自分の窓口として各所を営業してくれる人なので、まず思い出してもらい、一から売り込みに行ってほしいという。坂井は家族に「お母さんだよ」と言うと答えた。江口も身内を挙げ、生活しなければならないので「お金を借ります」と答えて笑いを誘った。上川は、自宅の目覚まし時計に自分の声で「おはよう、朝だよ」と録音しているので、家族に「これ俺の声だよ」と聞かせたいと話した。
三つ目は、誰も自分を知らない状況になったら何をしたいか。賀来は、今の生活に困っていないとしつつ、俳優でなければやってみたかったという古着屋をやりたいと答えた。髪を伸ばしてだらしない格好をしたいという。松山は、誰も自分に気づかないのだから俳優のスキャンダルを追う「パパラッチする側」に回り、どんな裏側が出てくるのか見てみたいと話した。磯村は、渋谷のスクランブル交差点で自撮り棒を持ち、信号が青になった瞬間に叫ぶようなふざけたYouTube動画を撮りたいと答えた。
撮影の苦労:エキストラの勘違いと、グローブ座の『リア王』
最後の質問は、撮影で最も苦労したことや驚いたことについて。役所は、高瀬川がホームレスになり、髭だらけの汚れた姿で看板持ちのアルバイトをする場面を挙げた。その現場にいたエキストラが「VIVANT」と口にしたという。『VIVANT』のシーズン2の撮影だと思ったのではないか、と役所は推測する。エキストラは当日どんな作品の撮影か知らされていないので、そういう人もいるのだろうと話した。
金子監督が最も大変だったと語ったのは、第1話の冒頭だ。役所がロンドンのグローブ座で『リア王』を演じる場面から物語が始まる。海外で多くのエキストラを集め、由緒ある劇場を何日も押さえて撮影すること自体が大変だった。しかしそれ以上にすごかったのは役所の準備だと監督は言う。セリフは英語で、しかも400年前の、イギリス人でも聞き取りにくい特殊な英語である。役所はそれを完璧に身につけ、長いセリフを演じた。準備は1年以上前から始めていた。監督が3カ月ほど稽古を見た時点で完璧に思えたが、本人はまだダメだと言い続けたという。最終的には、グローブ座で演出に携わる人たちが見ても称賛するレベルに達したと監督は語った。
役所は、イギリス人の前で英語の芝居をして「この人、何語を喋ってるんだろう」と思われるのは嫌だったので必死だったと話した。その場に立ち会った吉田も補足した。イギリスの人々は幼い頃からシェイクスピアに親しんでいる。だから、たとえフィクションのドラマの一場面でも、シェイクスピアのセリフを覚えて舞台で語るだけで敬意を払う。最初のリハーサルで役所が場面を演じ終え、カットがかかると、会場から大きな拍手が起きたという。吉田は「あれは感動しましたね」と振り返った。
アウフグースでの祝福と、役所広司からのメッセージ
会見の終盤には、作中のサウナシーンにも登場するアウフグースのパフォーマンスで作品の完成を祝った。アウフグースの監修を務めたパフォーマーがラベンダーの香りの熱波を送り、最後は会場全体で「整った」の掛け声で締めた。司会者からは、劇中歌を収録したオリジナル・サウンドトラックが10月23日から配信されることも告知された。
最後に役所は、自分が出ているので作品が良いのか悪いのか正直わからないと前置きした。それでも、宮藤の脚本に金子と磯山のチームなら面白くないわけがないと思う、と語った。登壇した俳優たちは本当に魅力的で、最終回に向けてどんどん盛り上がるドラマになっていると思うので、まずは見てみてほしい。そう呼びかけて会見を締めくくった。
最後に登場していただくのは。
ある日突然、世界から忘れ去られた大物俳優。もう一度スポットライトを浴びることはできるのか。承認欲求モンスター、高瀬川玄、役所広司さん。
Netflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』、キャスト、監督の皆様です。改めて大きな拍手をお願いします。まずは皆様より、ご来場の皆様にご挨拶いただこうと思います。本作の完成を迎え、今のお気持ちも含めて伺えればと思います。ではまず役所さん、お願いします。
こんにちは。役所です。今日はお忙しい中、お越しいただきましてありがとうございます。僕が演じた高瀬川玄だったら、こういう場が大好きなんだと思うんですけど、僕はどうも苦手なんですけど。でも、脚本の宮藤さん、演出の金子さん、プロデューサーの磯山さんのチームに、今度初めて参加させていただいて、素晴らしい、ここにいらっしゃる俳優さんたちと仕事ができたことをとても幸せに思います。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。では賀来さん、お願いします。
はい。皆さん、こんにちは。賀来です。売れない作家、岡本という役をやらせていただきました。個人的に、本当に宮藤さんの作品に憧れて僕はこの業界に入ったので、今回こうやってオファーをいただいて、そして役所さんと初めてご一緒できて、本当に光栄なお仕事で、本当に幸せな時間を過ごさせていただきました。なので、見ていただけて本当に幸せでございます。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。松山さん。
はい。今日はどうもありがとうございます。川島役をやらせていただきました松山です。撮影もすごく楽しかったんで、結構、撮影の裏側というか、僕、監督の役なんで、そういう部分も多分皆さん知らない世界だと思うので、そういうのもすごく楽しめると思います。楽しみにしててください。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。江口さん、お願いします。
はい。江口のりこです。高瀬川マチ子役をやらせていただきました。撮影はとても楽しかったです。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。ありがとうございます。磯村さん、行きましょう。
はい。本日このように迎えることができて、とても光栄です。この現場では本当に忘れられない経験をたくさんさせていただいて、とても幸せな現場でした。本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。上川さん、行きましょうか。
高瀬川玄さんの付き人役、演じました、大森役の上川です。今日はありがとうございます。本当に公開が楽しみです。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。山本さん、行きましょうか。
はい。プロのエキストラ、ベテランエキストラ、刈谷をやりました山本博です。よろしくお願いします。なんでお前がここにいるんだと思ってると思いますけども。
いやいやいや。
本当に出演者の名前を聞くたびに、すごい作品に出させていただいたんだなっていうことで、とても楽しい経験をさせていただきました。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。坂井さん。
はい。こんにちは。坂井真紀です。今日はありがとうございます。私は、サウナ白の社長の愛人のチヂミという役をやらせていただきました。この作品を早く皆さんに見ていただきたいなと思っておりましたので、今日はたくさん魅力が伝わるようにと思います。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。吉田さん、お願いします。
はい。皆さん、こんにちは。吉田です。今日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。私は役所さん演じる高瀬川の元妻、そして所属事務所の社長、野村ま子、あ、違う、野々村ヨウコという役を演じております。ごめんなさい。
ちなみに今日いらっしゃってるお客様、皆さんは別にご覧になれるわけではないんですよね。
はい。まだこの時点ではご覧になってない。
この後、見れるんですか?
いや、今日はこのイベント。
そうですよね。見れるわけでもないのにこんなにたくさん集まって、やっぱり皆さんのこの作品への期待値の高さをひしひしと感じております。楽しい時間になるように頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。では最後に監督、お願いいたします。
はい。1話、2話、5話、7話を監督させていただきました金子です。本日は皆さん、お越しいただきましてありがとうございます。『俺のこと、なんか言ってた?』っていうタイトル通り、どんだけ褒められても褒め足りない元俳優のドラマなんですが、それを取り巻く周りの皆さんのドラマになるんですが、本物の、ここにいる大物俳優の皆さんが、どれだけ褒められたいって思ってやったか分かりませんけど、本当、なりふり構わず、今まで見たことのない姿、皆さん、出し惜しみなくいっぱい見せてくれました。
なんで、絶対見ないと損すると思いますんで、皆さん、この後からだと思いますけど、ぜひ、考察とかそういうのはないですけど、気楽な気持ちで笑って楽しんでいただけたらなっていうふうに思ってます。本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。では、時間の許す限りお話を伺いましょう。一旦、この後は撮影OKですが、フラッシュは後ほどまでお控えください。
改めてまた監督に伺いたいんですが、私が先ほどご紹介したように、監督、宮藤官九郎さん、磯山晶さんのチームは、これまで日本のドラマ史に残るような名作を数々生み出してこられました。今回、本作ではどんなことを意識して作られたんでしょうか?
承認欲求っていう話で、本当、全世界、万国共通、人はみんな褒められたかったり認められたかったり。しかもそれ、多分、物心ついた3歳ぐらいから、最初は「すごいね、よく食べたね」から始まって、小学生になって友達にも認められたりとか、社会に出て先輩から認められたりとか。そのうち出世していくと今度は役職で認められたりとか、もう最後は一国の大統領でもまだ褒められたいってね。今ニュースで見るのを見ると、人はみんな褒められたくて認められたいんだなっていうのが、これも全員が共感できるテーマだなと思って。
そんな、どんだけ偉くて地位があっても、その気持ちって3歳児と変わんないんですよね、きっと。そんな感じが役所さんを通して、周りの皆さんを通して、面白おかしく見てもらって、共感してもらえたらなと。そうすると、ちょっとむかつく人もちょっと許せるようになったりとか、優しい目で見れるようにもしなったら、なおいいし。そういうつもりで、気持ちで見てもらえたらいいなっていうふうに思って作りました。
実は私はもう見させていただいて、むちゃくちゃ面白かったんですけれども、監督がおっしゃるように、今まで見たことがない役所広司さんを見ることもできるという。今回オファーを受けた時に、どういうところでこれやってみようというふうに思われたんですか、役所さん。
いや、もう宮藤官九郎さんの世界は好きで、彼の人物の造形っていうのはすごく興味はあったし。以前一度、ちょっと出演したことがあって、その時に宮藤さんが、打ち上げの時ですかね、「またやりましょうね」って言うんですよ。すぐ来ると思ったら、もう何年も後になってやっと来た。磯山さんの方から声がかかって、やることになりました。
脚本を受け取って読まれてどうでした、最初。
ええ、セリフ長いなって思って。でも面白いなと思って。でも、この脚本を読んでるだけで面白いのを、人間が演じたら面白くなくなったらどうしようっていう、そういう弱気になりかけましたけども。でも現場に行ったら、監督が、俳優っていうのは褒めときゃ良くなるだろう、機嫌がいいだろうという感じで褒めてくださったので、やりました。
監督も、高瀬川というか、その役所さんを褒めて。
いや、褒めてっていうか。
褒めて褒めて。
そんなにやって大丈夫ですかって、逆に心配になっちゃうというか。役所さん、もうちょっと抑えられるかなと思ったら、どんどん来られるんで。だから、見ないと損だと思うんですけど。
はい。素晴らしかったです。本当に素晴らしかったです。これ、本当楽しみにしていてください。この作品の中では、役所さん演じる高瀬川という男が、様々な場所でたくさんの人と出会いながらストーリーが進んでいきます。
ここからは役やその関係性に沿いながらお話を伺っていきます。まずは、高瀬川がどん底の淵に立った中で、アルバイトとして働くことになったサウナ白樺というお店があるんですが。そこでバイト仲間で劇作家、岡本哲役の賀来さん、チヂミ役の坂井真紀さんとの共演シーンが多いんですが、これ、特にやっぱり和気あいあいとしていて、見てる方もなんか笑ったり、爆笑したり、好きなシーンだったんですが。撮影現場、まずどんな感じだったんですか、賀来さん、坂井さん。
いや、もう本当楽しかったです、僕。
ね、楽しかったな。みんなで、あそこにあるサウナ白樺のシャツを、従業員で着るんですけれども、役所さんも賀来も私も、それを着ただけでなんか同志感が。
そうですね。ずっと同じ場所で、ずっと同じ楽屋で。すごく印象的だったのが、役所さん、本当に全シーン出られてるんで、膨大なんですよ、セリフ量が。自然とセリフ合わせみたいなのが始まるんですけど、僕は勝手に、ただ役所広司と本読みをさせていただけてるっていう、もうそれだけでニヤニヤしてました。
思ってた。
はい。
これ、監督も申しましたが、皆さん一人一人が素晴らしいお芝居してる中で、特に賀来さんのコミカルな演技も私も大好物なんですけども。今回、気持ち良さそうにやってらっしゃいましたが、アドリブとかも結構あったんですか?
いや、ないと思います。というのも、宮藤さんの本が初めてっていうことがあって、僕、本当に大ファンだったんですよ。なので、一句間違えないで言うことが今回の僕のあれかなと思って、すごく楽しく丁寧にやらせていただきました。
じゃあ、賀来さん、坂井さんに伺いたいんですが、ここ見てほしいなという、ご自身もしくは共演者のシーンでもいいんですが、ネタバレを気にしながらも、賀来さん、このシーンは見逃さないでほしい、どういうところがありますか?
やっぱり、何通りの役所さんが見れるんだろうっていう豪華さと、あとは個人的には、村井っていうキャラクターがいるんですけど。
はいはい。くってされましたけど、今のは。
様子のおかしさみたいなのは、僕はすごい見てて、「お、マジか」って思ったんで。
なんかね、磯村君。
はい。おかしい人間をやっております。
相当すごいですから、これ。ありがとうございます。坂井さん、どういうシーンが?
そうですね。役所さんが本当に練習たくさんされてた、熱波って言うんですか、あれは。
アウフグース。
アウフグース。熱波ですかね。
はい。熱波シーン。ぜひ見てください。
役所さんは、このサウナ白でお二人との共演シーン、改めていかがでした?
さっきセリフ合わせって賀来が言いましたけど、待機してる場所があって、それぞれ賀来君も坂井さんも台本を見てるんですけど、僕もセリフ覚えなきゃいけないんで、最初のセリフをぱっと言うと、坂井さん、すぐ答えてくれるんですよ。そうして賀来君も答えて、僕のためにみんな付き合ってくれたって感じですね。
賀来さんからしたら、ただでこんなことができるな。
そう、こっちはやりたいんです。ただ、いつ始まるか分かんないんで、ちょっとお茶場でお菓子とかいじってる時も始まったりする。その時にすぐ行けるという、反応は試されましたよね。
逆に役者としてもいいものを学んだってね。ありがとうございます。
そのロケを行うために、松山さん演じる川島もこのサウナ白樺を訪れるシーンがあります。監督になるという夢を追っている助監督の役でした。改めて、この川島という役を演じられていかがでした?
自分がこの仕事を始めてから、ずっと目の前に助監督さんがいるわけなんで、もう何十人の助監督を目の前で見てたので、やれたのはすごく嬉しかったですし。ただ皆さんの真似してるだけだなと思って。でも個性的な助監督さんもたくさんいらっしゃるので、ちゃんと色を出せたらいいなと思いながらやってました。
改めて、役所さんとのシーンも多いんですけれども、共演されていかがでした、松山さん。
はい。結構、表舞台の裏側というか、制作の裏の本音を喋り合うっていうような部分だったりとか、そういう描写があるような気がするんですけど。高瀬川玄の裏側と接してるっていうか。なんで、役所さん、可愛いおっさんだなってずっと思ってました。
今、吉田さんもうんうんって頷いてましたが、やっぱり可愛いですか?
すごい可愛いです。全身可愛いです。
そうですか。役所さんは今、可愛いおっさんと言われましたが、松山さんとのシーンはいかがだったんですか?
そうですね。松山君も言いましたけど、僕たち監督を見てきましたからね。こういう助監督はいいですよね。こういう助監督は真面目で、ちょっと。僕は彼のところに居候なんかすることになるんですけども。でも、いつか監督をやりたいっていう助監督たちはたくさんいる中で、こういう助監督がいると、本当、自分は絶対出たいなというふうに思わせるようなところをやってくれたなと思います。
そして共演といえば、高瀬川のライバルで売れっ子俳優、壬生大也を演じたのが浜田雅功さんですが、松山さんも最高でしたね。
そうですね。僕、浜田さんが初日の時にもサウナのところだったんですよね。白樺での撮影だったんですけど、緊張してるって本人言ってたんですけど、めちゃくちゃ役所さんに顔近づけてましたよね。で、煙吐いてましたよね。可愛い悪いおっさんです、浜田さん。
悪いおっさん。役所さんも、あのシーンは相当面白かったですけどもね。いかがでした、浜田さんとの共演というのは?
いや、もうこのドラマ、本当コメディですしね。コメディには浜ちゃんもうるさいだろうと思って、「こんなんじゃ笑わへんぞ」って言われるんじゃないかと思って。でも、すごく真面目に俳優として接してくれましたね。
他の皆さんから見て、浜田さん、覚えてるエピソードとかある方います? 撮影現場でもそうですし、もしくは前室でもいいですけど、どんな感じでした、浜田さんっていうのは。普段は、あります?
すいません。バラエティの顔を知ってるのは僕ぐらいなのかなっていうのがあるんですけど。浜田さんが、あんなに撮影の待ち時間で何にも言わないことあるんだっていうぐらい、本当に。
ずっと喋ってるイメージが。
ずっと喋ってるんですけど、ドラマの撮影の空き時間とか、ちょっと待ち時間とかセッティング時間とか、ずっと静かに座って待たれてて。見たことないです。浜田さんが、大体もうメインなので、始まる時に入られて、そのまま終わったら出られるっていうパターンを見てるので、待ってるっていう姿が新鮮でした、僕は。
しかもじっと。
そうです。すっごい真面目に。「何待ち?」とか言わないんだと思いましたもん。
「なんか押してんの?」とかも言わない。
はい。「何待ちや」とかって言うっていう話あるじゃないですか。一切言わないで。
じっと待たれてたの。監督から見ても、今回演じた浜田さん、いかがでした?
すごく我々撮影の現場にリスペクトしてくださってるなっていうのをすごい感じまして。僕らからしたら浜田さんが大先輩なんですけど、敬語で話してくださいますし。ちょっと中に、僕はやんなかったですけど、突っ込まれたくてちょっとボケたことを言っても、やっぱり敬意があるからこうならないっていうのを見ましたね。
叩かれたいのに。
はたいてもらえなかった。「いや、それはちゃいますよ」。
浜田さん、これ絶対来るだろうっていうようなことを言ってみた。
多分、欲しくてボケてんのに。
そうじゃなくて、「いや、それはちょっと違うと思いますね」みたいな。「ちゃうやろ」、ポン、じゃなくて。っていうのを見て、本当に我々にリスペクトしてくださって、気を遣っていただいてるなっていうのを毎日感じました。
なるほど。素晴らしい演技ですから、これ楽しみにしていてください。
続いて、芸能事務所オフィスT&Gの社長であり、元妻、ヨウコ役の吉田さん、そして妻、マチ子役の江口さんに伺います。二人とも高瀬川のこと、記憶を全くなくしていて、高瀬川はそれにショックを受けて打ちひしがれるんですけれども。昔傲慢だった高瀬川と再び対峙していく中で、時に怒りながら、あとちょっと笑ってしまうようないろんなエピソードがあります。お二人からご覧になって、この役所さん演じた高瀬川っていう男の魅力は、どういったところにあると思われますか? 吉田さん、どうでしょうか?
そうですね。とにかく全力、何においても。人気者で、人気絶頂の時に調子に乗る様も全力だし、一回忘れられて、もう一回ゼロからリスタートする、その一つ一つの様も全力だし。また私たち奥さんとはあまり関係性が良くなかったですけれども、娘と息子に対してはやっぱり愛情深く、そして全力で。その一つ一つの仕草がとっても愛しいなと思いながら見てました。
また、承認欲求とか嫉妬とか妬みとか、本来なら人間なら隠したいような感情を、本当にさらけ出して見せてくださる。その正直さっていうのも愛しい部分だなと思いながら見てました。
江口さん、どういうところが高瀬川は魅力的なんでしょうか?
頑張り屋さんなんだと思います。そこが素敵だなって思います。
なるほど。お二人のシーンでもいいし、他のシーンでもいいんですが、このシーンおすすめですよっていうふうなシーン、ネタバレを気にしながらも、吉田さん、このシーン見逃さないでほしい。
おすすめしかないけど、どこかな。そうですね。自分が関わったシーンで言うと、私演じるヨウコさんが、同じこの俳優さんを二回スカウトする、そのシーンはぜひ見ていただきたいです。
なるほど。分かりました。江口さんは、このシーンおすすめって言えます?
私は台本を読んだ時に、高瀬川が京都のスタジションに行くパートがあるんですね。そこが一番面白かったので、ここは本当に面白いと思います。
なるほど。これ見れば分かります。「ああ、ここだ」っていうね。分かりました。役所さんは、この妻、元妻の二人と共演されて、今回いかがだったんですか、現場は。
いやあね、こんなお二人の、素敵なお二人なのに、浮気ばっかりしてる。
そうでした。
でもね、一生懸命っていうか、一生懸命嘘をつくんですけど。でもそれはもうバレバレなんですよね。そこがいいとこですね、高瀬川ってね。もう「そんな嘘あるか」って言うんですけど、バレてるんですけど、つき続けるんですかね。可愛い男です。
吉田さん、今、可愛いって話ありました。改めて今回、役所さんとの共演はいかがだったんですか?
本当にさっき賀来が言ってましたけども、おそらく日本の俳優全員が役所さんと共演したいと思う中で、元ではありますけども、妻役をやらせていただいて。本当に、いつ死んでもいいなっていうぐらい、幸せな撮影でした。
そうですか。分かりました。江口さん、どうでした、今回共演されて、役所さん。
私も最高に嬉しかったです。
撮影の合間にお話ししたとか、覚えてることとかあったりします? ちょっとこの話した。
私は役所さん、素敵だなと思ったのは、監督が「こうしてみてください」「こう動いてください」って言った時に、大体「はい」しかおっしゃらない。そこが本当に、かっこいいなっていう。
かっこいいです。役所さん、それ決めてるんですか? 言われたら、「はい」ってやるっていう。
もう、とりあえず「はい」って。
賀来さん、なんか見ました? そういうシーンとか。
はい。そうなんですよ。全部「はい、やってみます」って言ってやられる。浜ちゃんも「はい」って言ってるんです。
ありがとうございます。続いて上川さん、山本さんにお伺いします。
上川さん演じた大森というのは、高瀬川の元付き人兼運転手ですけども、傲慢だった当時の高瀬川からひどい扱いを受けて、もう心底憎んでいるという役柄でした。役所さんとのシーンも多かったと思うんですが、今回、現場いかがだったんですか?
そうですね。本当にそういう役だったんで、緊張感あるシーンが多かったんですけど。僕自身も緊張してクランクイン初日を迎えて、どうしようかなって。リハーサルを終えて、本番までの間に一人で悩むというか、考えてたら、金子監督と役所さんが、多分演出のお話をされてたと思うんですけど。その時に僕、そのお二人の話には参加してなかったんですけど、役所さんが「でも、大森君の芝居に合わせていこうと思います」って言ってるのが聞こえて。
何だろう、怖かったんですけど、でも一回飲み込んで。それがなんか、それ以上に嬉しかったんですよね。緊張してる僕を、何でも球を投げたら受け止める、受け止めるよって言ってくださってるように感じて。なんで、思い切っていこうって思いました。感謝してます。
見たら分かると思うんですが、上川さん、昔いろいろひどいことをされたんで、逆にひどいことをやり返すシーンがあったりするじゃないですか。あれ、どんな気持ちで、役所さんに対して普通絶対できないようなことを思いっきりやってましたけど、ああいう時ってどんな気持ちで?
そうですね。自分は実際にはそういう経験はないんですけど、役所さんを見ながら想像をかき立てるっていうか。どんどんもっと言ってみたらどうなるかなっていう、その現場を楽しもうっていう感じでしたね。
役所さんもまさに、ついていくというか、好きなようにやっていいよっていうね。思い切ってどんと来いみたいな感じだった。
こんな人間っているんだなと思って。でもやっぱりね、こうやって恨まれるってことは、自分も気をつけなきゃいけないなと。いろいろね。でも本当、大森役の上川君、本当面白かったですよ。現場もみんなが笑ってましたし。
ありがとうございます。そして山本さんが演じる刈谷というのは、先ほどおっしゃったプロエキストラとして、どんな撮影でも背景にすっと溶け込む、存在感を出さないという、素晴らしい演技をすると。一方、高瀬川というのは何をやっても存在感が強すぎて、ADさんとかスタッフとかにもダメ出しを食らうようなシーンもありました。山本さん、今回刈谷というプロエキストラを演じるにあたって、どんな役作りをされたんでしょうか?
いや、役作りも何も、そもそもどんだけ頑張っても個性がなかったもので、自分に。そうなんですよ。だから役作りというよりも、エキストラの、本当に参加されてる方の気持ちというか。実際、自分もボランティアエキストラとか参加するんですけど、誰にも気づかれず一日終わって帰ってくるので。
最近でもやるってこと?
そうです。
そうなんですか。
やってます。この間は、やりたい役やってきました。気づかれないんですよ。
本当に気づかれない?
本当に気づかれない。
なんでそんなことやってるんですか、エキストラを今。
それは参加したい作品だったので、ボランティアエキストラで参加させていただきましたけど。
でも、何かいるでしょ、やっぱり。「ロバートさんでしょ」とか言って。
いや、言われないんですよ。本当に誰にも気づかれずに現場に溶け込んで。だからそういう時の気持ちを思い出して。ベテランエキストラの方って、「あ、なるほど、ああいうふうに監督の声が届いてないところをみんなに回してるな」とか、「僕、革靴持ってきてますよ」とか、もう姿勢が違うので。
「帽子、3パターンあります」みたいなエキストラさんって、もうベテランなんですよ、今回。
そうなんですよ。だからそういう方をイメージさせていただいて。ちょっと高瀬川さんに、役所さんに上から僕が、みたいな。大富豪のジョーカーをスペードの3がやっつけるみたいな瞬間がありましたけど。面白い経験させていただきました。
演技論をね、上から目線で言ってみたりとかしてましたけど。
演技論って。
これ、役所さん、考えたら、このキャスティング最高だったわけですね。まさに山本さんがその役をやるっていうのは。
そうです。もうこの山本さんに出会わなかったら、高瀬川は復活できなかったと思う。この普通っていうことが分からない男ですからね。
分かりました。ありがとうございます。続いて劇団ウイスキーボンボンについて伺っていきます。
まずは看板俳優の村井タケル役の磯村さんに質問ですが、宮藤官九郎さんの作品で、これまでもインパクトのある役柄をいろいろやってこられましたが、その中でもこの村井タケルは相当なインパクト。もう目が離せないっていう。磯村さん、今回、役作りのポイントとか伺ってもいいですか? どんな感じで演じられたのかっていう。
そうですね。肉体作りですかね、やっぱり。
すごい肉体してましたよね。
そうですね。やっぱり肉体作りによって芝居が生まれてくるって考え方でやっている。
そういうメソッド。
今回それをちょっと試してみようかなと思ってやってました。
バキバキでしたもんね、体ね。
おかげさまで。
賀来さん、改めてやっぱりそのシーンは、もうやられたって感じでした?
いや、やられたっていうか、なんか怖くなっちゃって。
どういうことですか?
何を人はしてるんだろうっていう、何一つ理解ができない。みんなただ圧倒されるみたいな瞬間があったので。ご本人、磯村君を見ていても、すごいストイックに向き合われてるんですよ。
そうですか。
それがもうおかしすぎて。多分、見ていただけたら分かると思います。
だから磯村さんも、これ、完全に村井も超真面目にやってるわけだし。ただ、役所さんが高瀬川としてじっと自分を見てる中で、ずっとあのお芝居ができるっていうのはすごいなと思って。
そうですね。やっぱりこんな機会ないと思ってやってましたね。ステージに立たせてもらって、高瀬川玄さん、役所さんに見られてるっていうのもあったんで、自分のステージだと思いながらやっておりました。
本当にもうびっくりするのがありますから、この後お楽しみにしていただければと思います。そのウイスキーボンボンという劇団なんですが、賀来さんとして、磯村さん、さらに中井さんとは劇団メンバーとして一緒の撮影も多かったと思います。撮影の時、印象に残ることってどんなことが。今のシーンもありましたが、賀来さん、ありました? 劇団としてのシーンの中で。
そうですね。僕は何よりも皆さんの役名が好きというか。田久さ子ですよ。
そうです。中井さんのね。
二萬田久子。
そうでした。
ライアン牛頭。
ライアン牛頭です。牛の頭と書いて。
やっぱりちょっと狂気みたいだなとは、ちょっと思ってますけど。
なるほど。磯村さん、改めて、こんなこと覚えてるなってありました? 劇団のシーン。
そうですね。やっぱり中井さんは素晴らしいですね。どんな村井の暴れ具合も全部受け止めてくださってたんで、すごい心配になりました。大丈夫、本当に嫌なのかなって。そんな顔も一切なしで芝居に乗っかってくださるんで。でも本当は嫌だったのかなとか、家に帰ると毎回、夜に思い出しちゃうんですよね。大丈夫だったかなとか。それぐらい素晴らしかったですね。
ありがとうございます。そして本作では、舞台公演もエピソードの一つとして登場するんですが、これ、本当びっくりしたんですが、実は実際に下北沢のザ・スズナリで舞台公演を5回ちゃんと行って。そういう画期的な、他ではやったことがないようなことをちゃんとやっているという。しかも役所さんは23年ぶりの舞台出演という。改めて今回の舞台、全編見たいと思ったんですが、あれ、どうだったんですか?
必死でした。でもね、僕、本当に初めて宮藤さんとお会いした時に、最後は舞台公演があるって言われたんで、軽口で「せっかく宮藤さん脚本だから、それちゃんと芝居でやっちゃったらどうですか」って言ったんですよ。そしたら、やることになってて。でもやっぱり、この芝居の稽古が最後に始まった時は、僕もセリフ覚えられるかなっていう恐怖がありましたけど。
普通のお客さんの前でちゃんとやるんですもんね。
そうなんですよ。ただね、やっぱり思い出しました。23年ぶりに、お客さんたちの反応によって、やり続ける勇気が出てくるんだなって思いましたね、改めて。
磯村さんも、改めて舞台どうだったんですか?
いや、もう本当にこんなことあるんだっていう、夢のような、稽古から含めて夢のような時間でして。本当に役所さん、立ち稽古のところから一切台本を持たずに、セリフも入っていて、とにかくエネルギッシュで。本当、僕は毎日毎日、一日一日が終わっていくのがすごいどこか寂しいと言いますか、濃厚で貴重な時間はないという。素敵な時間を過ごさせていただきましたね。
なるほど。ありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございました。
そしてもう一つ、この質問をぶつけたいと思います。承認欲求モンスター、高瀬川のように「俺のこと、なんか言ってた?」と気になってしまったような経験、エピソード。これ、役所さん、吉田さん、松山さんに伺ってみたいんですが。役所さん、なんか「俺のことなんか言ってたのかな」って気になったような経験、エピソード。
吉田さん、松山さん。
僕もですか?
はい。
僕は必ず、ドラマが放送された直後から、ずっとSNSと向き合ってますよ。
それ、向き合ってるって言い方。
はい。もう感想が全てだと思ってるんで。自分が見るより先に感想見ますもん、だって。
まずエゴサから始めて。
そうです。だからそっちを見て、見たい派です、自分で。
じゃあ、みんなここがいいって書いてくれるのを見て、改めて見て、「あ、やっぱりいいな」。
うん。だから今回も、2話の途中まででやめてるんですよ、僕。
そうなんですか。
はい。なので配信が始まったら、SNSと一緒に見たいなと思ってるんです。
新しい楽しみ方でしょ?
そう。止めずに見たくなるのを我慢して。
2話で止めてる。
はい。だからすごい楽しみです。
分かりました。吉田さん、なんかあります? 「私のこと、なんか言ってた?」って気になったような感じ。
私もエゴサします。
え?
はい。寝る直前にエゴサして寝て、朝起きて一番にエゴサします。寝てる間に一個増えてんじゃないかと思って。
じゃあ、新着2個ありました。
2個、なんだろうって。
じゃあ今回も22日からやるであろうっていう。
はい、そうですね。
役所さんはエゴサとかしないですもんね。
しますよ。
するんですか?
今日、こうやってイベントの後とか、映画の上映の後とかって、気になって気になってしょうがないですよね。
皆さんも急に、ちょっとドキドキするような感じでね。いいねがついてるんじゃないかとかっていう。
なんか、つまんなそうなドラマだって書いてる人がいるんじゃない?
いや、いないです。ないです。
なるほど。分かりました。皆さんからの質問、いろいろ答えていただきましたが、お時間も迫ってまいりました。さらに、実はここにいらっしゃってるご来場の皆さんからいただいた質問も、せっかくですからお時間の許す限り答えていただこうというふうに思います。コースターが並んでおります。裏をめくっていただきますと、質問とタイトルが、番号が書いてあります。それを言っていただくと、私の方からどんな質問だったかを皆さんにぶつけたいと思います。役所さん、一枚裏返していただいていいですか? 番号と。
はい。6番。
6番、分かりました。役所さんの七変化。予告編でもインパクト抜群だった。じゃあ、それ表にして、ぴっと置いていただきまして。こんな質問でした。予告編でもインパクト抜群だった熱波師をはじめ、劇中では役所さんの七変化。皆さんから見て、この姿の役所さんは特に衝撃的だったという、お気に入りの姿はありますか、と。
これ、皆さんある方、この格好してるとか、この演じてるとか、これすごかったなとか、好きだなっていうのがあればぜひ。皆さん、あります? この姿の役所さんは衝撃だったなとか。
白子も可愛いですね。
可愛い。
あと、僕個人的に、ロケバスで弁当食べてる役所さんも好きです。移動飯。移動飯役所さんです。
僕もシーンに参加させていただいてますけども。すごいのが、エキストラの集まりの会のシーンなんですけど、雑多に弁当を配られて食べるじゃないですか。シーンを撮る直前に役所さんがお弁当があるところに行って、ずっとこうやってお弁当を見てるんですよ。後で聞いたら、実はアジフライのサイズ、一番ベストなものを探してたっていう。アジフライまでこだわるんだって。
そうですけど、まあね、こう入るというか。
そうです。一人で30個ぐらい、弁当を漁って、何やってるのかと思ったら。そこまで絵にこだわられてるっていう。
役所さん、すごい、素晴らしい。
なんかそれ、覚えてない。
覚えてないですか? アジフライが大きいやつ、アジが大きいやつだって探し回ってましたけども。
なるほど。素晴らしい。他に、役所さんのこの姿とか、この格好すごかったなとか。
私、喫茶店のシーンで、白いセーターで、メインカップルの後ろで話しているカップルの役。本当に普通なんですよ。もう背景と化している。
役所さんが背景に。
そうなんです。あれはすごい。
それ以外にも「ええっ」っていう格好もされたりしてるんで、これ、本編をお楽しみください。じゃあ、吉田さんもちょっと一個、めくっていただいて。
はい。4番です。
4番、分かりました。高瀬川のように、突然世界から自分のことが忘れられてしまっているとなったら、皆さんは一番最初に誰に自分のことを思い出してほしいですか? この人はとにかく思い出してほしい。その人にどんな一言をかけたいですか、と。じゃあ、これ引いた吉田さん、まず聞いてもいいですか?
私はマネージャーさんに思い出していただきたいです。やっぱり私の窓口として、いろんなところに足を運んで営業してくださる方なので、まずはその方に思い出していただいて、また一から売り込みに行っていただきたいなと思います。
まさに今後の高瀬川のようにっていう。分かりました。坂井さん、なんかあります? 忘れられてるって。
ああ、どうしましょう。
どうしようってなって。
じゃあ、自分の家族に。
家族に。どんな言葉をかけてみたいですか、思い出した家族に。
「お母さんだよ」って言います。
信じて。江口さんとか、なんかあります? 忘れられてしまってる江口のりこ。
私もやっぱり身内ですかね。
そして、やっぱり「なんで忘れてるの?」みたいな感じで語りかけるというか。
やっぱり生活していかなきゃいけないんで、お金を借ります。
まずは親族から。「貸して」って。分かりました。上川さん、なんかありますか? 「忘れられてるわ」って。
僕も家族ですかね。恥ずかしいんですけど、家の目覚まし時計に僕の声を録音してて。
そんなことやってるんですか?
はい。「おはよう、おはよう、おはよう、朝だよ。グッドモーニング」っていう声を録音してるんで、「これ俺の声だよ」って言いたいです。
なるほど。分かりました。家族にこれ聞かせて思い出してもらう。分かりました。
じゃあ、賀来さんもちょっともう一個、質問引いてみましょうか。せっかく。
はい。3番です。
3。
はい、なるほど。こういう質問でした。もし本当に、自分のことを誰も知らない状況になったとしたら、まず何をしたいですかっていう。誰に思い出してほしいですか、さっきでしたけども、何をし……これ、賀来さん、誰も知らない、じゃあまず何をしよう。何します?
でも別に今そんな困ってないんですよね。普通に生活できてるからな。何だろう。自分のことを忘れてしまったら、みんな。古着屋とかやりますね。古着屋やりたかったんです。俳優じゃなかったら古着屋さんやってみたかったから。古着屋で長い髪にして、だらけたりしたかったです。
分かりました。松山さん、何かあります? 自分のこと、また誰も知らなくなってしまったって。
どうしようかな。俳優のスキャンダル追うかな、じゃあ。どういうふうに裏側が出てくるんだろうみたいな。
そうか。誰も松山さんがいると思わないから。
はい。やってみたいな。
パパラッチする側に回ってみたい。
回ってみたい。
分かりました。磯村さん、どうですか? みんな忘れちゃってるよ、俺のことってなったら。
渋谷のスクランブル交差点でYouTubeとか撮りたいですね。ふざけてるような、信号が青になった瞬間に叫ぶとか。もう自撮り棒持ったりとか。「うわ、また何かやってるよ」とかって。やりたいかな。はい。
分かりました。ありがとうございます。じゃあ役所さん、最後にもう1個、もうちょっとだけ時間あるんで、いってみましょうか。
5番。
5番、分かりました。撮影中、一番苦労されたことは何でしょう? また、撮影現場でまさかこんなことがと驚いたこと、思わず笑ってしまったエピソードがあれば、ぜひともお聞きしたいですと。役所さん、ありました? 驚いた、あと苦労したっていうことで。
驚いたこととかエピソードはいろいろありますけど、こういう場で言えることはですね。僕がホームレスになった時に、バイトしてるんですね。看板持って。その時、エキストラの方がたくさんいるんですけど、僕はもうホームレスだから、汚れてひげだらけのシーンなんですけど、エキストラの方が「VIVANT」って言った。「これはVIVANTの撮影をやってんのか」。
なるほど。シーズン2。
をやってんのかっていうような意味だと思うんですけど。
そう思いますよね、多分。
これはもう笑いましたね。
これ、扮装がね、VIVANTだっていう。分かりました。
エキストラの人たちはね、今日どんな撮影に行くか、知らされてないんですよね。
なるほど。
だからそういう人もいるんだと思いますね。
そうですね。現場行ったら「じゃあ今日、死体で」って言われるんで。「ここ横になってください」っていう、そこの場で。はい。じゃあその方は今もシーズン2をずっと見てこないなって思ってる可能性があるっていう。分かりました。
あと、他にも何かあります? 大変だったっていうふうな、覚えてることとかっていうの。大丈夫でしょう? 皆さん、このシーンは大変だったなとか、笑っちゃう、すごいなと思ったなとか。言えそうなこと、思い出せること、何かあります? このシーンはすごい大変。監督も何か覚えてる? このシーン撮るの大変だったなとかって、何か覚えてること?
言っていいんですよね。大丈夫ですか? 1話の冒頭がロンドンのグローブ座で役所さんが『リア王』を演じてるっていうところから。これ言っていいんですよね。
そこは大丈夫ですかね。はい。
もちろん撮影もすごい大変。海外でやって、エキストラもいっぱいいて、グローブ座っていう、とても由緒ある場所を押さえて、そこで何日間も撮影するっていうことも大変ですし。何よりも役所さんがそれを英語で、しかもその英語は400年前の、イギリス人でも聞き取りにくいような英語、すごく特殊な英語を完璧にマスターした上で、すごい長い文をやってくださったんで。役所さん、1年以上前から準備をして、完璧なんですよ。でも3ヶ月ぐらいでも稽古見て完璧と思うんだけど、ご本人はまだ駄目だって言って。でも最後は本当にグローブ座の演出をやってるような方たちも見て、すごいっていうところまでやってくださっていて、もうこれが一番すごいと思いました。
これ、役所さん、そんなご苦労があったんですか? 1年以上前から準備してっていう。
そう、必死ですよね。イギリス人の前で英語で芝居してね、この人何語をしゃべってんだろうと思われるの嫌だなと思ったんで。羊さんも会場で見てくださって。
そうですか。いかがでした?
それに関連して言うと、やっぱりイギリスの方って小さい時からシェイクスピアに親しんできてらっしゃるので、それがたとえフィクションで、長いドラマのワンシーンであろうと、やっぱりシェイクスピアのセリフを覚えて舞台に立ってしゃべってるっていうだけでリスペクトがあるんですよ。なので一番最初にリハーサル、役所さんがワンシーンをおやりになった時に、カットかかったら会場から大拍手が起きたんです。「素晴らしい」と言って。もうあれは感動しましたね。
本当、これ素晴らしいものになっております。本編、お楽しみにしてください。あと先ほどね、私申し上げました「ケンチャナヨ」という曲ですけども、収録されてるオリジナルサウンドトラック、10月23日より配信リリースになります。
これもすごい。
素敵な、もう耳から離れない歌になっております。ぜひチェックしてください。さあ、そしてお時間やってまいりました。ご来場の皆さんより頂いた質問にも答えてまいりましたが、続いては、この配信のスタートを祝うということで、本作の完成を皆さんと一緒にお祝いしたいと思います。
準備ございます。じゃあ皆さん、ご起立いただきまして。椅子もちょっと移動させていただきます。前の方にご移動いただいてもよろしいですか? 一歩前の方に。はい。
本作の完成を記念して、たくさんの方にこの作品を愛していただけることを願って、本作のサウナシーンでも登場する、あのアウフグースパフォーマンスでお祝いしたいと思います。こちらはご来場の皆様、撮影OKになります。どうぞスマホ出していただいて。スマートフォン、カメラのみでの撮影可能で、写真のみとなります。動画はご遠慮ください。さあ、準備よろしいでしょうか? ではまた一歩、最初の立ち位置に戻っていただきまして。
さあ、それではこの配信、完成を皆さんとお祝いしたいというふうに思います。それではアウフグースパフォーマンス、お願いします。
僕が来たからにはケンチャナヨ。
すごい。よいしょ。
ラベンダーの香り広げてます。
よいしょ。すごい。よいしょ。
それでは出演者の皆さんに祝福をしまして、ブローウィーン。皆さんも一緒に。ブローウィン。皆さんも一緒に、ブロー。じゃあ最後いきますよ。いきます。
おお。すごい、すごい。
それでは最後、「せーの、整った」で終わりましょう。せーの、整った。
ありがとうございます。すごい。ありがとうございます。箸休めさん、サウナシーンで今回監修も務められて。役所さん、いかがでした?
ありがとうございます。ありがとう。お世話になりました。
ありがとうございます。一生懸命、一生懸命アウフグース覚えていただいて、光栄でございました。
ドラマの中でもすごいパフォーマンスを役所さんもやってらっしゃいますのでね。改めて箸休めさんでした。ありがとうございました。
ありがとうございます。お戻りください。ありがとうございました。ここで皆さんの撮影のお時間終了になります。すいません。じゃあスマホはしまっていただければというふうに思います。早いものでお時間近づいてまいりました。最後に配信を楽しみに待っている皆さんに向けて、代表して役所さんよりメッセージをお願いいたします。
はい。今日はありがとうございました。正直言って自分が出てるんで、いいのか悪いのか分からないんですけども。でも宮藤さんの脚本と金子さんと磯山さんのこのチームだと、面白くないわけがないと思います。本当にここの出演者の俳優さんたちは本当に魅力的なんですよね。とりあえず皆さん、見てみてください。最終回に向けてどんどん盛り上がっていくドラマになってると思います。メディアの方はどうぞ応援してください。よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
ありがとうございました。それではゲストの皆様、退場になります。最後にもう一度、大きな拍手お願いします。ありがとうございました。
ムービーしばらく撮っております。もう少し手を振っていただければと思います。
こ
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