緊急地震速報の警報を取り消し 気象庁が会見で説明した「M9.9」過大推定の経緯
日テレNEWS2026年10月16日12時40分頃、気象庁は北海道から中部地方にかけて緊急地震速報(警報)を発表した。その後、強い揺れは観測されず、気象庁は発表を取り消した。同日午後に開かれた会見で、気象庁の担当者は、実際に起きたのはカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード6.9の地震だったと説明した。速報の処理では震源を千島列島と決め、マグニチュードを9.9と過大に推定したという。担当者は冒頭で謝罪し、過大推定の原因は「現在調査中」と繰り返した。記者の質問の多くにも、その場では答えを示せなかった。
何が起きたのか
担当者の説明によると、12時38分頃、カムチャツカ半島付近を震源とするM6.9の地震が実際に発生し、函館市で震度1を観測した。気象庁はこの地震を受け、12時40分に北海道から中部地方を対象に緊急地震速報の警報を発表した。この警報は、緊急地震速報の処理で震源を千島列島に決定し、マグニチュードを9.9と過大に推定した結果だという。
担当者は資料の図を示しながら、速報で推定した震源の位置(星印)と、その後の解析で求めた実際の震源(バツ印)を比べた。両者の距離について問われると、図のスケールから「400から500km」程度、資料の2点の緯度経度から計算すれば概ね450km前後だろうと答えた。正確な値は2点間の距離として改めて求める必要があるとも述べている。
担当者は今回の事態を、地震そのものは発生して緊急地震速報の処理は動いたが、その過程でマグニチュードを過大に評価したことが原因だと整理した。警報で予測した最大震度は7で、資料には地域ごとの予測震度が細かく載っていると説明した。
取り消し(キャンセル報)の仕組みと8分の経緯
警報は12時40分に発表され、キャンセル報は12時48分に出た。取り消しに至った判断について、担当者は次のように述べた。緊急地震速報が出たあと、P波やS波がどれくらいの時間で到達するかを監視している。到達するはずの時間になっても実際に揺れがなかったことから、明らかに過大だと判断してキャンセルした。震源の深さが今回は約160kmで、この周辺は観測が少ない場所であることも踏まえたという。
会見の後半で、別の職員がキャンセル報の基準を補足した。警報を発表した後、最大震度が2以下だった場合や、地震以外の要因によるものと分かった場合に、警報に対するキャンセル報を出すことになっている。今回は最大震度2以下だったため、この基準に基づいてキャンセル報を発表したと説明した。読売新聞の記者が「S波のデータがそろって違うと分かったのか」と確認すると、担当者はそうではなく、震度が小さかったからだと答えた。
キャンセル報が出るまでに最速でも8分程度かかるのかという質問には、場所によると答えた。当日現場にいたという担当者は、波が明らかに来ているはずなのに揺れがない状態を確認し、確実だと判断した時点で出すと説明した。今回はそれが8分だったという。
過去の取り消しの例を問われると、最近では2026年3月7日8時12分に、緊急地震速報の「予報」をキャンセルしたのが最新だと答えた。「警報」の取り消しは今回が初めてだという。過去の取り消しの総回数は、その場では分からないとした。
原因の見通し:サイバー攻撃、落雷、ハードウェア
原因として何が想定できるのか、いつ頃発表できるのかという幹事社の質問に、担当者は職員総出で調査している最中であり、時期は言えないと答えた。
NHKの記者はサイバー攻撃の可能性を尋ねた。担当者は、システムに攻撃があったという情報は得ていないと答え、記者が念を押すと「ないです」と述べた。ただし、なぜないと言えるのかの詳細はシステム担当から聞いている話であり、自分からは詳しく説明できないとした。
日本テレビの記者は過去の例を挙げた。別の場所でほぼ同時刻に小さな地震が起き、それが過大な速報につながったケースがあったとして、その可能性を尋ねた。担当者は調査中なので、その際に答えたいとした。落雷が原因だった過去の例について問われると、落雷の心配はないと思うと答えている。
ニッポン放送の記者は、13年前に関西で起きた過大予想では中継局の光受信装置の障害が原因だったと聞いているとして、今回はハードウェアとソフトウェアのどちらに起因するのか絞り込めているかを尋ねた。担当者は、現時点ではハードウェアではなく処理の方だと考えていると答えた。プログラムなどかと重ねて問われると、どこが原因かは今調べているところだとした。
「誤報」なのか「過大評価」なのか
テレビ朝日の記者は、今回は誤報というより、地震は起きていたが評価を誤ったものかと確認した。担当者は、マグニチュードを実際より過大に評価した結果だと見ていると答えた。予測が実際を下回るケースも含めた的中率の数値は、手元にないので改めて知らせるとした。
これに対し日本テレビの記者は、最大震度7程度を予測して実際は震度1だった以上、多くの人は誤報と受け止めているのではないかと質問した。担当者は、誤報かどうかは受け止め方の問題だとしたうえで、今回はちょうど昼時でもあり、大変多くの人に迷惑をかけたことを真摯に受け止めると述べた。再発防止と技術的な改善を進めたいとして、改めて謝罪した。
同じ記者は、キャンセル報が出た際にも多くの人のスマートフォンが警報音とともに鳴ったと指摘し、取り消しの際は鳴らさないような改善を考えているかを尋ねた。担当者は、現時点では検討していないと答えた。緊急地震速報の提供を始めた20年ほど前からその仕様で動いているという。必要に応じて検討すべきかもしれないが、今の段階では何も言えないとした。
M9.9という数字について
テレビ朝日の記者は、当初の「9.9程度以上」という評価が想定上の最大値なのか、それ以上の数値は出ないのかを尋ねた。担当者は確認中としつつ、外向けの情報では少なくとも9.9を最大として出す仕様になっていると説明した。内部でどう処理していたかは調査中で、外向けには9.9という形で出るという。
フジテレビの記者は、9.9が過大だとどのようなプロセスで分かったのかを尋ねた。担当者は二つの点を挙げた。一つは、知られている最大の地震の規模がM9.5であり、9.9は地震学的に「なかなか厳しい値」だという点。もう一つは、緊急地震速報では主要な揺れがいつ来るかが分かるため、その時点で揺れがなければ計算がおかしいと分かるという点である。では、9.9という明らかにおかしな数字を出す時点で止められないのかという追加の質問には、どのような処理になっているかも含めて調べると答えるにとどめた。
発表履歴に見えるマグニチュードの急上昇
記者の関心は、資料の「緊急地震速報の発表履歴」にも向いた。担当者は、緊急地震速報は最初に予報として出て、計算を繰り返してマグニチュードが大きくなった際に警報になると説明した。表で黒いハッチ(赤枠)がかかった第17報と第19報が、警報として発表した部分だという。
日本テレビの記者は、第16報あたりまではM6〜7程度とある程度正確に予測できていたのに、それ以降急に過大になった点について、一般論としてどんなことが考えられるかを尋ねた。担当者はそこも含めて調査中で分からないと答えた。NHKの記者も、記録上は第15報の段階で7.3から9.9へ大きく上がっていると指摘し、そこで何かおかしなことが起きたという認識かを尋ねた。担当者は、出力の瞬間は職員が見ているわけではなく自動的に流れていくもので、その場でここまで冷静には見ていられないと説明した。今からデータを見て「おかしい」と言うのは結果論であり、その時にどのデータを使ってどう処理したかを見ないと分からないとして、事実しか伝えられないと述べた。
朝日新聞の記者は、過去の大規模な地震で予報・警報のマグニチュードが途中から大きくなっていくことは一般にあり得るのか、それとも途中から2程度上がる動き自体が異常なのかを尋ねた。担当者は一般論として、巨大な地震ほど地震活動が終わるまで数分かかり、その間マグニチュードを計算し続けてどんどん上がっていくことはあると答えた。ただ、それが1上がるのか2上がるのかは、どのような場所でどのようなメカニズムで起きたかによるとした。
観測点の少なさと「端っこ」の精度
朝日新聞の記者は、一般論として震源が深い地震では誤差が生じやすいのか、今回の深さが関係している可能性はあるのかを尋ねた。担当者は、はっきりしたことは言えないとしたうえで、一番効くのは観測点の数だと思うと述べた。地震波を検知する観測点が多いほど信頼性が上がるが、千島のような場所では観測点が遠く、精度はやはり落ちる。そういう面も多少はあると思われるという。
東京新聞の記者が、陸と比べて千島列島周辺の観測点数はどの程度違うのかを尋ねると、手元に資料がなく後日知らせると答えた。そのうえで、気象庁の観測点は北海道の根室あたりまでで、その先には気象庁の観測点を置いていないため、かなり離れていると言えると説明した。
産経新聞の記者は、資料に震源の深さ10kmとされた報があることを指摘し、観測点が少ない段階では深さを10kmと仮定して震度を推定する仕組みだったのではないかと確認した。職員は今回の件は確認中としつつ、一般に最初の時点で観測点が少ないときは、深さをある程度機械的に置いて予想する手法をとることはあると答えた。さらに記者が、国境に近くロシア側で地震が起きた場合には観測点を置けない限界があるのではと問うと、担当者は、北の端でも沖縄でも、端の方は観測の関係で精度が落ちる、そこは仕方ない部分があると述べた。
緊急地震速報の計算にはどの観測点を使っているのかという質問には、日本国内の観測点を使っており、気象庁の観測点と防災科学技術研究所の観測点を活用していると答えた。国外の研究機関の観測点は使っていないということになる。速報の仕組みについては、各観測点でP波を捉えて大きさを推定し、その後に続いて観測されるS波の情報も使いながら順次更新していくと説明した。今回のように規模の大きな地震では、波自体は捉えられているという。
日本テレビの記者は、東日本の海底に設置されたS-net(海底地震観測網)に異常があったという報告が防災科学技術研究所から入っているかを尋ねた。担当者は今のところ入っていないと答え、カムチャツカ方面の地震なので、そこに来る前にいろいろ分かってくるはずだと述べた。テレビ朝日の記者が過去の資料にある異常震域のような場所をどう評価しているかを尋ねると、モデル上でどうなっているかも含めて見なければならないとして、回答を保留した。
地震そのものと津波の判断
テレビ朝日の記者は、2013年には南海トラフのような離れた地域の地震で同様の情報が出たことを挙げたうえで、今回の場所で起きた地震の規模はこの地域でよくあるものなのかを尋ねた。担当者は、昨年夏のカムチャツカの地震ではM8を超える地震があったとして、この場所は海溝沿いであり、M7程度の大きな地震はよくある場所だと説明した。
津波警報を出すかどうかの判断についても質問があった。担当者は、緊急地震速報が流れた後、震源の場所と規模の確定値が出てM6.9と分かったと述べた。実際の場所は遠く、深さも100何十kmあったことから、その段階で津波の心配はないと判断し、津波警報の運用には入らなかったという。
今後の説明と残された問い
原因の公表時期について、担当者は最後まで具体的な見通しを示さなかった。判明し次第速やかに知らせたいとし、改めて会見を開くかどうかは関係者と相談するとした。テレビ朝日の記者は、震度1程度の誤差ならともかく今回はかなり過大だったと指摘した。担当者は、その点は真摯に改善を進めると答えている。
会見の時点で答えが出ていない問いは多い。第15報から第17報にかけてマグニチュードがなぜ急に9.9へ跳ね上がったのか。外向けの上限である9.9の手前で、内部ではどのような値が計算されていたのか。出力の段階で明らかに異常な値を止める仕組みはあるのか。キャンセル報で警報音を鳴らす仕様を見直すのか。担当者は、原因は「処理の方」だと考えているとしつつ、詳細は調査結果を待つよう求め、改めて謝罪して会見を終えた。
まずは本日12時40分に、マグニチュードを実際より過大に推定したことにより、過大な内容の緊急地震速報の警報を発表しました。皆様方には大変なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫びをいたします。この度は大変申し訳ありませんでした。
では、資料に基づいて説明をしたいと思います。本日10月16日12時40分頃、北海道から中部地方に対して緊急地震速報の警報を発表しました。この緊急地震速報の警報の発表は、緊急地震速報の処理において、震源を千島列島に決定し、マグニチュードを9.9と過大に推定したことによるものです。この過大となった原因につきましては、現在調査中でございます。
詳細ですけれども、本日の10月16日、次のページ行きますか。ごめんなさい、下の方ですか。下の方行ってください。ごめんなさい、内容は一緒ですので。先ほど冒頭で申し上げましたけれども、今日の12時38分頃にカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード6.9の地震が実際に発生をいたしまして、この地震では函館市で震度1を実際に観測をしてございます。
気象庁ではこの地震によって、本日16日12時40分に北海道から中部地方に対して緊急地震速報の警報を発表しました。この緊急地震速報の警報の発表というものは、この緊急地震速報の処理におきまして、震源を千島列島に決定して、マグニチュード9.9と過大に推定したことによります。原因につきましては現在調査中でして、原因が判明次第、速やかに皆様方にはご説明をしたいと思っております。次のページをお願いします。
実際の緊急地震速報と、実際の観測された場所なんですけれども、震源はこの緊急地震速報の警報におきましては、このカムチャツカ半島、この星の辺りですかね、この辺りを推定しました。次のページをお願いします。実際の地震の処理、次のページお願いします。先ほどの緊急地震速報は、この辺りを震源としていましたけど、実際の解析した結果では、このバツの辺りになっております。実際にはマグニチュードは6.9、函館市で震度1というのを観測したような状況になってございました。
ですので、今回地震は発生して緊急地震速報の処理は動きましたけれども、この処理の過程におきまして、マグニチュードを過大に評価してしまったことが原因でございます。原因が判明次第、速やかにお知らせをしたいと思います。改めまして、このため大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。私からの説明は以上になります。
ありがとうございました。幹事社、ラジオ日本から何点か。現時点で、その間違った理由を調査中ということですが、今の段階でどういったことが要因として想定できるのかということと、あと今2時ですけど、どれくらいを目安にその原因というのは発表できそうでしょうか。この2点お願いします。
今まさに職員総出で調査しているところで、何時ということは申し上げられません。ただ、速やかに仕事をしてますので、その辺は改めまして、お伝えをしたいと思います。
じゃあ、各社どうぞ。
すいません。NHK、大橋です。まず、やはりこのご時世なので、サイバー攻撃とかそういったものの可能性っていうのがあるのかないのかっていう点についてお伺いをしたいと思います。そういった影響がないのか、そして、ないというのであれば、どうしてないと言えるのかというところまでお願いできますか。
私が聞いてるところでは、実際にシステムにそういうアタックとなったサイバー攻撃があったという情報は得ておりません。サイバー攻撃があったという情報は受けていない。
ない。サイバー攻撃がないです。
ないです。断言できるということですね。それは、どういう理由でとかっていうところはご説明いただけますか。
それはシステム担当から聞いておりますので、詳細は私の方からは詳しくは申し上げられません。
システム担当の方も、今ちょっとご説明しそうな感じでしょうか。
今、この原因を調べてるところですので、その一報だけ私、情報をもらってきていますので、心配ないということでした。
分かりました。距離としては、少し離れてるようなお話があったんですけど、実際にはどれくらい離れたっていうところは分かってるんでしょうか。
上行く。スケールが大体ですけれども、400から500キロメートルぐらいだと思います。実際に、次のページ行ってください。表のあるページ。緊急地震速報の。お手元の資料の方に、緊急地震速報の緯度と書いてあります。あとは、先ほどの震度に関する情報の方では、ここですね、緯度経度が入ってありますので、この2点から計算すればあれです。大体400、500キロメートルぐらいかなといったところです。正確には、この2点間から距離を求める必要があります。
距離が離れてるからというか、日本に近いからというようなことになったのか、また、それに加えて規模も誤って推定したというような認識で合ってますか。
その辺も含めて今調査をしてるところですので、今は答えられません。
ただ、こちらでマグニチュードを9.9と過大に推定したっていうことに、マグニチュードも誤って、その距離を誤ったからマグニチュードも誤ったというわけではなく。
震源の決定精度に多分よると思いますけれども、その辺も含めて今調査をしているところですので、少々お待ちください。
過去にも何度か、この緊急地震速報の過大に出るですとか、誤報とか、そういったものもあったと思うんですけれども、その辺りの履歴については、これ何回目とかっていうのでございますでしょうか。
詳細については、また後で。ありますか。最近のものでしたら、緊急地震速報の予報というものをキャンセルしたのが、2026年3月7日の8時12分のものが、いわゆる予報からの取り消しになります。回数については今ちょっと分かりません。
分かりました。ありがとうございます。
次。
すいません。日本テレビの牧尾と申します。過去にはこういった件が起きた時に、違う場所で小さい地震がほぼ同時刻で起きて、それが過大に、緊急地震速報を発表したという経緯もあったと思います。この可能性についてはいかがでしょうか。
それは鳥島の件を話されてるんですかね。今もまさに調査をしてますので、その際にお答えをしたいと思います。
あとは、過去に落雷が原因でこういったことが起きたこともあったかと思います。そこについてはいかがでしょうか。
落雷の心配はないと思います。
次いかがでしょうか。
読売新聞の塚本と申します。今回、緊急地震速報の取り消しの発表もあったと思うんですけれども、そちらの説明の方もお願いしてもよろしいですか。
緊急地震速報、これが明らかに誤ってるという場合には、キャンセルという取り消しの仕組みがありまして、それは時間的には12時48分に、緊急地震速報の警報は12時40分に出しましたけれども、12時48分にキャンセル報を発表しました。
その誤報という面では、過去にも多分あったっていうお話だと思うんですけれども、そんな中でも今回取り消した理由っていうのは、なぜになるんでしょうか。
マグニチュードと深さも関係ありますけれども、今回160キロメートル、あとはこの辺りはなかなか観測が少ないところですので、そういうことを踏まえて過大であるっていうのは分かりましたので、それで発表しております。
実際の地震との乖離が大きいからキャンセルっていう理解でよろしいですか。
緊急地震速報が鳴って、そのP波、S波がどれくらいの時間かかるかというのをモニターで見ておりますので、その時間と実際に震度があったかないかという感じで、明らかに過大だろうという話で、キャンセルを報知させてます。
あと、こういったキャンセル、取り消しっていうのは過去にもあったかって分かりますか。
最近では、先ほど申しましたけれども、緊急地震速報の予報のキャンセルを2026年3月7日8時12分に発表しております。それが最新のものです。
警報だとあるかって分かりますか。
警報につきましては今回が初めてになります。
次いかがでしょうか。じゃあ、前の。
すいません。テレビ朝日の山内です。今回の件については、今のところ誤報というよりは、地震は起きていたけども、それを評価は誤ったというところになるんでしょうか。
マグニチュードを実際より過大に評価した結果ですと、今見ております。
ありがとうございます。その上で、こうした逆に言うと下回るようなケースっていう、的中率っていう部分での数値とかって、今お持ちでしょうか。
今は持っておりませんので、また改めてお知らせをしたいと思います。
ありがとうございます。あと、9.9程度以上という当初評価が出てたかと思うんですけど、こちらは要するに想定される最大みたいなものなのか、もうそれ以上の数値が出ないというようなイメージなんでしょうか。
ここは分かりますか。そこも含めて確認中ですけれども、外向けの情報に関しては、少なくとも9.9というのを最大として出ることにしています。それ以上はちょっと現在調査中です。
つまり、10とかっていう数字にはならないっていうことですか。
内部でどういう処理をしていたかなどについては調査中ですけれど、外向けには9.9という形で出ることになります。
ありがとうございます。以前の話だと2013年は南海トラフのようなエリアで、離れた地域で地震があって、その時もこうした情報が出てますけど、今回、海溝というところで、なかなか驚いた方もいるかと思うんですけども、地震の規模としてはこの地域でよくあることなんでしょうか。
昨年の夏にカムチャツカ地震があった時も、8を超えてるような地震がありまして、この場所はそういう海溝沿いですので、大きなマグニチュード7程度の地震はよくある場所です。
ありがとうございます。
次。
時事通信社の伊藤と申します。頂いた報道資料だと、マグニチュード9.9と過大に推定ということなんですけれども、最大震度としてはどのくらいの程度の速報を出されていたか、改めてお願いします。
ちょっとお待ちください。一番高いもので最大震度7まで予測をしております。
北海道から中部地方に対して最大震度が7程度の速報を発表されていたという理解でよろしいでしょうか。
報道発表資料、今表示されていますね。こちらが警報を発表した時の、各地域での予測震度になります。お手持ちの資料ですごい細かいんですけれども、5弱から、めくって表になったこの辺りにいろんな地域でのいろんな震度が書いてますので、それが全てです。これが予測したもので、ちょっと画面では見づらいですけれども、地域によります。最大は7で予測しています。
次いかがでしょう。じゃあ、日テレさんから。
再度すいません。日本テレビです。先ほど誤報ではないというふうにおっしゃいましたが、最大震度で言いますと、最大震度7程度予測されていて、それが実際の観測で1だったというところで言いますと、多くの方が誤報というふうに認識はされていると思うんですが、その点はいかがでしょうか。
まず、誤報かどうかは受け止め方ですので、今回のことに関しましては、ちょうどお昼時でもあり、大変多くの方にご迷惑をおかけしたということで、その点については真摯に受け止めて、当然、再発の防止と技術的な革新をもっと進めていきたいと思いますので、改めてですけども、ご迷惑をおかけしたということでお詫びをしたいと思います。
2点目で、取り消し報に関してです。これ、取り消し報が出された時にも、やはり多くの方のスマホが警報音とともに鳴ったと思います。この点について、今後同様なことがあった時に、取り消し報に関しては鳴らさないというような改善を図るお考えはありますでしょうか。
今のところそのようなことについては、まだ検討されてませんので。ただ、基本的には当時、緊急地震速報を出す段階で、20年ほど前ですけれども、そんな仕様で動いていましたので、必要に応じてそのように検討はするべきかなと思いますけど、現段階でそういう次第のことについては申し上げられません。
じゃあ、NHKさん。
すいません。NHK、大橋です。この緊急地震速報の発表履歴なんですけど、ちょっと見方の問題で、17、18、19とあって、この18飛んでるの、これはどういうようなあれなんでしょうか。
もう一度お願いいたします。
すいません。この緊急地震速報の発表履歴のページで、17と18、19と、17、19がこの発表に至ったものっていうような認識で。
そうです。黒くハッチがかかったところが警報で、上の方は、すいません、ここですかね。緊急地震速報は最初、予報で出ますけれども、だんだん計算して、Mが大きくなった際には警報で、このハッチの部分ですね、赤枠の部分が警報で発表した部分です。この2つですね。
分かりました。この後、原因が判明次第速やかにお知らせということなんですけど、そのお知らせの方式、また会見等を開いたりというような形に。
それはまた改めて、関係する方皆さんと含めて、相談したいと思います。
分かりました。
次いかがでしょうか。どうぞ。
朝日新聞の熱と申します。一般論として、震源が深い地震の場合には、計測される震度に誤差が生じやすいということはあるのかということと、今回も深かったというところはありますけれども、そのことが関係している可能性というのはあるのかという点についてはいかがでしょうか。
まだはっきりしたことは申し上げられませんけど、観測点の数であるとか、一番効くのは観測点の数だと思います。しっかりと地震波として検知をする数が多ければ多いほど信頼性が上がりますけれど、今のような千島のような場合ですと、観測点が遠くて、そういう点では精度がやはり落ちます。そういう点も多少はあると思われます。この離島の方ですね、端っこの方ですか。
ありがとうございます。
じゃあ、中と。
ニッポン放送、中と申しますが、13年前に関西で起きた過大の予想っていうものがあった時は、陸上中継局の光受信装置の障害があったというふうに伺ってるんですが、今回はハードウェアに起因するものか、ソフトウェアに起因するものか、そこら辺の絞り込みっていうのは、まだこれからということになりますか。
今のところはハードウェアではなくて、処理の方だと思っております。
つまりプログラムとか、そういうところですか。
今それがどこが原因かっていうのを、調査してるところです。
分かりました。あと、キャンセル報が出たのが8分後だったわけですが、このキャンセル報というのは最速でやはり8分ぐらいかかるものなんですか。
場所にもよると思います。私も現場にいましたけれども、実際にマグニチュードが変わったりとかしてる中で、これが本当かどうかっていうのを見極め中であって、もう明らかに地震波が来ているのに揺れがないっていうふうになった段階で、確実だと思った瞬間に出します。
今回は8分だったということですか。
今回は、はい。それは場所によると思います。
分かりました。ありがとうございます。
次いかがでしょうか。
ありがとうございます。テレビ朝日の山内です。現在は正常に緊急地震速報を出せる状態になっていることは間違いないんでしょうか。ありがとうございます。
はい。
あと、さっき質問もありましたけど、深さのところで言うと、場所が観測点の少ない状況で、異常震域みたいなところも過去の資料だとありますけども、その辺りはどう評価されてますか。
それがモデル上でどのようになってるかっていうのも含めて見ないといけませんので、少々お待ちください。
あと、庁の資料だと予想には誤差が伴うっていうのは事前に出されてて、ただとはいえ、震度の1程度の誤差というところでは、かなり過大だというところがあると思うので、やはりそこは。
そこについては、もう真摯に、改善を進めるということで。
分かりました。ありがとうございます。
次いかがでしょうか。じゃあ、日テレさん。
すいません。日本テレビです。東日本側沖にはS-net、海底地震観測網があると思います。防災科研から、こういった海底観測に何か異常があったですとか、そういった報告は今の時点で入ってますでしょうか。
今のところ入っておりません。おそらくカムチャツカの方ですので、そこに来る前にいろいろ分かってきますから。
次いかがでしょうか。
すいません。フジテレビの森下です。重複してたら恐縮なんですけど、この9.9が過大だったということが分かったその原因というのは、例えばどういったプロセスを経て、9.9が過大だったということが分かったんでしょうか。
一つは、私たちが知っている地震の規模で最大のものは、マグニチュード9.5のチリ沖の地震。あとは実際に、緊急地震速報はいつ主要動、揺れが来るかっていうのが分かりますから、その段階でない段階で、これはおかしい計算をしてるっていうのは分かります。今まで私たちが経験したものはマグニチュード9.5です。9.9というのは地震学的になかなか厳しい値だと思います。
その場合、この緊急地震速報が出るシステムとしては、ある程度もちろん自動化されていて、ぱっと出るものだと思うんですけど、9.9という数字が明らかにおかしいというものは、もうその出すタイミングのところでは分からないものなんでしょうか。
その点も含めて、どのような処理になってるかというのも調べてもらいますので、少々お待ちください。他いかがでしょうか。
じゃあ。
東京新聞の増井と言います。観測地点の数が少ないことが一番大きいのではないかとおっしゃってたと思うんですけれども、陸と比べて今回の千島列島の辺りは、どのぐらい観測地点の数が違うのか、可能な範囲で教えてください。
今、すいません。手元にそのような資料がありませんので、後日お知らせをしたいと思います。分かんない。
ただ、少なくとも気象庁、日本の観測点というのは北海道の根室のところまでですので、その先の観測点というのは日本の気象庁で置いてはおりませんので、そういう意味でかなり離れているというふうに言えます。
他いかがでしょうか。じゃあ、日テレさん。
度々すいません。日本テレビです。緊急地震速報の発表履歴のところ。そうですね、これですね。17報以降から、それより以前はマグニチュード6あるいは7程度と、ある程度正確に予測できてたと思うんですけど、ここから17以降から急に過大になる。これ一般論で構わないんですけど、この第1報から第16報ぐらいまでは正確にできていて、そこから突然過大になるっていうのは、一般論で構いませんが、どういったことが考えられるんでしょうか。
そこを含めて調査してますので、ごめんなさい、分かりません。
分かりました。
次いかがでしょうか。NHK。
すいません。今の日テレさんの質問にちょっと関連ですけれども、やはり最初、予報では7とか6とかがずっと出てて、そこから、この14、すいません、この記録だと15報の段階から9.9とかなりがんと上がってるんですけれども、この辺りから何かおかしなことが起きてたというような認識ではいらっしゃるっていう感じでしょうか。
これ、実際に出力してる瞬間、私たちは見ないので、実際に自動的に流れてきますから、ここまで冷静には見てられません、実際のところ。
もちろん、その当時は多分そうだと思うんですけど、今このデータを見た上で、この7.3から9.9に上がるタイミングっていうのが、ちょっとおかしいなっていうような認識でしょうか。
その時にどのようなデータを使ってどう処理していったかっていうのを、多分見ないとおそらく分からないので、これ多分結果論なので、そこも含めて調べてると思いますので、また改めてそこは次回聞いていただきたいと思います。今は事実しかお伝えすることはできません。
分かりました。ありがとうございます。
じゃあ、朝日さん。
度々すいません。朝日新聞の熱と申します。今NHKさんのお尋ねになっていた点と重なる部分があるんですけれども、一般論として、過去の大規模な地震の時に、こうした予報や警報が途中からマグニチュードが大きくなっていくという推移をたどるということは、あり得る事態なのか。そもそもこういうふうに数字が段階的に、しかも途中からマグニチュード2程度大きくなるということ自体が異常な数字の動き方なのかというのは、一般論としてはいかがなんでしょうか。
一般論としては、巨大な地震であればあるほど、実際、地震活動が終わるまでには数分かかります。その間はずっとマグニチュードを計算していて、どんどん上がっていくことはあります。その数字が1か2か、大きいかっていうことについては、どのような場所で、どのようなメカニズムで地震が起こったかによってしか分かりませんので、一般論的には巨大地震であればどんどん変わっていって、上がっていくことが多いです。
緊急地震速報の予報や警報の段階で数字が動いていく、上がっていくということ自体は、過去にはあると。分かりました。ありがとうございます。
次はいかがでしょうか。じゃあ、端の方。
すいません。産経新聞の福田と言います。震源の深さが10キロメートルのところがあるんですけれども、これ確認なんですけども、観測点が少ないところだと震源の深さを10キロメートルと仮定するっていうような、震度を推定するっていうような仕組みだったと思いますけど、それはそういう話なんですか。
10キロメートルのところがあるっていうの。分かる。そこも含めて今現在確認をしておりますけども、一般に一番最初の時点で観測点が少ない時には、深さをある程度、推定するというような手で予想するというようなことはあります。
やはり先ほど、国境というか、向こうのロシアとか行ってしまうと、そういう観測点とか置けないということなんですけれども、やっぱり国境に近いというか、国境近く、ロシア側とかに地震が発生したりすると、そこら辺に限界っていうのはどうしても生じてしまうという。
一般論的に言うと、島しょ部、沖縄もそうですけど、端っこの方というのは観測の関係で、やはり精度が落ちます。
それだから、今後も。
そこは仕方ない部分があります。
分かりました。ありがとうございます。
じゃあ。
度々すいません。テレビ朝日、山内ですけども、今回の地震の場所とか規模で言うと、津波警報とかが出るか出ないかみたいなことには、ならなかったんでしょうか。
もうその段階では、津波警報は出さないって判断をしました。
それは自動、この1、2分でデータベースから出すってすると、この履歴を見ると、かなりあまり時間がない中での判断だったと思うんですけど、実際揺れてないっていうところから出してないっていうような経緯になるんでしょうか。
実際、マグニチュードがこの緊急地震速報で流れた後で、実際の場所、震源はどこか、規模はどうかっていう確定をしたものが決まっていて、6.9だったんですね。実際の場所と、遠くて深さも100何ということで、その段階ではもう津波はないというのは分かりましたので、そういう運用には入りませんでした。
分かりました。ありがとうございます。
次いかがでしょうか。
こちら、すいません。
先ほど1点、補足させてください。緊急地震速報の警報を発表した理由と言いますか、基準と言いますか、ということについてお問い合わせいただいていますけれども、緊急地震速報のキャンセル報については、地震が実際に起きて緊急地震速報の警報を発表した後に、最大震度が2以下であった場合であったり、あとはこれ、地震以外の要因で起こったということが分かった場合には、警報に対するキャンセル報というものを発表することにしております。今回の最大震度は2以下でしたので、それに基づいて警報のキャンセル報を発表したということになります。
他いかがでしょうか。じゃあ。
読売新聞の山路と言います。緊急地震速報を出すメカニズムのところなんですけども、各観測点でP波を捉えて、その大きさを元に今後来る主要動のS波の大きさを出しているということになるんでしょうか。
はい。そうです。
そのPっていうのは、今回どれぐらいの観測点で捉えられたとかっていうのはデータがありますか。分かりますか。
非常に規模の大きい、7を超えるような地震ですので、実際にもう波自体は捉えられています。先ほど、P波を観測してそのSが出る前にというふうな話でしたけれども、実際にはPから続いてS波が順に観測されていきますので、P波の段階だけを使うのではなくて、その後にSが来た、そのSの情報も使って順次更新をするというのが緊急地震速報の仕組みになっております。
分かりました。今回キャンセルされたというのは、S波のデータがそろったから、やっぱり違ったということになったのか。
そうではない。震度が小さかったから。
震度が小さかったから。分かりました。あと、これの観測点なんですけど、日本国内の観測点だけで計算しているのか、それとも国外に置かれている研究機関のものを使っているのかっていう辺りはいかがでしょうか。
緊急地震速報に関しては、日本国内の観測点を使っております。気象庁の観測点と、あと防災科学技術研究所の観測点を活用しております。
ありがとうございました。
他いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
すいません。幹事社から再度なんですけど、次の会見というか、その原因等の説明というのは今日中にはできる見通しですか。
それは分かりませんが、可能な限り早く皆様にお知らせをしたいと思っております。
こういった、また会見をしていただけるという。
その辺はまた相談させてください。
よろしいでしょうか。よろしいですね。ありがとうございました。
この度は改めましてですけれども、皆さんに多大なご迷惑をおかけしましたこと、大変申し訳ありませんでした。
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