ヒカルと箕輪厚介、光文社「FLASH」を相手に集団訴訟を呼びかける

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概要

YouTuberのヒカルが「緊急で」撮影したこの動画には、編集者の箕輪厚介が出演している。テーマは光文社の週刊誌「FLASH」とそのウェブ版「SMART FLASH」の報道姿勢である。箕輪はすでに光文社を訴えており、ヒカルも最近FLASHの記事に強く反発していた。二人は、FLASHから被害を受けながら泣き寝入りしてきた人々を集め、資金も集めて訴訟を次々に起こそうと呼びかける。動画は、その決意表明として撮られている。

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同じ時期に複数の有名人がFLASHに怒っていた

この動画が撮られたのは偶然の重なりからだという。箕輪は光文社をプライバシー侵害で訴えており、判決は11月に出る予定だと話す。そこへ「東出さん」も光文社の報道に怒り、さらにヒカルも自分の記事をめぐって反論動画を出した。箕輪はX(旧Twitter)でヒカルも怒っていると知り、「そんな偶然があるのか」と驚いたという。そのうえで、偶然が重なること自体がFLASHの「行儀の悪さ」を示していると語る。ヒカル側から電話があり、連携しようという話になった。

ヒカルによれば、箕輪と東出さんの件は動画を出した時点では知らなかった。ヒカルは「時を同じくして3人の有名人がFLASHに怒りをぶつけている状況はなかなかない」と述べ、ここを好機と捉えている。箕輪はさらに、この収録の直前に別のロケで、ある都市伝説系YouTuberからFLASHの質問状について相談を受けたと明かした。

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3つのケース:プライバシー侵害、虚偽記事、訂正のない再報道

箕輪の訴訟は、自身の不倫報道に関するものだ。箕輪が問題にしているのは、人のプライバシーを盗撮して金儲けすることを、企業として毎週のように日常的に行っている点である。ヒカルの場合は、箕輪の言葉を借りれば「丸っきりの嘘」だという。ヒカルはいまも「お米から撤退したのか」というDMが届くと話す。嘘の記事を信じ込んだ人からの連絡だという。ヒカルは前日に反論動画を出したが、FLASHはその反論動画まで記事にした。訂正はしなかった。ヒカルは「訂正しろと言っているのに訂正はせず、また別のことで俺が叩かれるような記事を作っていた」と批判する。

東出さんの件について、ヒカルの説明はこうだ。光文社の「女性自身」が、養育費を1万円しか払っていないという嘘の記事を出した。東出さんは嘘だと説明し、そのことは分かっていたはずである。それでも同じ光文社のFLASHが「一部報道によると」という形で、1万円しか払っていないと再び書いた。ヒカルは、自分たちが嘘を書いたと分かっていながら、それを「そういう報道があった」として同じ会社の別の雑誌が書くことに、倫理感がまったくないと語る。

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一線を超えた取材の具体例

箕輪は、FLASHの取材が他の週刊誌と比べても一線を超えていると繰り返す。例として、ある芸能人の話を挙げた。その芸能人は子どもの保育園の送り迎えの際に複数の週刊誌に囲まれた。それでも子どもを抱っこしている時には、さすがにどの社もカメラを向けなかったという。ところがFLASHの記者だけは至近距離で撮影し、子どもはずっと震えていたと、箕輪はその芸能人から聞いた話として紹介した。

自宅への突撃取材でモザイクが薄すぎ、場所が特定されてしまうという問題にも触れた。その場合の引っ越し費用はどうするのかと、箕輪は問う。箕輪によれば、FLASHは「週刊文春などと比べても」行儀が悪いという点で、関係者の見方は一致しているという。

都市伝説系YouTuberのケースでは、熱愛の事実がまったくないのに記事が出そうになっているという。二人でタクシーに乗り、一人しか降りていないのに、一緒に乗った場面だけを切り取られる可能性が高い。そのYouTuberはそう話していたと、箕輪は伝える。記者は部屋に入っていないことまで見ているはずなのに、乗った場面だけを提示して「熱愛ですか」と出そうとしている、というのが箕輪の見立てだ。質問状に回答してもしなくても、どうせ記事は出る。だから先に自分から公表してしまったほうがいいと箕輪は助言した。ヒカルの件も、動画を全部見れば分かることを一部だけ切り取られたもので、手法は同じだと二人は言う。「切り抜きのようなことを記事でやっている」という整理である。

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訂正は拡散に追いつかない

ヒカルが強調するのは、どれだけ訂正しても届かないという点だ。炎上で悪い情報が1000万人に広がったとしても、訂正が届くのはせいぜい100万〜200万人で、残りの800万人ほどは勘違いしたままになる。ヒカルはそう説明し、米事業から撤退したと信じた人からいまもDMが来ることを、その実例として挙げた。

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なぜ一流出版社がこれをやるのか

二人がとりわけ問題視するのは、こうした報道をしているのが一流出版社だという点である。箕輪は「迷惑系YouTuberみたいなことをやっているのが、超一流企業である光文社なのだ」と語る。有名大学を出て、「女性自身」などの雑誌や本を作りたくて入社する人たちがいる立派な出版社のはずだ。それがほぼ反社会的な行為を続けていることが信じられない、と箕輪は言う。

ヒカルは、芸能人をネタにして晒しながら、同じ会社の雑誌の表紙には芸能人が出ていることを知らなかったと驚いていた。箕輪によれば、FLASHは自誌に登場したグラビアタレントのスキャンダルも出すし、その一方で同じ人のデジタル写真集を販売して儲けてもいる。

FLASHがなぜそこまでするのかについて、箕輪は経済的な理由を推測する。雑誌は売れず、広告も入らない。苦肉の策として、ネット記事のSMART FLASHで、取材もせずに適当なことを書く。バズればいいという炎上目的の数字稼ぎの記事を出しまくっている、というのが箕輪の見方だ。週刊誌の中でも売れていないから、迷惑系YouTuberのようにギリギリを攻めないと数字が稼げない、とも語った。

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「公益性」という主張への反論

箕輪は、虚偽でなくても、人のプライバシーを暴くこと自体がおかしいという立場をとる。不倫は犯罪ではなく、配偶者に対する不法行為である。それをわざわざ写真に撮って公開し、金を稼ぐのはおかしいという。週刊誌側は「公益性がある」、つまり広く多くの人が知るべき事実だと主張する。しかし箕輪は「知るべき事実じゃない」と退ける。

ヒカルも、薬物や犯罪行為なら報じられるのも分からなくはないと応じた。箕輪は政治家の場合にも触れた。クリーンなイメージで票を集め、税金で暮らしている政治家なら、裏の顔を報じる意味は一定程度ある。しかし政治家でもなく、税金で暮らしてもいない人のプライバシーを暴くのはおかしい。嘘を書くのは論外だ、と箕輪は話した。

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精神的被害は身体への暴力と同じだという見方

箕輪は、人を殴って危害を加えれば犯罪になるが、精神的な被害も本質的には同じだと主張する。肉体の傷は治っても心は治らない。それを毎週のように繰り返し、本人だけでなく家族や周りの人にも精神的被害を与えている。しかも組織として業務でやっている。それが放置されているのは異常だという。

ヒカルは、あるキャバクラ嬢の過去のアダルト映像が流出し、それが勝手に個人売買されているという最近の話題にも触れた。それで本人が自殺に追い込まれたらどうするのか。おかしなことにみんなが慣れてしまっている、と語る。箕輪は、プライバシー侵害で人が死ぬことはあり、それは殺人と同じだと応じた。そのうえで、まずはFLASH、その後は他の媒体にも広げていければいいと述べている。

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泣き寝入りの構造:訴えるほど損をする

なぜ被害者は訴えないのか。箕輪はいくつかの理由を挙げる。訴えている間、ネタがずっとほじくり返される。金も時間もかかる。勝っても大した額はもらえない。訴えるメリットがなさすぎるから、週刊誌は調子に乗り続けてきた、という見方だ。

テレビの事情にも触れた。裁判中のタレントはキャスティングされにくくなるため、タレントは訴えられない。ヒカルは、週刊誌側がそれを分かったうえでやっているのは「ずるい」と言う。箕輪のもとにカンパした大企業の経営者の中には、自宅が特定され「高級マンションを買った」と書かれた人もいたという。小さな子どもがいる資産家であれば、闇バイトによる誘拐の危険もある。その人はボディガードをつけ、多額の費用をかけているが、訴えればさらに情報が広まってしまうので訴えられない。箕輪はこの例を挙げ、「反撃できないからやっている」と批判した。

だからこそ、二人のように「何を言われてもいい」立場の人間が先に立ち上がる意味があると、二人は考えている。ヒカルは、自分たちは「無敵に近い」タイプのSNS発信者だと自認している。いま立ち上がっておけば、1年後にFLASHに書かれた人もそこに乗ればいい。何年か後に何百人も集まる状況になれば相当強くなる、と話した。

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光文社が最も嫌がること:訴訟の数

ヒカルが箕輪を呼んだのは、箕輪が戦い方を知っているからだという。光文社が最も嫌がることを徹底的に仕掛けたいとヒカルは語る。箕輪は、まず訴訟そのものだと答えた。記事を出されても、ほとんどの人は訴えない。訴えられると業務時間も金もかかる。担当記者や企画した記者は、編集部内で「何を訴えられているんだ、面倒くさい」となる。だからどんどん訴えたほうがいいという。FLASHがプライバシー侵害や虚偽記事を出した瞬間に「秒で訴える」ようになれば、かなり動けなくなるはずだと箕輪は見ている。

費用についても具体的な数字が出た。ヒカルが裁判にいくらかかるかを尋ねると、箕輪は自分の場合は2300万円ほどだと答え、相手側も同じくらいかかるだろうと述べた。光文社側の弁護士は、箕輪のYouTubeでの発言まで逐一チェックして反論してくるという。たとえば「不倫報道があっても仕事は減っていない」と箕輪がイベントで話すと、それを根拠に「仕事が減っていない」と主張してくる。相手にとっても負担は大きい。ヒカルは、100件集まれば2億円規模になると計算した。箕輪は、20〜30件が同時に来たら光文社側は「アウトだ」と見る。これは圧力ではなく、人を傷つける雑な仕事を皆が泣き寝入りで見逃してきたことへの当然の報いだと語った。

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カンパと弁護士事務所による「訴訟代行」

具体的な仕組みはこうだ。箕輪はすでにカンパを集めており、その額は1000数百万円に達したという。プライバシー侵害やフェイクニュースを問題視するタレントや企業家が出資した。名前は明かせないが、大企業の社長たちが多く支援してくれたと箕輪は話す。その資金で箕輪自身が裁判をし、他の被害者の裁判も支援するとしている。

ヒカルは当初、自分で資金を集めるべきか迷った。最終的には、箕輪を信用しているとして、箕輪側の仕組みに資金を集めることにした。週刊誌やプライバシー侵害に強い問題意識を持つ弁護士事務所と連動し、そこが実務を担う。ヒカルは自分の役割を広告塔だと位置づけ、これを「怒りのクラウドファンディング」と呼んだ。集めた資金はすべてFLASHと戦う費用に充て、自分たちは1%も受け取らないという。費用の負担が難しい被害者の裁判費用も、集めた資金でまかなえるとしている。ヒカルはこれを「訴訟代行のようなもの」と表現し、「みんなで元気玉を集めてぶつける」ともたとえた。どれだけ集まるかは分からず、集まった額に応じて戦える規模が変わると、ヒカルは率直に認めている。

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広告主への問いかけ

箕輪は、訴訟に次ぐ二つ目の手段として広告を挙げる。雑誌は広告で成り立っている。光文社の雑誌に広告を出すことは、ある意味でFLASHに加担していることにならないか。そう広告主に問うことが大事だという。ヒカルはフジテレビの件でも同様の問題があったと触れた。そのうえで、光文社への出稿をやめて乗り換える企業があれば、自分が「ファーストペンギン」として無償で案件を引き受けると申し出た。

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顔も名前も出さない記者と、配属される若手社員

箕輪は、FLASHの記者が顔も名前も出さない点を公平でないと指摘する。その記者たちは家庭を持って普通に暮らし、「その金で子どものおむつを買っている」とまで言った。一方で箕輪は、光文社という会社の問題を、現場の個々の記者とは区別して語っている。勉強していい大学を出て、「女性自身」をやりたい、本を作りたいと苦労して光文社に入った人が、配属でFLASHに回される。FLASHに行きたいと思って入社する人はいないはずだ、と箕輪は言う。普通に頑張って社会人になった若者を反社会的な業務に就かせることこそが問題であり、それを「日本の癌」とまで表現した。

ヒカルは、そうした部署にいると、人の弱みを流せばアクセスが取れる、これでうまくいくという空気に毒されていくのだろうと推測する。箕輪も、正義感や倫理感がおかしくなり、数字を取って上司に褒められる構図になってしまうのだろうと応じた。

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被害者の募集と、内部情報への期待

動画の後半で、ヒカルは具体的な呼びかけをした。FLASHの被害を受けて訴えたい人には連絡してほしいと言い、相談フォームとカンパのフォームを概要欄に載せたと告げた。被害者が一人でも多く集まることが大きく、関係のない人にも拡散で協力してほしいという。進展は時間がかかるため都度の報告は難しく、まとまった動きがあれば動画やXで伝えるとしている。「宮さん」のように、すでに書かれている人にも加わってほしいとヒカルは述べた。今は仕事を失っていて影響を受けないタレントやインフルエンサー、これをネタにできる人も歓迎だという。ヒカルと箕輪が出ている分、アクセスも取れると呼びかけた。

ヒカルによれば、前日の反論動画のコメント欄には、本題だった米の話が一つもなかった。並んだのはFLASHへの怒りのコメントばかりだったという。その反応を見て、誰かが立ち上がれば賛同する人はいると感じたとヒカルは語る。自分は箕輪に続いた2人目であり、3人目、4人目が続いてほしいとも述べた。

撮影終了後の雑談では、箕輪にある人物から「支持します」というLINEが届いたことが明かされた。その人物は、光文社の社長や編集長、社員のスキャンダルを募集したらいいと提案していたという。箕輪は、光文社に不満を持つ社員や元社員にこそ来てほしいと話す。他の編集部の人が「FLASHのせいで迷惑している」と言い始めることが、光文社にとって一番困るはずだという理由である。顔にモザイクをかけ、声を加工してでも出てほしいと語った。「こんな雑誌の会社に就職したつもりはない」という人を募っている。

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次の一手

ヒカルは次の動画の理想として、内部情報を持つ人との対談か、被害を受けた人が全員集まる回を挙げた。被害を受けた芸能人やインフルエンサーで席を全部埋めたいという。二人とも、これがどれだけ集まり、どう転ぶのかは分からないと認めている。ヒカルは、これまで自分がネタにされてきたことは基本的に事実だったので、ネットの世界はそういうものだと受け入れてきたと話す。しかし嘘まで書かれたことで「徹底的に行こう」と決めた。視聴者もそれを望んでいるという。最後に二人は、誰かが立ち上がらなければ変わらない、「無敵な我々」がやるしかないと確認し合って動画を締めくくった。