舞台『スリーゴースト』初日前会見:高畑淳子の「恨み節」と、堺雅人が語る「まだ名前のない芝居」
oricon渋谷・PARCO劇場で行われた舞台『スリーゴースト』の初日前会見で、高畑淳子は役作りの手がかりや作り手への思いを語った。その流れで、膨大なセリフを苦もなく話す堺雅人への冗談まじりの「恨み節」も飛び出した。堺は観客に向けて、この作品が喜劇とも悲劇ともつかない新しい芝居であり、客席と一緒に作っていくものだと語った。以下は、動画に収められた会見後半の内容である。
「初シルク」の衣装と、プレビューを見た友人の言葉
母親役で登壇した高畑淳子は、まず自分の衣装に触れた。シルクの衣装を着るのはこれが初めてで、おそらく最後だろうと話し、「初シルク」だとパルコに礼を述べた。
続けて、前日のプレビュー公演を見た友人からメールが届いたことを紹介した。友人は、すごく素敵なものを作っている君たちが羨ましかったと書いてきたという。
母親役のモデルは作者の母ではないか、という推測
高畑は、自分が演じる母親は劇作家サイモン・スティーヴンスの母親がモデルではないか、と推測を口にした。根拠として挙げたのは、スティーヴンスが稽古中などに時々母親の話をすることだ。高畑によると、スティーヴンスの母は昔は劇場に来なかったが、息子が戯曲を書くようになってから時々来るようになったという。高畑はその話を役のイメージに取り入れたと話した。これは高畑本人の推測であり、作者が認めたわけではない。
高畑はさらに、作り手側の一人(字幕では「ショーンさん」と聞き取れる)のスピーチにも触れた。新作が出来上がる喜びは何ものにも代えがたい、という趣旨の話を聞いて、本当に「お芝居の国の人」なのだと感じ、涙が出そうになったという。
「これしか出てこないのか」と思った台本と、堺雅人への恨み節
台本を最初に受け取ったとき、高畑は自分の出番について「これしか出てこないのか」と思ったと明かした。ただ、今は「十分です」と言い直している。
そのうえで一番腹が立ったこととして、堺雅人がなんの苦もなく膨大なセリフをペラペラと話すことを挙げ、会場を笑わせた。この「恨み節」は最後に「素晴らしいです。お楽しみに」という言葉で締めくくられており、共演者の力量への賛辞を込めた冗談である。
堺雅人「見方のマニュアルがまだない」
司会から観客へのメッセージを求められた堺雅人は、最初に「俺を見てればいいんです」と冗談を言い、すぐに「いやいや、それはないです」と打ち消して笑いを誘った。
そのうえで作品について説明した。初めて上演される作品なので、見方のマニュアルがまだない。喜劇かといえば喜劇ではなく、悲劇かといえば悲劇でもない。堺は、何劇と呼ぶかはおそらくこれから名前がつけられていく芝居だと述べ、見方も含めて観客それぞれに探ってほしいと呼びかけた。
稽古場と客席の前で「全然違う芝居」になった
堺は、出演者自身もこの作品をまだよく分かっていないと話した。稽古場では観客がいない状態でずっと芝居をしてきたが、劇場に入り前日のプレビューで観客の前で演じたところ、まったく違う芝居になったという。
そのため堺は、芝居の出来は観客の責任でもあると冗談めかして言い、一緒に作っているという気持ちが強いと語った。観客は何かをしなければならないわけではないとしながら、世界で初めて生まれるものを一緒に楽しんでほしいとまとめ、「見たことのないものが見られると思います」と締めくくった。
会見はこの後、フォトセッションに移って終了した。
ジの母役の高畑淳子さんです。
本日はどうもありがとうございます。私の衣装を着ております。シルクの衣装を着るのはきっとこれが最後だし、もちろん初めてです。シルクですよ、シルク。
初シルク。
初シルクです。ありがとうございます、パルコ様。
言いたいことはいっぱいありますが、昨日プレビューを見た友人がメールをくれました。「羨ましかったよ。すごい素敵なものを作ってる君たちが羨ましかったよ」って言ってくれました。浅野さんでしたけどね。
私の役はきっとサイモンさんの母ちゃんではないかなと思った。お書きになった。ちょっと少しあるんじゃないかなと。
時々ね、お母さんのことおっしゃるんですよ。「昔は劇場なんか来なかったんだけど、僕がこうやって書くようになって、時々来るようになったんです」とか。だからちょっとイメージして。
それから、ショーンさんが「新作が出来上がる、この喜びはかけがえないです」っていうスピーチをなさった時に、本当にお芝居の国の人なんだなと、そのスピーチにも涙が出そうになりました。
私は最初、台本いただいた時、「これしか出てらんのかい」と思ったんですけども、十分です。私も十分です。一番腹が立ったのは、堺雅人というこの俳優がですね、何の苦もなくペラペラペラ、膨大なセリフをもう言い腐るんですよね。もうそれが素晴らしいです。お楽しみに。
最後に、本作を楽しみにされているお客様へ、堺さんから一言メッセージを頂戴できますでしょうか?
本作を楽しみにされているお客様に一言。なんて言おうか。俺を見てればいいんです。
いやいやいや、それはないです。
昨日のプレビューとかで見ると、とにかく初めての作品なので、見方のマニュアルがまだない。当たり前ですけど、喜劇かっちゅうと喜劇でもない。悲劇かっちゅうと、何劇っていう名前を多分これからつけられるお芝居だと思うんです。なので、見方も含めて皆さん探ってってください。
僕らもよくわからなくて、稽古場でずっとお客様いない状態でお芝居してて、劇場に入って昨日お客様の前でやったら、また全然違う芝居になっちゃったんですよ。だからそれは皆様の責任でもありますから、一緒に作っているなという気持ちがとても。だから、何をしてればいいってもんじゃないんですけども、一緒に世界で初めて生まれるものを楽しんでくださいということじゃないでしょうか。はい、楽しみにして来てください。とっても見たことのないものが見られると思います。よろしくお願いします。
ありがとうございました。以上をもちまして、パルコ・プロデュース2026『スリーゴースト』の初日前会見を終了いたします。皆様、拍手でお送りください。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ムービーになりますので、一番右側のカメラに手を振っていただけますでしょうか。番です。ありがとうございます。だんだんと目線、真ん中の方までゆっくりとご移動お願いします。
ムービーになりますので、手を振っていただければと思います。
今、真ん中のカメラになります。真ん中のカメラに目線とお手振りをお願いします。ありがとうございます。だんだんと目線、左側の方までご移動お願いします。はい、ありがとうございます。
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