メイン・サブ・貯金用で銀行口座をどう使い分けるか:証券口座との連携、還元、金利で選ぶ考え方

YouTubeで開く ↗
概要

家計の味方チャンネルのこの回では、銀行口座を「メイン口座」「サブ口座」「貯金用口座」の3つに分け、それぞれに向く銀行を個別に解説している。話者の基本的な立場は、選ぶ基準を役割ごとに変えるというものだ。メイン口座はメインで使っている証券口座と連携できる銀行、サブ口座はポイントや現金の還元が多い銀行かメイン口座の弱点を補える銀行、貯金用口座は普通預金金利が高い銀行を選ぶ。以下、話者の説明順に内容をたどる。

21分で読めます
0:19

結論:メイン口座は証券口座に合わせて選ぶ

話者によれば、メイン口座には給与・年金の受け取り、クレジットカードの引き落とし、証券口座への入金、サブ口座や貯金用口座への資金の振り分けといった役割があり、資金が集まる。資産形成では投資が特に重要なので、新NISAやiDeCoの口座を開設したメインの証券口座に合わせてメインの銀行口座を選ぶよう勧めている。

具体的な組み合わせとして話者が挙げるのは、SBI証券ならSBI新生銀行、楽天証券なら楽天銀行、三菱UFJ eスマート証券ならauじぶん銀行、マネックス証券なら将来ドコモSMTBネット銀行になる住信SBIネット銀行、松井証券ならMatsui Bankである。これらの銀行ではATMや振込手数料の無料回数が多く、資金を簡単に動かせるという。話者は、最近は各社が自社経済圏への囲い込みを一段と強めており、メインの証券口座と連携しているかどうかで手数料の無料回数だけでなく金利やポイント還元も変わるようになっていると指摘する。

サブ口座の候補には三井住友銀行のOlive口座、V NEOBANK、カテエネバンク、JRE BANKを、貯金用口座の候補には山陰合同銀行のDanDan Bank、島根銀行スマートフォン支店(しまホ!)、東京スター銀行、そして銀行ではないがIDAREを挙げている。

2:11

SBI新生銀行:連携だけで金利・利便性・還元がそろう

SBI証券ユーザー向けのSBI新生銀行について、話者はまず金利を説明する。SBI証券との連携口座「SBIハイパー預金」を設定するだけで年0.5%になるという。さらにSBI証券と連携すると、同行のランク制度「ステップアッププログラム」で最上位のダイヤモンドステージが適用される。これによりATMは何度でも無料、他行宛振込手数料は月10回まで無料になる。

還元面では「キャッシュプレゼントプログラム」がある。他行からの1回1万円以上の振込入金、口座振替、外貨積立の取引状況に応じて現金が還元される仕組みで、ダイヤモンドステージでは他行からの振込入金が1回20円(月最大100円)、口座振替が1回10円、外貨積立が1万円ごとに100円(月最大1,000円)だという。ランクに関係なく、SBI証券との入出金で1,000名に1,000円が当たる抽選キャンペーンにも参加できる。話者は、ハードルの高い外貨積立と抽選を除いた振込入金と口座振替の合計110円は比較的簡単に毎月獲得できると見ている。

こうした点から話者はSBI新生銀行を、簡単な条件だけで高金利・利便性・高還元の3拍子がそろった銀行と評価する。一方で注意点として、スマホATMや定額自動送金サービスなどの便利な機能がなく、デビットカードもないことを挙げている。

3:37

楽天銀行:金利は楽天サービスの利用状況次第、振込無料回数は少なめ

楽天証券ユーザー向けの楽天銀行について、話者は現実的に実現できる金利を年0.44%程度と見積もる。2026年2月1日以降、楽天証券と連携した場合の優遇金利は年0.28%から0.38%に上がり、楽天銀行や他の楽天サービスの利用状況に応じて最大0.64%まで上がる。ただ銀行機能に関する条件は多く、使っていて自然に達成できるのは口座振替やデビットカード利用くらいだと話者は言う。ほかに楽天モバイルでは最強プランで+0.02%、U-NEXTが付いたプランで+0.1%、楽天カードではゴールドが+0.01%、プレミアムが+0.02%、ブラックが+0.06%上乗せされる。

資金移動では「ハッピープログラム」というランク制度があり、毎月25日時点の預金残高または取引状況で5段階に分かれる。ATM手数料は最大7回、振込手数料は最大3回まで無料になる。例えば残高100万円以上ならVIPランクで、ATM5回、振込3回が無料になる。給与・年金の受け取り口座に設定することでも振込手数料が3回無料になる。使い切れなかった分は2回まで翌月に繰り越せるので、振込無料回数は最大5回まで持てる。スマホATMや、毎月定額の振込を自動化できる「毎月おまかせ振込予約」もある。

還元面では、銀行機能の利用で楽天ポイントが貯まる。VIPランクではポイント倍率が3倍になり、クレジットカードの引き落とし、他行からの入金、他行への振込、ATM利用などで1件につき3ポイントもらえる。毎月のエントリー制キャンペーン「現金ザクザク貯まるキャンペーン」では、他行からの入金1件につき10円、上限の5件達成で150円がキャッシュバックされるという。話者の計算では、他行からの1件3,000円以上の入金が月5回あれば、合計165円分を自動的に獲得できる。

話者が特に評価しているのが楽天銀行デビットカードだ。年会費無料で1%還元、ポイント付与対象外のサービスが少ない。楽天カードでは公共料金や税金が0.2%、携帯料金や保険料が0.5%に下がり、JAL PayやFamiPayへのチャージは対象外になるが、デビットカードは1%のままだという。一方で楽天市場など楽天サービスでは楽天カードの還元率の方が高いため、楽天サービスでは楽天カード、それ以外では楽天銀行デビットカードという使い分けを勧めている。注意点として、ランク制度のハードルが高く、他行と比べて振込無料回数が少ないため、後述のサブ口座で補うよう話者は勧めている。

7:15

auじぶん銀行:最上位ステージは初期設定さえ済めば達成できる

三菱UFJ eスマート証券ユーザー向けのauじぶん銀行では、ランク制度「じぶんプラス」の最上位であるプレミアムステージを達成すると、金利0.65%、ATM・振込手数料が最大15回まで無料、毎月簡単に180ポイントがもらえるという。

ポイントは入金、口座振替、キャッシュレス決済、積立投資、FXの5項目で、対象取引をするとステージに応じてPontaポイントがもらえる。プレミアムステージでは、定額自動入金サービスを使うだけで毎月15ポイント、au PAYカードを含むクレジットカード代金の引き落としで毎月15ポイント、キャッシュレス決済の項目で毎月150ポイントになる。チャージした残高はPayPay銀行やエアウォレットを経由すれば手数料なしでauじぶん銀行に戻せるという。この3つの条件で毎月180ポイント、3か月に1度750ポイントの積立投資の項目も加えると年間5,160ポイントになると話者は計算する。ただ積立投資の項目は内容が複雑なので、詳細は個別動画に譲っている。

話者はauじぶん銀行を、SBI新生銀行よりさらに高い水準で3拍子がそろった銀行と位置づける。プレミアムステージの達成は難しく思えるが、預金残高1,000万円以上にするか、6つの条件のうち5つを満たせばよい。話者が勧める5つは、定額自動入金サービス、au PAYカードを含むクレジットカードの口座振替、au PAYまたはPayPayへの残高チャージ、eスマート証券との連携、預金残高50万円以上である。初回設定は少し面倒だが、一度設定すれば自動的に達成できるというのが話者の評価だ。

9:58

ドコモSMTBネット銀行:スマホATM完全無料と高還元デビット

マネックス証券ユーザー向けには住信SBIネット銀行を勧める。同行はSBIグループからドコモに買収され、2026年8月3日以降ドコモSMTBネット銀行に名称が変わる。

金利は年0.3%で、話者はメガバンクと同じ低い水準だと言う。SBI証券と連携したSBIハイブリッド預金でも+0.01%の0.31%にとどまる。マネックス証券との連携機能は現時点ではないが、近いうちに提供されるようだと話者は述べている。

利便性については、キャッシュカードを使わずアプリだけでATMを使うスマホATMが完全無料で、話者はこれを他行にない大きなメリットとする。ランク制度「スマプロランク」は2026年5月以降5段階で、ATM・他行振込の無料回数は最大20回になる。月5回無料のシルバーは、円預金とSBIハイブリッド預金の合計50万円以上、給与・年金の受け取り、口座振替1件以上のいずれかで達成できる。月10回無料のゴールドは、合計100万円以上、給与・年金受け取りと口座振替の両方、またはミライノ カードのトラベラーズゴールド保有のいずれかが条件だ。このカードは年会費1万1,000円で、プライオリティ・パスを年6回使え、3枚まで無料の家族カードでも同じ条件で使える。そのため話者は、家族旅行でよく空港ラウンジを使う人以外にはそれほど勧められないとしている。月15回無料のVIPは500万円以上、月20回のプラチナVIPは1,000万円以上の残高が必要でハードルが高い。話者は、メイン口座として使っていればシルバーやゴールドは十分達成でき、ドコモ経済圏を使っていなくても利便性はまだ優れていると見ている。

デビットカードは年会費無料のポイントプラスと年会費1万1,000円のプラチナデビットの2種類で、基本還元率はどちらも1.25%、最上位ランクでポイントプラスが最大2%、プラチナデビットが最大2.5%になる。シルバーやゴールドでも1.5%以上を実現できるという。ただし注意点が3つある。上乗せ分は有効期限わずか3か月の期間限定ポイントで付与されるため、アプリでポイント払いを自動にしておくこと。上乗せ分の上限は月1万ポイントなので、プラチナデビットで上乗せがあるのは月80万円までであること。鉄道料金、公共料金、各種税金、社会保険料などは一律0.3%還元に落ちることだ。プラチナデビットには、国内ではモバイル端末保険や対象レストランで2名以上利用時に1名分が無料になる招待日和、海外では補償額が充実した旅行傷害保険や年3回のプライオリティ・パスなどが付帯する。

ほかに、給与・年金の受け取りで月100ポイント、口座振替で3ポイントがもらえる(これも有効期限3か月)。最大10個に分けられる目的別口座や、定額自動入金・振込・振替サービスもある。今後はドコモ経済圏との併用でdポイントや優遇特典が得られると発表されているため、話者はマネックス証券を含めドコモ経済圏の利用者に強く勧め、そうでない人にもサブ口座として勧めている。

14:45

Matsui Bank:無条件0.41%、ドコモSMTBの機能を継承

松井証券ユーザー向けのMatsui Bankは、無条件で年0.41%、2月中旬以降は松井証券での投資状況に応じて最大0.65%に上がる。毎月最終営業日時点の松井証券の預かり資産が100万円以上ならゴールドランクで0.52%、1,000万円以上ならプラチナランクで0.65%になる。口座開設から3か月間はプラチナ、給与受取口座に設定するとゴールドが適用されるという条件もある。

Matsui Bankはドコモ SMTBネット銀行の提携バンクなので、他行宛振込とATMが月5回まで無料、スマホATM、定額自動入金・振込・振替、最大10個の目的別口座、提携バンクを含む同行グループ口座間の送金完全無料といった特徴を引き継いでいる。話者は利便性をトップクラスと評価する。デビットカードは1%還元で、貯まる松井証券ポイントは3か月に1度のdポイント交換10%増量キャンペーンを使えば実質1.1%還元になるという。

16:15

補足:給与・年金の受取口座は別にしてもよい

話者は、給与・年金の受け取りで得られる特典は銀行ごとにかなり違うため、受取口座はメイン口座と別に設定してもよいと述べる。特にSBI新生銀行やauじぶん銀行では、給与受け取りで得られる特典を他の条件で代用できるからだという。

SBI新生銀行をメインにする場合、話者はドコモSMTBネット銀行を受取口座に挙げる。シルバーまたはゴールドランクの達成と月100ポイントが同時に得られ、SBI新生銀行にないスマホATM完全無料や定額自動送金も補える。auじぶん銀行をメインにする場合は、eスマート証券や三菱UFJカードなど三菱系のサービスを使っている前提で三菱UFJ銀行との相性が良いとする。三菱UFJ銀行で給与・年金を受け取ると、三菱UFJカードの対象店舗最大20%還元の還元率が+1%上がり、コンビニATM手数料が月2回、振込手数料が月3回無料になる。auじぶん銀行の定額自動入金で、受け取った給与を毎月自動で移すこともできる。

17:45

三井住友銀行Olive:定額自動入金・振込が完全無料

サブ口座の解説に入る前に、話者は紹介する4行とも金利はメガバンク並みに低いが、利便性やポイント還元の面で優秀だと断っている。

三井住友銀行は、クレジット・デビット・キャッシュカード・ポイント払いの4機能をまとめたOliveアカウントの契約で最大限のメリットを受けられる。提携ATMの無料回数は基本的にないが、振込手数料は月3回まで無条件で無料だ。話者が強調するのは定額自動入金・振込サービスが手数料完全無料である点で、楽天銀行やドコモSMTBネット銀行では無料回数の範囲内でしか無料にならないのに対し、三井住友銀行では3回の無料回数とは関係なく無料だという。

ポイント面では「選べる特典」として、毎月4つの特典から1つを選べる。給与・年金受け取りで200ポイント、コンビニATM月1回無料、対象店舗での還元率+1%、口座残高1万円以上で100ポイントの4つだ。給与・年金受け取りという名称だが、実際には2か月連続で3万円以上の入金があれば対象になるため、話者はこれを選ぶのが最もお得だとする。完全無料の定額自動入金で3万円以上を入れれば、200ポイントも自動的にもらえる。またOliveアカウントを持ち、月に1度三井住友銀行か三井住友カードのVpassアプリにログインすれば、対象のコンビニ・飲食店での最大20%還元に+1%が加わる。選べる特典はOliveのカードがプラチナプリファードなら2つ、インフィニットなら3つ選べるので、上位カードの人は+1%の特典も選んでよいという。

さらに三井住友とPayPayが互いのサービスを優遇すると発表しており、以前はPayPay銀行に限られていたPayPay残高の手数料無料出金に三井住友銀行も対象になるようだと話者は述べ、地味に大きな改善と評している。加えて、メガバンクとしてネット銀行の弱点を補える点も挙げる。ネット銀行は固定費が少ない分、金利・利便性・還元で優れることが多いが、公共料金の引き落としや給与受取に設定できない場合がある、困ったときに店頭で相談できない、ATMで硬貨を入金できないといった弱点があるという。

20:59

V NEOBANKとカテエネバンク:高還元デビットで不足を補う

V NEOBANKはMatsui Bankと同じくドコモSMTBネット銀行の提携バンクで、ATM・振込手数料月5回無料、スマホATM、目的別口座、定額自動送金に対応する。話者が評価するのは還元面で、デビットカードは常時1.5%還元、付与対象外はチャージ自体ができないJAL Payくらいだという。お得な使い方として、このデビットカードからVポイントPayに1.5%還元でチャージし、その残高をOliveのポイント払いモードで0.5%還元で支払えば、合計2%でVポイントを貯められると紹介している。銀行機能の利用でも、達成が簡単な条件だけで毎月760ポイントもらえるという。話者は、楽天銀行など資金移動の利便性が物足りない口座を補える点も含め、サブ口座として勧めている。

カテエネバンクもドコモSMTBネット銀行の提携バンクで、利便性を引き継ぐ。デビットカードの還元率は前月末の預金残高に応じて変わり、100万円未満で1%、100万円以上で1.5%、200万円以上で2%になる。貯まったポイントはVポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、dポイントなどに1ポイント1円で交換できる。ただし鉄道料金、公共料金、税金、社会保険料などは一律0.3%に落ちる。中部電力ミライズの電気代やガス代の口座振替では、条件達成で最大5%還元になる。話者は、ある程度の預金残高がある人にはデビットカードが高還元になるとしてサブ口座に勧めている。

23:10

JRE BANK:JR東日本を使う人向けの3大特典

JRE BANKはJR東日本グループと楽天銀行の提携で生まれたネット銀行で、仕組みは楽天銀行に似ており、楽天銀行との相互送金も無料だ。ステージ制度では預金残高か取引件数に応じて手数料無料回数やJRE POINTの倍率が上がる。例えば残高50万円以上なら中位のプレミアムステージで、ATM・振込の無料回数は2回、ポイント倍率は2倍になる。楽天銀行と違うのは、JR東日本の駅構内ATMでの出金がステージに関係なく何回でも無料な点で、話者は通勤・通学で駅を使う人には大きなメリットだとする。ビューカードの引き落としが毎月5,000円以上あれば、毎月10ポイントと他行振込手数料月3回無料も得られる。

話者が「肝心」と位置づけるのが3大特典だ。1つ目は目玉の運賃4割引券で、JR東日本の営業路線内でえきねっと予約できる新幹線、特急、在来線指定席、グリーン車などの片道運賃・料金が40%引きになる。話者の計算では、通常片道約1万7,000円の東京―新青森の新幹線が約1万200円になる。獲得枚数は預金残高とビューカード・給与等受け取りの利用状況で決まり、残高50万円以上かつビューカード引き落としありで1枚、300万円以上かつ両方ありで最大5枚。判定は年2回なので年間最大10枚になる。番号を共有すれば本人以外も使えるため、家族や知人に譲ってもよいという。

2つ目はモバイルSuicaグリーン券で、首都圏の普通列車グリーン車に無料で乗れる。残高50万円以上で自動的に獲得でき、判定は年4回なので年間最大4枚。3つ目は「どこかにビューーン!」の2,000ポイント割引クーポンだ。どこかにビューーン!は6,000ポイントで新幹線の往復チケットを買える旅行パッケージで、ランダムに選ばれた4つの候補から行き先が自動で決まる。新幹線の往復は大体2万円以上になるので6,000ポイントでも十分お得だが、さらに2,000ポイント割り引けるという。獲得条件は運賃4割引券と同じで、年2回の判定で各最大6枚、年間最大12枚になる。

26:53

貯金用口座の位置づけ

貯金用口座の紹介に先立ち、話者は前提を確認している。貯金用口座の目的は余剰資金で大きくお金を増やすことではない。増やすのが目的なら、新NISAやiDeCoで税制優遇を受けながら投資しやすくなっているので、ほとんどの人は長期・分散・積立の観点で余剰資金を投資に回した方がよいと話者は考える。貯金用口座は生活防衛資金、養育費、旅行などの定期的な積立をする場所であり、できれば普通預金金利も高い方がよいという温度感が最適だという。

27:28

DanDan Bankとしまホ!:高金利だが利便性に差

山陰合同銀行のDanDan Bankは、普通預金口座では0.4%だが、ドコモSMTBネット銀行の目的別口座にあたる貯蓄預金口座に入れれば0.7%以上になる。貯蓄預金残高300万円未満で0.7%、300万円以上で0.75%、500万円以上で0.8%、1,000万円以上で0.9%だ。振込手数料は最大10回、ATM手数料は最大15回まで無料で、月末に10万円あれば2か月後に各3回無料になる。給与受け取り、年金受け取り、住宅ローンでステージが1つずつ上がる条件もある。注意点として、ATMはセブン銀行しか使えない。その代わりセブン銀行ATMはスマホATMに対応している。最大10個の目的別口座も貯金用として相性が良い。最後の取引から2年以上放置すると年550円の管理手数料がかかるが、残高1万円以上あればかからないので、1万円は入れておくよう話者は勧める。

島根銀行のスマートフォン支店「しまホ!」は無条件で年0.7%だ。一方、資金移動の利便性は他行より劣る部分が多い。振込手数料は2か月前の月末に150万円以上の残高がないと無料にならず、ATMを無料で使えるのは基本的に平日日中に限られる。ただ資金移動サービス「ことら」…ではなく話者が挙げるマネータップを使えば、提携バンクを含むドコモSMTBネット銀行と手数料なしで相互送金でき、デメリットを打ち消せるという。話者は、利便性は劣るが触らないお金を入れておく口座としては非常に優秀だとする。最後の取引から2年以上放置し、残高1万円以上がなければ年1,320円の管理手数料がかかる。

29:56

東京スター銀行:無料条件が複雑なキャッシュバック方式

東京スター銀行は、給与または年金の受け取りで0.7%になる。インターネットバンキングを利用し、取引明細の郵送をなしにすれば他行振込手数料が月5回実質無料、ATMはコンビニやメガバンクなど8回が実質無料になる。

ただし注意点が2つある。1つ目は、振込やATMの利用ごとに110円がいったん引き落とされ、翌月の第1営業日にキャッシュバックされる方式であること。2つ目は、ATM利用分のキャッシュバック上限が、手数料が発生した月の預金平均残高の10%までとなるようだという点だ。話者の例では、8回使うと110円×8回で880円の手数料がかかり、全額戻ってくるには8,800円の平均残高が必要になる。そのため約1万円は口座に入れておくよう勧めている。条件は複雑だが、給与・年金の受取口座に設定できる人には勧められるというのが話者の評価だ。

31:03

IDARE:残高に年2%のポイント、ただし銀行ではない

最後に紹介されるIDAREは銀行口座ではなく、銀行振込やクレジットカードで事前にチャージし、その残高から支払うVisaブランドのプリペイドカードである。チャージ残高に対して年2%のポイント還元がある。話者の例では、60万円の残高に対して年2%、つまり毎月約0.167%の1,000ポイントが貯まる。残高が6万円増えるごとに毎月のボーナスが100円増える計算で、残高上限は100万円なので最大で毎月1,666ポイントになる。ポイントは支払いに使える残高にそのまま移せ、dポイントにも等価交換できる。目的別に5個まで口座を分けて貯金できる機能もある。

注意点は2つある。1つ目は、預けておくだけではボーナスがもらえず、毎月のボーナス額の5倍を新規でチャージし続ける必要があること。60万円の例なら、1,000円のボーナスを得るために5,000円を新たにチャージする必要がある。2つ目は銀行ではないことで、話者はそこから3つの弊害を挙げる。クレジットカードからチャージした残高は現金で引き出せずプリペイド払いで使うしかない。ボーナスは元本にのみつき、複利効果はない。倒産時に全額は保証されず、銀行のような元本1,000万円とその利息までの預金保険制度もない。ただ話者によれば、日本のプリペイドカードは預かり資金の50%以上を発行保証金として供託することになっているため、運営会社の株式会社Fivotが倒産しても50%以上は優先的に戻ってくる想定だという。こうした注意点はあっても、100万円までの貯金に年2%のポイント還元は高金利銀行の中でも妥当な水準だとして話者は紹介している。

話者自身はIDAREを3つの用途で使っているという。1つ目は年2%を生かした少額運用と目的別貯金。2つ目は海外利用で、日本で発行したカードを海外で使うと大体2〜4%の海外事務手数料がかかり、例えば三井住友カードは3.63%、アメックスのカードは3.5%上乗せされる。IDAREは支払い時のポイント還元はないが、この手数料が無料だという。3つ目はクレジットカードの決済修行で、三井住友ゴールドカードやエポスゴールドカードのように年間一定額の利用で年会費無料やボーナスポイントが得られるカードでは、IDAREへのチャージが集計対象になることが多い。話者によれば、三井住友カードでは2026年3月以降JAL Payやau PAYへのチャージの扱いが変わり、決済修行に使えるプリペイドへのチャージは主にIDAREやRevolutあたりに絞られている。またアメックス発行のカードでチャージできるプリペイド決済はau PAYとIDAREに絞られているため、IDAREは重宝するという。旅行関連の特典が付くアメックスのカードは海外旅行好きが持つ割合が高いと話者は見ており、IDAREで海外での支払いもお得にできるとして解説を締めくくっている。