ワンルームの中にもう一つ部屋がある 亀戸の「ゲーミングルーム付き」賃貸を内見する

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概要

「内見ゴリラの珍賃貸」の今回の物件は、東京都江東区の亀戸駅近くにある。間取りの表記はワンルームだが、部屋の中に壁で仕切られた別の部屋が丸ごと作り込まれている。ディレクターは事前に、この物件をニッチなところに「全振り」したリノベーションであり、一か八かかもしれないと紹介していた。内見ゴリラ(レッツゴーなぎら)は実物を見て「これは初めて見た」と驚く。この作り込みが賃貸として成り立つのか、家賃は妥当なのかを二人で確かめていく。

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亀戸という立地

撮影は亀戸駅前から始まる。背後には2022年開業の商業施設「カメイドクロック」があり、隣のタワーマンション「プラウドタワー亀戸クロス」について、内見ゴリラは駅前でカメイドクロックに直結し、シェアラウンジもあると話す。周辺を散歩した印象も「めちゃくちゃいい」と評価していた。

物件そのものは駅のすぐ裏手にあり、外観は「どこにでもありそう」なマンションだ。ディレクターの説明によれば、RC造5階建ての1階部分で、築年は2005年(築21年)。間取りはワンルームの31平米で、表記上は亀戸駅徒歩7分となっている。エントランスはQRコードで開ける方式だった。

前半は「綺麗なだけ」のリノベ物件

玄関を開けた時点では、普通に綺麗な部屋にしか見えない。内見ゴリラが「どこにでもある物件ですね。帰ります」とふざけると、ディレクターは今回は自信があるから信じてほしいと引き止めた。リノベーションは今年に入ってから行われたという。

玄関には収納付きのクローゼットがあり、内見ゴリラは単身者なら十分すぎる容量だとみる。廊下沿いには脱衣所があり、新しい独立洗面台、その隣の洗濯機置き場、広めの浴槽のある浴室が続く。トイレも綺麗で、広さにも余裕があった。内見ゴリラは、廊下付きのワンルームはあまり見たことがなく、ここまでは贅沢で文句のない部屋だと感想を述べている。ディレクターは、ワンルームなので居室の扉を開けた先が「一発勝負」だと前振りした。

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居室の中にある「ルーム・イン・ルーム」

居室の扉を開けると、部屋の中にもう一つ部屋が建っている。二人はこれを「ルームインルーム」と呼び、内見ゴリラは「これはもうワンルームではない」と言う。ディレクターも、表記の上で扱いが難しい物件だと認めた。

内部の小部屋は、外側から見てもかなり目立つ。外壁に沿って強いLEDのライン照明が走っており、内見ゴリラはおしゃれな間接照明というより「店」のような雰囲気だと評する。発光が強くてチカチカするほどで、二人ともSF的な印象を受けていた。小部屋はベランダ側のほぼ奥まで伸び、反対側も完全に仕切られているため、居室の中で独立した空間になっている。

その代わり、小部屋の外に残ったスペースの使い方は難しくなる。ディレクターは、この小部屋を最優先にして間取りを決めていると説明した。天井にも同じ照明が入っている。

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中身はゲーミングルーム

小部屋に入ると、デスクとデュアルモニターのPCが置かれ、頭上にはSF風の照明がある。ここはゲーミングルームとして作られた空間だった。内見ゴリラは「男のロマン」と喜び、個人でこれを作るのは無理だと話す。

内見ゴリラが評価したのは、空間全体の世界観である。ゲームは仮想の世界の話なので、現実の空間ごとその中に入り込めるように設計していると解釈した。部屋に入った瞬間に気持ちのスイッチが入り、ゲームでもライブ配信でも現実とのオンオフを切り替えて本気で臨めそうだという。

防音・吸音にも配慮がある。内見ゴリラは中で声が反響しないことに気づいた。壁は柔らかい吸音素材で、デザインもおしゃれなものが使われている。床は絨毯系の素材だ。二人はこれなら叫んでも近所には響きにくいだろうとみており、ライブ配信が盛り上がって「スパチャバンバン」でも大丈夫だと冗談を交えて話した。

換気口が多いことも評価された。上部にも足元にも複数あり、内見ゴリラは、こうした部屋は空気がこもりやすく長時間いることも多いので、そこに配慮していると受け止めている。デスクは単純な四角ではなく、一部が曲線になっている点にも内見ゴリラは注目した。

ただし、デスクと椅子は撮影用の付属品で、入居時には置かれていない。ディレクターは、こうした部屋を選ぶ人は機材に自分のこだわりがあるはずなので、好きなものを導入してほしいと述べた。内見ゴリラは実際に座ってみて「様になる」としつつも、自分はこういう空間ではあまり集中できないタイプだと笑った。それでも「ゾーンには入れる」とは言っている。

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照明を操るリモコン

室内には照明用のリモコンがあり、ボタンごとに色や点灯パターンが変わる。白一色のモードのほか、点滅を繰り返す「エマージェンシー」風のモードがあり、内見ゴリラは「エヴァンゲリオンだね」と反応した。赤色でこのモードにすると目がおかしくなりそうなほどの強烈さだったという。

さらに、小部屋の外側の照明も連動して色が変わり、居室全体のライトが一斉に切り替わる。二人は、これは同棲だと大変なことになり、基本的に一人暮らし向けだろうと話した。この部屋を受け入れてくれる彼女や奥さんがいるなら結婚した方がいい、という冗談も出ている。一方で照明を消せばそれほど主張は強くなく、普通の部屋のようにも使えるとディレクターは補足した。

キッチン、大型収納、ベランダ

小部屋の外にあるキッチンは綺麗で、内見ゴリラは不足はないと評価した。キッチン横の収納はかなり大きい。1畳ちょうどくらいの広さがあり、内見ゴリラが寝転がれそうなほどで、奥行きもある。ハンガーラックなどを入れればウォークインクローゼットに近い面積になると内見ゴリラは評価した。

ベランダは横幅があって広い。ただ、前の土地が少し高くなっているように見えるため、半地下のような感覚がある。内見ゴリラは眺望という概念はないとしつつ、ゲームをする部屋なら多少こもった「基地感」があってもいいのではないかと前向きに受け止めた。

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最大の弱点は寝る場所

最後にディレクターが挙げた注意点は、就寝スペースだった。小部屋が大きな面積を占めているため、残る居住スペースは限られる。何か仕掛けがあるのかと内見ゴリラが聞くと、ディレクターは「ないです」と答え、伝えておくべきだと思っただけだと説明した。

ソファとテレビを置くような使い方は難しく、置けるのはベッド程度だというのが二人の見立てだ。ベッドを一つ置くと手狭になるので、家具の配置をよく考えないと住みづらくなるとディレクターは話す。内見ゴリラは「ゲームに捧げすぎてる」と言い、オーナーはかなりのオタクなのだろうと笑った。

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家賃15万円、ゲーミングルームなしなら11万円

家賃の発表前、内見ゴリラは安くはないと予想した。亀戸駅から5分ほどの立地、綺麗なリノベーション、手の込んだ内装を考えると、結構高いのではないかという読みだった。

発表された家賃は15万円で、内見ゴリラの反応は「妥当でしょう」だった。ディレクターによると、同じ建物には全く同じ間取り・同じ面積で、ゲーミングルームのない普通の部屋もあり、そちらは11万円で募集されている。つまりこのリノベーション分として約4万円上乗せされていることになる。内見ゴリラは、プラス4万円でこれを付けてくれるならいいのではないかと評価し、立地とリノベの内容からしても妥当だと述べた。ゲームを本業にしている人にとってはむしろかなり良い条件で、賃貸でここまで用意されている点も含めて、そうした職業の人にはおすすめできると締めくくっている。

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珍賃度は「11」

内見ゴリラが発表したこの物件の珍賃度は「11」だった。二人は久しぶりの数字だと喜び、ディレクターは、新しく作り込んだタイプの物件ではこの評価は基本的に出ないと振り返っている。

内見ゴリラが評価の理由に挙げたのは、振り切り方だった。賃貸物件は、デザイナーズに寄せたくても多くの人に住んでほしいという思いから中途半端になりがちだが、この部屋はゲーマーという一点に絞っている。不動産投資をしている人は年配の方が多い印象で、流行に乗ったリノベを一点突破で展開することはほとんどないだろう、というのが内見ゴリラの見方だ。今回のオーナーはおそらくそうしたバックボーンを持つ人なのだろうと推測している。最後に二人は、ゲームのライブ配信で一旗揚げたい人にこの物件を勧めて内見を終えた。