去年水揚げ量が半減した広島のカキ、今年は出荷を1か月遅らせて復活を目指す

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概要

11月に本格的な旬を迎えるカキ。飲食店ではカキフェアが始まっているが、産地として知られる広島県では、去年カキが大量に死に、水揚げ量が前年の半分に落ち込んだ。今年の広島のカキはどうなっているのか。番組は飲食店と、海域にアラートが出された地域の養殖業者を取材した。

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飲食店では早くもカキのメニューが始まる

東京・渋谷のオイスターバーは、時期に応じて各地のカキを出している。祝日のこの日は昼間から多くの客が訪れ、生ガキや火を通したカキを味わっていた。

ある飲食チェーンでは今月2日からカキの提供を始めた。定食は大粒のカキフライが4個付いて1420円で、この時期の定番メニューだという。客の一人はカキを6個に増やして注文し、タルタルソースとの相性の良さや甘さを挙げていた。この店がこだわっているのは広島産のカキで、身がふっくらしていて、濃厚なうまみとコクがあるのが特徴だという。

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去年の広島は歴史的な不漁

その広島産のカキは、去年、歴史的な不漁に見舞われた。日本有数の産地である広島県では、海水温と塩分濃度が高い状態が長く続いたことなどでカキが衰弱し、多くが死んだ。水揚げ量は前年に比べて半減し、全国トップの座を宮城県に譲った。

今年、広島県は一部の海域で海中の酸素濃度が低くなり、カキが死ぬリスクが非常に高まっているとして、初めてアラートを出した。こうした状況の中で、十分に育ったカキを出荷するため、出荷を例年より1か月ほど遅らせ、来月2日から水揚げを始める。

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アラートが出された海域での確認作業

水揚げまで1か月を切った先週、アラートが出たエリアの養殖業者が海でカキの状態を確かめた。引き上げたカキには口を開けているものがあった。口が開いたカキは死んだ証拠だ。業者は、死んだものの割合は半分までは行っていない程度ではないかと話す。

ただし、現時点で死んだカキは去年より少ないという。業者がこの時期に気にしているのは、殻の内側が白いもの、つまり最近死んだカキがないかどうかだ。こうしたものが増えると心配だと話していた。

肝心の身の付き方については、順調な方で、サイズ感もいいと業者は見ている。このまましっかり身が入れば、ふっくらしたカキが期待できるという。業者は、今シーズンは少しでもいいカキをみんなに食べてもらいたいと話していた。

広島産カキの出荷まではあと3週間。今年、広島県が水揚げ量トップの座に返り咲けるかが注目される。