長谷部誠がSinnの時計で楽しむ「変な趣味」と、40年後も残したい時計
oriconドイツの時計メーカーSinn(ジン)の日本上陸40周年記念セレモニーで、元サッカー日本代表の長谷部誠と、ジン スペツィアルウーレン社CCOのシモーネ・リヒター氏が登壇した。司会者は、ジンには日本上陸40年よりもさらに長く、65年以上にわたって受け継がれてきた「103シリーズ」があることに触れたうえで、2人に「これから40年先も受け継がれていてほしいジンの時計はどれか、そしてその理由は何か」と問いかけた。長谷部は自分の仕事と日々の楽しみ方から、リヒター氏はつくり手の立場から、それぞれ答えた。
長谷部誠:時間を測る仕事に合う時計
長谷部は、自身もジンの時計を所有しているとしたうえで、今は手元のこの時計が一番気に入っていると話した。今回新たにグリーンの文字盤のモデルが出たことにも触れている。
選んだ理由として長谷部がまず挙げたのは、自分の職業柄、時間を測る場面が多いことだ。その点でこの時計は非常に使いやすいという。さらにジンの時計全般について、技術を真摯に追求し、非常にクオリティの高い時計をつくっているという印象を語った。
シースルーの裏蓋を眺めながらお茶を飲む
セレモニーで最も個人的だったのは、長谷部が「ちょっと変な趣味だと思われないで欲しいんですけど」と前置きして明かした時計との過ごし方だ。シースルーの裏蓋から見えるムーブメントを眺めながらお茶を飲む。それが趣味のようになっているという。自分はあまりお酒を飲まないとも付け加えた。
長谷部は、こうした楽しみ方を技術者への意識と結びつけて話している。ジンの技術者たちが真摯につくったものを受け取り、身に着けさせてもらっている。これからもそのことを意識しながら着用していきたいと述べた。
リヒター氏:Uシリーズ、とくにU2を残したい
続いて答えたリヒター氏は、103のように長く残ってほしいモデルとして「Uシリーズ」を挙げ、なかでもU2の名を出した。
理由の一つは、U2が時間を測る計測機器として構想された時計だという点だ。もう一つは素材である。リヒター氏によれば、U2には冶金(金属工学)のノウハウが詰まった素材が使われている。潜水艦に使われる鋼材を加工してそのまま時計に用いたもので、この素材を使うには非常に難しい工程が必要だったという。
この技術は、リヒター氏がこの日腕に着けていたU18にも生かされている。多くのテクノロジーが詰まった時計であり、Uボート(潜水艦)の本物の素材が使われているという特別感を今後も残していきたいと、リヒター氏は語った。
機械式時計を「道具」として実証し続ける
リヒター氏は最後に、今後の方向性にも触れた。製品を通じて本物のストーリーを語り続けること、信頼性の高い技術を提供すること、そして機械式の計測機器としての時計を必要とする顧客とともに、新しい使い道を見つけていくことだ。
本物のエピソードを持つ時計をさまざまな分野で使えるようにつくり、それをユーザーと共有する。そのうえで、機械式時計でも実用の道具として十分に使えることをユーザーと一緒に証明していきたい。リヒター氏はこう述べて回答を締めくくった。
ジンには40周年を迎える現在よりもさらに長く、65年以上にわたって受け継がれてきた103シリーズがあります。長い年月を経ても残り続ける時計には、時代を超えて愛される理由があるのだと思いますが、これから40年先も受け継がれていてほしいと思うジンの時計はありますでしょうか? また、なぜその時計なのかという理由についてもお聞かせいただければと思います。いかがでしょうか?
ジンの時計は私も所有させていただいてますが、私はこの時計が今は一番気に入ってて、今回新しくグリーンのフェイスで出たんですけど、これ、僕は職業、結構時間を測ることが多いので。
はい。
はい。そういう意味でもこれは非常に使いやすいですし、ジンの時計に全般に言えることは、質実剛健といいますか、本当に先ほどから言われてるように、真摯に技術のところを追求して、非常にクオリティの高い時計を作られてるなと思ってますし。
僕個人的には、ちょっと変な趣味だと思われないでほしいんですけど、結構、例えばこれであってもシースルーの裏のムーブメントを見ながら、僕あまりお酒飲まないんですけど、お茶飲むこととか、結構趣味みたいな形でするぐらい、そういうこととかも結構好きなので。
そういうふうに技術者たちが、ジンの技術者の方々が真摯に作ってくださっているものを、自分はそういうものを受け取りながら、こうして着用させてもらっている。そういうことを意識しながら、これからも着用させていただきたいなと思いますけど。
なるほど。
田さん、長谷部さんは、こんなジンのスケルトンの裏側を見ながら時を過ごすようなことをおっしゃってましたが。
希望するモデル、ラインアップにある103、それが……。
103のようなというふうなモデルとしてご質問される場合には、やはりUシリーズをまず挙げたいと思います。
私たちは……計器として作られました。そこには冶金学の高度な専門技術が込められています。初めて潜水艦用鋼を使用したからです。例えばU2というモデル、あるいは今ここで私が手首に着けているU18には、私たちが提供している非常に多くの技術が集約されています。とても独自のものになっており、何年も先まで残ってほしいと思います。
具体的にはですね、UシリーズのU2のような製品は、非常に長くこれからも残り続けていただきたいという時計です。
なぜかと言うと、これは本当に、U2というのは時間を測る測定器としてコンセプトされた時計であり、あとは冶金、冶金学という金属工学の意味でも、非常にノウハウが詰まった素材が使われているということです。
これには潜水艦の素材を加工して、そのまま使われているんですけども、それを使うというのにも非常に難しい工程が必要でした。これが今U18にも生きてるわけですけれども、非常に多くのテクノロジーが詰まった時計ですので、こういった時計、そしてそのUボート、潜水艦の素材が使われている、本物が使われているという、そういう特別感というのは、今後も残ってほしいなというふうに思っております。
私たちの製品を通じて本物の物語を語り続け、信頼できる技術を提供し、機械式時計を計器として必要とするお客様とともに、常に新しい用途を見つけていきたいと思います。
そしてそういう、本当にオーセンティックな、本物のエピソードを持った時計を、いろいろな分野で使えるように作って、それを皆様と共有して、機械式時計でも本当にツールとして使えるんだということを、ユーザーの皆様と一緒に実証していきたいと思っています。ありがとうございました。
はい。
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