キングコング西野亮廣が「革命」賞の受賞スピーチで語った、AI時代に人間に残る仕事
oricon『THAT'S FASHION WEEKEND 2026 メディアレセプション』で行われた「The YOSOI Culture Awards」授賞式で、キングコングの西野亮廣が受賞者の一人として登壇した。同アワードは「時代を変えた人。時代を創る人。」をテーマに、さまざまなジャンルのアーティストやクリエイターを表彰するもので、日本のカルチャーの発展を願って今年創設されたと司会者は紹介した。西野に贈られたトロフィーには「レボリューション(革命)」という言葉が刻まれていた。
西野は受賞スピーチで、AIで誰もがコンテンツを作れるようになった時代に、次のイノベーションはどこから生まれるのかを話した。答えとして示したのは、AIが生成できないものを作品に絡めることと、人間は「決断」と「営業」を担うことの二つである。
「革命」での受賞への受け止め
西野はまず、他の受賞者がさまざまな話をした後なので、自分はもう少し具体的な話をしたいと前置きした。「革命」で受賞したことについては、何がカウントされたのかよく分からないと率直に述べている。革命を起こしたかどうかは分からないとしながらも、いろいろなことをやってきたという自負はあると語った。
そのうえで、この時代に次にどんなイノベーションが起きるのか、起きるとしたらその震源地はどこなのかを共有したいと切り出し、見当はついていると述べた。
コンテンツは供給過多になり、驚きはコモディティ化した
西野の見立ての出発点は、AIによってコンテンツが供給過多になっているという認識である。主婦でも小学生でも、ハリウッドのような映像を作れるようになってきたと西野は言う。そのため、3年前なら「すごい」「とんでもない」と驚かれたような作品は、どんどんコモディティ化している。すごい映像もすごい音楽も誰でも作れてしまう時代に入ったというのが、西野の認識だ。
AIが生成できない「アンカー」を作品に絡める
では、そんな時代のクリエイティブはどこから生まれるのか。西野の結論は、AIで生成できないものを絡めておかなければ、これからの革命やクリエイティブのイノベーションは基本的に起きない、というものだった。
西野は、AIで生成できないものを「アンカー」と呼んでいる。例として挙げたのは、土地、時間、歴史、思い出、プロセス、そして「癒着」である。AIが絶対に作ることのできないこうした要素を、今後はあらゆるクリエイティブに絡めておかなければ、すべてのクリエイティブは淘汰されてしまう。西野はこれを自分に言い聞かせていると同時に、すべてのクリエイターが押さえておくべき点だとして、メッセージとして送りたいと述べた。
AIを使って分かった、人間が必要な部分
西野自身もAIを使って映像を作るなどしているという。その経験から、人間の創造が終わることはなく、人間が必要な部分は必ず出てくると感じたと語る。映像を作っていても、たとえば「決断する」といったことはAIにはできないので、人間がいなくなることはないと考えているという。
一方で、AIを認めないと言って触らないクリエイターも少なくないことに触れ、まずは触ってから判断すべきだと呼びかけた。やるかやらないかは触ってから決めればよく、まず触ってみて、人間の創造の余白がどこに残っているのかを押さえておかなければならない、というのが西野の考えだ。今後も新しいものを作り出し、世の中にさまざまな提案をしていきたいと述べて、スピーチを締めくくった。
日本のIPはAIと共存できるのか
スピーチの後、司会者は一つ質問をした。音楽やファッションなど日本が世界に誇るIPはこれからも多くあるが、それらをAIと共存できない、あるいは共存すべきでないと見るのはナンセンスだ、と理解してよいか、という趣旨の問いである。
西野は、クリエイターの友人がたくさんいると前置きしたうえで、共存はできると答えた。ただしそれには、AIを徹底的に触ることが前提になる。AIの得意領域はどこか、苦手領域はどこか、人間にしかできない表現は何かを、まず自分の中に入れておかなければ、クリエイターは危うい立場に置かれてしまうと西野は言う。この点については警鐘を鳴らしていかなければならないと述べた。
人間に残る仕事は「決断」と「営業」
西野は続けて、最近スタッフによく話していることとして、これからの時代に人間が押さえておくべきポイントは「決断」と「営業」だと語った。
決断について、西野はAIと人間の役割を次のように分けて説明した。AIは100通り、1万通り、10万通りといった正解らしい選択肢を提案してくれる。それがAIの仕事である。人間の仕事は、その数の提案をすることではなく、その中から選ぶことだ。しかも正解を選ぶのではなく、選んだ道を正解にする。西野はこれを「力技」と呼び、人間にはこれが必要なのだと述べた。
ブロードウェイで感じた「村に入る技術」
営業については、1対1のコミュニケーションを取っていかなければならないと話し、その実感を得た場としてブロードウェイでの経験を挙げた。
西野によれば、ブロードウェイではいきなりコンテンツ勝負はさせてもらえない。いい作品を持っていけば世界に出られるかというと、そうではない。世界のマーケットにはすでに「村」ができあがっているからだという。そのため、強いコンテンツを作るのと同時に、村に入る技術がとても必要になる。ブロードウェイという村に入るにはコミュニケーション能力、つまり営業が必要だと西野は語った。
こうした経験を踏まえて、西野は「決断」と「営業」こそがこれから人間に残された仕事なのではないかと述べ、受賞の場での発言を終えた。
トロフィーに刻まれた言葉はレボリューション、革命です。西野様、おめでとうございます。どうぞ。
西野様です。そしてプレゼンターもご紹介させていただきましょう。プレゼンターは、センス・トラスト株式会社代表取締役社長、今中康仁様。ステージの方へお越しくださいませ。
ではプレゼンテーションをお願いいたします。ありがとうございます。西野さん、おめでとうございます。
お2人で、ぜひお2人で撮らせていただきましょう。そして右手のムービーの方にもお願いできますでしょうか。はい。
さあ、よろしいでしょうか。左手の方のメディアの皆様、どうぞ。はい、おめでとうございます。そして今中社長もありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございます。さあ、ぜひ西野さん、貴重な言葉をいただきたいと思いますので。よろしいですか。ソロのフォトもそうですね。記念、そっちの方ですね。失礼しました。ソロでも皆さんにも撮っていただきましょう。
よろしいでしょうか。ありがとうございます。では受賞の言葉をいただきたいです。
本日どうもありがとうございます。キングコングの西野亮廣でございます。いろんな方がいろんなお話をしてくださった後なので、自分はもうちょっと具体的なお話をさせていただけたらなと思います。
今回は革命ということで、革命が受賞されたってよくわかんないんですけども、何がカウントされたのかよくわかんないですけども、確かに革命を起こしたっていうかわかんないですけども、いろんなことをやってきたなっていう、そういった自負はございます。
こっから、この時代に次どういったイノベーションみたいなものが起きるのか。イノベーションが起きるとしたら、その震源地はどこなのかっていうところをちょっと共有させていただくと、ここだろうなっていうのは目処はついておりましてですね。
それ何かっていうと、こんだけAIでいろんな方がいろんなものを作れるようになってきて、もう正直、コンテンツは供給過多になってきてるなと思います。例えば主婦の方でも小学生でも、もうハリウッド顔負けの映像を作れるようになってきましたと。
そうすると、3年前とかにあったような、びっくりしたような作品だ、すげえな、とんでもねえなみたいなっていうのは、どんどんコモディティ化してですね、誰でも作れるよねっていう。すごい映像もすごい音楽もみんな作れてしまうよねっていう、そういった時代に入ったのかなと思います。
そんな時代のクリエイティブはどっから生まれるのかって話なんですけども、これ結論言っちゃうとですね、やっぱりAIで生成できないものを絡めておかないとですね、基本的にこっからの革命、クリエイティブ、イノベーションっていうのは起こりようがないなと思ってます。
自分は、そのAIで生成できないものはアンカーと呼んでますね。それは何かっていうと、例えば土地だとか、時間だとか、歴史とか、思い出とか、プロセスとか、あと癒着とか。そういったAIが作ることが絶対できないものを、今後全てのクリエイティブに絡めておかないとですね、あらゆるクリエイティブは淘汰されてしまうなっていうことを、自分に言い聞かせながらですね、全てのクリエイターさんに、ここは押さえとかなきゃいけないんじゃないかなっていうメッセージを送らせていただきたいと思います。
自分自身、AIを使って、例えば映像を作ったりしておりますけれども、やっぱり感じたことは、人間の創造が終わることはないと。やっぱり人間が必要な部分っていうのは絶対に出てきますね。映像を作ってても、例えば決断するとか、そういったことっていうのはAIにはできませんので、この辺は人間がいなくなることはないなっていうことを思っております。
ただ、それを知る上でもですね、全てのクリエイターが、人によっちゃ「AIなんか認めない」とか言って触らない方、結構いらっしゃいますけども、それは触ってからにした方がいいと。触ってからやるやらないは決めてですね、まずは触って、人間の創造はどこに、創造の余白っていうのはどこに残ってるのかっていうのを押さえておかなきゃいけないんじゃないかなと思います。
今後も何か新しいものを作り出して、世の中の皆さんにいろんな提案ができたらなと思います。本日は本当にこんな素敵な賞をくださりまして、どうもありがとうございました。西野亮廣でした。
皆さん、ありがとうございます。皆さん、一言だけ伺ってよろしいでしょうか。西野さんとしては、今後日本が世界に誇るIP、例えば音楽であったりファッションっていうのはいっぱいありますけれども、これはもうAIと共存できる、それ共存すべきというふうに見てしまうのは、これはちょっとナンセンスであると、そういうふうにも理解してよろしいですか。
はい。今いろんなクリエイターが友達にいるんですけど、やっぱり共存できると思いますよ。共存できると思うんですけども、それはやっぱり触りきらないと。たくさん触ってですね、AIの得意領域はどこで、苦手領域はどこで、人間にしかできない表現は何でっていうのを、まずは入れておかないとですね、クリエイターさんっていうのは淘汰されてしまうなと思います。ここは結構、警鐘を鳴らしていかなきゃいけないなと思います。
最近よくスタッフに言ってるんですけども、人間がこっからの時代を、押さえておかなきゃいけないポイントは何かっていうと、決断と営業だなと思います。
ああ。
やっぱり決断には、AIっていうのは要するに、100通りとか1万通りとか10万通りとかの正解っぽい選択肢は提案してくれると。これがAIの仕事であって、じゃあ人間の仕事は何かっていうとですね、100通り、1万通り、10万通りの提案をすることではなくて、もうその中から選んで、正解を選ぶのでなくて選んだ道を正解にするっていう、もうこの力技が人間には必要なんだな。だから、やっぱり決断が絶対必要だし。
営業はやっぱり1対1のコミュニケーションを取っていかないとですね。特に自分がブロードウェイなんかですごく感じましたね。ブロードウェイに行くと、いきなりコンテンツ勝負はさせてもらえないですね。いい作品を持ってったらば世界に出れるかっていうと、そんなことはなくてですね、世界のマーケットっていうのは、すでにそこはもう村が仕上がっておりますから。
なので、コンテンツを持っていく、この強いコンテンツを作るのと同時にですね、村に入る技術みたいなものはめちゃくちゃ必要だと。やっぱりブロードウェイ村に入るって、コミュニケーション能力が必要だし、営業ですね。だからこっから本当に、その決断と営業が人間に残された仕事なのかなと思います。ありがとうございます。
力、そして営業力を磨いていきたいと思います。西野さんでした。ありがとうございました。こなりました。
メディアの皆さんもキャプチャーしてください。
グリンカーんだけ。
嬉しい。ありがとう。本当にありがとう。声が通る。発声良すぎる。
いかがでしょうか、皆様。ムービーの皆さん、いかがでしょうか。オッケーですか。じゃあセンター、まずセンターからお願いします。センターカメラからね。
け。
メディアの皆さんも全員のファッションを押さえたいと思うので、もしかしてちょっとしたパンがあるかもしれません。オッケーですね。
よろしいでしょうか。受賞おめでとうございます。どうぞ中央へお越しくださいませ。
皆様、輝いていらっしゃいます。改めまして、予につてご紹介しましょう。「時代を変えた人。時代を創る人。」のテーマに、様々なジャンルのアーティスト、クリエイターを表彰するカルチャーアワード。日本のカルチャーがさらに発展することを願い、今年創設されました。皆様から一言ずつお言葉を頂戴したいです。
生きてると、そんなにピアノのコンサートに行く、特にクラシックは行かないかもしれないんですが、それをどうにかね、皆さんの近くにお近づきになりたいなっていうことで、頑張ってまいりましてね、こうやって時代を変Ja.
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