ヒカルとカジサック、山梨の「樹海」から無一文で帰るはずが寄り道の旅になった

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概要

ヒカルとカジサックが山梨の樹海のような場所に降ろされ、そこから帰るというロケから動画は始まる。カジサックは、テレビのような体を張るロケをヒカルと初めてやるつもりで気合を入れていた。しかし企画は早い段階で崩れる。ヒカルの判断で、無一文で帰る話は「お金を使う寄り道の旅」に変わり、二人は直売所、ラーメン店、西野亮廣の美術館を回りながら、昔の失敗談、格闘技、落語、今後の戦略まで話し続けることになる。

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樹海から始まる「練習」としてのロケ

撮影は朝に集合し、昼まで車で移動した先から始まった。ヒカルによれば、場所は奥に入れば完全に樹海だという。カジサックは「ここだけ見て樹海っぽく作っていないか」と突っ込みつつ、内心は楽しんでいた。ヒカルとこういうテレビ的なロケをしたことは一度もなく、自分にとってこの種の企画は若手時代のイメージだから、わくわくしているという。

ヒカルは、タレントとロケをすることへの憧れがあったと話し、「いつかもっとすごい人とやると思うので、その練習にさせてもらっていいですか」と冗談を言う。カジサックは、トップYouTuberになった今も泥臭い企画をやり続けるヒカルを素直に評価した。ヒカルはそれに「勘違いしていないので」と返している。

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25年前のオケラ「やらせ」事件

カジサックは若手時代のロケの厳しさを語り、1分半から2分のVTRのために丸一日撮影していたという。その例として出たのが、オケラを捕まえるロケの話である。

当時カジサックと西野は、オケラがどんな虫かも分からないまま、朝から晩まで10時間以上探し続けた。最後にスタッフが奥で声を上げ、皆で駆けつけると瀕死のオケラがいた。これでVTRは完成したが、実はスタッフがどこかから持ってきたものだった。演者の二人はそれを知らなかった。

後に動物愛護の団体のような人たちが「あんな場所にオケラがいるはずがない」「あれほど弱っているのもおかしい」と指摘し、週刊誌で騒ぎになった。原因を追及するとやらせだったことが分かり、二人は生放送で謝罪させられたという。カジサックは「知らなかったので自分たちは悪くないが、それでも演者が謝らなければならない」と振り返る。当時はSNSがなく「炎上」という言葉もなかったので、今の時代なら大ごとになっていただろう、と二人は話していた。

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ヒカルの「うーさん」すり替えの告白

これに対してヒカルは、「似た話がある」と、約10年前のエピソードを明かした。姫路のゲームセンターでUFOキャッチャーをよくやっていたところ、店員が次々に新しい景品を出し、ついには子どものウーパールーパーが取れるUFOキャッチャーを始めた。生き物なので炎上しそうだと感じたが、当時のヒカルは「店のせいだ」と考えてプレイし、実際に取れてしまった。

ウーパールーパーは「うーさん」と名付けられ、水槽などを買って育て始めた。YouTubeを始めたばかりで、育てれば動画が1、2本できるかもしれないという考えもあったという。ところが2日で死んでしまった。部屋を片付けに来た母親が抜いてはいけないコンセントを抜き、酸素が送られなくなったことが原因だった。

当時、ペットの魚を死なせて炎上したYouTuberがいたため、ヒカルたちは「うーさんを死なせたとなるとまずい」と考えた。いったん忘れて動画を作り続けていたが、コメント欄には「うーさんはどうなった」という声が多く届いた。そこでヒカルは、ウーパールーパーは成長すると大きくなり見た目も変わるので、別の個体にすり替えてもばれないのではないかと考え、新しい個体を買ってきた。

その「半年間育てた結果」の動画は今も公開されていて、9年前の投稿で約320万回再生されているという。元のUFOキャッチャーの動画も約400万回再生されていて、期待が大きかったので引き返せなかったとヒカルは説明する。動画の固定コメントには「うーさんは僕の数少ない癒しです」と書いていたことも紹介された。ヒカルは悪気のない事故で起きた悲劇だったとしつつ「今だから言える話」として語り、カジサックは「オケラよりひどい」と笑っていた。

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無一文企画を「CM」扱いにして、直売所で食べる

場所が山梨であることが明かされると、カジサックは無一文でどう帰るかという企画のはずだと確認する。ヒカルはPayPayならあると言ってはぐらかし、空腹なのでセブン-イレブンで済ませるよりご当地のものを食べたいと言い出す。都内から3時間以上かかる場所なので、普通に帰るのも大変な距離である。

二人が入ったのは、朝採れの生トウモロコシを売る直売所だった。大型バスが来たため試食はほぼなくなっていたが、店の人気のブドウを分けてもらい、大きな桃、2500円の100%ブドウジュース、椎茸ステーキなどに目を奪われる。

ここでヒカルは企画を切り替えようと言い出す。無一文で何もできずに帰るのは申し訳ないので、逆にお金を使う旅にしよう、という提案である。「うーさんも死んだので切り替えた」と例えて笑いを取り、無一文の企画は他の人がやっているから逆を行こうとも話した。さらに「ここだけはテレビ番組のCMの時間だと思えばいい」と言い、シリアスな番組の途中でビールのCMが流れるのと同じだと説明する。カジサックが「こんなテレビ見たことない」と言うと、ヒカルは「テレビじゃないので。YouTubeだから、ここでは俺たちがルール」と答えた。ヒカルはカジサックに、今後はオケラを仕込まれる側ではなく、自分のように仕込む側に回るべきだとも言っている。

食べたのは、店独自だという醤油バターの焼きトウモロコシと、5分ほどで焼ける大きな椎茸ステーキである。カジサックは昔のロケ番組で、焼いた椎茸の傘に溜まる汁が一番うまいと知ったという。椎茸の最後の一つをめぐってじゃんけんをしようとする場面もあったが、ヒカルが譲り、最終的には同行スタッフが食べることになった。二人は「普通なら番組の最後にたどり着く場所に、1キロも歩かずに来てしまった」と笑い、桃のデザートまで食べ終えた。

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雨、アルファード、そしてタイトルの言い訳

直売所を出ると雨が降り出す。ヒカルは「偶然通りかかったアルファードに乗せてもらう」ことにしようと提案した。実際には後ろにスタッフの車が控えていた。ヒッチハイクは思ったより捕まらず、雨の中を歩くのも大変だという。

タイトルとの整合性についても、ヒカルは独自の説明をした。タイトルは「置いてきた」であって、「無一文」とは書いていない。「無一文で帰る」と想像を膨らませたのは視聴者の側だという理屈である。漫画『MAJOR』が野球から始まってメジャー編が長く続いてもいいのと同じだ、という例えも出た。見る人は汗をかく姿よりも楽しい画を見たいはずだし、雨ならコールドゲームだ、とも言っている。

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どちらが知られているか

直売所の近くで写真を求めてきた女性は、ヒカルのことは知っていたが、キングコングもカジサックも知らなかった。カジサックは、若い世代はもう知らないし、テレビにも出ていないからだと受け止める。一方ヒカルは、自分が知られたきっかけとしてオープンマリッジの件や宮迫の件などを挙げ、自分は炎上で知られている、と話した。

気になったカジサックが改めて尋ねると、女性は数年前にヒカルのYouTubeをよく見ていたと答えた。その後、関西出身の年上の女性はカジサックを知っていて、ヒカルについては「YouTuberの人」とぼんやり認識していた。二人は、上の世代になるほどカジサックが知られる、と結論づけている。

車内に戻ると、カジサックは本当は相当な覚悟で臨んでいたと明かした。ヒカルとならすごいことになると思っていたら、トウモロコシで満足し、気付けばアルファードに乗っていた、と。ヒカルはここで種明かしをする。撮影前は喉を温存するので普段は車内でしゃべらない。今日ずっとしゃべっていたのは撮影モードではなかったからだという。同行スタッフは、無一文はたぶんないだろうと薄々気づいていたそうだ。

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末廣ラーメンで語られた、ヒカルの「勝ち方」

次に立ち寄ったのは、昭和13年創業と掲げる末廣ラーメン本舗の河口湖の店舗である。店のオリジナル曲が流れる中、スタッフが撮影の許可を取り、二人は焼めしと中華そば、スープ増しを注文した。店員によれば、末廣ラーメンは主に東北に広がっていて、関東では東京と山梨にあるという。

料理を待つ間、ヒカルは自分の考える動画の構造を説明した。「樹海に置いてきた」というタイトルが取れた時点で100万再生は確定していて、勝ちは決まっている。あとはどう勝つかの問題だという。今日目指しているのは、アーロン・ジャッジのバックホームのように、軽く投げているように見えて実はものすごく速い球である。一見ゆるく進んでいても、着地を見たら無一文企画を超えていた、というのが目標だとヒカルは語った。

さらに「今はサイコロを3回振って全部6が出ている状態だ」と言ったところで話がそれて、確率の引っかけ問題になる。6の3乗で216分の1と答えがちだが、「同じ数字が3回出る」だけなら最初の目は何でもよいので、残りの2回が同じになる確率だけを考えればよい、というものだ。ヒカルはこれを、TikTokで流れてきた成田氏の動画で知ったという。

最期に何を食べたいかと聞かれると、ヒカルは神楽か母親が作る唐揚げを挙げた。レシピを教えたわけでもないのに二人の味は偶然同じで、神楽の作る料理はほとんど母親の味に似ているという。神楽の餃子は人生で一番うまかったとも話した。カジサックは、ヒカルは食に興味が薄いと思っていたと驚いていた。

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「男飯」の焼めしとスープ増しの中華そば

焼めしは醤油の色が濃く、少し焦げもある。二人は家で男性が作るような味だと評し、米が硬めで塩気が強く、うまいと口をそろえた。中華そばはネギ以外に緑がなく、肉が大量に入っている。カジサックは典型的な醤油ラーメンというより肉そばに近いと表現した。スープ増しは店の側が「デフォルト」と言うほどの量だった。冷めた焼めしをスープに浸して食べる組み合わせも好評だった。

ヒカルはここで「ノープランでも意外と悪くない。嫌だと思ったら全部蹴飛ばしていい」と話し、カジサックは人間関係もそうだと応じた。会話の中では「寄り道すると別の花が見られる、だから人生は面白い」という、昔社長に言われたという言葉も紹介されている。まっすぐ無一文で帰っていたら、この店には絶対に出会っていなかった、という話の流れである。

店に来たオーナーや社員の話によれば、スープは肉でだしを取り、5時間ほど煮込む。焼めしにもラーメンと同じ醤油を使うのであの色になり、東京の店でも同じ味だという。オーナーは49歳で、ステーキ店や海外での日本語学校も手がけていると語り、ゴルフは1年だけやったという。最後に厨房を見せてもらうと大きな寸胴があり、ここからさらに4〜5時間煮込むこと、醤油の返しにこのスープを合わせて色が出ることが説明された。

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RIZINの話と、ヒカルの「知ったかぶり」

店では、ヒカルの構えが格闘技に影響されているという話から、数日前のRIZINの話題になった。ヒカルはPPVで観たと言い、シェイドゥラエフを応援していたが、AJ・マッキーの入場が暗殺者のようで格好よかったと語る。カジサックはシェイドゥラエフのファンで、無敗で全試合KO勝ちしてきたのにマッキーは倒せなかった、それだけマッキーが強かった、と解説した。試合後のインタビューでマッキーが日本のお菓子のポイフルを気に入ったと話していたこと、試合後にコーチが担ぎ上げようとしてシェイドゥラエフが止めた場面なども話題に出た。

カジサックは小さくて強い選手が好きだという。自分が身長にハンデを感じてきたからだ。また、解説の場で「いけると思った」と言ってリングに上がり、大晦日の対戦を決めた秋元強真選手の話し方が朝倉未来に似ていて、魂が受け継がれていると感じたとも語った。

ところが会話の最後に、ヒカルは格闘技にほとんど詳しくないと明かす。RIZINを一度観て、あとはネットで情報を拾っただけだという。全部観ているカジサックは、同じレベルで話している気になっていたと驚いていた。

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帰るか、遊ぶか:ボウリング、パチンコ、野球の自慢話

雨が強まる中、二人はじゃんけんで次の行動を決めることにした。勝ったヒカルが「帰ります」と言い、カジサックは自分のチャンネル用の撮影がまだだと慌てる。ヒカルは、今のところ手応えはなくまだシビアな状況だと言い、帰るふりをしながら素材を探しているのだと示した。

周辺に飲食店以外の娯楽が見当たらない中、ボウリングの話になる。カジサックは高校時代に10連続ストライクを出し、ハイスコアは290台だと言う。ヒカルは295で11連続だったと返したが、平均は78だという。一度ゾーンに入ると指や腕の角度を覚えてストライクが続き、最後は腕の筋力が尽きただけだという説明だった。富士急ハイランドも近くにあったが、雨では難しい。カジサックが子どもを連れて行ったクレーンゲームの店には撮影を打診したものの、事前の許可が必要で断られた。

パチンコ店の前では、カジサックがスロットとの付き合いを語った。芸人になりたての18、19歳の頃、先輩に付いて行ってはまり、消費者金融で借りてまで打っていた時期があったという。今も趣味で打つことがあり、カメラマンのヤスタケと仲良くなったのもスロット店だった。最近は息子が友人とパチンコに行っているが、偶然にもカジサックとヤスタケが通っていた店だった。カジサックの考えは、人からお金を借りなければいいというものだ。ブラックマヨネーズの番組に出た際、勝ちすぎて二度と呼べないと言われた話もしている。

結局どこにも入らず、二人は「全部話だけで行く」と笑い、野球の話に移った。カジサックはバッティングセンターで140キロを打てたこと、小学5年生のときにサッカー部の監督にスカウトされ、野球をやめると言ったら野球の監督が家まで引き留めに来たことを話した。ヒカルは突出した運動能力はないが、昔から膝の使い方がうまいと言われてきたという。

1:17:59

西野亮廣の美術館と、観ていない『プペル』

カジサックは、車で十数分の場所に西野の美術館があると思い出す。ヒカルは「プペル好きじゃないですからね」とかわしつつも、行くことになった。カジサックが電話すると、西野は神戸にいたが、撮影はすぐに了承した。電話の後、カジサックはヒカルが西野に「ちょうど行きたかった」と言ったのを聞いて嘘だと責める。ヒカルは「会いたくないと言う女の子が本当に会いたくないと思いますか」と返し、自分は分かりにくい男で、本当は行きたかったのだと言い張った。

道中では、二人とも山梨に縁があることも話題になった。カジサックの家族はヒカルの山梨の宿泊施設に泊まり、家族が揃う機会が減った中で、全員でカラオケを楽しんだという。ヒカルは、ルチルの企画を山梨でやったこと、石の店も山梨にあることを挙げた。通りがかった石の博物館には、二人とも以前行ったことがあったと気づく場面もあった。ヒカルは最近、神楽と横浜でマリー・アントワネットの展示を観て、人の多さに驚いたとも話している。

ヒカルは『えんとつ町のプペル』をまだ観ていないと告白し、あらすじを想像で語った。一作目の予想は「絶妙に違う」と言われたが、二作目について時計の長針と短針が一度だけ重なる話だと言うと、カジサックは「大当たり」と驚く。ヒカルによれば、西野がセミナーで長針と短針の話をしてバズっていたので推測したという。カジサックは、二作目は動かなくなったプペルを置いてルビッチが旅に出る話で、テーマは「待つこと」だと説明した。配信はDisney+以外のほとんどで観られるという話も出た。

美術館での様子はカジサックのチャンネルで40分ほどの動画になったと二人は話す。ヒカルは神楽や子どもの分も含めて約1万7000円分の買い物をした。カジサックは、ヒカルがあれほどふざけているのは珍しかったと振り返った。

1:31:08

「特別なことがなくてもいい」という着地

渋滞が始まる前に山梨を出なければならないため、ヒカルはもう帰ると宣言した。混む時間帯に重なれば3〜4時間かかり、無一文ならヒッチハイクで帰れる距離でもない、という判断である。ヒカルは「特別なことをしないと幸せになれないやつが一番不幸」だと言い、振り返れば山梨でトウモロコシとラーメンを食べてアルファードに乗っていただけの動画だが、たまにはそれでいいと話した。カジサックも、行き当たりばったりだったからこそ美術館にも行けたし、二人でこういう動画は今までなかったので、これはこれでありだと評価した。次は別の「樹海的な場所」で、という話になり、ヒカルが冗談でカーボベルデを挙げると、カジサックはまずは岩手くらいでいいと返していた。

1:33:32

「呪いの旅行」と新メンバー・むとパン

帰路では、カジサックのチームの社員旅行が話題になった。ヒカルは「呪いの旅行」と呼んでいて、この旅行に行くと翌年に必ず誰かが辞め、最後には二人辞めたという。カジサックは、旅行が辞める理由ではないが、最後の卒業旅行のようになっていると説明した。

ヒカルは、新しく入ったむとパンも辞めるだろうと予測している。初めての撮影で、温厚なヤスタケがむとパンのマナーに本気でいら立ち、むとパンが何が悪いのか分からない様子を見たからだという。カジサックも、インパルス堤下の家に撮影で行った際、むとパンが雨の日に使った傘をリビングのフローリングに置いたエピソードを紹介した。理由を聞くと「玄関に置くのは失礼かと思った」と答えたという。天然で悪気がないので最初は驚き、怒っているのに冗談で返そうとすることもあると話していた。二人とも、エピソードとして聞く分には面白いが内側では大変だ、という見方だった。

ヒカルは、自分のチームにはこうした「うっかり」のエピソードはほとんどないと言う。カジサックは、チームの働き方を変え、今は基本的にヤスタケかむとパンのどちらかが現場に来る形にしたと説明した。最初の頃はむとパンが画角を見ながら話せず、「ヤスタケさんがいたら」というコメントもあったという。千原ジュニアが、面白いエピソードが生まれるまで店をはしごするという話も紹介され、ヒカルはYouTuberが撮れ高が出るまで帰らないのと同じだと受け止めていた。

1:45:58

落語、武道館、そしてメンバーシップの狙い

終盤の話題は、ヒカルの落語だった。カジサックは明治座の高座を観て、私生活では味わえない緊張をちゃんとしていると感じ、準備した箇所も分かって感動したと伝えた。ヒカルは、2000人の前で恥をかくことよりも、YouTubeで100%出すと宣言したのでごまかしがきかないことへの緊張の方が大きかったと明かす。自分ではひどい出来だと思いながら舞台を降りたという。

それでもヒカルは継続を決めていて、明治座は押さえられる限り押さえ、3回目、4回目も予約を進めている。落語の目標は武道館で、最終的にはその先を目指す。師匠と武道館に立つことは絶対の目標だという。今は月に2回ほど落語を聴きに行き、30分の高座のために横浜まで足を運ぶこともある。師匠から直接教わる形ではないため、聴くことが修行だという考えだ。カジサックは、ヒカルがヤスタケとむとパンを一人二役で再現した話し方に落語の影響を感じたと指摘し、ヒカル本人も普段の会話に落語の言い回しが入ってきていると感じているという。

先にスケジュールを押さえることについて、ヒカルは「面倒なことややりたくないことを、やらなければいけないことに変える」ための方法だと説明した。カジサックは、西野も結果を残す人は先にゴールを決めると言っていたと重ねた。

メンバーシップを始めた理由も、この延長線上にあるという。イベントに本気で人を呼ぶには、YouTubeで再生数を取れることと会場に人を呼べることはまったく別物で、難易度も違う。だから浮かれずに、自分の現在地を正確に確かめたいとヒカルは話す。カジサックはカメラが止まっている間にその戦略を聞き、興奮しすぎて無一文をやる気が失せたと明かした。ヒカルは「才能では負けても、諦めるか諦めないかでは一生負けないことを自分で選べる」と語り、カジサックはヒカルが2、3カ月ごとに違和感を覚えて何かを変えているように見えると述べた。ヒカル自身は、今は腰を据えて進む方針が決まっているという。

動画はこの時点で前編として区切られ、家に着くまでの後編はメンバーシップで公開すると告知された。カジサックは、夢を語るときのヒカルは普段の切れ者の印象と違い、まだ表で言えないことを楽しそうに話すルフィのようだと評し、自分もやりたくなっていると話した。無一文で帰るはずだった旅は、結局どう着地したのか。その答えは後編に持ち越されて終わる。