皇居ランでマナー違反の声 千代田区が実態調査へ、道路拡張には国・都・区の管理が混在

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概要

皇居の周りを走る「皇居ラン」をめぐり、ランナーとの接触などを訴える声が千代田区に相次いでいる。日本テレビ「news every.」の解説コーナー「なるほどッ!」では、森圭介キャスターが、皇居ランが人気を集める理由、区の実態調査の方針、混雑の様子、道路拡張が簡単に進まない事情、他の公園での規制例を紹介した。

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皇居ランが人気を集める理由

皇居ランは、皇居のお堀や東京の景色を眺めながら1周およそ5キロを走るものだ。スタジオの出演者にも経験者がいて、24時間テレビのマラソンの練習で走ったと話した。日本ランニング協会によると、2007年に初開催された東京マラソンや健康志向の高まりをきっかけに、皇居周辺を走る人が急増したとされる。

1周5キロ、2周で10キロと距離が分かりやすいことも人気の理由の一つだ。人気の理由を問われた出演者は、ランナーにとっては止まらずに走れることが大事なので「信号がないこと」と答え、これが正解とされた。自分のペースを測りながら走っていても、街中では信号で止まってしまう。皇居の周りではそれがなく、ノンストップで走れる点が好まれているという。

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千代田区に寄せられた苦情と実態調査の方針

一方で、千代田区にはさまざまな意見が寄せられている。道幅の狭い場所やカーブでランナーとぶつかったという声のほか、ランナーがすごいスピードで走ってきて文句を言われたという意見もあった。

こうした不満が相次いだため、千代田区は今月1日の区議会で、皇居ランの実態調査を行う方針を明らかにした。今年度中に、ランナーや歩行者などから聞き取りをする現地調査を行う予定だ。皇居周辺にはすでに「ペースを守って」「横に広がらないで」といった看板が立っている。区は調査結果を踏まえ、看板を増やすなどの有効な対策を検討するとしている。

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平日は午後6〜9時、休日は日中に増えるランナー

番組では、日が暮れた皇居周辺の情報カメラの映像を中継し、車道の奥の歩道を走る人の姿を映した。

ランナーが増える時間帯は、平日は午後6時から9時ごろだという。森キャスターによると、皇居の近くには着替えやシャワーができる「ランステーション」と呼ばれる施設がいくつかある。仕事帰りに施設で着替えて走り、汗をかいた後にシャワーを浴びて帰る流れがあるため、平日は仕事終わりの時間帯に人が増える。休日は午前10時から午後4時ごろが多い時間帯とされる。

前日の午後8時ごろの映像では、多くのランナーが走っており、出演者からは「多い」との声が上がった。一人ひとりバラバラに走る人もいれば、集団で走る人もいる。取材中には、暗く細い道を大人数が並んで走る場面や、両方向から来たランナー同士がすれすれですれ違う場面があった。スカート姿で歩く人をランナーがすれすれで追い抜く様子もあり、道がかなり混雑していることが映像からうかがえた。

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ランナーと歩行者の声

現地で話を聞いたランナーは、周りをよく見なければいけないと感じており、2人で走るときも1列になることを意識する必要があると話した。歩行者は、ぶつかったことはないものの、どちらに避けても当たりそうになることがあり、そういうときは立ち止まるしかなく、実際に立ち止まっていると語った。

スタジオの出演者は、広くて気持ちよく歩いたり走ったりできる場所もあれば狭い場所もあり、人によってペースも違うため、こうしたことが起きるのだろうと述べた。フルマラソンの経験があり、皇居ランもよくするという森キャスターも、速い人とゆっくりの人が混在して詰まりやすいことや、道幅が広い場所と狭い場所があることから、ひやりとする場面があると話した。

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歩道の拡張工事と、国道・都道・区道の混在

千代田区もすでに一部で改善を進めている。皇居ランのコースになっている区道の代官町通りは、以前は歩道が狭く、人が横に3人並べばいっぱいになるほどだった。この歩道を2017年から2年かけて拡張し、自転車専用レーンと歩行者の通路を分けて広くした。

それなら狭い場所はすべて工事すればよいと思うかもしれないが、そう簡単ではないという。千代田区によると、皇居周辺には国が管理する国道、東京都が管理する都道、千代田区が管理する区道が混在している。このため区は今回の問題を受けて、国と東京都に働きかける方針だ。

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2013年にできた皇居ランのマナー

皇居ランには2013年にできたマナーがあり、周辺にはそれを伝える看板も多く立てられている。主な内容は次の通りだ。

  • 歩道は歩行者優先。地元の人も歩いているので、ランナーは歩行者を優先する
  • 狭い場所では1列で走る。集団で走る場合も縦1列になる
  • 反時計回りに走る

反時計回りについて、出演者は陸上競技のトラックと同じだと指摘した。森キャスターは、全員が一方向に走れば問題は少ないが、逆向きに走る人がいるとその分接触のリスクが高まると説明した。

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代々木公園や千葉市の公園では規制も

ランナーと歩行者のトラブルを防ぐため、すでに規制に乗り出した場所もある。東京・渋谷区の代々木公園は緑が多く、普段から多くの人が走っている。今年7月から公園内の噴水などの工事が始まって道幅が狭くなったため、トラブルを未然に防ごうと一部エリアでランニングができなくなっている。

千葉市の広々とした公園では、一般の利用者から「団体ランナーが広場を占領している」という声が寄せられた。森キャスターは、仕事終わりにサークル活動のように集団で集まり、準備体操やストレッチをするグループがあり、そうした使い方にスペースを取られていると感じる人がいたのではないかと推測した。芝生が荒れるといった苦情も相次いだことから、この公園はランニングができる区域に規制を設けた。

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思いやりとルールの周知

出演者の一人は、元陸上クラブチームに所属していた経験から、ランナーにも悪気があるわけではないと思うと話した。地元・和歌山の和歌山城も皇居のようなランニングスポットになっているという。明確なルールがあることを知らない人もいるかもしれないので、みんなで守っていきたいと述べた。

森キャスターは、皇居周辺には外国人観光客や外国人ランナーが多い場所もあり、千代田区のルールは日本語や英語のほか、他の言語でも書かれていると紹介した。そのうえで、公園や皇居周辺でランニングが禁止されればランナーもつらいとし、気持ちのよい場所でお互いに気持ちよく走るために、思いやりの心を持ってマナーとルールを守ることが大切なのかもしれないと締めくくった。