那珂川の「やな漁」で落ちアユを待つ ― 生中継で見せた伝統漁の仕組みと現実

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概要

日本テレビ「news every.」の中継コーナー「いまダケッ」は、栃木県のやな場から、秋に最盛期を迎える「落ちアユ」の漁を伝えた。紹介されたのは、エサも針も使わずに川の流れだけでアユを捕らえる「やな漁」だ。リポーターはやな場の高林さんに仕組みを聞きながら、生中継でアユがかかる瞬間を見せようとした。しかし当日の条件は悪く、思うようにはいかなかった。

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アユ漁獲量全国1位の川で最大規模の漁場

中継の冒頭、リポーターはスタジオに立派なアユを見せ、現場を紹介した。中継先は、アユの漁獲量が全国1位という那珂川の流域でも最大規模の漁場だという。ここで使われているのが「やな」と呼ばれる方法である。

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竹の簀と石で川をせき止める仕組み

高林さんはフリップを使って構造を説明した。竹で編んだものに石を詰め、それで川を「ハの字型」にせき止める。こうして川の流れを変えると、流れてきたアユは流れに沿ってやな場へ上がってくる。そこでアユを捕らえる。高林さんはこれを「非常にシンプル」な、昔ながらの伝統漁だと説明した。

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「今日は可能性が低い」

リポーターが「今かかっているかもしれない」と期待を寄せると、高林さんは今日は可能性が低いと答えた。日中に気温が高くなって水温が上がり、アユの活性が下がっているためだという。取れる確率については「ちょっと少ないと思います」と話した。

それでもリポーターはやな場に上がり、アユを探した。見つけたと思ったものは葉っぱで、別のものは竹の根だった。

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群れの規模と、かかったウグイ

アユが集まるときの量について、高林さんは、平均すると1つの群れで20匹から100匹程度が多いと説明した。最盛期には1つの群れが1000匹ほどになることもあるという。中継の残り時間でそうなる可能性を問われると、高林さんは「ゼロではない」としながらも、今日は難しいと答えた。

中継の途中で、やな場に魚がかかった。リポーターは興奮してアユだと思ったが、高林さんによるとウグイだった。アユ以外の魚がかかった場合は基本的に放流するという。ただしウナギやナマズは料理に使うので別扱いになる。ウグイはこの季節はあまりおいしくないため、川に戻すと説明した。

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アユの一生と「落ちアユ」

アユが捕まらない間、リポーターはアユの生態を紹介した。アユは秋に川の下流で生まれ、冬には海へ下る。海でプランクトンを食べて成長し、春に上流を目指して遡上する。上流で過ごした後、産卵のために下流へ向かって下ってくる。この下ってくるアユが「落ちアユ」と呼ばれる。

落ちアユが上流から中流へ下ってくるところを、やなで捕まえる。高林さんによれば、この時期のアユは身が柔らかく、子持ちになっている。特にメスの卵がおいしいという。

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子持ちアユの塩焼き

やな場には子持ちアユの塩焼きが用意されていた。高林さんに子持ちなのでぜひお腹から食べてほしいと勧められ、リポーターはお腹から食べた。卵がぎっしり詰まり、身はしっとりしていて「美味しいですね」と感想を述べた。

6:56

夜にかかるウナギやナマズ、コイ

やな場は自然の川なので、アユ以外の生き物もかかる。高林さんによると、夜間にはウナギやナマズが取れる。リポーターは実物のウナギをつかもうとしたが、ぬめりでつかめなかった。ほかにコイなどもかかるという。

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水中カメラで見る「アユの目線」

リポーター自身もやなの中に入り、水量と水圧を体験した。水中カメラも用意され、アユがどのような視点でやなに入ってくるかを映した。かなり強い勢いと水圧で流れ込むため、リポーターは、アユはこちらに来てしまうとなかなか逃げられないと話した。

高林さんによると、中には反転して上流へ逃げるアユもいる。ただし今の時期のアユは産卵期でお腹を大事にしているため、川の流れに沿って流れてくるという。

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養殖アユの刺身とフライ

塩焼きのほかに、刺身とフライも用意されていた。高林さんによると栃木県はアユの養殖も盛んで、刺身は養殖のアユで食べてほしいという。刺身を食べたリポーターは、コリコリした歯ごたえがありながら身はしっとりしていると話した。臭みもまったくなく、白身魚のようでおいしいと述べ、これがアユだと思うと不思議な気持ちになると感想を語った。

10:00

最後にかかったのはモクズガニ

中継終盤、画面の外から叫び声が上がった。見つかった生き物を高林さんが確認すると、モクズガニだった。高林さんはモクズガニも食べられると説明した。

10:49

やなは10月いっぱい、アユは最後までかからず

高林さんによると、やなは10月いっぱいまで営業している。リポーターは、あと3週間ほどは一般の人も訪れて楽しめると紹介した。中継時間の延長も持ちかけたが時間は残っておらず、結局、生中継の間にアユがやなにかかることはなかった。