築59年・248万円、さいたま市最安の売買物件を内見する

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概要

不動産内見チャンネル「内見ゴリラの珍賃貸」の今回の舞台は埼玉県さいたま市だ。これまで東京と横浜でそれぞれ最安値の売買物件を見てきた流れで、「次は埼玉だろう」と、さいたま市で売りに出ている物件のうち最も安いものを取り上げた。出演者は冒頭、「売買の最安値はもう捨てられていると言っても過言ではない」と冗談を言う。しかし、内見を終えた内見ゴリラの評価はかなり高かった。一方で、2階には柵のない危険な箇所が見つかった。

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物件の概要

案内役によると、さいたま市の人口は130万人ほどで、その中で最も安い売買物件として今回の家を選んだという。所在地は埼玉県さいたま市、最寄り駅はJR埼京線の中浦和駅で、徒歩20分。1967年築の築59年で、木造2階建ての3DK、面積は58平米と紹介された。

到着すると、内見ゴリラは外観を見て「来た、現代アート」と喜んだ。傷んだ外壁を「ダメージ加工」「ジャパニーズビンテージ」と呼ぶのは、このチャンネルの古い物件に対するいつもの言い回しだ。外壁は日焼けで色が落ちているが、赤い塗装の跡が残っている。そのため、もとは赤く塗られていたのではないかと話していた。

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庭と縁側、そして周囲の環境

敷地には庭があり、出演者は「結構広い」と評価した。物件は突き当たりに位置しているので、人の目を気にせず庭を自由に使えそうだという。縁側もあるが、状態は「かなりギリギリ」で、直す必要があるとされた。内見ゴリラは、関東圏の最安物件には平屋やもっと狭い家もある中で、この家はサイズが大きく、つくりもしっかりしていると見ている。

室内に入ると、内見ゴリラは「これはもう内見しなくてもいい」「帰ろうか」と冗談を言うほど気に入った様子だった。玄関を入るとすぐ縁側のあるエリアにつながり、窓を開ければ縁側に出られる。このコンパクトなつくりも好評だった。

手前の部屋は6畳で、隣の部屋と続き間になっているため、数字以上に広く感じると説明された。換気のために反対側の窓を開けると、建て付けはしっかりしていて動きもスムーズだった。窓の外では土地の開発が進んでおり、これから家が建ちそうな様子だった。スタッフによると、事前にGoogleで見たときは駐車場だったという。内見ゴリラは、裏の土地などをうまく分けてもらって再建築可能にできれば「非常に激アツ」だと、仮定の話として付け加えた。

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戦後らしいキッチンと「建て付けエラー」の風呂場

キッチンを見た内見ゴリラは「これぞ戦後の物件」と評し、こういう空間を意図して再現できるようになりたいと語った。シンクとコンロに加えて古い給湯器が付いており、内見ゴリラは「初めて見た」と言う。スタッフは、祖母の家にもう少し新しい同種のものがあると話した。壁と設備のわずかな隙間には小物置きのような工夫があり、前の住人が調味料などを置くためにデッドスペースを活用していたのではないかと二人は推測した。

キッチンの先にある浴室の戸は、建て付けが悪く、上にずれていた。内見ゴリラは「人と同じで、60年経ったらガタがくる」と説明する。戸の一部が後からカットされている跡があることから、増築か老朽化で開かなくなり、削って調整したのではないかと見ていた。ただし、これも推測として話している。

開けた先の浴室は、出演者がそろって「激しぶ」と評したタイル張りの風呂だった。隣にはバランス釜型のボイラーが直結していて、そこから湯を出して浴槽に溜める仕組みだという。窓もある。内見ゴリラは、昔の家は浴室にも遠慮なく木材を使っていて雰囲気が良いと評価した。そのうえで、その分木は傷むとも付け加えている。

トイレは玄関前にあり、ドアは弾力がすごく、押すと「バインバイン」と跳ね返るほどだった。便器は洋式で、気になる人は入れ替えればよいとされた。トイレ自体の面積は広い。風呂とトイレが別になっている点も含め、ここまでの内見ゴリラの評価は「今のところかなりクオリティが高い」だった。

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2階:しっかりした床と天井の高さ

階段は老朽化しやすい箇所なので、二人は慎重に確認した。しかし、この家の階段は強度が高く、自分たちの新しい本社のものとは比べものにならないと冗談交じりに話していた。

2階はフローリングで、床材の質自体は厳しめだと内見ゴリラは言う。それでも、磨くか張り替えればよく、広さは十分だとした。歩いても音が鳴らず、内見ゴリラによると、築60年でここまでしっかりしているのは珍しい。躯体がしっかりしているので、手を入れても耐えられそうだという見立てだった。丸い電球の照明などを挙げ、当時こだわって建てたことがよくわかるとも話していた。

窓からの眺めは、目の前にアパートがあるものの圧迫感はなく、風もよく入る。スタッフは天井が一般的な家より少し高いと感じたと話し、内見ゴリラも圧迫感がなくて良いと応じた。

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柵のない2階と、登記と現況のずれ

この物件の唯一の大きな問題として挙げられたのが、2階の外に面した部分に柵がないことだった。内見ゴリラは「ここはもうノーセーフティです」と表現し、出演者は落ちてしまう危険を口にした。通常は柵が付いているケースが多いが、ここには柵を取り付けていた形跡もない。そのため、ずっとこの状態で使っていたのだろうと内見ゴリラは推測している。

この点に関連して、資料に書かれていた登記の話が出た。内見ゴリラによると、この建物の登記上の階数は1階だが、現況は2階建てになっている。つまり、後から2階を増築したと考えられる。出演者は「増築パワフルすぎない?」と驚き、家族が増えたのではないかと想像した。2階の作りが荒削りに見えるのは増築だからかもしれないという見方も出たが、あくまで「可能性としてあり得る」という程度の話だった。天井の高さについても、増築の過程と関係があるのではないかと話していた。

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2階の和室:質の良い畳と梅・桜の襖

2階のもう一部屋は約5畳の和室で、出演者はその趣に感心していた。内見ゴリラによると、畳は当時の基準で質の良いものが使われているとみられ、縁(へり)には金色の布が使われている。襖には梅や桜のデザインが入っており、閉めて全体を見せると「綺麗」「めっちゃいい」と声が上がった。部屋の雰囲気について、スタッフは茶を点てたくなるような茶の間のような空間だと表現した。

収納の襖も同じく質の高いデザインで統一されていた。中は一度きれいに手入れされた形跡がある。壁は土壁のままではなく塗装され、下の板も後から整えられていたという。内見ゴリラは、掃除すればすぐに使えると評価し、こうした部分はそのまま残したほうが味があって良いと話した。

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価格248万円と、二人の評価

内見後に発表された価格は248万円だった。さいたま市で現在売りに出ている物件の中で最安だという。内見ゴリラは「逆にどうやって値付けしたんだろう」と驚き、悪くない物件だと評した。理由として、袋地ではないこと、裏に建物が建っても日差しが遮られるわけではなさそうなこと、今のままでも掃除すれば使えそうなことを挙げている。スタッフもこれに同意した。

以前のシリーズで見た東京の最安物件と比べると、今回はその半額ほどだという。出演者は立地による価格の違いに驚き、この物件のほうが良いと話していた。

最終評価で内見ゴリラが挙げた理由は、主に次の点だった。築60年でこれだけ保存状態が良いこと。風呂とトイレが別で、それらもきれいにすれば使えること。2階の状態が非常に良いこと。そして、前の住人がこだわって住んでいた様子が容易に想像でき、思い出が詰まった良い物件だと感じられたこと。住む人次第でもっと良くできるはずで、少し直せば住める家がこの値段で手に入るなら、コストパフォーマンスは非常に高いのではないか、というのが内見ゴリラの結論だった。

動画の最後、内見ゴリラはいつもの「儀式」を行った。何の儀式かを尋ねられると、生き残ってきた建物へのリスペクトと、撮影させてくれたオーナーへの感謝だと説明して締めくくった。