片山財務相、G20・G7と世銀・IMF合同開発委員会の成果を説明 補正予算は「緊急性の高いものに限定」

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概要

片山財務相は閣議後の記者会見で、バンコクで開かれたG20とG7の財務大臣・中央銀行総裁会議の成果を説明した。今回は冒頭発言がなく、質疑のみで進んだ。片山氏は、市場の変動が大きく地政学的にも様々なことが起きている時期に主要国の当局者が集まったことの意義を強調した。あわせて、世銀・IMF合同開発委員会の議長に就任したことや、各国との二国間会談の内容を報告した。補正予算については、従来の方針を改めて示すにとどめた。

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ほぼ全員が本人出席した会議の意義

幹事社の時事通信の記者は、強行軍の日程だった今回の会議の成果をどう評価するかを尋ねた。片山氏は、会議では世界経済や金融の情勢について幅広い議論が行われたと述べた。そのうえで、ボラティリティが非常に高く、地政学的にも様々なことが起きている時期に、ほとんど全員が本人出席で集まれたことに大きな意味があったとの見方を示した。

日本からは次の3点について考え方を伝えたという。

  • 重要鉱物などのサプライチェーンの多様化を含む、経済の強靱化
  • AIがもたらすリスクへの対応
  • グローバル・インバランスの是正に向けた政策対応

AIのリスクへの対応について、片山氏はG7などで今後取り組むことになったと述べ、これを大きな進展と位置づけた。グローバル・インバランスについては、主に中国の大幅な黒字とアメリカの大幅な赤字を指すと説明した。

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世銀・IMF合同開発委員会の議長に就任

片山氏は世銀・IMF合同開発委員会にも出席した。この場で、スウェーデンの財務相エリザベートさんから片山氏への議長交代が正式に発表され、参加者から拍手を受けたという。片山氏によれば、日本からの議長就任は初めてである。前任のスウェーデン財務相についても、EUの先進国からの就任は初めてだったと説明した。

片山氏は前任者からこれまでの苦労などを聞けて参考になったと述べた。今後については任務が非常に重いとして、身の引き締まる思いで臨むと語った。世界経済に様々なリスクがあるなかで、G7とG20に参加し、合同開発委員会の議長にも就いたことで、より多くの情報が入る立場になったとも述べた。日本のプレゼンスが増したことは間違いないというのが片山氏の評価である。

3:16

韓国・インド・インドネシアとの二国間会談

二国間会談では、韓国、インド、インドネシアの財務相と会談した。片山氏は、韓国の新しい財務相は副総理を兼任していること、インドの財務相はベテランであることにも触れた。

会談の成果として、片山氏は次の点を挙げた。韓国とはスワップの延長が決まった。インドとは、財務相間の二国間協議に格上げする方向でほぼ合意した。インドネシアも同様の格上げを望んでいるという。さらに、11月に財務大臣が投資委員会を率いて来日する予定があり、日本側もできる限り対応したいと述べた(字幕ではどの国の大臣かが明確に聞き取れない)。片山氏は、いずれも実りのある会談だったと総括した。

3:55

為替のコミットメントと市場動向

記者は、片山氏が会議で為替に関するコミットメントを再確認したと伝えられたことに触れた。そのうえで、足元で株式などの市場の動きが激しくなっているなか、G20やG7で市場動向についてどのような議論があったかを尋ねた。

片山氏は、G20などでの為替に関するコミットメントを踏まえ、高い緊張感を持って金融市場の動向を注視する必要があると改めて発言したと答えた。それ以上の具体的な議論の内容については、回答を差し控えた。

4:32

第2次補正予算は「予断を持って言える段階にない」

ブルームバーグの記者は、第2次補正予算案の検討状況を尋ねた。片山氏はまず一般論として、高市政権の方針を説明した。事業者や地方公共団体の予見可能性を高める観点から、このところ続いていた大規模経済対策に基づく補正予算に依存した財政運営から脱却する、という原則を堅持しているという。補正予算は緊急性の高いものに限り、恒常的な施策は当初予算で措置する方針である。

そのうえで片山氏は、現時点で補正予算の編成が必要かどうかを予断を持って言える状況ではないとして、明言を避けた。「骨太の方針2026」では、今秋以降に補正予算が必要となる場合でも緊急性の高い施策に限定するとしており、対応はこれに沿ったものになると述べた。編成の有無や規模について、具体的な見通しは示さなかった。