高市首相「違法性があれば躊躇しない」 簗農水相、予算削減発言とシャトルバス送迎で追及受ける

YouTubeで開く ↗
概要

10月13日に始まった衆議院予算委員会で、簗農林水産大臣は与野党から厳しい質問を受け続けた。焦点は、選挙に負けた地域の予算を削るかのような地元での発言と、過去の選挙活動中にシャトルバスで支持者を無料送迎した問題である。高市総理は同日夜、大臣本人から報告を受ける考えを示し、任命責任については「違法性があれば躊躇しない」と述べた。ただし、現時点では大臣に説明責任を果たさせたいという立場をとった。

3分で読めます
1:09

朝から始まった追及と省内の「ご支援チーム」

簗大臣は朝から記者の追及を受けた。午前8時40分、取材で問われたのは、大臣を支えるために農林水産省内に作られたチームについてである。省内からは、職員が勤務時間中に本来業務をよそにしてやるべきことなのかと疑問の声が出ている。大臣は、関係者に非常に負担をかけているとして「大変申し訳なく思っている」と謝罪した。

1:46

与党からも「信じられない」と批判

午前9時からの与党の質疑では、身内からも批判が出た。質問者は、選挙に負けた地域だから、あるいは首長が応援してくれなかったからという理由で政治家が予算を削減することは「信じられない」「ありえない話」だと指摘した。簗大臣は、予算の減額を求めた事実は「一切ございません」と答弁した。

2:23

野党は大臣の適性を問う

休憩を挟んだ午後1時からは、野党が追及した。野党議員は、発言そのものが大臣としての適性を欠いているとして、適性を持った人に交代させるべきではないかと迫った。

この質問には高市総理が答えた。高市総理はこれまで簗大臣を重用してきた。過去には「私の大事なやなちゃん、私の知恵袋のやなちゃん」と呼び、いなければ本当に大変だと語っていた。今年2月には選挙の応援に駆けつけ、第2次高市改造内閣では簗大臣を初入閣させている。

その高市総理が、この日は厳しい言葉を使った。地元での発言について、事実であれば本当に不適切で「本当にダサい」と述べた。そのうえで、そうした人物が行政を運営してよいのかどうかも含めて「しっかりと考えさせていただく」とした。

4:00

シャトルバス送迎は公職選挙法違反か

もう一つの論点がシャトルバスの問題である。簗大臣は過去2回の選挙活動中、出陣式の会場まで支持者をシャトルバスで無料送迎しており、公職選挙法違反の疑いを指摘されている。

簗大臣の説明はこうだ。駐車場の台数を超えて来場した人には別の場所に車を停めてもらい、そこからシャトルバスで会場へ移動してもらった。利益の供与や寄付を行ったものではない。バス代は会場費の一部として計上しており、スタッフが事前に選挙管理委員会に確認したという。

これに対し野党議員は、自分たちで栃木県選挙管理委員会に確認したところ、事前に聞かれていれば実例判例集に基づいて違反になると答えるはずだという回答だったと反論した。そして、午前中に「借り上げる前に確認した」と答弁したのは虚偽答弁ではないかと追及した。簗大臣は、選管に確認や照会をしたとスタッフから聞いていたため、そのとおりに答弁したと説明した。

5:17

高市総理「今は全体像が見えない」

任命責任を問われた高市総理は、仮に違法性のあることがあれば、その時は「躊躇はいたしません」と述べた。一方で、今は全体像が見えず、本人も違法性を明確に否定しているとして、「もう少し説明責任を果たさせてやってください」と求めた。

0:13

総理は今夜電話で、明日には直接聴取へ

委員会は午後5時過ぎに終わった。高市総理は同日夜、この日新たに出た質問の内容について、今夜中に電話などで簗大臣本人から報告を受けると明らかにした。電話での説明に納得がいかない場合や、翌日の委員会答弁を経ても疑問が残る場合には、しっかり話を聞きたいとしている。簗大臣の説明によれば、総理は翌日夕方にも直接話を聞きたいという考えを示したという。

委員会を終えた簗大臣に、記者は納得のいく説明をする道筋は見えているのかと問いかけた。その答えは映像では示されていない。