銀行口座を1つ選ぶならどこか:金利・手数料・ポイント還元で比べたおすすめ5行と使い分け

YouTubeで開く ↗
概要

家計の味方チャンネルには「結局どの銀行を選べばいいのか」という質問がよく寄せられるという。最適な口座は人によって変わるが、この動画では「銀行口座を1つだけ選ぶとしたら」という前提を置き、話者の独断で5つの口座を順位づけしている。評価の軸は金利、ATM・振込手数料、ポイント還元、資金移動の便利さだ。ただし話者は最後に、1つで全てが完結する口座は存在しないという結論を示している。

16分で読めます
0:43

第5位:三井住友銀行 Olive口座

Oliveは、クレジットカードの三井住友カード(NL)と三井住友銀行が一体になったようなサービスだ。1つのアカウントとカードで、クレジット払い、デビット払い、キャッシュカード、ポイント払いを使い分けられる。

1つ目のメリットは、対象のコンビニや飲食店、鉄道、バス、USJで高いポイント還元を受けられることだ。クレジット機能だけのナンバーレスカードでも高還元は受けられるが、話者によれば2026年度からは明確にOlive優遇の方向に変わった。対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済やモバイルオーダーを使った場合、ナンバーレスカードが常時7%還元なのに対し、Oliveは常時8%になる。セブン-イレブンでは常時10%が常時11%に上がる。鉄道・バス・USJでのスマホタッチ決済も、ナンバーレスの7%に対してOliveは8%だ。さらにOlive口座の普通預金残高に応じて、SBI証券のクレカ積立の還元率や、対象店舗での還元率が上がる改定も適用されている。

2つ目のメリットは「選べる特典」である。毎月4つの特典から1つを選べる仕組みで、上位カードのOlive プラチナプリファードやOlive インフィニットを持っていれば2つ選べる。選択肢は、給与・年金受け取りによるポイント付与、コンビニATM手数料の月1回無料、対象店舗での還元率+1%、口座残高1万円以上で月100ポイントの4つだ。話者が最もお得だとするのは給与・年金受け取りの月200ポイントである。名称は「給与・年金受け取り」だが、2カ月連続で1回3万円以上の振込入金があれば適用されるため、条件は非常に簡単だという。

3つ目は、他行宛ての振込手数料が月3回まで無条件で無料になることだ。加えて、手数料なしで送金できる「ことら送金」とAirWalletアプリにも対応している。ことら送金は1回10万円以下の個人宛て送金を無料で行え、メガバンクのほか、後で紹介するSBI新生銀行やNEOBANK系の銀行にも対応している。AirWalletは1回30万円以下の送金が可能で、楽天銀行、auじぶん銀行、PayPay銀行、イオン銀行など幅広い口座に送れる。話者はこれらを使えば手数料なしで資金移動ができると勧めている。

4つ目は、定額自動入金・定額自動振込サービスが完全無料で使えることだ。人気のd NEOBANKを含む他行では、定額自動振込は振込手数料の無料回数の範囲内でしか無料にならない。Oliveでは月3回の無料回数とは関係なく無料で使える。話者が紹介する使い方は、定額自動入金で他行から毎月3万円以上をOliveに入れ、選べる特典の200ポイントを自動で受け取り、その後Oliveから3万円を自動で振り出すというものだ。これで資金の流れを自動化できる。

5つ目は、ネット銀行の弱点を補えることだ。ネット銀行は公共料金の引き落とし口座や給与口座に指定できない場合がある。三井住友銀行はメガバンクなので、対象外になることはほぼないという。店舗で相談でき、自社ATMで1日100枚まで小銭を入金できる点も挙げている。

デメリットの1つ目は、普通預金金利が年0.3%と低いことだ。山陰合同銀行のDanDan Bankのように無条件で年0.7%がつく銀行と比べると、かなり低い。残高に応じて店舗での還元率が最大3%、SBI証券の積立での還元率が最大0.5%上がるので、「金利の代わりにポイントが上乗せされる」と考えることもできる。しかし話者の試算では、円預金500万円を年0.7%の銀行ではなくOliveに置いた場合、その損を取り戻すにはSBI証券で毎月10万円を積み立て、さらに対象のコンビニ・飲食店で8万2,800円以上使う必要がある。そのため話者は、まとまった資金は最初から高金利の銀行に置くよう勧めている。

デメリットの2つ目は、他行ATMの無料回数が少ないことだ。選べる特典でコンビニATMを月1回無料にできるが、基本的には200ポイントを選んだほうが得だと話者は言う。毎月25日と26日はOlive保有者全員がコンビニATMを無料で使えるが、好きなタイミングで無料にできるのは三井住友銀行のATMと三菱UFJ銀行の一部ATMに限られる。

話者がOliveを勧めるのは、還元率が上がる店舗やサービスをよく使う人、ネット銀行とは別にメガバンクの口座も持っておきたい人、毎月の資金移動を自動化したい人である。

6:59

第4位:SBI新生銀行

SBI新生銀行のメリットを最大限に受けるには、ランク制度「ステップアッププログラム」で最上位のダイヤモンドステージに上がる必要がある。最上位と聞くと難しそうだが、SBI証券と口座を連携するだけで自動的に達成できる。28歳以下か60歳以上なら、連携すら必要ない。話者は、ダイヤモンドステージの4つの優遇をこの銀行のメリットとして紹介している。

1つ目は、コンビニ、イオン銀行、駅構内のビューアルッテなどの提携ATMが、シルバーステージ以上なら何度でも無料になることだ。他行は無料でも回数に上限があるので、ATMをよく使う人には大きな利点になる。2つ目は、他行宛ての振込が月10回まで無料になることだ。他行は月3〜5回程度が多いため、振込が多い人にも向いている。

3つ目は「キャッシュプレゼントプログラム」である。取引に応じて現金が還元される仕組みで、ダイヤモンドステージでの内容は次のとおりだ。

  • 他行からの1回1万円以上の振込入金:1回20円、月最大100円
  • 口座振替:1回10円
  • 外貨積立:1万円ごとに100円、月最大1,000円

外貨積立を除いた振込入金と口座振替の計110円は比較的簡単に達成でき、毎月受け取れるという。ただし、アプリで毎月エントリーが必要な点には注意が要る。

4つ目は金利の高さだ。ダイヤモンドステージなら円普通預金が年0.4%になる。SBI証券と自動入出金ができる「SBIハイパー預金」なら年0.5%だ。Oliveなどのメガバンクやd NEOBANKは年0.3%なので、まとまった現金を置く口座としても優秀だと話者は評価する。

デメリットは2つある。1つは定額自動入金・振込サービスがないことだ。給与口座が別の銀行だったり、貯金を他行に移したりする場合は、毎月手動でお金を動かす必要がある。もう1つはスマホATMに対応していないことで、キャッシュカードを持ち歩かなければならない。多くのネット銀行はセブン銀行やローソン銀行でスマホだけでATMを使えるので、この点は見劣りするという。

話者がSBI新生銀行を勧めるのは、SBI証券で投資している人やこれから始める人、そして「SBI証券との連携」という簡単な条件で高金利・利便性・現金還元がそろう口座に魅力を感じる人である。

10:16

補足:楽天銀行とauじぶん銀行を外した理由

話者は、今回のランキングに楽天銀行とauじぶん銀行を入れていない。どちらも優秀な銀行だと認めたうえで、お得に使うには証券会社との連携に加え、自社の経済圏サービスとの組み合わせ条件が多く、仕組みが複雑になっているからだという。SBI新生銀行は「SBI証券と連携するだけ」で最上位ステージに届くシンプルさが評価された。ただし、楽天経済圏やau経済圏をすでにフル活用している人は、それぞれの経済圏に合った銀行を選ぶのが最善だとしている。

10:51

第3位:DanDan Bank

DanDan Bankは、島根・鳥取を地盤とする山陰合同銀行が運営するネット銀行だ。口座開設から全ての操作がスマホだけで完結する。話者によれば、2026年1月の金利・手数料の改定で、一気に「最強の銀行口座」の一角に入ってきたという。

最大のメリットは、貯蓄預金の金利が無条件で年0.7%と業界最高水準であることだ。ATMや振込にすぐ使える普通預金の金利は年0.4%である。一方、目的別に最大10個まで口座を分けられる貯蓄預金は、残高に応じて金利が上がる。

  • 300万円未満:0.7%
  • 300万円以上:0.75%
  • 500万円以上:0.8%
  • 1,000万円以上:0.9%

他行の定期預金並みの金利を手軽に受けられるので、生活防衛資金や近いうちに使うお金の置き場所として非常に優秀だと話者は評価している。

2つ目のメリットは、目的別に貯金できることだ。生活防衛資金、教育費、旅行費、趣味などの用途ごとに最大10個の貯蓄預金口座を作れる。普通預金から毎月・毎週、決まった額を自動で振り替えることもできる。d NEOBANKなど他行にも同様の機能はあるが、金利が高いDanDan Bankと特に相性が良いという。

3つ目は、全ての預金口座の合計残高に応じて、振込手数料が最大月10回、ATM手数料が最大月15回まで無料になることだ。月末に10万円あるだけで、2カ月後の振込とATMがそれぞれ月3回無料になる。貯金用口座として使えば残高が増え、無料回数も増えるだろうと話者は見る。給与受け取り、年金受け取り、住宅ローンの利用でステージが1つずつ上がる仕組みもある。

デメリットの1つ目は、使えるATMがセブン銀行ATMだけであることだ。セブン銀行ATMはセブン-イレブンのほか、近くファミリーマートにも導入されることが決まり、国内最大級のATM網になる。それでも、ローソンやメガバンクのATMを使いたい人には不便だろうという。ただしスマホATMに対応しているので、キャッシュカードなしで利用できる。デメリットの2つ目は、定額自動振込サービスには対応しているものの、手数料が必ずかかることだ。

話者は、日常の使いやすさを確保しつつ業界最高水準の金利を無条件で受けたい人や、目的別に貯金を管理しながら高金利を狙いたい人に勧めている。

13:50

第2位:d NEOBANK

d NEOBANKは、運営会社の住信SBIネット銀行がドコモに買収されたことをきっかけに、2026年5月から新しいランク制度(スマプロランク)を導入した。これにより、ATM・振込手数料の無料回数とデビットカードの還元率が変わっている。

1つ目のメリットは、スマホATMが完全無料であることだ。ランクで無料回数が変わるのはキャッシュカードでATMを使う場合の話である。セブン銀行ATMやローソン銀行ATMでスマホアプリを使えば、手数料は回数に関係なく無料になる。話者はこれを他行にはない独自の利点としている。

2つ目は、キャッシュカードでのATM利用と他行宛て振込の無料回数を、簡単な条件で月5〜10回にできることだ。月5回のシルバーランクは、次のいずれか1つを満たせば達成できる。

  • 円預金とSBIハイブリッド預金の合計が50万円以上
  • 給与・年金の受け取り
  • 口座振替1件以上

クレジットカードの引き落とし口座をd NEOBANKにすれば口座振替はすぐ満たせるので、非常に簡単だという。月10回のゴールドランクも、給与・年金の受け取りと口座振替の両方で達成できる。預金を500万円以上置けば15回以上になるが、金利が低いのであまり勧めないと話者は言う。

3つ目は、便利な銀行機能がそろっていることだ。スマホATMに加え、最大10個に分けられる目的別口座がある。証券口座と自動で入出金できるハイブリッド預金は、SBI証券に加えて2026年8月以降はマネックス証券とも連携する。定額自動送金サービスを使えば、給与が別の銀行に入る人でも毎月自動でd NEOBANKにお金を集められる。そこからDanDan Bankのような高金利の貯金用口座へ振り込んだり、目的別口座や投資用口座に振り分けたりもできる。話者は、資金移動の便利さと管理のしやすさは他行と比べて群を抜いていると評価する。

4つ目はデビットカードの還元率の高さだ。年会費無料の「ポイントプラス」と、年会費1万1,000円の「プラチナデビットカード」の2種類がある。どちらも基本還元率は1.25%で、ランクに応じてポイントプラスは最大2%、プラチナデビットは最大2.5%になる。シルバーやゴールドでも1.5%以上になる。プラチナデビットには国内向けの特典として、年10万円までのモバイル端末保険や、対象の高級レストランで2名以上の利用時に1名分が無料になる優待がある。海外向けには、自動付帯で補償額が充実した旅行傷害保険や、年3回分のプライオリティ・パスがつく。

ただし、このデビットカードには注意点が3つある。

  1. 基本の1.25%を超える上乗せ分は、有効期限わずか3カ月の期間限定ポイントで付与される。アプリでポイント払いをオンにして、自動で消費されるよう設定しておく必要がある。
  2. 上乗せ分の還元には月1万ポイントの上限がある。プラチナデビットで1,000万円以上の預金があっても、上乗せされるのは月80万円の利用までだ。
  3. 鉄道料金、公共料金、各種税金、社会保険料などは、ランクに関係なく還元率が0.3%に下がる。

5つ目のメリットは、給与・年金の受け取りで毎月100ポイント、口座振替で3ポイントもらえることだ。給与・年金を受け取るだけで月100ポイントは大きく、他行の同種の特典より優れていると話者は見る。ただしこれも有効期限は3カ月である。

デメリットの1つ目は、普通預金金利が年0.3%と低いことだ。DanDan Bankの貯蓄預金0.7%とは大きな差がある。そのため貯金用口座には向かず、日常の資金管理のハブ口座として割り切るのが最善だという。金利が低い代わりにデビット還元が高いとも考えられる。しかし話者の試算では、500万円を高金利銀行に置いた場合との差を取り戻すには、ポイントプラスで年400万円以上、プラチナデビットで年265万円以上の決済が必要になる。デメリットの2つ目は、上で挙げたように、デビットカードを得に使うために気をつけるべき点が多いことだ。

話者は、次のような人にd NEOBANKを勧めている。

  • 毎月の資金移動を自動化し、仕組みでお金を管理したい人
  • スマホATMが完全無料であることに魅力を感じる人
  • dカードやマネックス証券を中心にドコモ経済圏をよく使う人
  • 高還元のデビットカードをメインの決済手段にしたい人
19:38

第1位:V NEOBANK

V NEOBANKは、d NEOBANKの提携先が提供するNEOBANKの1つだ。そのため、スマホATM、定額自動送金、目的別口座など、d NEOBANKの資金移動の便利さをそのまま受け継いでいる。違いは手数料の決まり方にある。d NEOBANKはスマホATMが完全無料で、キャッシュカードのATM利用と振込はランク次第だった。V NEOBANKは、スマホATMかキャッシュカードかに関係なく、ATMと振込の無料回数が一律で月5回になる。口座振替や給与・年金の受け取りを移すのが難しい人もいるので、条件なしで月5回無料になる点は使いやすいと話者は言う。

独自のメリットの1つ目は、デビットカードが常時1.5%還元で、最も優秀なカードの1枚であることだ。本家d NEOBANKは還元率こそ高いものの、条件や注意点が多い。V NEOBANKは月1,000円以上使うだけで常時1.5%になる。対象外は、そもそもチャージができないJAL Payくらいで、それ以外は全て1.5%還元だという。話者は比較対象として、本家d NEOBANKのカード、預金残高200万円以上で常時2%になる別の提携NEOBANKのカード、無条件で1.5%還元かつ物理カードも発行できる第一生命NEOBANKのデビットプレミアムも挙げた。いずれも還元率は十分高いが、鉄道料金、公共料金、税金、社会保険料などで共通して0.3%に下がる。そのためV NEOBANKを推すという。

さらにお得な使い方として、話者は次の方法を紹介している。V NEOBANKのデビットカードからVポイントPayに1.5%還元でチャージする。その残高をOliveのポイント払いモードで支払うと、さらに0.5%還元がつく。合計で2%分のVポイントを貯められるという。

メリットの2つ目は、銀行機能の利用状況に応じて毎月Vポイントがもらえることだ。達成しやすい条件だけで月760ポイントになると話者は説明している。内訳は動画の画面で示された。

デメリットの1つ目は、デビットカードが物理カードを発行できないバーチャルカードであることだ。店舗ではApple PayやGoogle Payに登録してスマホのタッチ決済で払う必要がある。ネットではアプリでカード情報を確認して入力しなければならない。スマホのタッチ決済に対応していない店では、そもそも使えない。デメリットの2つ目は、普通預金金利が本家d NEOBANKと同じ年0.3%と低いことだ。資金をまとめて置く口座ではなく、資金移動のハブ口座やポイント特化のサブ口座として使うのがよいという。

話者は、d NEOBANKから受け継いだ便利さを無条件で使いたい人、複雑な条件なしに最高水準の還元でデビットカードを使いたい人、Vポイントを効率よく貯めたい人にV NEOBANKを勧めている。

22:40

結論:最強の1口座はなく、役割で使い分ける

最後に話者は「正直なこと」として、1つで全てが完結する最強の銀行口座は存在しないと述べた。5つの口座を振り返ると、どれにも必ず弱点がある。

| 順位 | 口座 | 優れている点 | 弱点 | |---|---|---|---| | 1位 | V NEOBANK | 資金移動の便利さ、管理のしやすさ、デビットカードの還元 | 金利が低い | | 2位 | d NEOBANK | 同上 | 金利が低い | | 3位 | DanDan Bank | 残高が多ければ金利・利便性ともに優秀 | ATMはセブン銀行のみ | | 4位 | SBI新生銀行 | SBI証券と連携すれば金利・利便性・還元のバランスが良い | 定額自動送金やスマホATMがない | | 5位 | Olive | 資金移動の自動化とポイント還元に強い | 金利が低く、ATMの無料回数が基本的にない |

全ての面で優れた口座がないからこそ、複数の口座を目的別に使い分けるのが結局は最強の選択になる、というのが話者の結論だ。話者は個人的なおすすめとして、口座を3つの役割に分けることを挙げている。利便性重視のメインバンク、ポイント還元重視のサブバンク、金利重視の貯金用口座である。役割ごとにどの銀行を選ぶかは、この動画では扱わず、過去の別の動画で解説しているとした。