フランスのスーパー約400店で冷蔵庫がサイバー攻撃に 庫内が50℃、80℃に達した事例と家電を守る対策

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概要

フランス各地のスーパーマーケットで、ネットにつながった冷蔵設備がサイバー攻撃を受け、庫内温度が異常に上昇する被害が出た。日本テレビ「news zero」はこの事件を伝え、何が起きたのか、そして日本の家庭や企業にも同様の危険があるのかを、解説と専門家の見解を交えて取り上げた。

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冷凍コーナーが「一時閉鎖」に

番組がまず紹介したのは、フランスのスーパーに貼られた張り紙だ。そこには「冷凍コーナー一時閉鎖 技術上の問題のため」と書かれていた。

現地メディアなどの報道によると、フランス各地のスーパーマーケットが11日からサイバー攻撃を受け、冷蔵庫や冷凍庫の温度が50℃まで上昇した。中には80℃に達した店舗もあったと伝えられている。被害を受けた別のスーパーの店長は、客に向けたお詫びの動画で、冷凍食品は売り物にならず、商品の処分で大きな損害を受けていると打ち明けた。

庫内が80℃まで上がったことで、火災が発生したケースもあったという。被害を受けた店舗はおよそ400店とみられ、フランス全土での被害総額は数百万ユーロ、日本円で十数億円に達する可能性があると番組は伝えた。

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霜取り機能を悪用して加熱

続いて解説担当の小林さんが、攻撃の中身を説明した。パリの検察庁は、ネット接続型の冷蔵設備が攻撃を受けたと発表している。地元メディアなどによると、狙われたのは同じメーカーの冷蔵庫で、ハッカーが温度を制御するソフトウェアを乗っ取り、遠隔操作で高温になるよう命令したとみられる。

冷蔵庫が50℃や80℃になること自体が意外に思えるが、小林さんによると、狙われたメーカーの冷却システムには自動霜取り機能が搭載されていた。ハッカーはこの機能を悪用し、温度を50℃に設定して強制的に加熱したという。その結果、月曜日の朝に出勤した店長たちが、冷蔵庫から吹き出す熱風に襲われたという情報もある。

メーカー側は、攻撃を受けた冷蔵庫や冷凍庫は旧型のモデルで、セキュリティソフトウェアのアップデートができなかったと説明している。

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日本でも起こりうるのか

スタジオでは、こうした攻撃が日本でも起こりうるのかが問われた。小林さんは、日本ではハッカーとみられる攻撃者が個人情報などを盗んで企業を脅迫する被害が相次いでいるが、今回は身近な電気機器を乗っ取り、直接暴走させる攻撃だった点が異なると指摘した。

サイバーセキュリティに詳しい渡辺さんによると、インターネットにつながった電気機器への攻撃は実際に非常に増えているという。日本でもネット接続型の機器は増えており、渡辺さんは、見守りカメラやスマートスピーカー、冷蔵庫など、インターネットにつながる家電であれば何でも攻撃の対象になりうると述べている。そのため、こまめなアップデートが大切で、アプリなどでしっかり確認し、怠らないことが必要だという。

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ルーターの更新と買い替えも重要

日本プルーフポイントの専門家は、家電につながる経路にも目を向けるよう勧めた。最近のスマート家電はWi-Fiルーターを通してインターネットに接続しているため、ルーターを常に最新の状態に保てるよう、自動アップデート機能付きのものを選ぶことが重要だという。

さらに、古いルーターは積極的に買い換えるべきだとし、具体的には新しい基準で作られた2020年4月以降の製品がおすすめだと述べた。旧型で更新できなかった冷蔵庫が狙われた今回の事件と同様に、機器を最新の状態に保てるかどうかが、家庭のネット接続家電を守るうえでの要点として示された。